詩人:どるとる | [投票][編集] |
たとえば今日 すれ違った人の
明日を僕は知らない
同じように その人だって僕の明日を知ることは多分無い
そんなふうに 繰り返すもの全てに
悲しみや喜びが 寄り添っているんだ
ここにあるもの もう何処にもないもの
それは誰のせいでもなく なんのせいでもなく あるべき場所へたどり着くのさ
今日が僕にとって最後の日だとして
どんなふうに 過ごすかを考えたら
結局 思いつかないまま夜になっていた
書き損ねた 嘘っぱちの遺言は 誰にも届かない
いいさ 僕は明日も生きているだろうから
流れる人波の中を 歩いてたら
誰が誰だかわからなくなることがある
同じようで似て非なるものを 誰しもが抱えたまま 今を生きているんだろう
夕暮れの道 足元に揺れる影が 泣いているように見えた
きりもなく繰り返す 自問自答 「僕はどうして生きているのか」
なんとなく死にたくなって 高い屋上にのぼってみたけれど
そこから見える夜の街の明かりが
あまりにきれいで 死に損なった でもそれで良かったと思える
そんな今日があることを僕は知りました
ああ 生きていて良かった 本当に良かった
当たり前のようにそう思える今は間違いなく幸せさ
今日がどんなに苦しくたって 今日を越えたその先に
暗がりを照らす眩しい光が 生きている尊さを おしえてくれるから 今は痛みを抱いたまま 生きていこう 生きていこう。
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生きることは そんな簡単な事じゃない
何も知らない他人は好き勝手に「希望を持て」と無理を押しつける
人混みの中 紛れ込み 何を見つめ何を聴いている
結局己の人生さ 何を決めるも何を選ぶも
ふいに独りぼっち 僕を包む夜の闇が
そんなに生きるのが辛けりゃ楽になりなよと 僕を拐かす
人は迷い人は悩み人はあがきもがき生きる
一つ一つに答えが用意されてる訳じゃないけれど 暗がりの中で流した涙は おまえの足元を照らして
進むべき場所をおしえてくれる
自殺することを 非難する事は出来ない
だけれど 今日を生きる事で見える明日もあることを忘れてしまわないで
他人はいろいろわかったような 口振りでおまえの生き方に難癖をつけるけど
結局どんな生き方でも 生きていればそれなりに苦労はするものさ 楽は出来ない
人は傷つき人は嘆き人は 躓きながら生きる
どっちが前かもわからないまま 歩き続けて なにが正しくなにが間違っているのか
模索しながら 誰もがそれぞれの今と闘っている
「生まれそして死んでゆく」人の一生紐解けばなんとなくそれは言葉にすれば単純で
一見簡単そうに見えるよ
でもねその概要は 壮絶な物語秘めている
人は迷い人は悩み人はあがきもがき生きる
一つ一つに答えが用意されてる訳じゃないけれど 暗がりの中で流した涙は おまえの足元を照らして
進むべき場所をおしえてくれる
いつの日か おまえの積み重ねた苦悩は「死」の前に
何気ない朝の ちっぽけな日だまりみたいに
呆気なく 消える
それでも生きるのは
どうしようもなく僕らは生きる喜びを知っているから。
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生きていることが
時々どういうことなのかわからなくなる
どれだけ笑ってどれだけ泣いても
どんなに愛されてもどんなに愛しても
見えないものがある
わからないものがあるんだ
目を閉じて 耳を塞いで意識は 限りなく世界から日々遠ざかってゆく
僕の命は いつか跡形もなく消えてしまう
それを悲しいと叫んでしまえば
何もかも 無意味になってしまうよ
だから、僕は意味のないこの命に名前をつけるよ
「希望」という名前を
生きてることと
生きていくということは違うんだ
生きてる今を続けることで はじめて道に足跡が刻まれる
その足跡は 目には見えない だけど確かに刻まれている
追いかけて 追いかけて 明日を追いかけても 追いつけない程のスピードで
明日は僕から離れていく 今日と呼んでる明日は 明日にはまた今日になる
変わりゆく人も街並みも全てが色づいては色あせてく
いつまでもここにはいられない
だから僕はせめて 永遠じゃない命に光灯すように明日を見せてあげるんだ
「笑顔」に満ちた明日を
目を閉じて 耳を塞いで意識は 限りなく世界から日々遠ざかってゆく
僕の命は いつか跡形もなく消えてしまう
それを悲しいと叫んでしまえば
何もかも 無意味になってしまうよ
だから、僕は意味のないこの命に名前をつけるよ
「希望」という名前を。
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人は長い長い道を歩きながら
生きてるようなものです
道は一本道だけど砂利道 坂道 いろんな道がある
泣いて笑って たまに怒って 悄げて落ち込んで 立ち上がる
誰かに愛され 誰かを愛して 寄り添って喧嘩して そっぽ向く
そんな毎日が何処までも続いていく
ラララ 僕らは飽きもせず生きる。
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僕らは暮らしという名前の窮屈な箱に納まっている
日々何かとすれ違いながら 忙しなく流れてく
行く宛もない旅のような 毎日を生きてる
あなたが此処にいて
僕が此処にいて
名前も知らない誰かがいる
日々増えては減っていく不特定多数の人たち
笑う人がいれば
泣いてる誰かがいる
当たり前な事だ
だけど回る世界の中
当然であることなど如何に馬鹿らしいか
僕らは感情で動く生き物だ 心だけが正しい答えを指し示す。
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言葉が見つからない
