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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[5358] てざわり
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しみの中にも 喜びがあるんです
喜びの中にも 悲しみがあるんです
見えないだけで 無いと決めつけるには
あまりにこの世界には 大切なものがありすぎる

ほら、君の胸の中に いつか生まれた気持ちが やがてそれだと気づくでしょう
だから思いっきり抱きしめるんだ 誰かを大切に思う 当たり前なそんな気持ち

憎しみの中にも 愛しさが紛れ込むんだ
愛しさの中にも 憎しみが紛れ込んでる
聴こえないだけで 触れられないだけで
嘘と区別するには
あまりに 惜しく 勿体無い

さあ、僕の頭の中描いた宇宙に 広がった小さな箱庭を埋め尽くす
いくつもの星座たち ひとつひとつが輝きを放ち 僕に教えてくれる
見えるものより大切なもの

それはたとえば雲をつかむような 感覚
さわって 撫でて 転がして なんとなく心に覚え込ませる要領で
少しずつ感情に 刻み込む 愛のてざわり

ほら、君の胸の中に いつか生まれた気持ちが やがてそれだと気づくでしょう
だから思いっきり抱きしめるんだ 誰かを大切に思う 当たり前なそんな気持ち

さあ、僕の頭の中描いた宇宙に 広がった小さな箱庭を埋め尽くす
いくつもの星座たち ひとつひとつが輝きを放ち 僕に教えてくれる
見えるものより大切なもの

ここにあるのにどこにもないもの
僕は今、そんなものを この手にしっかりとつかんでいる。

2014/05/15 (Thu)

[5359] 絵に描いたような幸せ
詩人:どるとる [投票][編集]


今日も夕暮れ なんとなく夕飯つくる君の背中ぼんやり眺めてた

そんな無意識の中で 考えてたよ 愛はどこにあるのかなと

多分ね 思うにね こんな何気ない場面を積み重ねてくことがそうなんだって
迷いもなく思うんだ

笑いあって 泣きあって たまには喧嘩もして
探してく 探してる
答えと呼べるもの

魔法のような 不思議な つながりで結ばれてる
見えなくてもそこにある 絵に描いたような幸せ

今日はなんだろう コトコトと煮えた鍋
野菜を切る音が聞こえてる

しっかり者の君と不器用でのろまな僕が紡ぐちぐはぐなストーリー

どんなに時が流れ去っても 変わらないものはあるんだよ
たとえば誰かを思う気持ちには 期限なんてものはない

寄り添って すれ違って 好きが嫌いになる
何度も 何度でも 僕らは繰り返す

魔法仕掛けの物語じゃない 痛みさえ本物
いつまでも一緒にいたい 日々めくられていくカレンダー

笑いあって 泣きあって たまには喧嘩もして
探してく 探してる
答えと呼べるもの

魔法のような 不思議な つながりで結ばれてる
見えなくてもそこにある 絵に描いたような幸せ

もう消せない 油性のストーリー。

2014/05/15 (Thu)

[5360] 僕は超能力者(エスパー)
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なんでも 曲げちゃうよ 性格だってきゅうりだって

なんでも 浮かすよ
空気だって 油汚れだって

なんでも 飛ばすよ
唾だって 明日の天気占う靴だって

僕は超能力者
みんな超能力者
ほら手をかざして
ポーズを決めたら
唱えよう

「モミモミ」

2014/05/16 (Fri)

[5361] 類人猿のマーチ
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隣人は類人猿
猿語を話す類人猿
うほうほと
バナナ食う

親戚一同 類人猿
たまに家族が来ても
見分けつかない
みんなバナナ大好き
やっぱりうほうほと
バナナ食う

隣人は類人猿
毛繕いしてる
奥さんも毛深い
隣人も毛深い
家族揃って剛毛

類人猿! 類人猿!
人類皆、類人猿

僕だけ 人間!
たった一人だけ人間!

でもバナナ食う
隣人と食う

いつの間にか僕も
中身は立派な
類人猿。

2014/05/16 (Fri)

[5362] お面ライダーのテーマ
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お面ライダー お面ライダー
ライダー ライダー

いつでも お面被ってる
素顔は誰も見たことない

年齢 性別 好きな食べ物 女性の趣味
一切わからない

お面の下に 隠してる 涙 鼻水 よだれ!
伸びっぱなしの鼻毛!ついでに耳毛!

今だ必殺 猫だまし
怪人 バカですぐだまされて遠距離から
放つ いっせい射撃

狡いぞ 卑怯だ!
お面ライダー

かくなるうえは こちょこちょ攻撃
ひるんだスキに 逃げていく

お風呂入るときも
寝るときも
お面ライダー
お面ライダー

ライダー ライダー。

2014/05/16 (Fri)

[5363] ありふれた魔法
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きっと大切なことはいつでも
僕らが当たり前って呼んでる
ささいな 出来事の中にあるんだよ
ほらね 思い返せば 何気ないことが一番幸せでした

そこに咲いている花の美しさに
目を奪われて その影に隠れた本当の幸せに 気づけなかった僕がいた

ただいまって 言えばまるで当たり前のように
おかえりって返ってくる それはありふれた魔法

特別なことなんか 何もなくていいから
当たり前がこのままいつまでも
当たり前のままであるように。

2014/05/16 (Fri)

[5364] 面皰
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いつまでも消えない傷跡のように
つきまとう影のように

