詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉は不思議だな
受け取る人によって
その形を変えるから
言葉は妙ちきりん
受け止めた人が
僕と同じ理解をするとは限らないから
僕は言葉を知らなすぎて
君は言葉を知りすぎていて
ただそれだけの違いだけで僕の君を隔てる世界は大きく距離を広げる
言葉を通して見える
世界があるのなら
僕はその世界に 無と名づけたい
言葉を通して聴こえる音があるのなら
僕はその音を有と呼んでみたい
言葉は孤独だね
君の頭と僕の頭でも何一つ繋がらない
言葉は病弱さ
曖昧なようで 伝わる時には痛みさえ 残さずに伝わってしまう
僕が例えば愛を熟知していても
他者は愛を憎んでさえいるかもしれない
そんな感覚に時折とらわれて 僕は望んでもいないのに 人との境に一枚壁をつくる
言葉を通して見える 人の闇や狡さがある 僕はそんな人の心さえ見たいと思うんだ
言葉を返して見える 人の優しさや温もりもある
僕はそんな人の心こそ見たいと思うんだ
声に出して はじめて
生まれる 言の葉
この耳に 心に 落ちてくる 感覚がある
目を閉じて はじめて
見えるものもある
この闇に 光が 戻ってくる気がするんだ
言葉を通して見える 人の闇や狡さがある 僕はそんな人の心さえ見たいと思うんだ
言葉を返して見える 人の優しさや温もりもある
僕はそんな人の心こそ見たいと思うんだ。
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気にしない 気にしない 誰に何を言われても 僕は全然気にしないよ
気にしない 気にしない 誰にどんな噂されても 僕は全然気にしないのさ
だけど 大好きな君には嫌われたくない
できれば 世界で誰より一番愛してもらいたい
だから いつもよりも少しだけ 頑張って張り切って 無理もするんだ
不器用で ばかでのろまな僕だけれど 君が世界で誰より愛してる 僕は君だけのヒーローなのさ
悲しみなんて やっつけてやるよ
少しだけかっこつけて 空回りするけどさ
口笛 吹いて 笑いあう今日 坂を登りきれば 見える青空。
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おじいさんとおばあさんは今日も向かい合わせ いつかの昔を楽しそうに話す
若夫婦はこれからいろんなことがあるなあと不安も重ねて 明日を見てる
いろんな暮らしの中
それぞれに苦労して
それぞれに生きてる
誰ひとり 何ひとつ
ずるなんかできない
だから抱える 痛みさ
だから気づく 淋しさ
言葉なんてなくたってね 大事なことはいつでも胸の中にあるんだよ 僕は話す
すれ違う人やたまたま隣に座った人の知らない明日が 例えば今日で終わっても
さまざまな暮らしぶり
それぞれに悩んで
それぞれに迷って
誰ひとり 何ひとつ
楽なんかできない
いつも抱える痛みさ
いつも気づく 切なさ
夕暮れのチャイム
鳴り終わってもまだ
残る余韻 胸にずしり重く のしかかる
有り余るのさ 持て余すのさ
歩いた数だけ 何かを失いそうで
笑ったぶんだけ 何かが消えてくようで
僕はそんな思いをぬぐえない
それでもそれぞれの瞳の中に今日も夜や朝が 不躾に やってくる
ノックもせずに いつの間にか僕をとりまく暮らし。
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扉を開いて 生まれる今日に
まぶたをひらいて 射す光に
僕は昨日と今日を知ったように 明日をそこに見る
不安や憎しみ 悲しみに喜び
事あるごとにすれ違う 様々な場面
星のひとつに自分を重ね 僅かな希望を託す
何かを得るたび 何かを失って
そのたび気づく もう戻らないもの
願ってもかえらないものがあることを
すべては時の彼方
明日の消息はだれも知らない
景色を染めて はじまるストーリー
口をひらいて 発すあいさつに
誰かが昨日と同じように 言葉を返してくれるのを待つ
