詩人:どるとる | [投票][編集] |
ざわざわと
ざわざわと
夜を揺らしている
ざわざわと
ざわざわと
朝を 待っている
風はやさしく
このほほを撫でて
澄んだ空気は
鼻からぬけていく
何ひとつ
悲しいことなどない
あなたが笑えば
それだけで僕も
笑う こんな景色が
たとえようもないくらい好きなんだ
ゆさゆさと
ゆさゆさと
心をふるわすんだ
ゆさゆさと
ゆさゆさと
魂を揺り起こすよ
何にもない夜だな
すべての闇が
やさしく見える
苦しいことなんてない
あなたがいること
当たり前なことなのに
その当たり前が
たまらなくうれしいんだ
あなたがいてさ
僕がここにいる
話なんかなくても
ただそれだけで
そんないつもの景色がたとえようもないくらい愛しいんだ
だから今日も
僕は君が大好き。
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今日と明日をつないでる魔法の糸電話で
明日の僕とお話するのさ もしもし
明日のことをおしえてもらいたいけど
明日の僕は今日の僕におしえてくれるかな
悲しいことも うれしいこともあっただろう
僕にはわかるのさ
慰めてくれよ
僕よ 生きてるって
おしえておくれよ。
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猫じゃらしが
夕暮の風に
揺られている
もう帰る時間さ
チャイムが鳴った
公園には残された
砂山とシャベル
青いバケツ
「さよなら」が言えなくて 口を噤んだのは
せめてもの抵抗 僕は切なさに焦がれてた
だから ごまかすように口笛吹いたんだ
がまの穂が
並んだ道を
僕は歩いて帰る
どこか切ない気持ち
この胸を覆ったら
涙がほほを伝う
大好きな人もこんな気持ちになるのかな
「また明日」って言葉で苦いさよならを
オブラートのように包んで痛みを和らげる
でもほんとのとこは何も変わらない
得体のしれない 痛みにひとり向き合った
向き合っていた 今も向き合ってる 誰も皆同じさ
「さよなら」が言えなくて 口を噤んだのは
せめてもの抵抗 僕は切なさに焦がれてた
だから ごまかすように口笛吹いたんだ。
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愛の形は様々で
いろんな形がある
親が子に向ける愛
子が親に向ける愛
恋人から恋人に向ける愛
妻に旦那さんに向ける愛
その向こうにはきっといろんな物語がある
優しい人なんかに
ならなくてもいい
よく出来た人なんかにならなくていいから
愛されるよりも誰かを愛せる人になってください
愛っていうけどなにが愛だというのかな
なにが愛じゃなくて
なにが愛なんですか
たくさんの人の中にある違った愛に
僕らは今日も守られているのかなあ
すれ違う愛の形は時に身勝手にも見える
恵まれた人なんかにならないほうがいい
真面目になんかならなくてもいいから
思われるよりも
誰かを思いやれる人になってください
愛を知れば知るほどにその影に巣くう
人の邪悪な部分が垣間見えるそれでも
人といたいなら傷つきながら 生きる
更なる愛を知る為
優しい人なんかに
ならなくてもいい
よく出来た人なんかにならなくていいから
愛されるよりも誰かを愛せる人になってください
恵まれた人なんかにならないほうがいい
真面目になんかならなくてもいいから
思われるよりも
誰かを思いやれる人になってください
僕という人よただどこまでもまっすぐな人であれ。
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蝉しぐれの雨の中
僕は空っぽのまま
ふと見上げる空の向こう 光を探してた
変わらない街並みの
変わらない風や匂い
少しずつ変わってく時の流れに少しだけ切なさ滲んで
ミンミンと鳴いている
蝉の声はまるで
ほんのひとときだけの儚い命を精いっぱい謳うように
夏の青い空の中でもほらね 少しも色あせることなく あちこちから聞こえます
幻のような 泡沫の夏休み
誰かの影揺れて 鼻緒切れて しゃがみ込む 背中に聞こえる花火の音
目には映らず形のない 夏が今 笑いました。
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土手沿いに
歩く夕暮れは
名前も知らぬ
花でも愛でられる
瞳の中に 優しさを描いてる
いつまでも変わらぬオレンジ色の空
もう出ておいで隠れん坊は終わりさ
涙よ 帰る時間だよ
今なら 誰も見てない
さあ 流れてよ
花の言葉は誰が決めたのかな
心に重ねた色に
その形に見えないものに 誰かが浮かべた言葉であるなら
僕の心などどれだけ
ちっぽけなんだろうか
ああ 空のようさ 考えるだけ無駄だ
その大きさに果てしなさに僕の悩みや迷いが 一瞬で霞んでしまう。
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手を伸ばす先にある 花に似た幸福は
いつか君がくれたあの笑顔 なんて素敵
部屋中にあふれる
たくさんの絶望は
悲しみと折り重なりあって 僕のほほにはらはらと降るのです
さよならもおはようもおやすみも
愛してるも 大好きもそのぬくもりで
ひとつに融けて 幸せという光に変わる
そんなふうな当たり前が今日の僕を支えてる。
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悲しみの中にも喜びが
喜びの中にも悲しみが
あるんです
そこはかとない
切なさに焦がれたこの胸は
勝手に語り出すよ
見てきたように涙流れるその有り様を
それはブルース
或いはバラード
だけどたまにラブソング
何かを讃えるように
それは流れるんだ
どこまでもただどこまでも
優しい音色が
鼓膜を通して
心をふるわすんです。
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何か楽しいこと
考えて考えて
考えてるうちに
夜が空を染めてしまった
夕暮れは僕の心に
寄りかかり
僕は少し涙ぐむよ
そこにあるのは
一抹の不安さ
さあさあ
おねむの時間よ
景色に光を 闇に宝石をばらまいて
僕らは見えない景色や聴こえない音を
抱きしめるよ さながら夢の中の出来事
ハイカラな街並み。
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一万回のため息だって
一万回のまばたきだって
一万回の地団駄だって
世界はそれを許さない
小さな恥を抱えました
だけど僕はそれを恥に思わず
誇りみたいに抱きしめていた
少しも 怖くないよ
だって まだ命の
明かりは消えてない
それを恥と思うか思わないかはその人次第で
誇りと思えばなんの恥にもならない
だから僕は自分自身を許せる優しさと
肝心なとこで自分を戒められる強さを持っている。