詩人:どるとる | [投票][編集] |
クリスマスの夜に
パパが買ってきた
特売のケーキ
なぜかチーズケーキ
イチゴののった
ショートケーキは
売り切れ
なぜか 嫌いな
チーズケーキ
チーズ臭い部屋
思い出したくないクリスマス
黒ずんだ重い出
イッツア・チーズケーキ
なぜあなたはチーズケーキなの ロミオ
イッツア・チーズケーキ
消えろ 今すぐ 僕の目の前から 臭いよ
サンタも大好き
チーズケーキ
サンタの体臭チーズケーキ
パパ 来年は ショートケーキね。
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手のひらに落ちた 雨粒が
その冷たさひとつで僕に教えている
あなたは生きているんだと
流れゆく時の途中 立ち止まる 立ち止まる
季節は窓の外を何度でも行き交うのにね
ただ忘れられたように忙しい人は ちっとも気づかない
はらりと 時の雪が
僕の隙間を埋めてく
解けたのは
雪じゃなくここにあった思い出の景色だ
ほろ苦い珈琲に注いだミルクが描く
明日の世界は 雪解けの街に咲いた
真っ白い花 ほら季節を彩ってる
静けさの中に灯ってる
ランプのような二つの明かり
それは愛する人だけが
灯せる明かりさ 揺れている 揺れている
季節が僕らに手渡すもの そして奪うもの
何があるだろう ひとつひとつ数えたら なんとなく
ふわりと 誰かの温もりが
僕の時間を染めてく
うなずくように
抱きしめてあなたのすべてになりたいよ
歩いてきた足跡をだんだん消していく
振り返ってもそこには何もないから
悲しくても 前を向き僕は歩いて行く
はらりと 時の雪が
僕の隙間を埋めてく
解けたのは
雪じゃなくここにあった思い出の景色だ
ほろ苦い珈琲に注いだミルクが描く
明日の世界は 雪解けの街に咲いた
真っ白い花 ほら季節を彩ってる。
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散歩の途中で君が見つけた 一番星
綺麗だねっていう君の笑顔も綺麗だった
数えきれない星たちの中から
ひときわ光を放ってるあの一番星
まるで君のようだと照れながら 言ったよ
今日も誰かの帰り道を照らす一番星
街並みを遠く見下ろして綺麗に光る
数えきれないこの星たちと
同じくらいたくさんの人たちが
暮らすこの街の夜は
なぜか今日だけは 特別な気がするよ
街は夢の国 ほらね星たちとお話しよう
子供たちの安らかな寝顔と
夜を待つ君の瞳が キラキラと輝いた
数えきれない星たちは知っている
幸せがどこにあるのかを
ラララ それはここだよ
ラララ それはここだよ
君が生きる ここだよ
そして僕はまた 君と年甲斐にもなく
家まで競争だって走り出したよ
ラララ 僕にもわかったよ
幸せはここにあるんだね。
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理由のない 愛が景色に彩りを添えている
疑いようのない 愛が何でもない毎日を優しく縁取ってる
何もない いつもの景色なのに どうして
ただこんなふうにあなたといるだけで
幸せになれてしまうんだろう 不思議だね
あなたという陽射しを浴びて 僕ははじめて僕になれるんだ
あなたが誰かを「大切」に思うように
あなたもその誰かの「大切」だからね
この肌にまっすぐ伝わるぬくもりが そう教えてる
あなたという土に 包まれて 僕ははじめて 僕でいられるんだ
あなたが誰かを「必要」としているように
その誰かもあなたを「必要」としているからね
この胸に 落ちてくるあったかい思いが そう教えてる
あなたという陽射しを浴びて 僕ははじめて僕になれるんだ
あなたが誰かを「大切」に思うように
あなたもその誰かの「大切」だからね
この肌にまっすぐ伝わるぬくもりが そう教えてる。
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すぐそば すぐ近くで 泣いている人を見つけたら
僕はどうするんだろう
見てみぬ振りも出来そうにないから
僕はきっとあなたの為に何が出来るか考える
答えが出ないときは ただ心のままに大丈夫だよと微笑んで
あなたに寄り添うよ
※きれい事だと 言うあなたは誰かの力になれているのかい
人の涙を 笑うことは出来ない 自分の涙を笑うことが出来ないように
せめて不甲斐ない 僕に出来るのはただ
あなたの灯りになって あげることだけ
泣いている人のぶんまで 今笑える人が支えればいいのさ※
知らない人でも知ってる人でもなく みんな同じさ変わらない
他人も知り合いなく隔たりもなく
すべての人の為に生きれる人になろう
どんな慰めも どんな優しさも届かない闇の中にだって
陽射しは差し込む
朝はやってくるんだ
夜明けを連れ戻して
良いとか悪いとかじゃなく 心が傾くほうへ走ってゆく
作り笑いばかりする人より はずっと素直に涙流せる 人のほうが素敵だろう
いつもそばにいるのに 気づかない人の涙
ふいに雨のようにこぼれ落ちる音を聴く
泣いている人のぶんまで 今頑張れる人が補えばいいのさ
※繰り返し
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ねえ あなたは有利なほうに傾くの
弱い立場にいる人たちは いつも寂しい
ねえ あなたはいじめられる側より
いじめる側が 正しいと笑っているけれど
ねえ 戦争はやっていいことわるいこと?
