詩人:どるとる | [投票][編集] |
ねえ 言葉には越えられないものがあるんだ
心の奥には 家族でも入れない時があるんだ
言葉が思いに追いつけずにまたひとつ
季節が巡っていく
何度でも何度でも
繰り返し呼ぶよ
大切な人の名前
何遍も何遍も
諦めずに呼ぶよ
届かなくても
伝わらなくても
この世でただひとり
僕を愛してくれる
君の名前を。
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ねえ 大切なものを失った人にもまだ歩いて間もない僕にも
誰にでも生きることを選んだなら
開けるべきドアがあり
向かうべき明日がある
ほらドアは開いている
君のために僕のために
生きる人のために
それぞれの今日がある
それぞれの時間がある
すれ違うことはあっても重ならない
同じ世界で続く時間の中 傍らにある幸せとその向こうの涙
今日この世にさよならする人も
今日この世に生まれた人も
向かう場所は違ってもきっと選んだあしたを生きている
境遇とか血だとかいろいろ文句を言うことはあるだろう
だけれどそれより今をどう楽しく生きるか それを考えたほうがいい
残酷なことを言うようだけど僕も君も生まれたら最後だよ
悲しいことも強く乗り越えなきゃならない時もある
だから向かうのさ
あしたのドアを開いて
未知の向こうに行く
ねえ 希望を絶たれた人にも悲しみさえ知らない人にも
誰にでも生きるしかないことを悟ったら
迎えるべき朝があり
向かうべき明日がある
ほらドアは開いている
君のために僕のために
生きる人のために
生きたいと願う
人の前に
望むも望まざるとに
関わらず明日のドアは開いている。
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見えないものを
心に描くように
形のない香りや形を
重ねてみる
あなたが握りしめる
この手のぬくもりを
二度と忘れてしまうことのないように
小さな痛みさえ
刻みつけて 焼き付けてしまいたい
あなたがくれた思い出や幸せの形を
季節は巡る 僕の切なさや迷いも知らず
流れて行く 誰のためでもなく 変わらぬスピードで
僕も歩いて行こう
季節と並ぶように
速すぎることもなく
遅すぎることもない
ちょうどいい
このスピードで いつも
ふれられないもの
届かないもの
心の中の漠然としたイメージ
あなたと歩んだ日々
瞼の裏刻まれた笑顔
永遠に消えてしまわないように
僅かな翳りにさえ
気がついて 強がらずに包み隠さずに
あなたと同じ気持ちで僕もいたいから
時間は回る まるで振り返ると昨日のよう
過ぎ去って行く 通り過ぎると風のようで切なさ残る
僕は歩いて行こう
愛し愛されながら
嬉しすぎることもなく
悲しすぎることもない
ちょうどいい
このスピードで ずっと
僕は歩いて行こう
命すり減らしながら
優しすぎることも
厳しすぎることもない
穏やかな
この世界で 明日も
僕も歩いて行こう
季節と並ぶように
速すぎることもなく
遅すぎることもない
ちょうどいい
このスピードで いつも。
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笑った顔の向こう側
泣いてる人の裏側
本当のこと 嘘偽り
くらしのずっと先
もっと向こう側の世界
僕はなんだろう
意味を失ったように
虚空を泳ぐ雲を見て
昨日の自分に重ねてそれをせせら笑う
なんだか 悲しいな
とっても 嬉しいな
曖昧で 矛盾してる
気持ち 散らかってる
心は掃きだめのよう
くらしの向こう側に
ある幸せを 僕はずっと見ていた
カレンダー破り捨てたいくらい 無意味な日々を越えて越えて
その先にある 届かない明日に手を伸ばす
晴れときどき曇り
それどころか雨降り
僕は行き場もないよ
僕のくらしと君のくらしほどに違う世界
今という時間はなに
意味など最初からなく
