詩人:どるとる | [投票][編集] |
ママは今日も あなたに優しいですか
パパはあなたを名前で呼んでくれますか
ママは あなたを抱きしめてくれますか
パパは誕生日を祝ってくれるでしょうか
当たり前なそんな一つ一つが何より
大切だってこと あなたはわかってるかい
あなたが笑えば ママやパパも笑ってくれる
あなたが泣いていれば どうしたのって心配してくれる
そんなパパやママが欲しいだなんて
サンタさんにお願いした君は それでもママやパパを愛しているんだね
親が思うより子供は親を裏切らないよ
不器用で浅はかなあなたが与えた痛みは
弱々しい笑顔とまっすぐな優しさで
あなたの目を見つめて あなたに今日も
愛してるって 大好きだって 言うのさ
愛してるって 大好きだって 言ってくれなくても
愛してるって 大好きだって 言えるのは
愛してるって 大好きだって 心から思っているからだよ
そんな心を あなたが裏切るなら
この世界はあなたには 見えないものばかりさ
子供は知ってる
あなたが知らないすべてを
あなたが見過ごすすべてを
だから 傷つけられても言えるんだ
愛してるって大好きだって。
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どんなに巧い 嘘でぼやかした 今日より
下手くそでも 中途半端でも
一生懸命 生きた今日にはかなわない
シミや汚れの一つ一つまで あなたの足跡だから
あなたの写した 今日の解像度は 流した涙や失敗の多さより
たった少しの成功や 笑顔が何倍にも美しく見える。
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人いきれの夕暮れの街は 切なさの中
沈んだ眼差しで君は何を見つめてる
答えはどこにもないさ 自分の手で描くんだ 生き方も行き方も
半端なままの僕が描いた今日は 非道く 散らかっていて
お世辞にも美しいだなんて言えやしない
人混みの中に いても孤独を感じてる
こんな僕にも残されたものがあるのなら
お願いさ神様 このどう仕様もない
悲しさだけでも なんとかならないか
誰かが描いたような世界はただ
繰り返しを繰り返しながら進む
幸せはここにはないさ 自分の足で捜すんだ 僕もあなたも
欲張りな僕らが描いた世界は 汚く 荒んでいて
ただ自分の目先しか見えちゃいないよ
明かりの中にいても闇を抱いている
生きる痛みが僕を引き裂く度
生きる喜びが邪魔に思えてしまうよ
ああ どうして僕は生きているんだろう
夢を見た 人混みの中僕が立っていた
僕はただ降り続く雨に濡れていた
空を見上げれば いくつもの星が 希望のように輝いていた
人混みの中に いても孤独を感じてる
こんな僕にも残されたものがあるのなら
お願いさ神様 このどう仕様もない
悲しさだけでも なんとかならないか
太陽よ しぬことも出来ないけど
下手くそでも生きる僕らを照らしてくれないか。
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誰かの涙を 心の中の画用紙に描いたら
目を開けたままじゃ見えなかった
夥しい傷跡がそこに見えました
誰かの瞳を 丹念に見つめて 見つめたら
言葉などでは到底語ることのかなわない
痛々しい物語が 聴こえました
あなたのその傷跡に 手のひらを翳させて
せめて僕に出来ることは あなたの痛みを 感じたように わかったように
あなたの気持ちに心を重ねてみること
たったそれだけだから
あなたを抱きしめて
「もう大丈夫」って 言いたい気持ちは
容易く 崩れてしまう
その傷跡から流れる涙で
ふやけた心が 涙の海に沈んで 沈んでゆく
もう捜せない 手を伸ばしても届かない
下手な慰めなら なんの役にも立たない
あなたのその傷跡に 僕の傷跡を重ねて
僕もあなたと同じだって 伝えたいんだ
愛されていること 愛していること
あなたの心すべてを理解することは出来なくても
物言わない時計の音が ただ命を切り刻む
僕は少しずつ 少しずつ形をなくしてゆく
僕らが生きる世界は毛糸玉
綻びの先で 一本の道が出来る
今日と明日がつながっているように
あなたのその傷跡に 手のひらを翳させて
せめて僕に出来ることは あなたの痛みを 感じたように わかったように
あなたの気持ちに心を重ねてみること
たったそれだけだから
あなたのその傷跡に 僕の傷跡を重ねて
僕もあなたと同じだって 伝えたいんだ
愛されていること 愛していること
あなたの心すべてを理解することは出来なくても
あなたの傷跡さえも愛してみせるから 愛してみたいから。
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誰かが 死んでも
また 始まりに戻る
何かが 終わっても
また 始まりに戻る
巻き尺さ 世界は
巻き尺さ 時間は
さも何も
変わらないように
暮らしは続く
海の果てでも
宇宙の隅っこでも
巻き尺を戻せば
なくした命は
