詩人:どるとる | [投票][編集] |
この世に生まれることを願ったわけじゃない
当然だ
だから時折口をすべらす そんなセリフも
当然といえば当然だ
生きていくことも生きていることも時折ばかばかしくなる
当然だ
でもねもし死ねと言われたなら 死にたくないし死ねないよ
それもまた当然だ
ぼくらは生きるべくして生きている
生まれてしまったからにはくたばるまで生きていきたい
それもまた当然の気持ちだ
答はいつも
敵と味方と行き交い
裏切ってばかり
どっちつかずの日々
それも当然だ
僕らはいくつもの当然の中 いくつもの理の上を裸足で歩く
踏みつける
踏み絵もためらわない
だけれど
それは運命が指示したこと
なんて生きている理由を運命のせいにして
いざ死ねばいいじゃないかと言われたときには死ねない
そのくせ死にたいとか嘘までついてごまかす
そんな僕も当然といえば当然になってしまう
悲しいほど 当然に
切ないほど 当然に
当たり前なほど当然に
全ては容易くたどり着いた結果の行く末に決まる
僕はその過程と結果の境をさまよったまま
ただ当然だ 当然だと相づちしかできない
人の死さえ笑い飛ばす 身勝手な人間なのか
ああ また当然という言葉を平気でつかってしまうよ
それも また
当然ってなんにでもつかえるから
言ってしまうね
全てはそういうだけでそう想ってしまうから
手向けた花はでも嘘じゃないよ
昨日の僕よ
安らかに眠れ
明日はこの僕が引き受けるから
当然だけじゃ終わらない 当然をこえた当然じゃないなにかを僕は明日見つけよう
その見つけた答が当然という決まりきった常識を覆し
やがて壊すから。
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君が今 切ない夜を過ごしているならば
それと同じように今誰かも 君に負けないほど切ない夜を過ごしているんだよ
忘れないで 自分だけが苦しいわけじゃない
いつでも君には優しくいたいけれど
それだけは本当だから優しさも愛しさも入る隙はないんです
つぶれそうな気持ちと懸命に闘いながら君も誰かも夜を過ごしているんだ
そうさ 僕らは夜の片隅でいつでも猫みたいに丸くなってさ
冬じゃなくても部屋の隅っこでもの憂げに何かをつぶやくんだ
今日はなんて日だ
思わず泣きたくなる
そんな日でさえも生きている僕らだから言える
生きていればきっと何かいいことがあるはずと
強がりにも似た信じる気持ち 抱きしめながら 抱きしめながら
夜のしっぽを離さないで握り締めてる
いつでも勇気さえあれば死ねてしまえるのに生きている僕らはまた夜の片隅で何事かをつぶやきながら
苦い珈琲 啜る明日をひたすら待つんだ
夜はただ眠るためだけにあるんじゃない
ただ 生きていただけじゃない
ほら 見せたいほど
悲しみが今にもはじけそうだよ
涙は隠したまま
ため息だけを吐き出す
ひとりきり 部屋の中
窓の外を泳ぐ月を眺めてた 眺めてた
こうして 誰もが切ない夜を 抱えながら
生きていく
生きなきゃいけない理由
特には見つからないけれど
見つからないことが救いだね
まだ見つからないだけでいつか見つけなくちゃいけないから
生きていく
それが生きていく理由の答えだ
そのために過ごす夜
迎えた朝
そうだ 僕らは夜の片隅でいつでも猫みたいに丸くなってさ
冬じゃなくても部屋の隅っこでもの憂げに何かをつぶやくんだ
とてつもなく長く暗い夜
吸い込まれてしまいそうな闇に放つ誓い
僕はまだ生きていたい…
月にこぼしても何も返事はない
それでも言うよ
生きる理由見つけてもそれがあるからずっと生きてゆく。
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誰もが見ている
夢の中
ひとり映画を見ている
なぜか気づくとそんな雰囲気
ただ 夢だけが 溢れかえった 幸せな世界