道端に転がる石ころのように自分を小さく見てる それを悲しいとも思わず
なんだか 切ないな
どこかが 空しいな
脆くて 傷つきやすい
心 ひび割れている
いろんなくらしがすれ違う中 僕もその中のひとつのくらしの中で生きている
無意味な日々もいつかやがて 振り返ると届かない昨日が輝いて見える
さよならの向こうの始まり 始まりの向こうのさよなら
僕もいつかたどり着いてしまう ならば今は今を生きることだけ
出来損ないでも
誰かの寂しさの分まで流す涙さえ 僕は惜しむこともない
だから生きる
それだけ
くらしの向こう側に
ある幸せを 僕はずっと見ていた
カレンダー破り捨てたいくらい 無意味な日々を越えて越えて
その先にある 届かない明日に手を伸ばす
その先にある 遠い遠い明日に思い馳せる。
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いたらいたで厄介で
いなけりゃいないでみょうにさみしくて
けんかばかりだけど
たまに感じる優しさに有り難みを知る
ご飯つくってくれること
見送ってくれること
出迎えてくれること
一緒に寝てくれること
考えたら あなたがいるから僕は毎日幸せなのかもしれません
だからこれからも
一緒にいてください
ついた嘘や強がって背中向けた夜
そんなこと全部含めて人生ならば
すれ違う日々もやがて穏やかに変わって
川の流れや雲浮かぶように いつしか
ふたりが一緒に居るのが当たり前になればいい
好きか嫌いかなんてことはもう 遠い昔
ただ寂しさを埋めるため ご飯をつくってもらうため 形だけの存在
テーブルの向こう
君が箸を止めて微笑むだけで なんだかそんなこと嘘のよう
素直になれるよ 愛してる そんなことさえ言える
ありがとう ありがとう
愛してる 愛してる
伝えたいこと 届けたいこと
簡単すぎて 言えないよ
単純すぎて 言えないよ
それでも まっすぐ心めがけて言葉にするよ
ほかの人には空振りでもあなたにはストライク
受け止めて 受け入れて長いこと待たせたね
何十年ぶりの告白さ
もう一度、僕と恋人になってください
あの頃のように
くすぐったい
風に吹かれて。
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アイラブユー
アイラブユー
届けたい気持ち
アイニードユー
アイニードユー
君にもあるだろう
時を隔てて僕ら
随分大切なもの
なくしたね
雨に濡れた肩を
そっとはらう仕草も
若い夫婦に見る
甘ったるい愛情表現に嫌悪する君がいた
街並みは今 まだ春を待たせて 肌寒い風が頬を撫でるよ
全ての人に 一つ一つある愛を 一人だけの人に届けるとき
そっとあふれる気持ちがそれだよ
らぶそんぐふぉーぴーぷる 君だけに
伝えたい 届けたい
ちょっと少しばかり気恥ずかしさ漂うよ
らぶそんぐふぉーぴーぷる 僕だけを
愛してほしくてさ
ちょっと無理矢理に君の手を煩わせるよ
そんな恋をしようじゃないか
心が熱を帯びるような血の通った時間を刻もう
らぶそんぐふぉーぴーぷる みんなで。
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なくしていた
嬉しいことに
一緒に笑うこと
ただ楽しむこと
白く染まった
髪の毛が雨に
濡れても
気にしない
ただ遠く見つめてる
テーブルの上
飾られた古い写真
君が見ていたのに
気づいた夜
いつかの笑顔が
そこにあったね
僕らは何かを
長い時間の中で
落としてきたのかな
僕らは何かを
長い旅の途中で
忘れてしまったのかな
ここに咲いていた
愛をもう一度
咲かせてみたい
できるなら
老いさらばえた
この体踏ん張って
君を抱きしめたいよ
だけれどあまりに
突き放しすぎた
僕はまだ蕾のまま
動けない
君を愛してるのに
忘れていたよ
今日あったことを
一緒に話すことや
慰めること
手や顔のシワの数
数えなくても
わかるほどに僕らは