一歩も動けない
空を見上げても
花を愛でても
わからないままさ
何もかも全て
繰り返しの中を
歩き続けて
このままどこまで
行くというんだろう
口を閉じて耳を塞いで
意識を奪われて
まるで僕らは
空気人形のように
萎んでく
世界の正しさを
準えるように
僕らがそれを
証明するように
心を無視してる
そんな正しさなど
本当は要らないよ
今日も赤い色した
夕暮れに心は紅に染まる。
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並木道歩けば
桜の花がきれいだ
ほらねいつの間にか
寒い冬の影さえ
無いほどに
暖かい風が吹く
汗ばむくらいの
春の始まりは
つま先から
ゆっくり 歩き出した
あなたの頬を染める恋心は いつか
その固い蕾を開いて 誰かに届くのかな
桜はうなずくみたいにそっと花びらを手のひらにくれた
さあ此処からが
始まりさ
死なば諸共
危ういくらいに
打ち砕かれよう
血のように
赤い 鮮やかな
この晴れの日に。
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ずっとわからなかったよ
今もわからないままだよ
それは答えのないことなのかな
生きるってなんですか
誰に聞いてみても誰も違うことを言う
それは人によって形を変えるもの
だからあなたはあなたの「生きる」を探せばいいんだ
生きるって苦しい
生きるって痛い
生きるってうれしい
生きるって悲しい
生きるってお腹がすく
生きるって眠くなる
生きるって疲れる
生きるって 腹が立つ
きっと当たり前にしているそんなこと全てが生きるってことなんだろう
だから、僕は生きている
生まれたときは考えなかった
そんな事より遊ぶことが大事で
大人になってからいつの間にか
自分の命と向き合っていたんだ
なにをどうすれば生きるってことなのか
僕は空を見上げて 考えていた
暮れゆく空は ただ何処までも赤く染まっていました
生きるって笑うこと
生きるって泣くこと
生きるって怒ること
生きるって働くこと
生きるって走ること
生きるって歩くこと
汗をかいて 誰かのために尽くすこと
生きるって 難しいことみたいだけどきっと当たり前にしていることがもう既に生きるということ
「今更死ぬのも惜しいしこわいからね
とりあえず生きているよ」
それでいい そのくらいでいい
呼吸するように生きていけばいい
生きるって苦しい
生きるって痛い
生きるってうれしい
生きるって悲しい
生きるってお腹がすく
生きるって眠くなる
生きるって疲れる
生きるって 腹が立つ
きっと当たり前にしているそんなこと全てが生きるってことなんだろう
だから、僕は生きている
だからみんな生きている。
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自ら命を絶つ人もいる
生きたくても生きられない人もいるのに
すれ違う人の中 雑踏に紛れ込み
沢山の足音の中に 僕や君は隠れるように生きている
命に差なんて無いのに誰かがそれを否定する
おかしな世の中に僕らは生きている
ああ あなたの手首に走る いくつもの傷跡に歌いかける
それは見た目よりずっと深くって あなたの心にまで達する傷跡なのにね
誰もそれをわかろうとはしてくれない
だから時としてたったひとつの命を投げ出してしまうんだ
わからない世界に あなたの痛みをわからせたくて
延命装置で繋がれた命に
「生きている」という言葉は不似合いさ
でもあなたは生きているよ間違いなく
呼吸しているからじゃない あなたの身体に流れる血潮が ぬくもりが証さ
そんなにもあたたかい熱を帯びてるのに
時にあなたの心は冷たく凍えてしまう
誰がそうしたの
ああ あなたの足元に生まれた影が あなたがここにいることの証です
生きていることがわからなくなった時は胸に手をあて 足元を確かめてごらん
その心臓の音と足元の影があなたが生きているって
教えてくれるから 誰が否定したって それは変わらない
だからあなたは生きていていいんだよ
世の中に あふれる
理不尽や不条理は
誰が生んだのでもなくここにある
時代が人を映す鏡なら人は時代を映す鏡さ
ほら全て今を生きる一人一人の生き方如何で決まる
ああ あなたの手首に走る いくつもの傷跡に歌いかける
それは見た目よりずっと深くって あなたの心にまで達する傷跡なのにね
誰もそれをわかろうとはしてくれない
だから時としてたったひとつの命を投げ出してしまうんだ
わからない世界に あなたの痛みをわからせたくて
あなた自身が証となるんだよ 生き続けることが生きることなんだよ。
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夢を見ていました
幼い子供のように
積み木遊びに飽きまして 次は何をしようかな
空には 何処までもただ 果てしない世界が大気圏のずっと向こうまで 広がっている
おやすみなさいっていうその声が
夜を連れてくる
おやすみなさいっていうその言葉が
さざ波を起こして
僕の心を少しだけ
優しく揺らす
歩いていました
寄り道 道草 帰り道
何をするために繰り返す 満ち引きを繰り返す波を 見ては笑ってる
君は 生きることは真っ白い画用紙に
絵を描くことと同じと言った
おはようっていうその声に
僕もおはようって返す
愛してるっていうその言葉が
僕に幸せをくれる
何も 要らないよ
君がそばにいれば
世界は 今 遠い
朝を呼びながら
少しずつ夜明けへと
歩いてる 歩いてる
夢の海を泳いで
僕は 明日という岸を目指す
おやすみなさいっていうその声が
夜を連れてくる
おやすみなさいっていうその言葉が
さざ波を起こして
僕の心を少しだけ
優しく揺らす
あなたの笑顔が
僕を照らしてる
だから今日も
呟くよおやすみ。