この映画のタイトルは夢 そう 名付けた
最後のエンドロールには今日1日のとんでもなくありふれた涙々の出来事がエンドレスに流れ続ける
そうだ 僕が見ていたのは今日の僕の姿だ
悲しみも喜びも
夜の闇でさえも
夢見ているだけ
それだけで全て
安らぎに変わる
平和なものだね
寝てるだけでさ
目覚めればさあ
光 浴びれるから
光のオーブに包まれてる その中にいるかぎり世を取り巻く悲しみも全ての痛みも僕を傷つけられない
何人(なんぴと)も
ああ
何度も言うぞ
何度も流すぞ
言いたいことば
たったふたつの理由から流れる涙
悲しみも喜びも
夜の闇でさえも
夢見ているだけ
それだけで全て
安らぎに変わる
平和なものだね
寝てるだけでさ
目覚めればさあ
光 浴びれるから
生きてるだけで
こんなに
悲しい
生きてるだけで
こんなに
嬉しい ただそんな気持ちを繰り返す日々になぜだか涙が止まらないのはなぜだろう
僕が選んだ舟は
小さな波にさえ
びくつき揺れる
この先を不安がる
向こうには今まさに昇る太陽
誰もが見ている
夢の中
ひとり映画を見ている
なぜか気づくとそんな雰囲気
ただ 夢だけが 溢れかえった 幸せな世界
それだけでいいのに…
いつでもおせっかいな催し事で僕を待つ
でも 涙が止まらないよ
悲しい映画の最後に流れるやさしい歌のように
最後の最後で津波のように救いが押し寄せる そんな雰囲気
そのかわりにほら僕の中にもやさしい涙が僕を救う
泣いている
でもけっして苦じゃない
抜けていく得体のしれない毒素
夢はまた始まる
やさしいこの夜が
朝へと塗り変わるまで
ドナドナ…
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僕という自由を気取り強がり吹かす雲はどこに向かうのか
目指す行き先はいつも真っ白け
宛のない旅
まさに其れ
頭まで雲のように真っ白だけれど
なんか文句でも?
神様も知らない世間知らずの雲の行方
僕のままでどこまで行けるかなあ
知ってみたい
知ってみよう
いつかこの夜が明けたなら
いずれこの夜が明けたなら
朝の訪れとともに旅に出よう 宛てなどないけど太陽が昇るほうへ 太陽が昇るほうへ
向かって歩いていこう
きっとその向こう
その果てに答はある
いつか答が出る
太陽のように昇るさ
雲は少し
陰のある顔で笑う
ふわふわ
してるだけが
雲じゃない
ほら自分が降らせた雨ならぬ自分がまいた種に被害を被る
そんな毎日幾度もあるさ
だから 泣くんだよ
雨を降らして
その強弱で悲しみは決まるんだよ
なんてねおそまつさま
少しだけ
立ち止まったら
またわからなくなる
雲の行方
太陽はどっちだ
いつも見失う
見失った場所で
野宿さ
テントを張り
焚き火を消して 眠る
そんな日々
いつでもスタート地点
宛てはそもそもない
だから笑える
ためらいなく
朝の訪れとともに旅に出よう 宛てなどないけど太陽が昇るほうへ 太陽が昇るほうへ
向かって歩いていこう
それなりでも
それとなくでも
雲の行方は
いつでも自由気まま
相場は決まってる
身勝手なほど
ラララ 其れのように
だから僕に宛てなんか聞かないでね
どうせ 明日というしかないことくらいわかってるならば
聞かないでね
行く宛なんか明日しかない
だからこそ僕はあえて言う
雲には宛などいらないと
たとえ説得力ゼロでも
自由な風が吹くかぎり僕は言う
雲の行方はそもそも皆無だと
いっそ一生行方不明でいい。
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どうして夜はこんなに長いのか
そんなちっぽけな疑問からはるばる来まして
こんな朝の途中
時計が回り続ける時間の中で
今も僕は特に休日だからとはいえやることもなく時間を持てあましてる
悲しいことが通り過ぎたらまた笑えるだろうね
でもまた同じような悲しみが僕を涙に暮れさせる
