ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 投稿順表示

どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[4777] 人の手
詩人:どるとる [投票][編集]


その手はなんのためにあるのですか?
この手で何をつかむことが出来るのかな
五本ずつ両手に生えた指で 器用にものをつかんで
時には誰かのために役に立つよ
持てるものは決まってて あまり重たいものは持てず
ひとりの手だけじゃ出来ることは少ない
でも誰かの手を合わせれば ほらね色んなことが出来るんだ
君の手が誰かの手を包むとき 生まれるぬくもりがある

たとえば誰かを愛したとき 痛みと共に絶え間ない喜びが
君のその手を伝って 心に幸せをはこぶよ
手ひとつだけで 色んなことが わかるよ
ふしぎなふしぎなものさ
僕に出来ることがもしもあるのなら
君の役に立ちたいな
だから差し出す 手だよ
人の手は自分のためにあるけれどそのほかの仕事があるとするなら誰かの役に立つためにあると思うんだ

だから今日も明日も僕の手は誰かのために汚れるし傷つく
だけれどその汚れや傷の数だけ
誰かが 笑えたならば 僕は幸せきっと幸せさ
誰かにその手はなんのためにあるの?
そう聞かれたら僕はこう言うだろう
君や僕やみんなのためにあるのさと
だから君も差し出しなさい
誰かの役に立つため
誰かの心つかむため。

2013/03/10 (Sun)

[4778] お父さんの背中
詩人:どるとる [投票][編集]


お父さんの背中は今日も 何も言わないけど
たくさんのことを教えてくれている
家族のために頑張るその姿はなんてかっこいいんだろう
汗をかいて 涙も見せず働いている
それはただ我が子のため愛する妻のため
少しずつ 丸みを帯びてく お父さんの背中
白髪混じりの お父さんの髪の毛を見て
歳をとったねとお酒酌み交わし 話す夜
お父さんの背中はあの頃より小さく見えた
だけれど変わらない大きな大きな 背中さ
ほら 家族を今でも優しく力強く守ってる
お父さんの口癖は成せば成る
根拠はないのに なぜか勇気づけられる
どこか荒っぽくて鼾もうるさいけどそのいい加減さがまたいい
たまにお酒に身をまかせ 俺も辛いと泣く姿 そっと見ていたよ
今度は僕が その背中を追い抜く番だ
この頃歳をとり弱気な父の背中を見て言えることを探す僕に幸せになれと父が言う
お父さんの背中はあの頃とはだいぶ違うけど
あの頃にはない年期の入った素敵な背中さ
ほら家族を今でも温かく穏やかに背負ってる
少しずつ 丸みを帯びてく お父さんの背中
白髪混じりの お父さんの髪の毛を見て
歳をとったねとお酒酌み交わし 話す夜
お父さんの背中はあの頃より小さく見えた
だけれど変わらない大きな大きな 背中さ
ほら 家族を今でも優しく力強く守ってる
そんなお父さんの背中があるよ
その背中には どんな明日が映っているのだろう
ありがとう ありがとう 尽きない感謝を伝えたい
愛してる 愛してる 少し恥ずかしいけど届けたい。

2013/03/10 (Sun)

[4779] ひぐらし
詩人:どるとる [投票][編集]


そんな事はないよ 君は生きているよ
ちゃんと笑っているよ 悲しみの中でも

ひぐらしが鳴いているようなものさ
なんの心配もないよ ただ季節が移ろうだけだ

君を認めてくれる
人がもしもそばにいないなら この僕が君を認めてあげよう

生きていることを心から 喜べるように
見上げた空の青さがちゃんと見えるように

君の心に添う

そんな事もあるよ 一人じゃないよ
「みんな同じ」そんな言葉に振り回されて

鉛筆削るようなものさ
少しずつ そのさみしさも役目を果たし 気づけば涙も乾いてる

君を慰めてくれる人がもしも近くにいないなら この僕が君を慰めたいもんだ

生まれたことを少しでも 幸せに思えるように
息を吸い込み再び吐き出す そこにつきまとう苦しさに歌うよ

ひぐらしが鳴いているよ 笑いたければ笑わせておけ

君には関係ないことだ
どこにいても同じだよ 世界は以外と狭いよ

だから君は少しでも 安心できる場所で
今日も大好きな人のそば 苦しいながらも笑うんだ

そんな君を思う。

2013/03/10 (Sun)

[4780] 夜に添う
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しみの中にも
光は見える
喜びの中でも
影はつきまとう

やまない雨に
濡れている
明けない夜を
知っている

書物や偉人が
書き残した
言葉に偽りあり

その涙の向こうには
その笑顔の裏側には
壮絶な物語がある

それを誰も知らないままに 今日も君をたやすく貶す

だからせめて そのさみしさに僕は 寄り添おうと微力ながらも 考える

開けっ放しの窓の外
吹き荒れる春の嵐と芽吹きはじめる桜の蕾

君の痛みを残したままで 朝はしずかに明ける

取り残された思いは何処に

夜に添うのは 果てのないうずきと 乾くことのない涙と傷のあと。

2013/03/10 (Sun)

[4781] 心から
詩人:どるとる [投票][編集]

