詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕らに見えてる世界は こんなに穏やかなのに
海を越えたら戦争はまだ続いていて
隠れた場所でいじめは続いている
わからないものを わかろうとするとき
人は空を見上げるというよ とりあえずきれいなものを見ようとして
美しいものの中に
醜いものがあることを
甘い果実に 走る亀裂のように
この世界は光と影が対をなす 向かい合わせの世界
机上の空論だって 言ってほしいよ
すべてはよく出来た嘘だって
お芝居だって言ってほしいよ
誰かには紛れもなく この世界は美しいのに見る人が見ればこの世は 醜い
あなたの見ている世界に光に代わるものは ありますか?
たとえばそれはなんですか?
おしえて。
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聞こえているものと見えているものがすれ違う
其処にあって 何処にもないものを
僕らは見つめてる
変わらないもの 変わってしまうもの
色褪せてくものと色づいていくもの
それは何かに似ている でも何に似ているんだろうか
向かい合わせの今日と明日は おそらく左右対象だけれど
似て非なるものだと僕らはちゃんと知っている
たとえば どうにかして今日と明日を重ね合わせてみたら
起こりうる出来事のすべてが 同じだと言えないから
出逢う人も別れる人も抱いた気持ちも捨て去った思いも
重なる事はない左右不対象だと判る
見ているものと 見えているものとは違う
聞いているものが聞こえてるものとはすれ違うように
それは全く別物
昨日と今日や 今日と明日が違うように
そこにはなんの繋がりも関係性も皆無
それはいわゆる誤解 僕らは 常にこの世界に騙されてる
DNA構造の時と時が向かい合った時 そこに何が生まれるか
昨日と全く違う今日が 同じ顔で僕の瞳に映っている
昨日の悲しみや喜びが 今日も変わらず同じであるように
記憶を受け継いで 今日の僕はここにいる
愛した人も傷つけた人も すべての本当が 世界にただひとつの光を差す 絶対的な法則の中で息をする
左右不対象のまま 噛み合わない箇所を
僕らは本当は知っている それでもいいさと笑いながら
シャープな輪郭をなぞる僕らの視野が血の滲む様を映して
おまえの見ているものは紛れもなく現実だと諭す
感情論は置き去りのままさ
向かい合わせの今日と明日は おそらく左右対象だけれど
似て非なるものだと僕らはちゃんと知っている
たとえば どうにかして今日と明日を重ね合わせてみたら
起こりうる出来事のすべてが 同じだと言えないから
出逢う人も別れる人も抱いた気持ちも捨て去った思いも
重なる事はない左右不対象だと判る。
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道を歩いていたら
夜の声を聞いた
「疲れたよ」
「眠たいよ」
灯りの中に浮かび上がった誰かの涙
そっと抱きしめたら ふわっと舞い散った
壊さないように 寂しがらせないように
僕は君を愛した
壊れないように 寂しくならないように
僕は君に愛されたい
そして君とひとつになりたい。
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流れるピアノの音
指は鍵盤の上
ダンスをする
時計はただ回る
先を急ぐように
いつか終わる
無意味さを鼻で笑う
光れ光る 夜の闇の中 手を伸ばす先に輝くベガ
抱きしめてしまえば 何もかもわかる 伝わるよ
この気持ちは嘘じゃない 紛れない愛だよ。
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愛してるって 言うのは恥ずかしいね
だから少し遠回りしているんだよ
手を握って いろんなお話して
たくさん 見つめあって
たくさん笑いあって
たくさん泣きあって
疲れた頃に 寄り添って眠るのさ
言葉にならない気持ちは 無理に言葉にせずに
ただ肌にふれて ぬくもりを分け合えば
ほらねいつの間にか幸せなんて
この手のひらの上さ
この手のひらの上さ
好きだよって 言うけど どこがって聞かれたら返事に困る僕がいるよ
家族でも恋人同士でも それは変わらない
たくさん 迷いながら
たくさん 悩みながら
たくさん 喧嘩しながら
繰り返す日々の中幸せに気づくのさ
この胸に生まれた気持ちを伝えたいのに
素直になれない時には弱ささえもさらけ出してよ ほらね魔法みたい よそ見してる君に頬ずりすれば
ずるいってあなたも
僕に頬ずり
僕に頬ずり
きっと大切なことは言葉にしなくても
伝わるものだとどこかで知っている
だってこのぬくもりが答えさ
言葉にならない気持ちは 無理に言葉にせずに
ただ肌にふれて ぬくもりを分け合えば
ほらねいつの間にか幸せなんて
この手のひらの上さ
この手のひらの上さ。
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何を頑張りゃいいんだろう
何を 支えに生きればいいんだろう
どうして 笑えばいいんだろう
笑い方を忘れてしまったように
この頃は 笑えなくなってしまった
何を すりゃ いいんだろう
叶えたい夢もしたいことも
何もない人は 何を生きがいに
今を生きりゃいいんだろう
「死」という言葉をいつも背負い込みながら 時に何もかも投げ出してしまいそうになるよ
だけれど生きているから僕は今もここにいる
どうして 生きているのかはわからない
わかりたくもない そんなことどうでもいいさ
ただ僕は今を生きて
いつかくたばるまで
ただ僕は今を生きて
泣くことも出来なくなるまで生きるよ
