詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日も誰かと誰かがすれ違いそこにひょっとしたら
恋心なんて感情が芽生えてしまうなんてこともある
なんせこの世界にはたくさんの人がいるから
その数だけ恋がある
ほら君も今日誰かとどこかで出会うかも
もしかしたら
すれ違う人すれ違う人みんなそうかも
恋人たちで交差点は賑わい 人であふれてる
その誰もがみんな幸せそうな顔で笑ってるのさ
あの曲がり角から
直角に右折してくる
恋人はまさか
まれにみる美しい
美貌の持ち主
是非ともお近づきになりたいな
曲がり角曲がった数だけ奇跡が起こる
曲がり角のその向こうにはきっと素敵な恋がある
はじまりの風 そこから吹いている
独身から抜け出せる出口なんだよ
曲がり角の恋人
出会いたい
運命って感じじゃなくたっていいから
奇跡よさりげなく僕をさらってくれよ。
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物事をなんでも斜めにかまえてしまう僕だから
きっと常人の歩く道は歩きづらい
ふと気づくとまた斜めにかまえてしまう僕がいる
まっすぐにとか
完璧にとか
それが正しい世界
否定する気はない
だけれどやっぱりちょっとは斜めっていたい僕なのさ
気持ちも心も計算もバランスもまっすぐよりは斜めよりのものが好きだ
そんなひねくれた僕に来る未来はどんなにひどく荒れ果てたものなのか
不安よりも諦めに近い悲壮感が僕を包むんだ
ほらなにもしなくたって気持ちはどんどん斜めに傾く
朝が夜に傾くように
僕はまっすぐには歩けない
ずっとこの猫背はなおらない
斜めにかまえる理由は自分を守るためにさ
自分をかばうために
斜めにかまえる
それでいいじゃないか
深くきかないでくれよ
斜めにかまえるより仕方ない僕を放っておいて
さよなら 獣道へそれてゆく僕でさえ月明かりは照らす
どこへ逃げようともついてくる現実
光からは逃げられない
いつもそこに朝があり日常がある
死にでもしないかぎり終わらない僕への試練
今日も僕は斜めにかまえる
それでも僕は斜めにかまえる
そんな僕を叱る世間の怒号の中で涙さえ見せずただまたかと耳の穴をほじる僕
そんな毎日がただここにある
幸せなはずの平凡はただ退屈なだけで
僕は白い服を自ら汚しておいてこれは最初から黒かったと言い逃れする
そんな無理やりな毎日を暮らす僕がいるだけで
ほかにはなにもない
特別なものなどない
無が支配する浮き世。
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僕が嘘だとしたら
あなたも嘘になる
あなたが嘘ならば
僕も嘘になるのさ
誰ひとりとして
欠けていたならば
この世界はなかった
今存在するすべてが本当のことなんだ
だからこそ僕らここにいて生きている
それを嘘だと疑う余地などないほどに
真実味を語るまでもなく君は僕同様に生きているのです
誰もが誰も同じ尊厳をもってるんだ
オオカミ少年 嘘ばかり
最後はオオカミの胃袋の中
でも忘れないで
嘘ばかりつかなくても
最後は誰も胃袋よりずっと暗い闇の中に消えるのさ
溶けてしまう
溶けてしまう
命は胃液よりも早く溶かされて そしてきれいさっぱりなくなる
何事もなかったように
当たり前なことをなぜこんなに語るのか
それは当たり前だから とても悲しいから
あなたが消えるまえに僕は君の存在をちゃんと心の瞳で確かめておきたいから
目に見えるすべてだけじゃ疑わしいから
僕らの存在のからくりを もし答えられたならその瞬間から僕らは生きる意味をなくす
不思議なことだから僕らはそれを解き明かそうとずっとずっと生きていけるんだ
解けないかぎりは
解こうとしていながらも解けないことを楽しんでるから
ああ なぜこんなに命輝く日々なのに
なぜ こんなに幸せな世界に生まれたのに
なぜ 僕らは時に己の確かであるはずの存在を否定するのかな
説明できなくたってそんなもの必要ないのにね
人はなんでもかんでも理屈で語ろうとするから面倒くさいね
不思議なものは
不思議なままで
いいじゃないか
簡単に解けたら
僕らはただの計算し終わった計算式みたいになるだろう
つまらないよ
そんなの
いつまでも不思議なままでいいくらい
不思議だから僕らはここにいてその不思議に永遠にも立ち向かってゆくんだ
