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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[5017] 存在
詩人:どるとる [投票][編集]


この世界を 回しているものはなんだろう
この世界を 支配しているものはなんだろう

わからない 何もわからない ただそればかり繰り返して

真っ白になってまたいくつもの 数字に埋め尽くされるだけ

なにが本当でなにが嘘なのか それを決めるのは一体誰だ

僕はここにいて だけどどこにもいなくて
ただそれだけの存在だ

無理に笑ったり 感情押し殺したりするのに 毎日忙しい

どうか 滑稽でも 誉めてもらえますか

言葉では 伝えきれないものなのかもしれない
声の向こうに見えるものが あるとすれば

僕にはこの耳に届く音でさえまるでひとつの景色のよう

あやふやになって また ほつれた糸をほどく度 気づいてしまう

なにが正解でなにが間違いか そんなものは最初からなくって

僕は 誰だろう 君は誰だろう ここはどこだろう 知るはずもない世界

今ある時の中に佇み あらゆる理不尽や不条理を噛まずに飲み込む

同じように あなたも生きているんだろう

僕はここにいて だけどどこにもいなくて
ただそれだけの存在だ

無理に笑ったり 感情押し殺したりするのに 毎日忙しい

どうか 滑稽でも 誉めてもらえますか

難しいことはいい「存在すること」がもう生きることなんだ。

2014/03/02 (Sun)

[5018] エブリデイ
詩人:どるとる [投票][編集]


スクリーンに映る
誰かの暮らし
そっと 流れている

何を 笑っているの
何を 泣いているの
君は 何のために
今を生きているの

なんとなく 誰かを愛している
なんとなく 誰かを憎んでいる
所在のしれぬ 某かの思いを抱いている

答えのない 日々だから曖昧にもなるさ
これじゃ まるで退屈な映画のよう
途端、気付くと くだらない理由で死にたくなる

今日が明日になって
明日が明後日になって
そんなふうに 続いてゆくんだね

今日の向こうにはまた今日があって
変わり映えしない 景色の中で 僕は生きているだろう

容易に想像できる 近い未来に 僕は先にたどり着いてしまった
本をめくるように
夜が明けて
今日が始まる

どこへ行くというの
どこまでも行くの
笑い泣き 繰り返し
毎日を生きているの

わがままに 誰かを傷つけている
時には誰かに傷つけられたりもする
役回りは 代わる代わる 変わる

辞書を引いた世界の掟について
マニュアルが支配する世界には
きれいごとばかりが正しいかのように 謳われて

僕は誰かの代わりにはなれないし 君も誰かの代わりにはなれない

意味のない世界で 生きていくならば
せめてとってつけた理由でもいいから 生きる意味が欲しい

押し付けがましく 配布される あて名のないエブリデイ

今日が明日になって
明日が明後日になって
そんなふうに 続いてゆくんだね

今日の向こうにはまた今日があって
変わり映えしない 景色の中で 僕は生きているだろう

容易に想像できる 近い未来に 僕は先にたどり着いてしまった

それでも 幸せだと思うのは きっとそんな自分に明日を届けたいから。

2014/03/04 (Tue)

[5019] 砂時計
詩人:どるとる [投票][編集]


陽射しの中に 咲いている笑顔
「当たり前」の中にある幸せが僕に
そっと微笑んでいる
ありがとう ばかり言う僕に君は言うんだ
お礼なんていらない だから一緒にいてねって 僕はうなずいたよ
絶えず落ち続ける
時の砂時計
誰にも止められない

積み重ねる日々 思い出を焼き付けて
見えない 心に 忘れないようにと
人が 笑いながら 時には泣きながら
必死の思いで 生きた時間を足跡のように刻み込んでいる

その瞳の奥に 揺れている不安
なんでもないって嘘をつかれたって
僕にはわかるんだよ
最近 見えない心の奥まで見えてしまう
見たくない人の汚さや狡さが 垣間見えてしまう 時があるんだ
人の中で人であろうとすると 人ってものが時々 わからなくなる