当たり前も常識も通じない 世界のあらまし
体が心が 沈んでく
誰かの言葉の重さに
それはまるでシーソー
つま先から頭のてっぺんまで 涙浸し
ああ 僕が乗ってる
シーソー 地面に着く
乾いた音を立てて止まる。
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太ってる 腹出てる
よく人前でおならする
ご飯食べるときは
口を開けて食べる
咀嚼音 くちゃくちゃ
それでも僕は キミが好き
だって キミのそんな駄目さが好き
いつでも僕は キミが好き
いいよ 僕がずっとキミを見ててあげる
月のきれいな夜
二人で観た
雨に唄えば
ほら、キミは またおならをする
部屋中に立ち込めるおならの匂い 鼻つまむ
それでも僕は キミが好き
だって キミのそんな駄目さが好き
いつでも僕は キミが好き
いいよ 僕がずっとキミを見ててあげる
好きでいてあげる。
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小さな事が嬉しい
小さな事が悲しい
空が晴れたら
それだけで笑ってる
飴をもらったら
うれしそうに笑う
素直なんだね
心がきれいに拭いた窓のように透き通っているんだね
子供はね 大人よりよく笑う 心から笑う
子供はね 正直に嫌なものは嫌だ 好きなものは好きと言う
たくさんの愛のなかで生きている
あたたかい陽射しのなかで遊んでる
思い出してごらん
誰もみんな子供だった。
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嘘ばかりの大人のなかで 少年はひとり
生きていた
どうして大人は嘘ばかりつくのかな 不思議だった
愛想笑いにお世辞がついた Aランチ 猫なで声で頼むのよ
あの日見上げた空はただ果てしなくって
どこまでも透き通っていた
それなのに それなのにどうして 僕はあの頃の大人みたいに生きてるんだろう
ノルマばかりを気にしてる 働くだけで1日が過ぎてゆく
ネクタイ締めたおんなじような大人が帰りの電車で寝てる
夜の改札口は 人気もなく 僕を訳もなく 切なくさせるよ
あの日僕が立っていた世界は今と違って優しかった
僕が変わってしまったのかな
変わってしまったのは世界かな
あの頃の僕とおんなじ目をした僕の子供が僕を見て
不思議そうに僕に聞くのさ 大人ってどうして嘘ばかり
ああ 嘘ばかりなの?
僕は応えられなかった ただ笑っていた
あの日見上げた空はただ果てしなくって
どこまでも透き通っていた
それなのに それなのにどうして 僕はあの頃の大人みたいに生きてるんだろう
もしももう一度あの頃の気持ちに 戻れるとしたら 子供にも嘘偽りない気持ちを
さらけ出せるのに
教えてあげられるのに
少年は僕のなかにはもう いなかった。
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ただいまって言うのは なぜなのかい
おかえりって言い始めたのは いつからかい
なんだか僕らそれが当たり前と思ってる
わけのわからないうちに声に出して 言ってる
でもなんだか 僕らは そんな言葉を愛してる
ただいまが僕を待っている
夕暮れの赤い空の下を歩いてゆこう そして おかえりっていうあなたの声がはやく聞きたいよ
ラララ いつものあなたの笑顔が
いちばん輝くのは案外帰る時だね
ほら お腹すいたろう? 今日はあなたの大好きなハンバーグ
「おかえりなさい。うん、ただいま」