何億 何兆年先も
人は己の存在に首を捻りながらも笑う。
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こんなに恵まれた日々なのに
なぜかどこか不幸せだと思う気持ちぬぐえない そんな日々
金はそこそこあるし
恥ずかしながら恋人もいるのにね
なぜか恵まれていることが不幸せなような気がする 矛盾しきった日々なのさ
恵まれた言い訳だ
おこがましい位だ
悲しいことが幸せなのに悲しいことはとても悲しい
そんな僕の日々
いつまでもいつまでも
続くといいな
大好きな君と
生きていきたいな
それが僕の幸せ
ありふれてても
退屈でもね
悲しいことが幸せを呼ぶのさ
わかってるんだ
わかってるけど
悲しみは悲しみ
ずっと悲しみ
笑ってたい
笑ってたい
だけれど
泣いてしまう
泣いてしまう
ぬぐえない悲しみ
押し寄せる孤独
ああ ひとりの夜
星さえ見えぬ夜
それでも続く日々
悲しいこと
嬉しいこと
波のようにうねる日々
とにかく穴に落ちる一歩手前の日々をなんとか生きてる
そんな感じ
そんな感じだよ 今。
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はじまりのスタート地点から走り出して
今にたどり着くまで
どれだけ笑いどれだけ泣いてきただろう
曖昧な記憶を探ってみても
今や昔話
悲しいことに時間は過ぎて
嬉しいことにも時間は過ぎて
そのうちなんのために生きてるのかも
わからなくなって
ふと立ち止まるともどれぬ道に何か置いてきた
そんな気がしてさ
なんでだかわからないけれど涙がほほを伝った
手を大きく振り上げてどこまで飛べるかな 今 立ち向かおう
空より高く高く飛ぶような気持ちで踏み込んだ未来
光り輝く出来事ばかりじゃない
計算なんかなんの役にも立ちはしない
頑張った数でもない
その量でもない
大切なのはどれだけ一度きりの瞬間のひとつひとつを本気で生きたかにあるのさ
さあ 走り出すなら今しかないだろう
はじまりの朝焼けがほら 夜を吹き飛ばす
はじまりの涙 今 こぼれて 僕の中に広がる迷いを打ち消した
ろくでもない言葉
くだらないことで苛立ち蹴り飛ばした部屋の壁
ぐしゃぐしゃに丸めて道端に捨てた正義
そんなものもすべて洗われるような素晴らしい光がその涙から見えるのさ
ほら はじまりを告げるには最高の合図だろう
意味なんかなくたっていいんだ
理由なき喜び
今 胸をぬらしたよ
そして微笑む僕だった
はじまりのスタート地点から走り出して
たどり着いた場所がこの場所で良かった
めずらしいものや
特別なものなど
何ひとつないけれど
ここには僕を幸せにするありふれた幸せが咲いている
それをただ なんとなく 眺めてるだけで毎日はなだらかになめらかに過ぎて行く
時おり 行く手阻む悲しみさえやさしく包み
おだやかな夢の中へ僕をはこんでくれる
傷跡を癒やす時間をくれる
ああ 涙 流れれば
目に映る世界は忽ち色鮮やかに見違える
色とりどりの絵みたいにほら すごく綺麗
ふしぎと涙流れても心地いいから。
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心に描いた夢を
叶えたい
未来という
目的地に着くまでには叶えたい
心の地図に記した夢
いつの間にか ひとり
暗い部屋の隅
なんとなく書き連ねた詩
無残にたたかれて
それでも前を向く
僕は負けないと
何度でも何度でも
夢を追っかけた
人に信頼されたり
人に好かれたり
そんな人じゃない
僕だが、真夜中
書いた詩は僕を思いのほか照らしたよ
暗い部屋には小さな灯りさえありがたいから それだけで生き延びれたよ
自分で自分にありがとう
真夜中 ひとり
そう呟く自分に薄ら笑い
なんてしょぼい夜だろう
でもそんな出来事さえ事細かく地図には記される
大切な一文として
真夜中のふしぎ
今 しょぼくも光り輝いて今日の境界線を飛び越えて明日の僕をも照らすのです
明日わかる
そんな気がする
真夜中追記
そんな気がした
真夜中追記
今はもう過去
しかしなれど
大切な記憶
あの日の涙
今もおぼえている
悲しいほど
切ないほど
気持ちは今でも
生々しい
あの夜の真ん中にいた僕だから
その痛みもその重みもわかってるんだ
なんとなく
出かけた
真夜中の散歩
煌々と照らす
街路灯の下
