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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[4637] 生きる
詩人:どるとる [投票][編集]


孤独死だとか よくある話 僕もいつかはそうなるのかも

誰だって ひとりぼっちは嫌だ だけど賢く生きるには
嫌いな人ともつきあわなくちゃいけない

とにかく 生きる
ひたすら 生きる
なんとなくでも
わけなどなくても
生きる 生きる

さもそれが当たり前のように
さもそれが正しいことのように

僕らは 悲しみのそば生きる
僕らは 幸せのそば生きる

今日も同じ空の下
どんな境遇を背負うとも生きる

さもそれが神様からの命のように
さもそれが絶対的な常識のように

僕らは 悲しみとともに生きる
僕らは 幸せとともに生きる。

2013/01/12 (Sat)

[4638] 暮らし
詩人:どるとる [投票][編集]


僕はひとりぼっちのままで うまく話せないことばかりだけれど
なんとなくそれとなく暮らしてるつもりなんだ

必要なものなら これ以上ないってくらいにそろってるし
文句を言えるほど僕は貧しくはない

身の回りにあるものだけを 見ればなんだこのちっぽけな暮らしは
そんなふうに思えるけれど 世界を見渡せばほらね こんなに幸せな暮らしだってことがわかるはずさ

欲張りよ消え去れ
幸せの価値を見誤るな
そのままでも十分に
満たされているから

暮らしは少しのさみしさのそばで
少しの悲しみのそばでつづいていく

たまにうれしいことがあるくらい
たまに楽しいことがある程度でもう
ため息が出るほど幸せなんだから

何も望まなくても 大切なものならいつもそばにあるんだ
欲しいものも望めばきりがない

誰かの涙の傍ら 僕らは自分の瞳に映るものだけを世界の全てだと勘違いをする
思い込みも甚だしい
世界を見渡せばあなたがどれほど恵まれてるかがわかるだろう

欲望よ 沈まれ
幸せのあり方見失うな
そのままだって十分価値のある日々さ

暮らしはひと匙の悲しさはらんだまま
ひと匙の切なさの隣でつづいている

たまに傷つくくらいがちょうどいい
ああたまに恥をかく具合でもう
涙が出るほど愛されているんだから

暮らしと暮らしが重なり合って 隣り合って やがて今日という1日の果てに日は沈み月は 昇るだろう

そこになんの意味さえなくても 生きる命は輝くよ。

2013/01/13 (Sun)

[4639] 光と影
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ここに生まれた同じ命が それぞれの胸に生まれてきた

同じ世界で 同じ教えを学び それでも汚れた人の手を見れば 素直な心は曲がる
不器用でも愛された
人の心は愛されたように育つんだ

教えられたことを教えられたように
親の背中を見て 子供はそれが本当だと思う

あなたの瞳の中に映る世界と僕の瞳に映る世界
それはちっとも変わらないのに すれ違う命の摩訶不思議
その光と影

同じ世界で生まれた僕とあなたを見つめる人の眼差し
理不尽なほど惨たらしいほど すれ違うそれぞれの境遇
その喜びや悲しみ

僕らはただアスファルトの隙間に 生えた小さな雑草で
ただ時折降る雨に
濡れながら育つんだ
きれいは花なんかじゃなくてもいい
ただ誰かを思うことや気遣えること
なにが本当でなにが間違いか それだけわかればいい

どうしてどうして神様はこんなに違う運命を与えるのだろう
選択肢さえない 僕らの生まれるかどうかの自由
断りもなく僕はここにいて 望まれようと望まれまいと生まれた命の重さに変わりなどなく ただそれを背負う覚悟のない
人の瞳に例え愛がなくても 尊い命だと
謳いたいだけなんだ

ただずっと 空の見えない日陰の場所で
太陽に避けられてると思わぬように
いつか悲しみを 喜びに変えれるように
君は今を生きてる
そうだろう?
全てを憎みたくないから。

2013/01/13 (Sun)

[4640] 
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花は枯れ また新しい命を育む
種を落とし その種もやがて花を咲かす

輪廻のように めぐりめぐる命の
摩訶不思議 振り向けば時のうねりが

僕はただ 渦の中に
巻き込まれている
悲しい意味にも
嬉しい意味でも

君はただ 渦の中で
もがき苦しんでる
偽りでも誤解でも
幸せな勘違いでも

渦の中で 渦の中で
二人はもつれ合い
光と影のこの世界で
何かを探している

そしてやがて
新しい朝が訪れて
夜がまたひとつ滅びて

渦も少し動く

宛のない航海の梶をとる 運命の歯車が

それぞれのネジを回す

言葉のない世界で
音さえない世界で
僕は見たもの
見えるものだけを
本当と思う

それは渦のよう

くるくると複雑に
入り組んだ
迷路の形

答えはないさ
ただ自由が
重く この胸に
杭を打つ。

2013/01/13 (Sun)

[4641] 灯りひとつ
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この身にまとう
鎖の重さに
僕の命のほどを思う

堕落した日々の中
体をなさない心
はらんだまま
羊水の中で見る夢

何も望まなくても
僕は人をいつでも
やれる 殺れる
自分に酔いしれたまま続くこの道は果てしなく
鬼の顔にも笑顔が浮かぶ

地獄みたいな 極楽みたいな そんな鏡のような世界の中何を嘘と決めつけて何を本当と呼べばいい

夕暮れの彼方
沈む夕日
あの赤に命の片鱗を見る

子供の笑み 彼方此方からの含み笑い
それを量るものは心
重さはあるようでない

僕は何も望まないから
僕は何も手に入れることができない
持て余すことはあっても有り余ることはけっしてない
ただ無と有を模した人のような僕らは

灯りひとつさえ
点せない

だから闇は
心を食らいつづけて
やがて大事なものは魂だけを残して体諸共腐る。

2013/01/13 (Sun)

