詩人:どるとる | [投票][編集] |
虹が出た 虹が出た
雨上がりの出来事だった
虹が出た 虹が出た
それは素敵な出来事だった
絶えず繰り返す日常の1コマ
切り刻むのは 己の劣等感 砕け散れ
インモラルの 風が
街を包む 街を包む
僕など モノラル
先駆けは嘘
虹さえモノラル
古き良き田舎の匂い
撒き散らした腐敗臭
さよなら モノラル
時代に連れ去られては
僕はここにはいられないいられない
モノクロの色彩
鮮やかでいて落ち着きはらって
賑やかでいて静か
逆さまの世界
僕ら 嫌われ役さ
所詮、この世は。
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悲しくても腹が減る
うれしくても腹は減る
それは生きているからだろう
雨が降ろうが 空が晴れようが腹は減る
お葬式でも 結婚式でも 空腹になりゃ
いつでも腹が減るんです
あなたが生きる
存在の理由を
あなたに教えるように ぐーっと鳴る腹の音 腹の音
悲しくても腹が減る
うれしくても腹は減る
それは生きているからだろう
雨が降ろうが空が晴れようが腹は減る
いつもの帰り道 今日は何を食べようか
考えながら また腹が減る
あなたが生きる
存在の理由を
あなたに教えるように ぐーっと鳴る腹の音 腹の音
あなたが生きる
世界のあらましを
最初から最後まで辿るように 伸びやかに 鳴る腹の音 腹の音
ああ今日も生きてる
明日もいい日になりますように。
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たとえば僕が魚なら
青い海の底まで潜りたいな
たとえば僕が鳥ならば世界の果てまで飛んで行きたいな
だけど僕はただの人間だから
鳥のように飛べないし魚より上手く泳げない
だけど二本の両足で大地を踏みしめ生きる
たとえばそんな毎日が僕ら人間の日々だ
だから今日も歩く
だから明日も歩く
死ぬまで歩くのさ。
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悲しいときは 悲しいと言ってごらん
少しは気が楽になるからさ
うれしいときはうれしい顔をしなさい
素直なあなたがそこに見えてくるから
あなたの心が笑うとき
あなたの顔はほころぶ
あなたの心が泣くときは
あなたの顔に雨が降る
不思議だね おかしいね
だから歌うのさ
泣きながら 笑いながら 人は生きてゆく
悲しいときもある うれしいときもある
今日はどんな日になるのかな
明日はどんな日になるのかな
心で描いた 風景に会いに行こう
きっと明日は笑ってるさ
今日の涙が 嘘に思うくらいにさ
心が描いた 笑顔の自分に会いに行こう
きっとやさしく出迎えてくれるさ
今日の君と明日の僕が手をつなぐとき
そこに生まれる果てしない未来のレール
ほらね 何も怖がることはない
明日の僕が君にはついているから
ついているから。
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どうして涙は出るのかな
水道の蛇口みたいに自由に
出したり止めたり出来ない
どうして笑顔を浮かべるのかな
笑ったって 得をするわけじゃないのに
なんだか笑うとうれしい気持ちになる
泣くより笑ったほうがいいけれど
うれしくても悲しくても
僕らは泣いているね
不思議だ
泣きながら 笑いながら 育つ 僕らはまだまだ大きくなる
愛しながら 愛されながら 育つ 僕らは頭のいい生き物
だから 人の悲しみに誰より機敏に 気づくことが出来る
人の痛みを自分のことのように 思いやることが出来る
あたたかい涙流せるやさしい人なんだ
あたたかい血潮巡る やさしい人なんだ
だから涙は出るんだよ
誰かの痛みに 誰かの悲しみに気づけるから
誰かの幸せや 誰かの喜びと 同じ気持ちになれるから。
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僕は免許がない
車の免許も
バイクの免許も
だけどこれといって
苦労はしていない
三十万近くもかけて免許をとるなんて
ばかばかしい 金の無駄だ
頭もないのにとれるわけもない
免許なし男は言う
身分証ならば保険証がある
車の事故だって免許がなければ起こらない
利点もあるじゃないか
僕は自転車でいい
僕は徒歩でいい
ゆっくりゆっくり
景色や季節を
眺めながら生きて行こう
眺めながら生きて行こう。
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悲しいことやうれしいこと