そんな弱気なことばかり考えてちゃ鮮やかなはずの朝のあの太陽にさえ顔向けができないだろう
時間が経てば経つほどに僕らは少しずつ少しずつ終わりへと近づいているんだね
あたりまえなことだけに悲しい定めなんだ
今日もうまく笑えない
何かのせいで
心にささったトゲみたいな悲しみがほら僕をかぎりなく傷つけるよ
時間は僕らをいつも干からびさせる
干物みたいに最期はねもうミイラみたいに棺の中に押し込められてさ
悲しかったことも
嬉しかったことも
まるで夢だったんだよっていうみたいに
さよなら バイバイ
それまでは 僕らは
まだ夜に朝に昼と繰り返す
悲しくても
切なくても
受け入れるべき現実をこの目に映して
立ち向かうのだ
ミイラになるまえに
ミイラになるまえに
君に伝えたいこともあることだし
走り出そう 新しい夜明けに昇る太陽に向かって
いくつものうたを背中にたずさえてほら僕を励ます 君の声
今 夜がたしかに明けてゆくよ 僕を潤すのはいつでも 君の愛
うまく言えやしないけど 伝えたいよ
時間が経てば経つほどに僕らは少しずつ少しずつ終わりへと近づいているんだね
あたりまえなことだけに悲しい定めなんだ
今日もうまく笑えない
何かのせいで
心にささったトゲみたいな悲しみがほら僕をかぎりなく傷つけるよ
それでも負けずに行こう 今日も太陽に避けられても君という太陽に元気わけてもらいながら流れる時を旅しよう 君と二人。
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パレードも少しずつ少しずつ終わりへ近づいている
そんな気配
すぐそばに
街はいつでもバカ騒ぎ
誰かが悲しくても
誰かが死んでも
君は
光と影の境目をさまようばかりのこの僕を出会ったときから見つめている
何も言わないままで
ただ 見つめてる
いつでも思うのは
早くこんなつまらない人生終わらないかな
そんな ことばかり
ためらい傷はなんのためそんなに痛々しいの?
空に走る 飛行機雲
君はいつでも口に出す
空が今日も遠いわね
あたりまえなのに
なんだかそのままの意味の向こう側が透けて見えるようで
遠いのは空だけじゃないんだろう
わかってる
夢も理想も全て
遠いんだろう
まだスタート地点から一歩も進み出せてない僕を君は見つめているんだろう?
わかってる
わかってるけど…
今日も多分ね
明日も明後日も
君から見る僕の中に広がる空はいつまでも雨降り しかも遠く遠く 掴めない距離に心は逃げている
君にも掴めないくらい 閉じこもるでんでん虫
ヤリ出せ アタマ出せ 走り出せ
そんな言葉を聞いた途端 殻に引っ込んだ心
ああ 今日も空は遠い
君はただ僕を見つめている
そんな日常がまるで一枚の絵であるかのように完成しきった顔で何も変わらずにそこにある
僕がただそれを眺められれば幸せ
そんな身勝手な言い訳を額縁にちりばめて
タイトルもつけずに
これを傑作だと嘯きながら
僕はまたつぶやく
空が遠いのはまだ夢が叶わないからだと
そのくせ 寝てばかり
そんな矛盾だらけの僕を君は今日も見つめている
その瞳が僕を悲しくさせる
こんなにこんなに痛いほどの視線は最初で最後だ
なぜかそれでもまだ君はこんな僕をまだ愛してるらしい
空を遠くしてるのは僕だというにも関わらず。
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いくつもの旅くり返しここまで来たのさ
自分の力が半分で
他人の力が半分で
ひねくれるなと言われればそういうことにするよ
傷つくのはいつも僕で
僕自身は僕自身でしか僕自身の痛みを感じれずに
花びら 一枚 落ちてゆく もう 戻らない闇の中へ
それは 今日という1日なんだよ
ほら 北風が吹くその中で僕はまた歩き疲れて眠ってた
そんな夢の中でさえも時間は刻々と過ぎ去って行くのさ
これほどの犠牲をはらってもまだ傷つけ足りないのかい?