時々人の弱さをかいま見る 人が同じ人を傷つける そんな場面に
時々人の優しさに教えられる 人が同じ人を助ける そんな場面に
心から 人でありたいと願えば 願うほどに
遠ざかる 人の心 僕も弱い人だ 言い訳ばかりしては逃げてる
すぐ近くにいるあなた一人 幸せに出来ないなんて あまりに
悲しいじゃないか
だから僕は 頭空っぽでも心はちゃんとしていたいと思うんだ

たとえば 小さなこと あなたのためになること それから探すとしましょう
時々人の振りを見て自分の愚かさを見る そんな僕がいる
時々人の心の温かさに 人も捨てたもんじゃないと気づく
心だけは 持っていたいと その意味を考えて
頬杖ついて 見上げた空には 白い雲がただ浮かぶだけでいつの間にか夢の中なのさ
すぐ近くにある人を幸せにできる こんな僕にも出来ることがあるじゃないか
だから僕は なにがだめでも 心だけはいつも携えていたい
たとえば 簡単なこと でも忘れがちなこと 誰かのためになること ゆっくり考えていきましょう
たとえば 小さなこと あなたのためになること それから探すとしましょう
すなわち 人の心に学ぶ 良い悪いの定義
難しいことは抜きで ただ空に浮かぶ雲のように

あって当たり前というくらいにね 心はあるものだと僕は心から思っている

僕は心から思っている。

2013/03/11 (Mon)

[4782] 愛に出会うため
詩人:どるとる [投票][編集]


誰かが流した涙が 傷跡にしみて優しさ伝える

人のぬくもりだけで 全部わかってしまう

そこにあるものをどれだけ信じられるかな
愛をいくら叫んでも
届かない時もあるよ

それでも 愛してる大好きだと 言葉にするんだよ

すぐそばにあるはずの愛に出会うため

愛に出会うため。

2013/03/11 (Mon)

[4783] ただいまおかえり
詩人:どるとる [投票][編集]


それぞれの帰り道を歩いてる
それぞれの夕暮れ
さよならと手を振って
笑って今日は帰れるかな
誰かを誰もが どこかに待たしていて
誰かが誰かの 帰りを待っているんだ
君には ただいまを言える人がいますか
君には お帰りを言える人はいますか

何か悲しいことがあって
下を向いて歩いてる
涙流してひとりきり
大人だって時々泣きたくなる
誰かの帰りを今か今かと待つ時の気持ち
誰かが誰かの帰り道をイメージしながら
例えばあなたが今一番会いたい人の
元気なただいまの声を待っている
おかえりを言う人も
ただいまを言う人も
今日だけのただいまやおかえりをあのドアを開けて 早く言うのを待っている

そこにある喜びに そこにある悲しみに
一緒になって 笑ったり泣いたりしたいんだ
そんな気持ちを込めて今日も言うよ
ただいま おかえり
特別な意味はない
ただあなたが帰って来てくれたことが
嬉しいから
あなたが待っていてくれたことが
幸せだから
言葉にするよ
今日一番の笑顔で 愛するあなたのために
ただいま おかえり
その一言で その一言だけで私や僕やあなたの今日が全て報われる償われる
ほらあなたにもドアの向こうで待っている人がいる
どんな誰にでもあなたの帰りを待っている人がいる
待っている人がいる。

2013/03/14 (Thu)

[4784] 星になる
詩人:どるとる [投票][編集]


離れては また 寄り添う命の不思議
今日も 消えそうに震えてる震えてる

何も 残らないよ 雨上がりには
誰かのさよならのあとには涙さえ嘘のよう

君がいくら 永遠を願っても 神様はそれを聞き入れてはくれず

大事な人さえ 突然にさらっていく さらっていく

空気椅子に座ってるようなものさ
そこには何もないのにあると思うだけで
全てが 片付いてしまう

少し曇った窓の向こう イメージ投げて
浮かべてみる 君の笑顔は 悲しそうに揺れた

誰も連れていけないよ 空の上には
形あるなしに関わらず 悲しみさえ 覚えてはいない

君もいつか
僕もいつか
命の旅を終えて
やがて星になる。

2013/03/15 (Fri)

[4785] 日常
詩人:どるとる [投票][編集]


平凡なのが一番いい
平穏なのが一番いい
何事もなく
今日も終わりゃいい

少し悲しいくらいが
少し苦しいくらいが
僕ら人間にゃ
ちょうどいいんだよ

あまり金持ちだと
欲が出るから
貧しいくらいが
ちょうどいいんだよ

今日も少し笑って
明日もたまに笑って
屁をこいて
あくびをして
たまにいいことがある
それが一番いい

それが一番いい。

2013/03/18 (Mon)

[4786] 半魚人
詩人:どるとる [投票][編集]


タラコ唇で
今日も笑う
漫画の中

半魚人が
僕を見てる
漫画の中で

風力発電で
賄われる街さ
不満はないけれど
煙草は高い

大きな水たまりが
広がってゆく

夜が 君の瞳の中
朝が 僕の瞳の中
ゆらゆら ゆら

ほらね全て
元通り

全部夢の中
全部夢の中さ。

2013/03/18 (Mon)
8416件中 (4661-4670) [ << 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 >> ... 842
- 詩人の部屋 -