詩人:どるとる | [投票][編集] |
晴れた日なのに どこか心は薄曇り
僕は このまま ここにいられるのかな
あしたの今頃は 僕はきっと ここにはいない
そんなことばかり 考えていた
ゆらり ゆらり ゆらりと 僕は 生きてきた
たとえばあした僕が死ぬなら
あしたが来ても悲しいだけだろう
あしたが来てもむなしいだけだろう
だから僕は死なない
生きる理由がそんなことでもいいはずだ。
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どんな歌を歌おうか
どんな音楽奏でようか
今日死んだあの人の為に歌う歌だよ
今日生まれたあの人の為に歌う歌だよ
空に投げたブーケ
道に置かれた供花
変わらない ただ少し 居るべき場所がすれ違うだけ
喜びの中に 悲しみが 悲しみの中に喜びが あるように ないように
指差した あしたの空が 曇りでも晴れだって雨だって
とりあえず踏み出す 右足が 引き寄せた 今日は愛すべき日だ
どんな物を食べようか
どんな場所に行こうか
あの人のぶんまで笑う為の今日だよ
あの人のぶんまで泣く為の時間だよ
誰かが捨てた吸い殻
拭い去れない寂しさ
似てないものまで 重なってしまう 重ねてしまう
憎しみの中に 愛しさが 愛しさの中の憎しみが あるような ないような
あやふやなこの世界の哲学 痛みを持ってしかわからない
ごまかすように見上げたあしたの空が 不安で埋もれたって
とりあえず 僕は生きている それだけでも良しとしよう
喜びの中に 悲しみが 悲しみの中に喜びが あるように ないように
指差した あしたの空が 曇りでも晴れだって雨だって
とりあえず踏み出す 右足が 引き寄せた 今日は愛すべき日だ
とりあえず 僕は生きている それだけで もう 今日は終わりだ。
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悲しみが消えないならば 泣いたっていいじゃないか
痛みが本物ならば 沈んだって いいじゃないか
涙を愛しましょう
いっそ 離れないなら
涙を愛しましょう。
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何のために降るんだろうこの雨は
何を洗い流す為の雨だろうこの雨は
傘を差したって 無駄さ悲しみの雨は
傘を突き抜けてあなたの胸を濡らすよ
負けた 負けた 降参する夕暮れ
灰色の空 夕立が 隠す太陽
何のために生きているんだろうこの僕は
誰のために笑い泣くんだろうこの僕は
シニタイ シネナイ その繰り返しの中で何を見つけんだい?
「希望などない」
きれい事で隠された 世界の向こう側
あなたが 噤んでるこの世界の真実がある
雨は何ひとつ教えてはくれない。
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どうして そんなにまっすぐ笑うんだ
君を見つめる僕の心の汚さがまる見えさ
どうして そんなにすなおに生きるんだ
僕はそんな君をまっすぐ見つめられない
こどもはこども おとなはおとな 割り切れないのが人間です
こどもとおとな おとなとこども 互いにないものを持っている。
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たとえば光 たとえば星の形 雲の流れ
かすかな木々の揺れる音
見逃してる 聞き逃してる 大切な言葉やくみ取るべき思い
気づけるかな 気づけるかな
この世界は この世界は たとえ話で始まる世界
向き合って はじめて見えるものもあるよ
わかることがあるよ
たとえば夜 たとえば朝の食卓に並んだ笑顔
些細な誰かの気遣い
忘れてる 目をそらしてる 大切なことは目の前にあるのに
見つけられるかな 見つかるかな
この世界が この世界が終わるその時までに
傷ついて知る痛みがあるのならば
傷つけて知る痛みもあるんだよ
その胸が痛むとき あなたはいちばん あなたらしくなる
気づけるかな 気づけるかな
この世界は この世界は たとえ話で始まる世界
向き合って はじめて見えるものもあるよ
わかることがあるよ
だからたとえ話から始めよう たとえば ラララ。
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沈む夕日を見ていた
いつものベランダで
今にも沈みそうな
夕日をただ見ていた
何か申し訳なさそうに頭を擡げたカラスが
電線の上 並んで やがて飛び立っていった
うまくいかないのさ
いろんな事がね
うまくいかないのさ
どうしていつも
こんなふうになってしまうんだろう
誰かおしえて
生きていたいと思う
でも 死ねるなら
死にたいとも思う
そんな矛盾を誰もが抱えて生きている
愛されたいと思う
出来ることならば
愛したいとも思う
手の届かないもの程 なぜか人は欲しがる
たいしてうまくもない
コンビニの出来合い弁当 日常的に摂取する合成着色料
働くだけがすべてなのか 常識だけがすべてなのか わからない僕はわからない
このまま 死ねたならどんなにいいだろう
眠ったらそのまま
死ねたなら どんなに楽なんだろう
でも明日は 生きてる限り訪れてしまう
生きているって事の
意味などわからない
意味のない時間 笑顔や涙
だけど それが何よりも意味のある事だ
会社と自宅を往復するだけの味気ない毎日 孤独は罪かい?
