詩人:どるとる | [投票][編集] |
そっと流れる夜に
寄りかかり
朝へと傾いてく
時計の針を見つめ
心の中のちっぽけな
スクリーンに
映し出すのさ数ある場面を
繰り返しを繰り返していくだけさ
悲しみも喜びもなくただ流れるように
すべてが夢のように終わってしまうなら
笑顔も泣き顔もむなしく画用紙に滲むよ
それでも積み重ねる命懸けの積み木遊び
崩れてはまた積み崩れてはまた積み
何度でも 繰り返すんだ
また笑えるように
そっと流れる時に
話しかける
「明日は晴れるかな」
星が教えてくれる
その輝きは
僕の涙を遠く遠く
照らしていた。
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命って不思議だね
命っておかしいね
いい人ほど短命
悪い人ほど長生き
よく言ったもんだね
病院の一室で一生を終える人
健康だけど自殺をして命を絶つ人
いろんな人の生き様があるけれど
僕はどんなふうに死ぬんだろう
たまに遠い未来のことを考える
心が勝手に 僕から抜け出して
遠い景色の名前も知らない人の今を
映し出すよ そして無用な憧れを抱かせる
僕なんて 飼い慣らされてる訳でなく
ただ自由気ままに野良やってるさ
悲しみも喜びも味気なく過ぎていく
ああ 心は今も
返らない返らない。
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誰かを愛することは命懸け
誰かに愛されることも命懸け
若者は性欲に飢え容易く処女童貞を捨てる
無様なイチモツだねと女がほざけば
締まりがないのはゆるみきった性格のせいと男は言い返す
ホテル街には お粗末な喘ぎ声と
白濁した愛液がお似合いさ
モザイクですぐ隠したがる世の中に
敢えて全裸で 訴えかけるよ
餓鬼畜生がこぞって乱交
親は子を殺め 若者はネットの中に 悪口をアップするのに忙しい
昔気質の「義理と情け」は最早死語ですよ
こそこそ声でしか歌えない 人肌に温めた血まみれラブソング
時代のせいにして他人のせいにして
あとはなんのせいにするのか
汝、今宵も自慰にふけり痛い妄想するのでしょう
愛なんてあってないようなものと女がたやすく子をおろす
「私の子をどうしようと私の勝手」というあんたが勝手
血も涙もない人よ血と涙を流せよ
節操のない人よカラダを大切にしなよ
「謝ればすぐに許される」という世の中の風潮に 流された
人の目には 一体どんな幻覚が映ってるのか
「ダメ絶対」のバリケードを平気で越えるな溺れんな
物陰でしか 流行らない イマドキ古い きれい事ソング
「したい」気持ちに負けてはならぬ
「贅沢は敵じゃない」にしても
弱い「自分」に負けてはならぬ
モザイクですぐ隠したがる世の中に
敢えて全裸で 訴えかけるよ
餓鬼畜生がこぞって乱交
親は子を殺め 若者はネットの中に 悪口をアップするのに忙しい
昔気質の「義理と情け」は最早死語ですよ
こそこそ声でしか歌えない 人肌に温めた血まみれラブソング
世界へ向けて発信するべき 正しき謳う
血まみれラブソング。
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僕は愛を 信じない
単に愛を叫ぶ輩を信じない
僕はきれい事をほざく輩を信じない
「これぞ正しさ」と押し付けがましい輩を信じない
テレビの中 愛と平和を謳う 番組や歌を僕は嫌う
アドバイスならまだしも生きていることをさも正しいことのように言いきる人を僕は憎みさえする
この世は意外と冷たい 他人をそれ程
映画やドラマのように気遣ったりしない
他人の繋がりの希薄さは表向き ハートフル 中身空っぽ 台本通りまるでプロレス
お互い 示しあって生きているんです
だから僕は無理に人に生きろといわない
僕はへそ曲がりだから人に死ねというよ
それが僕なりのやさしい歌だと歌う。
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いつから変わってしまったんだろう
いつから腐ってしまったんだろう
散らかった部屋ならば子供だって
片づけることくらいは出来るのになあ
大の大人が 散らかしたままで
心さえごみ屋敷に化す
浮き世に 訴えかけるのは ホレたハレたを歌う甘ったるいラブソングじゃなく
死にたいなら死ねばと叫ぶ赤裸々な 真実を歌う 血みどろのラブソングです
カタルシスの雨よ
洗い流しておくれ
汚れきったこの世界をこの僕を。
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子供はいいよね 大人みたいに働かなくてもいいから
大人はいいよね 子供みたいに勉強しなくてもいいから
互いの暮らしを知らないままで
ちょっとしか見てないから
互いに憧れるばかりで過ぎてく日々
僕はこんな事で泣いているんだ笑っているんだ
聞いておくれよ
悲しいこともちゃんとあるんだよ
でもたまにうれしいこともあるんだ
おまえを膝の上に乗せて聞かせよう
父さんの涙と笑顔の毎日を
でも、大人になるのが嫌にならないように少し脚色して
面白おかしく語るとしよう
父さんのないしょ話。
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お腹がすくのは
生きてる証拠
腹が立つのは
生きてる証拠
悲しくなるのは
生きてる証拠
風邪をひくのは
生きてる証拠
うれしくなるのは
生きてる証拠
呼吸をするのは
生きてる証拠
当たり前なことも
些細なことも
あなたが生きてるっておしえてる
ああ今日も生きてる。
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赤い網膜の奥から
せり上がる リビドー
あなたを 滅茶苦茶のチャにしたい
素敵なサムシング
僕としませんか
恥ずかしがらなくていい童貞さん
笑わないよ 血を拭ってあげるよ処女ちゃん
世界に新しい命が
生まれる ひよこの産声 ぴよぴよぴよ。
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幸せってどんな形していたっけ
幸せってどんな色だったっけ
幸せってどんな感触なんだろう
わからない わからないから
とりあえず手近にある暮らしを
幸せって呼んでみたらなんとなく
しっくりくるね
あたりまえなことありふれてること
それをすべて幸せというなら
まちがいじゃない でまかせじゃない
歩いていこう このからだにそのあざやかな色が染み込むまで
わからない内は迷っていよう 悩んでいよう 何が幸せか探しながら
やがて幸せの中にいることを
誰もが知る日が来るのでしょう
僕は幸せだったと気がついたよ
絵に描いたようなありきたりな
景色の中にもちゃんとあるんだ
ほらねいつの間にかわかるよ
幸せの在処
誰かが 鼻で笑うくだらないすべてを
僕は大げさなくらいに喜んでみせよう
思えば当たり前にしているすべてが
本当は何もかも幸せだったのに 人は気づかず幸せの前を素通りする
ああ 生きていることの幸せ 悲しみ喜べることの幸せ 気づかない人は不幸せ
あたりまえなことありふれてること
それをすべて幸せというなら
まちがいじゃない でまかせじゃない
歩いていこう このからだにそのあざやかな色が染み込むまで
わからない内は迷っていよう 悩んでいよう 何が幸せか探しながら
幸せの形 それは人によって違うけど 誰もが願う幸せなんて似たり寄ったり。
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恵まれていることはいいことだけれど
恵まれすぎてることはいいことではない
なぜなら恵まれすぎている僕らはほんとの意味での幸せに気づけないから
欲張った末に得たお金や宝石やいい暮らしを幸せと誤認している僕らには
よっぽどのことがないかぎり幸せには永遠に気づかない
だからこそたまには何が自分にとっての幸せなのかを考えてみる。