そしてすべてが灰になって 僕なんかのことを覚えてるやつもいなくなるまで
時が流れ過ぎて
世界が終わるまで
ひたすら今を生きて。
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頑張ることが出来なくなってしまったよ
走ることが出来なくなってしまったよ
「努力」って言葉があるけど 努力しても才能がついてこなけりゃ夢も叶わない
結局人は生まれもっての才能で決まる
そんな泣き言を言ってるあいだに
列からだいぶ置いていかれて
気づけば万人のはるか後ろを歩いてる
駄目な人ねと 叱ってくれる人が
僕には必要さ
頑張れない人へ 頑張れとは言わないけど
もう少し人生を楽しめよ
若いうちならなんだって出来るさ
じいちゃんはそう言って歯のない口で笑う
「努力」って言葉がいつからか 口に出すのも嫌になったよ
報われない努力ほどむなしいものはない
結局言い訳して現実から逃げているだけ
日々費やされていく時間の中に 僕は何を生きがいに生きているんだろう
わからない わからない わかりたくもない
あなたは一生懸命生きてるよ
そう言ってくれる
人がいたなら
頑張れない人も頑張れるのになあ
得てしてそういう人ほどひとりぼっち
寂しさが風になって僕の胸にあいた
穴を 吹き抜けてく
油断するとすぐに泣きたくなる
ああ 大人だって時々子供みたいに泣きじゃくりたい時があるさ みっともないなんて言わないで笑って許せよ
駄目な人ねと 叱ってくれる人が
僕には必要さ
頑張れない人へ 頑張れとは言わないけど
もう少し人生を楽しめよ
もう少し楽しそうに生きろよ
なんて余計なお世話さ。
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目をつむったままで 見えないものに目を凝らして生きる
耳をふさいだままで 聴こえないものに耳をすまして生きる
僕の中に 日々降り積もる時間は
まるで考えようによれば砂時計のよう
落ちきったときにはもう僕はうたかたで
跡形もなく 消えてしまう
影ひとつ残さず
容赦のない時の流れ
運命なんてもので片づけられて
やがて空のお星様になる
この世界にはきれいなものが 多すぎる
この世界は忘れたくないものばかりさ
あの笑顔もあの涙も何のために築いた思い出なのかな
なんでだろう 終わりを控えたように
生きるみたいで 瞼の裏が熱くなるんだ
五感を 研ぎ澄まして ふれられないものに注意を惹きつける
第六感をつかってさ
わからないこの世のすべてを見通す
僕の中で そして君の中で日々消えてく時間 もういくら願っても
返らない幻さ 忘れて生きよう
最後の日には花と太陽に囲まれて
やさしいやさしい誰かの涙に濡れたい
そんなふうに思ったら 終わりもどこか悲しくないよ
この世界には 美しいものがたくさんある
かけがえのないものがたくさんある
あの笑顔だって涙だって 思い出だってきっと生きることを
心から幸せに思ったりする為に 築いたんだって思ったよ
なぜか、夕暮れが今日はやけに目にしみるんだ
涙が流れて にじんだあかね色 きれいすぎるほどきれいだった
やさしい人は笑う
何かを包み込むように
この世界にはきれいなものが 多すぎる
この世界は忘れたくないものばかりさ
あの笑顔もあの涙も何のために築いた思い出なのかな
なんでだろう 終わりを控えたように
生きるみたいで 瞼の裏が熱くなるんだ。
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消えない痛みを抱いたまま
内にはらんだ憎しみを抑えながら
生きるんだ 生きるんだ
笑ってる人を見るとつい癖で 何かを企んでいるんじゃないかって疑ってしまう
胸に いつか負った見えない傷跡は
瘡蓋になったけど
まだ時々 鈍く痛むんだ
傷跡が叫ぶ「おまえは本当にそれでいいのか」と
このまま 何処までも 世界は世界のままで
変わらないものは変わらないまま
変わってしまうものは変わってゆくだけ
そんなふうに そんなふうにすべては流れていく 巡っていく
そして僕は何れ土塊になる。
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何もないベランダに色とりどりのガーベラを咲かせて
これといって何もない景色に花を添えよう
とりあえず気持ちを切り替えるために
カーテンを明るい色にかえて
ティーカップでも買おう
誰かの笑顔が 急に見たくなって
君を呼んで 柄にもなく愛してるなんて
ささやいてみたんだ
悲しみも喜びも あしたも変わらず
続くこの世界も澄みきった今日の青空のようにただどこまでも期待を裏切らない
せわしなさに 僕らは心の余裕をもてない
だからとりあえず心に見えない花を飾って
開けた窓から見える飛行機雲に手をかざす
犬の名前を決めかねて とりあえず適当に決めたけど
ガーベラはすっかり枯れてしまったよ
取り残されたように生きる僕はひとりぼっちで
春めく街を横目に
僕一人だけが浮かない顔でうつむいてる
君の好きだった珈琲の銘柄も
あの場所も 今ではもう覚えてないよ
それ程時が経ったんだね カレンダーは君がいなくなったあの日から変わってない
悲しみも喜びも あしたも変わらず
続くこの世界も澄みきった今日の青空のようにただどこまでも期待を裏切らない
せわしなさに 僕らは心の余裕をもてない
だからとりあえず心に見えない花を飾って
開けた窓から見える飛行機雲に手をかざす
いつか君と歌った 僕のつくった愛の歌は
ガーベラと同じように すっかり色あせてしまったよ
もう一度 君と寄りを戻せるなら
あの日の僕を 謝りたい そして
愛されたいよ
だからもう一度だけガーベラを育ててみたんだ
飛行機雲はもう途切れてしまったけど
まだかすかに残ってる。