自分の存在を
カーブミラーで確かめたから
ちょっと情けなかったけどあの日も僕は僕だった
あの日の僕はそこにいたよ
僕が証明する
君はそこにいた
僕が今ここにいるように
今の僕がそれを証明する
ほら今もたまの夜にはあの日のように自分の存在の証を探しに行く
ちょっとした冒険だ
だから あの日の僕は夜の片隅で何かを探し当てようとしたんだ
自分の存在を確かにするものならなんでもと曖昧な自分に少しでも光を当てようとしたんだ
だからこそ あの日僕は暗い中 何時間も街路灯の下に立っていた
気づけば夜も明けて
カーブミラーには車が行き交う朝になり
僕は忽然と姿を消した。
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降り注ぐ時間の一粒一粒が降り止むまで
僕は
降り注ぐ時間の一粒一粒を浴びつづける
僕は
傘を開かずに雨宿りもせずにただ浴びる
時間という雨から逃れたら死んでしまう
人は時間という雨に降られていないと生きられないから
今日も僕は時間という雨に全身濡れている
つま先から脳天まで
ついには 心まで
時間に濡らされている
悲しいような
嬉しいような
ふしぎな感覚を抱きながら今日も降り注ぐ時雨に濡れている
カチカチという雨音を左右の耳で聞きながら
その音が完全に聞こえなくなるまできっと僕は生きる
時雨に濡れて
時雨に濡れて。
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こんなに僕はばかでのろまなのに
君はそこに惹かれたのよという
真夜中の激情 僕は突然泣き出してしまって
ずっと君と一緒にいたいと言った
君はそんな僕を見てあたりまえよずっと一緒よと言ったんだ
特別なものなんて僕らにはなにもなく
終電の電車の人の少なさみたいにさ
空っぽの僕らには夢も行く宛も曖昧なんだ
真夜中にふと君の声ほどに聴きたくなるのはただ悲しいバラード
少しずつ少しずつ
夜明けへ傾いてゆくその中で僕は見たよ
空の目覚めを
ほら 空が目を開けたらきっと闇は晴れて
朝がそこに見えるから 時々長いまばたきをして曇るけど今日はとても天気がいい
そんな朝にも聴きたくなるのはなぜかバラード 少しだけ希望散りばめられたような救いのあるバラード
朝焼けに誰かさんの歌声が絶妙になじむ
ほら 夜はもう溶けきって そこには朝があるだけ そこにはいつもの朝があるだけだ。
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下りの電車 外はもういつのまにやら真っ暗
中央線の窓から見える満月 いつもながらに結構なお手前で
朧気なその月明かりが電車の車体をすり抜けて僕を照らしてる気がした
窓をそっと開けたなら夜風が髪を撫でる
少し寒いけど僕にはやさしく思えたよ
電車はやがて終点にたどり着いて
僕はひとり 誰もいないホームをとぼとぼ歩き改札をぬける
世界は広いけど僕の見てる世界はまるで鳥かご
ポケットの中の孤独と自分の体温
それだけじゃまだ足りないや
だから君なんだ
だからこその君だよ
中央線ラプソディ
君の心に届け
弱い雨だったから
傘をささずに
またとぼとぼ
アパートへ
向かって歩く
こんな切なさも
またいいね
なんてこぼす僕が今は精一杯
これ以上でもこれ以下でもない僕が目一杯
ほらね 小さな生活の中で動けない僕も君がいるからどうでもよくなる
そんな気持ち
寄せ集めて
今 唄う
悲しみと
やさしさの
中間に位置する
悲しみでも
やさしさでもない
唄という詩を
ずっと遠い未来とすぐ近くの未来すべてに唄い詩う。
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紙相撲みたいなもんだよ 恋だなんて
どちらかが心をたたいてどちらかを倒すしかないんだよ
そうだそれには勇気が必要だ
そこからはじまるロマンがあるさ
走り出せ
イメージの向こうへと
駆け出した足取りは思いのほか軽やか
心ははずむ
気持ちもはずむ
そんなロマン日和
ありふれた光を浴びながらそれをとても喜んでいるんだ 僕は
君と今は二人 喜んでいるんだ 紙相撲はどうやら 二人の勝ち
どちらかが言ったのでもなく二人とも同時に言ったのさ
はじまりの呪文
ねえの一言で
世界はバラ色にまたたいた
そして僕は言う
恋なんて簡単さと。