今日もただひとり
沈む夕日見ている
先ほどまでの 長い長いため息 のみこんだらお湯を沸かして
珈琲でも飲もうか
死のうと思った
そんな事もあった
だけどやっぱりやめたんだ まだ僕には何かが出来る
まだ僕には やりたいことがある
そんな気がしたんだ
そんな気がしたんだ。
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生きることを希望とは呼ばないんだよ
笑うことが本当じゃないんだよ
誰も本当の正しさなんか知らないんだ
だから自分の思いのままに生きなさい
それが光 それが光 あなたを照らす光
それが救い それが救い あなたを救う光
死を選んだ人を誰も責められないんだよ
夜の中 朝の中 どこを探してもない
希望が見つからないときは眠ってしまえ
起きてると余計な事を考えてしまう
それが光 それが光
あなたを照らす光
それが希望 それが希望 唯一の希望だよ
あなたが光 あなたが光 強い光放つ光
生きる光 生きる光 希望に変えてく光
この世界照らす光。
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僕は ついに買った
ロレックス
僕は ついに買った
アルファロメオ
僕は ついに手にした
美人に近い奥さん
毎日 オーイェーイ
毎日 オーイェーイ
憧れて 憧れて 燃え尽きて 気づけば
四十 四十 四十 四十 四十 四十
四十の男さ 僕は遅めの遅れてきた ヒーロー
僕はついに 買った
夢を買ったんだ
憧れのマイホーム
憧れの特大ベッド
毎日 オーイェーイ
結局 オーイェーイ
今夜も オーイェーイ
昨夜も オーイェーイ
オーイェーイの末 気づけば 二児の父親
オーイェーイの末 気づけば 二人はアブノーマル
でもみんな大好き
オーイェーイ
僕は幸せさ。
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たったひとつの夜の中に いくつもの悲しみや喜びが隠れてる
僕は知ってる
ああ 見えない夜の背中に 思い馳せれば
出会ったことのない人の笑顔や涙に
ふれたような気になれるんだ
あなたが今 笑っていること
あなたが今 泣いていること
それはただの 風景じゃない
それはただの 雑音じゃない
あなたが生きる証です 僕はそっと目を凝らす 耳をすます
そしてつかまえるよ
あなたの心を
ほんの少しの時間の中に 同じ1日でも僕とあなたじゃすれ違うね
ああ あなたの悲しみはあなたの悲しみ
僕の喜びは僕だけの喜びでしかない
だけど互いを思いやれる
あなたが今 息をしていること
あなたが今 空見上げてること
それは僕の 心が見てる風景
それは僕の 心が感じた音色
ここにあなたがいる証です 僕は僕の生きる証を確かめるよ
そして重ね合わせる あなたと僕の心を
そしてその時見えるものがすべてです
あなたが今 笑っていること
あなたが今 泣いていること
それはただの 風景じゃない
それはただの 雑音じゃない
あなたが生きる証です 僕はそっと目を凝らす 耳をすます
そしてつかまえるよ
あなたの心を。