僕はもうこんなボロボロなのに
花びらは いつでも
散るというのに
さまよい続ける
季節の中で
僕はまた傷つき
谷底に向かって
距離を狭める
ほら また近づいた
全ての終わりが
この悲しみが僕の心を歪ませる
揺れ動く正気
僕は自分の力でここまでたどり着いたんだ
傷ついたのは
悲しんできたのは
いつでも僕だ
そのために
負った傷も
なくしたものも
僕が背負ったんだ
ひねくれてると言われてもそれは真実に相違ない答なんだ
ほら 何か言ってよ
闇の向こうでただ笑う人たちよ。
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真夜中には何が聞こえるの?
ああ街のざわめき?
それとも車の行き交う音?
日常ののほほんリズム
朝も夜も無意識の中でだって関係なく聞こえてくるだろう
まるで意味もなく
飛び跳ねてしまう
そんな気持ちにさせるのはなんでしょう
茶柱 たってた
でも それよりも
百円 見つけた
でもでも それよりも
大切なこと 大事なもの
ありふれた生活の中でただ生きてるだけで聞こえてくる音
っていうか声
のほほんリズム
気だるくも心地よく流れる時間
それこそそのリズムの正体
さあ ショータイム
君の声が僕を導く
かぎりなく明日へ
絶え間ない明日へ
終わらないリズム
のほほんリズム
ただ朗らかに鳴り響く
いってらっしゃい!
ただその言葉だけ
それだけで僕は幸せ
そして 返す言葉は決まって
いってきます!
そんな会話の投げ合いが毎日を彩ってる
のほほんリズム
さりげなくほら日常を飾る きらめくアクセサリー
とても持ち歩けない
だけれどいつも心にいる 君が そして聞こえている
君の笑い声
のほほんとのほほんと和音が響くよ
のほほんリズム!
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今日はあいにくの雨降り
空だけクラウディーならまだしも心までも沈む1日
傘の上 ぴちゃぴちゃと跳ねる雨粒が規則正しいリズムを刻みながらおどるよ
君の家に向かう途中
雨は僕の目の前に大きな水たまりをつくった
飛び越えられたらね
何もかもうまくいく気がした
靴が濡れるのも気にしないまま飛び込んだ水たまりの中
はじける水しぶき
キラキラと薄暗い
景色に光を散らせた
こんな歌で雨を好きになってもらえたら最高だ
ほら 出かけよう
雨は君を待ってる
雨だから出かけられないなんて古いのさ
雨だから出かけるのさ いつもは気づかない街の景色に会いに行こう
そして君はドアを開けながら僕に笑う
どうしてそんなに濡れてるの?
それはね話が長くなるんだけど聞いてくれるかい? ハニー
美しいレイニーデイ
降り止めば虹が架かる
悲しみだって過ぎ去れば喜びがやってくる
美しいレイニーデイ
喜びの前兆
悲しみの前触れ
とにかく水たまりをこえれば
ほら 君のような最高の褒美が待ってんだ
だから 水たまりなんか飛び越えて君も
雨は 雨はね そのために あるのさ
喜びが何倍にもふくらむのは 悲しみがあるおかげだ
簡単に手に入れられる喜びなんかなんの価値もないね
いつも晴ればかりの空なんかなんの美しさもないね
雨が降るから僕らは晴れたとき 最高の気持ちで笑えるんだ
気づいてほしいよ
雨だってね
今日もあいにくの雨降り
だけれど僕には
ハッピーデイ
それは幸せの前兆
はじまりの前触れ
雨が伝えているのさ
アスファルトもけずるような勢いでほら。
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昔々あるところに
おじいさんとおばあさんが幸せに暮らしましたとさ
そんな昔話なら平和だろう
だけれど昔話にさえそこまでたどり着くのには様々なドラマがある
悲しみを
避けては
行き着けぬ
ハッピーエンド
昔話から学ぶがいい
人生論
やっぱり 昔話が教えている
ほら やれ 鬼だ 妖怪だのが人生でいうところの悲しみや苦しみだってこと
昔話は教えている
見極めているか?
大人になった浦島太郎!
若年寄みたいに老け込んだのは心だけじゃないんだろう?
さあ 目を覚ませ
昔話のようでちょっと違う この世界の夜明けに。