憤りや焦り 妬みに僻み
事あるごとに抱きしめる 様々な感情
雨粒に自分を重ね 心静かに目を閉じる
今日が明日に 明日が今日に
そうして生きる もう触れられぬもの
祈っても 届かない声 まるで一人キャッチボール
すべては夢まぼろし
私の消息は誰も知らない
僕はいつか 黙ったままでも 影さえ残さず消えるだろう
だからさよならなんて言葉は言わないけれど 何かひとつでも残せるなら 形あるものじゃなく
心に残るような 見えないものを残したい
例えば 過ぎていくだけの今日に
例えば 枯れていくだけの花に
例えば 廃れていくだけの街の片隅に
僕の存在の名残が 少しのあいだ さよならのだいぶあとにでも
消えないよう 願う。
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黙ったままでも
お喋りでも どんな誰にでも来るのだろう
朝早くても 夜遅くでも 時間や場面を選べずに さよならは
通りを歩くその背中に沢山の苦労が見えている
だけれど関係ない僕には関係ない
あなたがどんな誰でも
ただ遊びほうけた日々
いつの間にか過ぎた開け放された時間
気づけば一人
心を探していた
見えない わからない 聞こえない 本当のことは誰も知らない
届かない 伝わらない
取り戻せない 本当に知りたいことは
さよならの向こう側で あなたの帰りを待つだけだ
その時まで微笑み絶やさずに あなたらしく笑うことさ
あなたらしく生きることさ。
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遠ざかってゆく今日を
僕はただ見ている
変わらないもの
変わってしまうもの
その差なんてちっぽけなものだ
数センチ単位の出来事を
僕はただ見ていた
そばにあるもの
失ってしまうもの
いつまでもその繰り返しがつづくだけ
モザイクがかかったような 見てはいけない惨めな 自分に出会ってしまう
さよならした 誰かの背中を うらやましくも思った だけれどまだ僕は向こう側に行けずに痛みさえ抱いた
何も見えない 何も聞こえない 何もわからない 僕はなんだここはどこだ
心は見つからないまま
何もできない 何も遂げられない 何も知らない あなたはだれだ今はなんだ
答えは見つからないまま
誰も見ていないようなテレビが 消えるのを待っているんだ
せめて苦しまぬよう
ただそれだけなんだ。
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何かが壊れる音がした
ぬくもりが消えていく
さよならの音色がした
僕の心はもう動けない
純粋をなくしたままで 素直にはなれず
汚い言葉で 背中向けた夜 無理やり片づけた
今なら なんでも言えるのに 君はいないよ
滲んだままの2人のストーリー
悲しみだけをはらんだままさ
何かが割れる音がした
さみしさに支配される
さよならの音色がした
君の命はもう戻らない
住む人をなくし廃れてく 家のようだね
小さな椅子も 撮りためた写真も 悲しいままに終わった暮らし
純粋をなくしたままで 素直にはなれず
汚い言葉で 背中向けた夜 無理やり片づけた
今なら なんでも言えるのに 君はいないよ
今なら 好きって言えるのに 君はいないよ
吸い殻だけを 残しただけさ 煙をあげて
苦い 思い出 永久に。
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誰かを思うことと自分を思うことの違い
そんなものないと思っていた
厄介なことはないんだ 人を好きになることほど 難しいことはないんだ
一緒に笑う 一緒に泣く 一緒に何かをする
ただそれだけのことなのに ただそれだけで幸せになれてしまう
僕は 君に愛されることが一番の願いになって もう君といれるなら何もいらないとさえ思えた
心がいちばんきれいになる時 それは人を好きになったとき
そして人を好きでいるとき
舞い上がって 膨らんで 赤く染まったその頬を柔らかく包む 僕の手を握る君の顔に浮かぶ笑顔