迷い悩み苦しみ 日々試行錯誤の毎日
大切なもの かけがえのない人たち
なんてことのない毎日を幸せだって
思える瞬間がほんの少しあるだけ それで 僕は歩いて行ける

ありふれた 出来事の数々
ちっぽけな事がうれしくって 悲しくって 今日もまた
何かを得て 何かを失ったんだろう

絶えず落ち続ける
時の砂時計
誰にも止められない
積み重ねる日々 思い出を焼き付けて
見えない 心に 忘れないようにと
人が 笑いながら 時には泣きながら
必死の思いで 生きた時間を足跡のように刻み込んでいる
終わりある 物語を
誰かと読みふけっている。

2014/03/05 (Wed)

[5020] すなお
詩人:どるとる [投票][編集]


僕はすなおに
なりたくて
でもすなおに
なれなくて
どうしたら
いいのかすなおに
きいてみる
いつのまにか
知らないあいだに
すなおになっていた
僕はすなおに
なれているかな
すなおの意味は
知らなくても
すなおになれる
誰かのことを
思いやってみる
それだけでいい
ほらね魔法みたい
すなおになれている
すなおになれている。

2014/03/05 (Wed)

[5021] 頑張った今日に
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やっと今日が 終わって ひと息ついて
家までの道を歩いている ほら今にも沈みそうな夕日が見える
生きることを悲しいと決めつけ始めたら
きりがないもので落ち込んでしまうよ
だからなるべく笑おうとするけれど
世の中は僕が思うほど優しくはなかった

時折どうしても思ってしまうよ
命さえ重荷に思ってしまうよ
だけど生きていこうと思うのは
空の青さを知っているから
たとえ今は見上げてる空が雨降りでも
頑張った今日に 拍手をしてさ
泣くだけ泣いたら おやすみまた明日

大人になるって いつからなるのかな
歩き続けているうちに体だけは大きく育ったけれど
出来ることと出来ないことの区別
つけ始めたら 出来ないことの多さに ため息が出るよ
何ひとつ当たり前なことなんかない
だって生きることに答えが出せないから

たまにはそういう時もあるよ
君だけが悲しい訳じゃないよ
みんなそれぞれに苦しんでいるんだよ
それでも 唇かみしめて 生きてる
だから君も生きて 明日も笑うんだ
頑張ってること 誉められなくても
今日を生きれたら自分に拍手贈ろう

時折どうしても思ってしまうよ
命さえ重荷に思ってしまうよ
だけど生きていこうと思うのは
空の青さを知っているから
たとえ今は見上げてる空が雨降りでも
頑張った今日に 拍手をしてさ
泣くだけ泣いたら おやすみまた明日

おやすみまた明日。

2014/03/06 (Thu)

[5022] 似顔絵
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誰かの顔を描いてごらん
好きな人でも 嫌いな人でも 誰でもいいから

心の中に 真っ白い画用紙広げて
へたくそでもいいから 心を込めて描くんだ

そしたら、いつの間にか 描いたその顔は 笑っていた

きっと泣いてる顔よりは 笑ってる顔のほうがずっといいと思うから

どんなに嫌いな人でも 笑っていてくれるといいなと思う
それだけでなんだか訳もなく うれしくなるからね

誰かがもし泣いていたなら
優しさという傘をそっと差し出してみよう

誰かの笑顔を見ると 何故だろう
不思議とこっちまでうれしさが伝わってくる

何かと気苦労の多い毎日 泣かずには生きられない

きっとあなたにだって 悩みや迷いはあるはずだから 自分のことのように考えて

どんなに雨降りの今日もかならず雨は降り止んで
また青空が見える 雲の隙間から陽射しが差し込むからね

誰の似顔絵だろう いつの間にか 描いていた
それは少しあなたに似ていて 優しい優しい顔をして笑ってる

どんなに嫌いな人でも 笑っていてくれるといいなと思う
それだけでなんだか訳もなく うれしくなるからね

どんなに雨降りの今日もかならず雨は降り止んで
また青空が見える 雲の隙間から陽射しが差し込むからね

明日には笑えるからね。

2014/03/07 (Fri)

[5023] バトンリレー
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さよならが 言えないのは きっと
今日の僕にお別れ したくないから