老いてしまったね
本当は君が寂しいのを気づいているのに
何もできない僕に気づいていたんだ
だけれど君の涙見るたび 自分に何ができるのかそればかり考えてしまうから
ふたりの時計は電池をなくしたように動かない
だけれど心は電池を必要としない 気持ちさえあればちゃんと時を刻み動き出す
ここで笑っていた
時間をもう一度
取り戻したい
できるなら
心まで年老いた
僕の目を覚まさせて
愛してると言いたい
ここに咲いていた
愛をもう一度
咲かせてみたい
できるなら
老いさらばえた
この体踏ん張って
君を抱きしめたいよ
そうさ、まだ言える
僕は何か間違ってた
愛は枯れないのさ
こんな僕を愛してくれた君に言いたい
ありがとう 長い間待たせたね
受け取って、十数年越しのラブレター
もう君に寂しい思いはさせないよ
残りの人生僕とどうか生きてください。
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ありがとうの言葉が
胸にさざ波広げる
ほらね 簡単でも伝わるよ 心の奥確かに
届くんだ
ありがとうの言葉だけで全て伝わるよ
ほらね 単純でもわかるよ 君の言いたいこと 見えるんだ
目を閉じたままでも
耳を塞いだままでも
大げさだけど わかる
本当に大切なことは目を凝らしても耳をすましても見えも聴こえもしないから
ありがとうの言葉が
その言葉以上の意味を孕んで
僕の心に たくさんの愛や優しさを伝える
ありがとうの言葉だけで全て伝わるほど心重なる
君の心に たくさんの夢や希望を届けたい
不器用だけれど それくらいがいいんだよ
あなたは言ってくれるね 頼りないようだけどありがとうを届けたい
少しは 希望が見えるかな
少しは 気が休まるかな
ありがとうの言葉だけで 明日が見えたなら僕は嬉しいな
ありがとうの言葉だけが 明日に虹を架けるんだと思うから。
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人の存在なんて 時間の果てにたどり着けば
簡単に消えてしまうのに 人はそれまでの時間を幸せに過ごそうとするね
存在は人に認められてはじめて存在する事になると
誰かが言っていた
本当にそうなのかな
曖昧なもんだ僕らは いないと思えばいないようで
いると思えば確かにいる
見えないのに存在するように
あなたが握るこの手のぬくもりを 僕は忘れないだろう
あなたがくれるそのまなざしを僕は抱きしめるだろう
存在なんて 大切な人にだけ認められていれば それでいい
それだけで僕はこの世界にいることを許されている
そんな気がするのさ
だから存在が揺らいだときには 傍にある愛に気づいてごらん。
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生きるのが嫌になったなら 考えてみよう
自殺したなら そのあと僕の体は誰が片づけるのかな いつ気づいてもらえるのかな
いろんな人に迷惑かけるくらいなら
死ぬことも場所とタイミング選ばなきゃ駄目だよね
呼吸をする事がたまに苦しくなるんだ
おかしいよね 鼻や口をふさいでるわけじゃないのに 胸が胸が痛いよ
こうして息を吸うことで 次に息を吐くことにつながる
その一連の何でもない繰り返しで
今日も僕は生きている
明日も僕は生きている
呼吸の必要性について考えてみたけど
それらしい答えは見つからなかったよ
だから無意味でもなくて 僕の人生は
まだ真っ白
線路さえ引かれてはいないよ
続・青春の日々
坂道はまだ続く
僕はまだ死ねない
生きたいという
心捨てられない
笑うってことが
愛されるということが
あまりに 生きていることを幸せに思わさせるから
この絶え間ない呼吸にも意味がある
ほらね、世界は色を変えたように 形を変えて僕に新しい景色を見せるよ
生きるのが少し辛くなったなら足を止め
考えてみよう
何かがわかるさ
何かに気づくさ
きっと。