君は僕の自信だ 君は僕の勇気だ
当たり前なことも特別なことみたいに思えるんだ 不思議だね
僕は 君を愛すことが 何よりの願いになって もう君がいれば望むものなんて 何もないとさえ言える
心がいちばん素直になれるとき それは人を愛したとき それは人に愛されているとき
芽吹いて 花を咲かせて 瑠璃色に輝いたその笑顔が 柔らかく照らす 陽射しのような 絶えぬ光
心がいちばんさみしがるとき それは大事な人がいなくなったとき そしてそれよりさびしいのは 大事な人を忘れてしまいたいとよぎったとき
心がいちばんきれいになる時 それは人を好きになったとき
そして人を好きでいるとき
舞い上がって 膨らんで 赤く染まったその頬を柔らかく包む 僕の手を握る君の顔に浮かぶ笑顔
愛したいと思う 愛されたいと思う
好きでいたいと思う 君のすべて君の全部
初恋を言い訳に
君を死ぬまで 愛すから
僕が死ぬまで 愛すから。
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寂しさに聞いてみる
僕は 幸せそうに見えるか 涙にさえ
目をそらす 君にはわかるまい
むなしさに説いてみる
僕が 笑ってるように見えるか いつも
耳を塞ぎ目を閉じて 大事な場面見逃して
通り過ぎる 人の連なり 孤独が服を着て歩く 無関心が看板掲げて 愛想とお世辞を売りさばく 僕は言葉もなく己を罵った
こんな夜じゃ眠れない こんな朝じゃ目覚められない
まばたきの合間に 消える人の 命の重さ量る秤もないままに
ただ 僕の命とあなたの命を 見比べて何を見出そうというのか
誰にもわからない
誰にも見えない
明日の天気や
出会う人の数
心もよう 小さな出来事 覚える名前
だからせめて 今日枯れる花に 僕の精いっぱいの笑顔を見せてあげたいと思うんだ
自販機の明かりが遠く揺れている 通りは夜 顔も判別できない
許されざる罪の判決は けっして満足できる答えを生まない
ただ流されるまま
覚えきれない掟のどれひとつ 人のためになることがあるのなら 僕は遠くで散りゆく小さな花の 最後の笑顔や涙を 指差しこれが平和かと叫びたい
こんな夜には光は見えず こんな朝には日射しさえ暗い
生あくびの傍ら 消える人の笑顔を記憶する媒体もないままに
ただ僕とあなたの違いがなんだというのか
心は残す 思い出を その中に込められた痛みや 苦しみさえ余すことなく閉じ込める
だから僕は一度のまばたきさえ 惜しいと思う
そのまばたきの間に 大事な何かが消えてしまいそうで。
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逃げようか やめようか 歩を止め 考える
知らない国にある命 冷たい土をはいつくばる人もいる
幼い眼に 映る世界
痛みは残る 永遠に
目をそらすか 耳を塞いでも 消えないよ
すぐ側にある命 抱きしめた重さ以上の何か伝える
小さな瞳に 見える世界 苦しみは続くぼやけたレンズの向こう側
涙の見えない場所まで行ってしまいたい
たどり着けない 雨上がり まだ傘は手放せない
君が残した 命 手の温もりに 聞く 存在以上の有り難み
僕を包んでく夜気に 見つけたもの それは光
涙の見えない場所まで 心を連れて行こう
受け止め難い 現実 でも 君が笑った日の幸せ
だから 僕はここで君の思い出とともに
涙の見えない場所まで行ってしまいたい
たどり着けない 雨上がり まだ傘は手放せない
涙の見えない場所まで 心を連れて行こう
受け止め難い 現実 でも 君が笑った日の幸せ
君は僕といて 楽しかったのかな
君は僕といて 幸せだったのかな
涙は 心から生まれ また再び 心へと帰ってく 尽きることのないその流れ 刹那のままに
僕は泣く それしかできない
僕は生きる それしかできない
君の側に いつか
行くから待ってて
この涙が 見えない場所に この命 届けよう
君がもう寂しがらないように 僕もすぐ向かうから
僕もすぐ向かうから。