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君がいなくちゃ
いけない理由はね
シーソーは誰かがいないと 一人だけじゃ沈むばかりで楽しくないよ
だからあなたの
出番なんだよ
ほらこっちに来て
そこで僕の相手をしてね
シーソーが傾くたび
あなたの重さを感じるから。
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あなたがいなくなったら もうあなたは生まれない
あなたは世界にひとりだけ あなただけなんだよ
あなたがいなくなったら 悲しむ人はいても
喜ぶ人なんて一人もいないから
だからたくさんの種類の中で あなた一人だけが輝いてる
あなただけの輝きを放っているよ
あなたがいなくなったら もうあなたは生まれない
だからあなたはあなた一人だけ あなただけなんだよ
あなただけなんだよ。
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どんなに悲しいことがあってもね
地球は泣きもしなけりゃ笑いもしない
どこかで新しい命が生まれてもね
地球は喜びもしなけりゃ悲しみもしない
あなたの始まりそしておしまい
地球は何も言わずに見送り出迎える
ああ今日もいくつも命が押し寄せては
空に旅立って行くことだろう
僕さえ知らない世界の出来事
僕ら嘆き悲しむその傍らで
それでも地球は回ってる
くるくるとたくさんの命をのせて
全ての終わりまで。
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君の名前は 君の名前は お父さんとお母さんが願いを込めて
考えて考えて つけた名前なんだよ
君の名前は 君の名前は その言葉の意味以上の思いが込められている
賢くならなくたっていいさ 優しくなれば
なにが苦手でもいいさ 元気いっぱいなら
特別な力なんてなくていいさ ありのままでいいよ
君の名前を 君の名前を呼ぶときには
お父さんもお母さんもいつだって 声にすると幸せになるよ
大好きな君の名前を呼ぶたびに いつかの願いが 叶ったような気がするんだ
君もいつか自分の子供の名前を つけるときには
素敵な名前をつけなさい
心を込めてつけなさい
私があなたの名前をつけたように
私があなたの名前を呼ぶように
愛を込めてつけなさい。
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ふと見上げた空に 星が流れていくのを僕は見つけた
もうじき春が来る 寒さもどこかへ消える
何かを僕は知らないあいだに失って
その代わりに何かを手にしていたのかな
甘くて苦い キャラメル 心の中で溶けて
さよならはこれきりにしよう
もう恋はしないと
誓ったはずの僕なのにまた思いがけず恋に落ちてく
くるくる コーヒーカップの中
吸い込まれてゆくミルク
ひとりぼっちが かっこいい そうは思わないよ
だけれど変なプライド 捨てれなくてもどかしい
誰かを僕は知らないあいだに求めて
むなしさ埋める人を探していたのかな
甘くて酸っぱい レモン 人生に添えて
涙見せるには春には似合わない
もう涙流さないと
誓ったはずのあの日の僕を裏切ってまた涙に濡れる夜
スルスル ほどけてゆくように
突き放した人よ 許せ
今はまだ 若さを理由に バカなことをしたと 自分を笑う
スイートララバイ。
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心は静かに肯いて
前に進めと背を押した
独り、見上げた空に探した星の光
一筋の涙のわけさえ知らず人の冷たさばかりが見えている
僕の瞳に愛は映るか
声なき声で歌ってる
人間擬きが歌ってる
目につく全ての窓もドアも開け放って
あるはずの夜明けを探している
行こう 銀河の最果てへ
行こう 夢の降る丘へ
雲の橋を渉って もう一度生きることを試してみよう
そこに光があるのなら僕はまだきっと人を愛すことができる
心は静かに肯いて
ドアを開けろと微笑んだ
前に進めと背を押した。
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奇遇だねと 夜は朝に向かって明けてゆく
奇跡のようだ 何もかもが輝いているよ
夢の欠片があたりに散らばっているよ
まがい物を探すより何かを信じたいなあ
電車に乗り遅れぬよう
切符は握りしめたまま
明日を越えて たどり着くべき本当の駅まで。
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明けぬままのあなたの夜を
降り止まない雨の冷たさを
身悶えるほどのさみしさを
言葉に出来ない愛しさを
僕は言葉にしたいのだ
例えば夢を刺繍したような日々の中
少しの優しさと少しの切なさを
縫い付けたような夜の向こう
思いの外であなたはうなずく
大好きだ それだけで多分伝わる
ありがとう それだけで多分繋がる
今日がある 明日がある
穴はふさがる もうわからない
ほら、簡単だろう
もう 大丈夫さ
全てのことは。
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さあ おいで あなたのために本を読む
物語を話すとしよう
悲しい悲しい物語
嬉しい嬉しい物語
さあ おいで 横になったままでいい
僕の話しを聞いてね
誰かの誰かの物語
私の私の物語
あなたのあなたの物語
広げればそこは夜
いくつもの星が
輝く本の中
夢の本を広げましょう
明日になるまで読みましょう
神様にも なれる
なんにでもなれる
不思議な不思議な物語
さあ おいで あなたのために本は開く。
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消えたいと 黒板に書かれた文字が言うか
消したいと 黒板消しが言うか
黒板に書かれた文字も黒板消しも 互いに自分や他人の存在をそれ程じゃまには思っていない
だからこそ黒板はチョークに身をあずけ
チョークは黒板消しに身をあずけ
文字は書いては消える
世界は黒板ひとつで説明がつく
そして全てはまた元通り
僕は何に身をあずければいいだろう
黒板は何も言わないし僕も何も言わない
ただ何も言わなくても黒板に文字を書く僕の心がきっと身をあずけるということならば
僕も黒板とともにこの世界に存在している。