実にいろんなことがある毎日
泣いたり 笑ったり 僕らは忙しい
面倒なことはしたくないから
忙しなく動く街を横目に僕は
寝ていよう 寝ていよう
悲しいのかも
うれしいのかも
この頃はあいまいで
ただ忙しさに
振り回されてる
そんな毎日
そんな毎日
雨が降る日もあるだろう
晴れる日だってあるだろう
愛されたり 嫌われたり めまぐるしい
なるべく目立たないように
果てしなく広がる空でも見上げながら
あくびをしていよう
あくびをしていよう
生きたいのかな
死にたいのかな
それさえあいまいで
ただ流れるままに
流されるままに
僕は生きてる
朝が来て 夜が来て
また朝が来ての繰り返しの中 回る時計
生きるってことが時々なんだかわからなくなるんだ
悲しいのかも
うれしいのかもこの頃はあいまいで
ただ忙しさに
振り回されてる
そんな毎日
そんな毎日
生きたいのかな
死にたいのかな
それさえあいまいで
ただ流れるままに
流されるままに
僕は生きてる
ああ 笑いたいのに
笑えないんだよ
世間は 冷たくて
自分のことしか
頭にない人ばかり
いくつもの傷跡のそばを
素通りしていく
そんな毎日さ。
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街の明かりがついて
五時のチャイムが鳴る
今日も終わるんだね
ほら空が真っ赤に燃えている
風が吹いて 木の葉を揺らしている
裸の木々は寒そうにふるえてる
この悲しみも この喜びも 明日に
連れて行こう 持って行こう
明日も泣いて 笑いたいからね
消えない傷跡も 涙に濡れた記憶も
あなたが歩いた足跡のひとつだから
とぼとぼと歩いてる
ひとりきりの帰り道
ふと見上げた空には
まん丸いお月さまが光ってた
チカチカと点滅してる明かりは
不安そうな明日を滲ませている
この痛みも この安らぎも 明日に
繋げていこう 運んで行こう
明日も 誰かに愛されて誰かを愛して
優しさの中で 生きる喜びを見つけたら
僕はあなたにそっとうなずくだろう
この悲しみも この喜びも 明日に
連れて行こう 持って行こう
明日も泣いて 笑いたいからね
消えない傷跡も 涙に濡れた記憶も
あなたが歩いた足跡のひとつだから
あなたが刻んだ時間のひとつだから。
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「そんなの当たり前」
そんな言葉 僕は好きじゃない
ありふれている ありきたりな日々
愛する人がいて 愛してくれる人がいる
そんな毎日を 幸せに思わなくて
一体何を幸せに思うというんだ
当たり前なことが 輝いている きらめいてる
たとえば洗濯物が庭で風に揺れてる
そんな景色に重ねれば 見えてくる幸せの形
そうさ幸せなんて自分が決めることだ
そこにあるのに気づかない
何気ない景色の中に こそ あるんだって
教えてくれたのは君
ありがとう あいしてる
これからもずっと僕のそばで笑っていてね。
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少し言い過ぎたかな
君の寂しそうな背中を見つめながら僕は思ったんだ
この頃二人は すれ違ってばかりで
些細なことで けんかしてしまうね
愛することの意味なんて僕にはわからないけれど
君が僕にくれる笑顔はいつも僕を照らしてくれたんだ
幸せはいつも 僕のすぐそばで微笑んでいた
僕には見えていたはずだろう
君の笑顔 君の仕草 君のそのぬくもり
すべてが僕を包んでいたんだね
僕から謝ろう 君がいないと調子がくるうんだ ひとりになんかさせないでくれ
確かな時を刻む 時計の針が どんなに大事なものさえもいつかは
あの空の向こうへ波をさらうように
そっと連れて行ってしまうなら
一度きりのこの時間の中で 感じる喜び 悲しみまでも生きていることの紛れもない証明(あかし)
夕陽が今 君の瞳の奥でゆっくりと沈んでく
なぜかな 少し悲しくなるね
君の涙 君の声 君の何もかも
すべてが僕には宝物だから
僕は言うよ 君が僕を 愛しているのなら同じように僕も君を愛しているんだと
当たり前なことだって人は笑うだろう
だけど何よりも当たり前なことが 幸せなんだろう 誰にだって
幸せはいつも 僕のすぐそばで微笑んでいた
僕には見えていたはずだろう
君の笑顔 君の仕草 君のそのぬくもり
すべてが僕を包んでいたんだね
僕から謝ろう 君がいないと調子がくるうんだ ひとりになんかさせないでくれ。