今ここに咲く。
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ねえ 教えて お母さんの手は
何のための手なのかを
ねえ 叩けば 痛みが伝わって
あなたの心にいろんな思いを運ぶだろう
ただ それでも笑うばかりの子供の心は
海よりも広く 空よりも大きな手です
ほら僕の弱さごと包み込んでしまう程に
君の瞳に僕が映る
汚れひとつない
君の瞳は鏡のように
ありのままの僕を
映し出すだろう
僕の手は君の手よりずっと小さいね
君の手は僕の心を包み込んでしまうから。
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悲しみ傷ついた人にどんな言葉かければいいのか
見た目からでは想像もつかない傷を心の中に負った人に
僕は傷ついたあなたを救えるような力もなく
出来ることがあるならば ただそばにいて
愛してる愛してる そればかり呟くことしか出来ないんだ
言葉では伝えきれない 思いはあるから
本当に大事なことは言葉にしなくたって
そばにいて 肌と肌寄せ合って 伝わるその温もりだけで
僕らは お互いに言いたいことを伝えあえるから
黙ったまま 愛は無口で 感じあおうね
下手な嘘をついて絡まった糸が解けない
解こうとすればするほどに余計にきつく絡まる糸
素直になるのは思うよりずっと難しい
出来ることと出来ないことがあるから
出来ないときは出来ないよって 言ってごらんなさい
言葉ではなんとでも言えてしまえるから
本当に大事なことは身を持って伝えなさい
人と人が織りなしている 百年余りの物語 あとどれくらい
僕らはこんなふうにして 心通い合わせられるかな
黙ったまま 愛は無口で 本音を語るだろう
言葉では伝えきれない 思いはあるから
本当に大事なことは言葉にしなくたって
そばにいて 肌と肌寄せ合って 伝わるその温もりだけで
僕らは お互いに言いたいことを伝えあえるから
黙ったまま 愛は無口で 感じあおうね
黙ったまま 愛は無口でも伝えられる。
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歌を歌うように 誰かのそばにいたいのさ
お風呂に浸かってるようにそばにいるだけで
誰かを安心させてしまう
君はまるで
いつでも私が見えるところにいてね
そう言う君に
それは無理だけど離れていても心に
寄り添うようにいつでも僕はそばにいるって
笑いました
花が咲くように まるで当たり前のように
人は生まれて 死んでゆくものなのです
最後の時はやっぱり悲しいのかな
歳をとっていつか二人が腰の曲がった
おじいちゃんやおばあちゃんになったら
いい人生でしたねって言えるように
僕は君を愛してみせるからって 言いました
ほら見上げれば プカプカと浮かぶひつじ雲 ふざけて僕がメェーって鳴いたら
君は笑った 君は笑った
多分そんな時間が
いつでも私が見えるところにいてね
そう言う君に
それは無理だけど離れていても心に
寄り添うようにいつでも僕はそばにいるって
笑いました
歳をとっていつか二人が腰の曲がった
おじいちゃんやおばあちゃんになったら
いい人生でしたねって言えるように
僕は君を愛してみせるからって 言いました。
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やわらかな二つの腕に君は抱かれてる
君の小さな寝息がまるでそよ風のよう
そっと優しく僕の胸を撫でている
差し出した僕の指を 君の可愛らしい手が掴んだ
伝わる温もりは嘘なんかじゃないよ
ゆるやかな陽射しが差し込むこの部屋で
いくつもの物語が紡ぎ出されていく
僕は知ってる 幸せのある場所を それはここだよ
花がほころぶように笑った君の顔や
時々拗ねたように不機嫌になる君を
僕は誰より近くで見ているよ
不思議だね 守るべきものがあるだけで
強くなれるよ たくましくなれるよ
わかっていても何度でも言葉にしたくなる
愛してる 君は僕の宝物だよ
写真を撮ろう 色んな君の顔や仕草
君はカメラのほうを向いてくれない
現像した君の写真は 横向きばかりさ
悪戯な君は僕やママにいつも手を焼かせてばかり 本当に困った子だよね
ほら不器用な僕は君と一緒に大きくなってゆく
大人だって知らないこともあるよ 君は教えてくれる 大切なことを
大事な事は 何気ない日常の片隅にある
くだらないくらいの何でもない出来事
君を見てるとそんなふうに思えてくる
不思議だね 君と笑うと楽しさ二倍さ
もっと笑おう もっと泣こうじゃないか
わかりきったことだと思ってもね
言葉にしてみよう
愛してる 君は僕の宝物だよ
花がほころぶように笑った君の顔や
時々拗ねたように不機嫌になる君を
僕は誰より近くで見ているよ
不思議だね 守るべきものがあるだけで
強くなれるよ たくましくなれるよ
わかっていても何度でも言葉にしたくなる
愛してる 君は僕の宝物だよ
君は僕の 君は僕の宝物だよ。