詩人:どるとる | [投票][編集] |
私はしっている。
嘘だけを記した本を。
私はしっている。
真実だけを記した本を。
私がそれを嘘だといえば嘘になり
私がそれを真実だといえば真実になる
それはまこと勝手な私の中の自意識という本である。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
どの道なるようにしかならない
だからなるたけ 傷つかない道を選んで
無難に生きようとするんだ
どうだい?こんな夜には 泣きたくもなるだろう
昔はずっと今よりいい目をしていたのにって人は言うんだ
どっちみち いつかはくたばるこの命
だから 好きなように思いのままに
生きていこうと思うんだよ
悲しいこともあるだろうけど
たまにゃうれしいこともあるよ
だからゆっくり のんびり 急がず焦らず
僕は歩いていこう
一人歩いていこう
楽な生き方なんて探したって
ないと思うんだ どんな生き方選んでも
苦労はつきまとうものさ
どうだい?まぬけな顔をしているだろう
涙で顔をぐしゃぐしゃにしてる僕はひどい顔だろ?
近道なんてないけれど それもいいさ
僕なりに 自分らしく生きて行こう
雨の日も晴れの日もいつでも
辛いこともあるだろうけど
人生捨てたもんじゃないから
人に左右される生き方じゃなくて自分で決めた道を
僕は歩いていこう
ずっと歩いていこう
お日さまに向かって歩いていると
いつの間にか日は暮れて カラスが鳴く
ああ今日も終わるんだね 少し胸の奥が燃えているように熱い
悲しいこともあるだろうけど
たまにゃうれしいこともあるよ
だからゆっくり のんびり 急がず焦らず
僕は歩いていこう
一人歩いていこう
この道の終わりまで。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
そっと瞼閉じて いちばんはじめに
浮かぶ人は誰ですか
それは人によって違うと思うけれど
家族だったり恋人だったりするだろう
いつも傍にいてくれるのに
ありがとうの一言も言えてないよ
ただ一緒にいるだけなのにね
それが何よりも特別なような気がする
笑ったり 泣いたり 時には喧嘩をしたり
慰めあったり傷つけあったり
きりもなく続く二人の日々
数多ある誰かと交わす何気ない
言葉の中に そっと愛をしのばせて
それが当たり前であるかのように
世界でただひとりのあなたに届けたい
精一杯の愛の言葉
止まってしまった誰かの時間が
ほらここにあるんだ
何か大事なものをなくしたよ
それは取り返しのつかないものです
いつも傍にいてくれることを
当たり前なことだと思わないで
あなたがいるそんなことが
僕の日々を照らしていたんだ
嘘をついたり 本音ぶつけたり 時には迷ったり悩んだり
離れてはくっつく日々
きれいごとばかりの世界で
なにがほんとの愛かを知りたいのなら
おまえの間違った正しさを叱ってくれる
誰かの優しさに気づく事が先決さ
「しっかりしなさい」
聞こえる 愛の言葉
数多ある誰かと交わす何気ない
言葉の中に そっと愛をしのばせて
それが当たり前であるかのように
世界でただひとりのあなたに届けたい
精一杯の愛の言葉。
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けんかした日の夜はいつでも、ひとりぼっちさ
アパートの裏で 泣きべそかいてる
本当は素直になりたいのになれないんだ
でもなりたいんだ
こんな気持ち君にわかるかい。
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遠い昔 宝物にしていた物を見つけました
大人の僕には なんてことのないものだけど あの頃の僕には
そのなんてことのないものが宝物だった
でもね今にして思えば宝物は胸の中に
いくつも残ってる思い出だって 思うんだ
見えているよりも 見えないものが
きっと人にとって一番大切になるって
僕は今だからこそ思うんだ だから
積み重ねた日々の中で いつしか胸の中に 生まれた 宝箱には入りきらない 思い出を一つ一つ 数えながら 少しだけ過ぎ去った日々を思い出す
ゼンマイで動くおもちゃのロボットや
海でひろったきれいな貝殻 おはじきやビー玉 一つ一つが物語を持っている
どれも大切な宝物だね
思い出を刻み込むビデオやカメラは
形あるものだけしか残せない 映せない
本当に宝物だといえるものは
きっと人の記憶の中に焼き付いて
いつまでも色あせない思い出になる
笑ったこと 泣いたこと 誰かと喧嘩したことも何もかもが大切な思い出 忘れていく記憶もあれば覚えてる記憶もある 留めておくことは難しい
それでも僕の宝物は僕の中で 永遠に輝きつづける。
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悲しいことに 泣いて うれしいことに笑って
夜が明けたら 朝が当たり前のように来て
いつものあの場所へ僕を運ぶのだろう
物語は流れてゆく 見えざる何者かの手で
めくられていく 先へ先へと 急かすように
それはまるで今日の風のように
春の訪れをしらせる嵐のように
僕らを そっと 試すのだろう
春の国の物語 桜色の季節が今 君の瞳の中 花を散らす 花を散らす。
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何が悲しいんだろう
何がうれしいんだろう
何が愛しいんだろう
何が憎たらしいんだろう
何が悔しいんだろう
何が正しいんだろう
何が悪いんだろう
何が欲しいんだろう
求めては 拒みながら また求めて
遠ざかる手を 僕はただ幾度も見送った
何を探してるんだろう
何を求めてるんだろう
誰を待っているんだろう
誰を待たせているんだろう
何を失ったんだろう
何を手にしたんだろう
何を焦ってるんだろう
何を慌ててるんだろう
僕の瞳に映る君と君の瞳に映る僕がいる
どちらが本当の僕だ どちらが本当の君だ
求めては 拒みながら また求めて
遠ざかる手を 僕はただ幾度も見送った
君の背中が 遠ざかってゆく かける言葉さえない
僕はまた ひとりぼっちだ
馴染んでしまった孤独が僕を包み込んでゆく。
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雨を受け流す傘はあっても
悲しみを受け流す傘はないものか
他人に振りかざす刃はあっても
自分を叱りつける言葉はないものか
甘さが邪魔をして うまく歩けない
僕は僕を傷つけられない
無傷なはずの心に 無痛の痛みが走り
また誰かを 傷つけて満たされている
弱い心に 向ける拳があったなら
僕はきっと今より強くなれるはず
逃げ道は用意されてても
逃げ道を塞ぐ壁は用意できない
刃をとり闘うことは知ってても
すぐに言い訳を考え妥協してしまう
いつでもどうしたら楽が出来るか
そればかり考えてる
僕は僕に 厳しく向き合えない
「こんなんじゃ駄目だと」自分を追い込んだり出来たなら
固く握った拳で自分を殴ることが出来たなら 変われるのに
無傷なはずの心に 無痛の痛みが走り
また誰かを 傷つけて満たされている
弱い心に 向ける拳があったなら
僕はきっと今より強くなれるはず
無傷なはずの心に 刻まれた傷跡は
きっと誰かが教えてくれた本当の優しさ
僕を思う優しさ。