悲しかったはずの 今日なのに何故だろう
道を引き返したくなるのは

口笛を吹きながら 帰り道ひとりきり
何を泣いているんだろう 何を悲しむのか

明日の僕が 今日の僕を追い越して
バトンを繋げてく まるで人生はリレー

バトンを落とさないように 走るのさ
今日の日の涙が笑顔が 明日もあるように。

2014/03/07 (Fri)

[5024] 夢の中へ
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月の明かりが 家まで続く道を照らしてる
何かを 奪うように
何かを 手渡すように
夜はただ 闇を広げる

悲しみも喜びも なにもない夢の中へ
僕はしばらく 沈み込んで 朝が来るまで

ぐっすりと眠ろう

今日は あなたにとってどんな日でしたか
何かが 悲しくって
何かしらうれしくて

日々は そんなふうに続いてゆくだけさ

憎しみも愛しさも
消え失せた 夢の中
見つめ合うのは 今日の日の僕の姿

頑張っていました

悲しみも喜びも なにもない夢の中へ
僕はしばらく 沈み込んで 朝が来るまで

ぐっすりと眠ろう。

2014/03/07 (Fri)

[5025] 
詩人:どるとる [投票][編集]


どうして 人の涙を笑うことが出来るの
どうして 涙を流すことが恥になるの

涙を流すことが 恥になるなら
悲しいときはどうすればいいの

涙を 我慢することのほうがずっと恥ずかしいことだから

悲しいときは素直に涙を流せばいい

涙を必死に隠したがる 自分を見つけたら隠さないでいいと言えるように

恥ずかしがらずに涙を流せる そんな人でいたい そして同じように涙流す人を労れる そんな人になりたい

そんな人になりたい

どうして 人の傷を笑うことが出来るの
どうして 人の痛みがわからないの

人が生きてきた その長い道のりを
物語るような傷なら 誇りにも見える

見せまいとする弱さが時に はみ出して涙になる

悲しいときには 誰かに助けを求めればいい

傷跡に重なるように傷跡は日々増えてく
その傷跡のひとつひとつがあなたなんだ

人の涙や傷跡に寄り添うように生きる そんな人でいたい
涙を隠さずに流すことが出来る そんな世界なら
人の傷跡もよく見える

涙を必死に隠したがる 自分を見つけたら隠さないでいいと言えるように

恥ずかしがらずに涙を流せる そんな人でいたい そして同じように涙流す人を労れる そんな人になりたい

そんな人になりたい。

2014/03/07 (Fri)

[5026] 幸せ
詩人:どるとる [投票][編集]


幸せってどこにある 幸せってなあに
どんな形 どんな色 どんな手ざわり

不思議だね 幸せの意味がわからないのに
なんとなくわかるのさ 今が幸せだって

生きていることの幸せ
生まれたことの幸せ
笑えることが幸せ
泣けることが幸せ
悩めることが幸せ
迷っていることが幸せ
いろんな幸せがいろんな場所にあるんだ
考えてみれば あたりまえなことがもう 幸せだったんだね

幸せって お金じゃ買えない
どんな店にも売ってないよ

自分の足で 自分の目で 自分の耳で なにが幸せか ちゃんと生きて探すんだよ

愛されていることの幸せ
愛せることの幸せ
二人なら笑顔も二倍
二人なら喜びもひとしお
たくさんの人の中たくさんのことを知る

見渡せばほらそこら中 隠れているだけで幸せであふれてる

悲しいときもうれしいときも あなたが側にいる
雨降りの日も晴れ渡った日も あなたといたいな

そう思ったときから幸せは この胸に小さな蕾をつけたよ
そしていつか花ひらくその日が来る

生きていることの幸せ
生まれたことの幸せ
笑えることが幸せ
泣けることが幸せ
悩めることが幸せ
迷っていることが幸せ
いろんな幸せがいろんな場所にあるんだ
考えてみれば あたりまえなことがもう 幸せだったんだね

見渡せばほらそこら中 隠れているだけで幸せであふれてる。

2014/03/07 (Fri)
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