[4642] 多分に幸せな日々
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僕はひとり迷った
僕はひとり悩んだ
僕はひとり泣いた

一生分の涙を
背負いながら
かたつむりのような
生活は続く

僕はひとり愚痴った
僕はひとり祈った
僕はひとり笑った

一生分の幸せを
少しずつ味わいながら
物語は続く

多分に幸せな日々の中で泣いたり笑ったりする今

時計が回って また朝が来る この不思議に 僕は息を吸って吐くまでのこの何でもない行為ひとつさえ解せないけれど

まだもう少し 笑えるみたいさ
まだもう少し 泣けるみたいさ

行こう 行こう
雨の中を お日様の下を
行こう 行こう
光の端を 闇に向かって

そこに生まれる 今日に僕は心をかさねる。

2013/01/14 (Mon)

[4643] 生きるということのはじまり
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空の果てまたひとつ
朝が生まれる
太陽のひびのひとつからこぼれる光
街を照らす

愛のような
それに似たような
やり方で
命を右から
左へ動かす僕らは

誰かにとっては
ただの人でも
あなたを大切に思う人には何よりの宝物

あなたを包む眼差しのひとつひとつに
愛があるわけじゃない だけれど

あなたは確かに愛されていて
あなたは確かに守られている

それをわからないとだめだ 悲しくなる

生きるということのはじまりは まずは自分の存在を自分が認めてあげることから
始まるんだよ

影は揺れて たびたびあなたの存在を曖昧にもあやふやにもするけど
それでもあなたは確かにここにいて
笑ってる 泣いてる
そして生きている

優しい痛みだね それを思えば 悲しいこともひとつ欠かさず
すべては生きてる証

僕は知ったよ
大切なこと

明日から少しこの命に誇りが持てそうな気がするんだ。

2013/01/14 (Mon)

[4644] スカイツリーを下から見上げた今日に
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180度 ジオラマの世界僕は小さなおもちゃの気分
上から下を眺めると圧巻 世界が変わる

スカイツリー 展望台ははるか上空
腹の中をせり上がるエレベーターに乗り
僕は行く 空目指し

スカイツリー スカイツリー 銀色の電波塔
スカイツリー スカイツリー 僕らの夢、希望

スカイツリーを下から見上げた今日は
スカイツリーを上から見下ろした今日は

世界が僕に近づいた
僕が世界に近づいた
今日さ

圧巻!

2013/01/14 (Mon)

[4645] 散歩するように生きていこう
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街を歩くと いろんな風景が見える
知らなかった人の顔
知らなかった店や道
知らなかった優しさやなくなってしまったもの変わってしまったもの

街を一歩出ると電車に乗り継いで
たどり着いた街には僕の知らない景色がある 知らない花も咲く
知らない声がする

いろんな人の暮らしがそこにはある
いろんな人の人生がそこかしこにある
いろんな人の生き様があるんだね

駅をひとつ越えただけで そこは知らない街 君が住む街

街を歩くと そこには沢山の悲しみが 沢山の喜びが 長い歴史がある そんな気がする
ひとり歩けば 一歩踏み出すたびに この胸にあたたかいものが生まれては消える

コロッケやお惣菜の匂い
どこにでもありそうな商店街
ラーメン屋さんに青果店雑貨屋さん
いらっしゃいませと声をかける人
優しさが にじみ出るそんな街なのさ

いつの間にか 日は暮れてもう帰る時間
ほらなんだか 心には見えない何かがほっこり 生まれてるね

大した人生じゃないけれど どこかがいいもんだ
偉そうにはなれない身分ではあるけど
何かがいいもんだ

街を歩くと いろんな出会いがある 誰かの顔に咲いた 笑顔が
ぶらり歩けばすぐにつぎの笑顔に出会える そんな素敵な街

例えば散歩するように僕は生きて行こう

悲しい話は尽きないけれど
尚更、おもしろおかしく僕は生きて行こう

電車の中 窓ガラスに映る自分の姿が
涙でにじんだら
もう何も言うことはあるまい

ただ優しさに包まれるだけだ
余韻がしばらくつづくだけだ

あとはただ帰って眠るだけだ
あとはただ帰って風呂に浸かるだけだ

愛するあなたに今日あったことを話すだけだ

だけだ。

2013/01/15 (Tue)

[4646] 思い出列車
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ガタゴト ガタゴト
電車は進む
ガタゴト ガタゴト
時に揺られて

進んだら戻ることはない電車に乗ってます

思い出いっぱい
両手に抱えきれないほど あふれてる
涙も笑顔も
心から溢れてしまいそうなほどだよ

今日の景色が 窓の向こうに広がる
すぐに通り過ぎてしまう駅の名前さ
明日に着いても気づかない
大した違いはない
でも今日と明日じゃなにもかもが違う

愛しさいっぱい
両手に抱えきれないほど 持っている
喜び悲しみ
一人では抱えきれないほどだよ

一緒に 泣こうよ笑おうよ

思い出の途中から
腐るほど思い浮かぶ
あなたの顔

どうやら大切な人らしい

是非とも ふたりで暮らそうよ

素直になれないけれどこれでも努力してるよ

これからたくさんふたりの思い出
作っていこうよ

思い出全集
若葉のままで
ふたりは枯れても

ずっと青葉のまま
笑いあうそうな

思い出列車は 今日も宛もない旅の途中

ガタゴト ガタゴト
電車は進む
ガタゴト ガタゴト
愛を乗せて

ふたりを乗せて。

2013/01/15 (Tue)
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