見えない醜さが 時にはみ出して
ほら、必死で隠そうとしている君がいる

それは 自分にとって他人には見せたくない部分で
シミのように 心に張り付いた過剰なコンプレックス

他人はそれ程 あなたのことを
気にするほど お暇じゃなくって
でもあなたはそうは考えてないようで
若さの象徴みたいにぷっくりと膨れたにきびのように
あなたには それがどうしても許せなかったんだね

深爪するように 時に後悔したりしながら
誰もが今を生きる

見えない 人の醜さがいちばん怖い
いつも目を見て 人の顔色窺う日々

小さなほくろや くすみなら 化粧を施せばいい
だけど それじゃ消えない傷跡もある
理想のプロポーション

流れゆく人波にもまれながら
いつしか忘れてしまった本当の美しさ
「人は見た目じゃないんだ」
そう言ってもきれいごととしかとってもらえない世の中で
あなたは必死に美しくなりたくって見えないにきびをつぶす

鏡に映るのは あなたの見た目だけだ
大切なものは 鏡には映らない
中身を映すのはいつでも人の心
それを忘れてしまっては駄目だ

他人はそれ程 あなたのことを
気にするほど お暇じゃなくって
でもあなたはそうは考えてないようで
若さの象徴みたいにぷっくりと膨れたにきびのように
あなたには それがどうしても許せなかったんだね

あなたがつぶしたのはそんな醜い自分自身さ。

2014/05/17 (Sat)

[5365] 以心伝心
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名前も知らない花の名前を知る為に
僕は 向かい風の中ぬくもりを探したよ

さして好きじゃない 珈琲も銘柄まで覚えたのは
君が好きだったから

大切な人の大切な人になりたいって
ただそれだけなのにそれが果てしなく
難解だね 僕は答えのない問いかけを抱いた

君が僕の名前を呼んで
僕が君の名前を呼んで
そんななんでもない行為が いつも
何より幸せだったことを知ったんだよ

君が笑うから僕も笑って
君が泣くから僕も泣いて
以心伝心みたいに 痛みも喜びも伝わりあう

ここはどこだろう 見たことのない暗闇
はじめて独りの寂しさを知った気がする

今までは孤独だったから平気だったのに
誰かとこんなふうに寄り添ってるのが
当たり前になった今じゃ僕も弱くなった

大切な人のいちばんになりたい ただそれだけなのに
それがいちばん難解だね 僕は 僕は 手応えのない 愛に触れた

君が僕の名前を呼んで
僕が君の名前を呼んで
そんななんでもない行為が いつも
何より幸せだったことを知ったんだよ

君が笑うから僕も笑って
君が泣くから僕も泣いて
以心伝心みたいに 痛みも喜びも伝わりあう

君が ここにいる今や
僕が ここにいる今が
ひとつにつながって 二人は 何度でも出会うんだ

ただ一人、あなたを愛す為に
ただ一人、あなたに愛される為に。

2014/05/17 (Sat)

[5366] うたかた
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僕らは 目には見えないものを
いくつでも 抱えて生きている

それは 音でもなく手触りでもなく
なんとなく伝わるものだよ

心と心が まるで糸電話のように
思いと思いをつなげて 見えるもの

その時にたどり着いてしまえば一瞬の 出来事のよう
振り返れば もう 後戻りなんて出来ないと知る

うたかたのような この世界で 今日も紛れもなく僕は生きているよ

出来ることより出来ないことのほうが断然多い
僕らは不出来な 生き物だから

それは誰のせいでもなく
それはなんのせいでもなく
ただあるがまま そこにあるもの

だから今、耳をすましてつかまえる
僕にしか見えない何かを

刹那のように過ぎてくつかの間の幻
それは 命がつなぐ物語
悲しみさえも生きていなければ味わえないと知る

ほころんでいくこの世界は ずっと変わらないまま そこにあるんだろう

その時にたどり着いてしまえば一瞬の 出来事のよう
振り返れば もう 後戻りなんて出来ないと知る

うたかたのような この世界で 今日も紛れもなく僕は生きているよ。

2014/05/17 (Sat)

[5367] 空白
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どこまでも ただ先の見えない闇の中を
走る最終電車 涙さえ乗せていく
いつまでもただ 出口の見えない日々を
人は行くのさ 君もいつか降りていく
なんとなく窓の外に目をやれば
悲しいほど きれいな月が昇ってた

何ひとつ わからないまま
何ひとつ 解き明かせないまま

目を閉じていた 耳をふさいでいた
そこに見えるものだけじゃ
そこに聴こえるものだけじゃ
物足りなくって 心許なくって

どこまでもただ 先のしれた未来を
イメージ通りに 僕は駆け抜けていく
さっき見た あの夕焼けがまだ目の奥に
焼き付いてて離れない 離れない
何かをごまかすように 飲み干した
言い訳も 悪口も むなしくてしかたない
誰ひとり 愛せないまま
誰ひとり 守れないままで

無意識の中に 何か探してた
闇の中に 光に代わるもの探してた
ここにあるものだけでは 手持ち無沙汰で 頼りなくって

僕は ずい分弱くなったもんだな
泣き虫になったもんだな すぐに涙になる はみ出した 弱ささらけ出したまま

こんな僕にも出来ることがあるなら 精一杯手を伸ばす空に

目を閉じていた 耳をふさいでいた
そこに見えるものだけじゃ
そこに聴こえるものだけじゃ
物足りなくって 心許なくって

無意識の中に 何か探してた
闇の中に 光に代わるもの探してた
ここにあるものだけでは 手持ち無沙汰で 頼りなくって

だから心の中広がる空白の頁に とりあえず誇らしい傷跡を刻み込むんだよ。

2014/05/17 (Sat)
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