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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[5408] 切り捨てられる命
詩人:どるとる [投票][編集]


あなたは生まれたことを 心からうれしいと思えますか
あなたは生きていることを心から 幸せだと思えますか
親にさえも 愛されない子供たちは
はたしてあなたと同じように 思えるかな

「愛されないくれないなら生まれなければ良かった」
子供にそんなふうに思わせるくらいなら 子供を産むなんて考えないことだ

「不器用なその手で
出来損ないの心で
僕はあなたを
愛していたいから
あなたを生んだのさ」
そんなふうに 思ってくれる 親に育てられる子供は幸せさ
日々切り捨てられる命に 誰もが目を伏せたまま
見ようとはしない現実に広がる闇を 今白日のもとにさらけ出して
それを悪だと僕は叫びたい。

2014/06/06 (Fri)

[5409] 愛が指差す方へ
詩人:どるとる [投票][編集]


ありきたりの愛の言葉並べては
君が一番だよと きれいな声で歌ってみる

嘘も言い訳も慣れてしまえば
吐き出すことなんて造作もないのさ

時計だけが永遠を知るこの世界で
僕らはどこまで悪あがき出来るかな

不器用なその手で
腫れ物にさわるように恐る恐る手を伸ばす先に

愛が指差す方へ僕は歩いていくんだよ
正しさなんてどうだっていい
ただ君が心から幸せだと思えるような
そんな時間を積み重ねて 終わりへと走る

ありきたりの夢の話の終わりには
必ず ハッピーエンドが用意されてて

誰もが笑えるようになっているんだ
ところが現実はどうだ?涙ばかりさ

運命なんてものに身を委ねながら
流れゆく季節の途中 僕は何を焦るのか

空は ただどこまでも僕から遠ざかってく
答えなんてあるようでないものなのか

愛が指し示したのは僕が捨て去った思い
誰かを心から 信じるっていう気持ち
ただそんな当たり前がこの世界を
見るも鮮やかに変えるって君は言うよ

愛が指差す方へ僕は歩いていくんだよ
正しさなんてどうだっていい
ただ君が心から幸せだと思えるような
そんな時間を積み重ねて 終わりへと走る

その先にあるものと僕は抱き合うよ
そしてひとつに重なって ある種の答えになるんだ。

2014/06/07 (Sat)

[5410] さすらう雲
詩人:どるとる [投票][編集]


言葉をつないでく
はるかな光が
闇を照らしたまま
動かない 動けない

この僕を 包み込んだらそのまま旅へ行こう

希望なんて無くたって
笑えなくたっていいんだよ
ただ流れるように
生きていく
人の姿はさすらう雲の如し

時を重ねていく
伸びやかな声が
無を満たしていく
輝いてく 輝いてく

この世界を 包み込んだら僕はすべてにおさらばする

夢なんて無くたっていい
ロマンなんてかけらもいらねえ
ただ さすらうように流れてゆくだけさ
そんなふうな生き方をしたい

見上げた 空に 浮かぶ雲が気持ちよさそうに見えるのは
僕らが自由を求めるからだ

さあ行こう 何か探しにまた振り出しに戻って

希望なんて無くたって
笑えなくたっていいんだよ
ただ流れるように
生きていく
人の姿はさすらう雲の如し。

2014/06/07 (Sat)

[5411] シネマ
詩人:どるとる [投票][編集]


もう終わりなんだね
長かったような短かったような 曖昧な茶番劇幕を降ろして

誰もがエンドロールを見送ってゆく
押し流されてゆく時の重さに押しつぶされてく

ここにはもう何もない

さよならを はらんだままの映画のラストシーン
流れるエンドロールが雨の役割を果たして
すべてを洗い流してゆく

僕は終わりを受け止めきれずに ずっと
テープが終わった映画の画面を見ていた

もう 目を閉じていいんだね
笑うことも泣くこともしないでいい もうすぐ眠りに着く

誰もが時と向き合っているけれど
誰もがみんな痛みに耐えられるわけじゃない

だから消えてく命の灯

ひとつの映画が終わってもまだまだ終わらない
次のテープが もう用意されてる ほら再び始まるシネマ
悲しみさえ連れてくる

思い出を涙で濡らした 君のあの背中が
だんだん遠ざかる 僕の声はもう届かない

席から立つ人の影もちらほら
でもまだ僕には 何かがやれる気がして
何も映っていない画面を睨みつけてた

さよならを はらんだままの映画のラストシーン
流れるエンドロールが雨の役割を果たして
すべてを洗い流してゆく

僕は終わりを受け止めきれずに ずっと
テープが終わった映画の画面を見ていた

思い出を涙で濡らした 君のあの背中が
だんだん遠ざかる 僕の声はもう届かない。

2014/06/07 (Sat)

[5412] 膝枕
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僕は必要なとき以上は笑ったり泣いたりしないよ多分ね

僕はいつものろまで駆けっこも遅くって笑われてばかりさ

それでも歩いてく
歩いてく どこまでも

深く息を吸い込んで
何かがわかったら
もう悩むのはやめて
大きな空に包まれよう

思い倦ねて 立ち尽くすときには 誰かの優しさにふれて そして あたたかい膝枕で眠ろう

朝から降り続いてる雨が窓をたたく せっかくの休日も台無し

でもね僕には 君がいる 美味しいご飯一緒に食べよう

お風呂を沸かして 肩まで浸かろう

吹き抜けてく風に答えを聞いても
何ひとつわからないままならば
空っぽのまま とぼけていればいい

カッコつけて 失敗して 強がれないときには 誰かのぬくもりに逃げてさ 慰めてもらえればいい

深く息を吸い込んで
何かがわかったら
もう悩むのはやめて
大きな空に包まれよう

思い倦ねて 立ち尽くすときには 誰かの優しさにふれて そして あたたかい膝枕で眠ろう

生きる悲しみなんか忘れてしまうほどにゆかいな夢を見よう

この世界の終わりまで。

2014/06/08 (Sun)

[5413] ただの言葉
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僕がつくるのは 詩じゃないかもしれないけれど

それでもいいさ わかってくれる人がいるさ

ほらね今日もどっかしら悲しくて うれしくて 辛くて
ねえだからそばにいてねやさしい人よ

すべての言葉を
使い果たしたときに
君がくれる言葉が
一番僕の心に届くから

特別な言葉や 技巧的な凝った言葉はいらない
ただの言葉が 死にそうな僕を救うよ

僕が歌えるのは 歌なんて 胸を張って言えないかもしれない

それでもいいんだ
わかってくれる人が一人いれば

ほらね 今日も日は暮れてゆくだろう
何かをなくして その何かの代わりに何かを手にしたろう

すべての元気を使い果たしたときに
一歩も歩けない僕を支える足になってくれる

魔法じゃないから 種や仕掛けだらけさ
それでも そんな当たり前が僕を助けてくれるよ

回り続ける 季節の観覧車
命を運ぶ ゴンドラは 乗り降りを繰り返す僕らをただ黙ったまま見送る
僕もいつかさよならするかなぁ

すべての言葉を
使い果たしたときに
君がくれる言葉が
一番僕の心に届くから

特別な言葉や 技巧的な凝った言葉はいらない
ただの言葉が 死にそうな僕を救うよ

この世界とさよならするときには 君と最後まで 君と最後まで。

2014/06/08 (Sun)

[5414] しあわせな恋の終わらせ方
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僕の瞳から
あふれ出る涙が
やがて大きな
水たまりを
広げました

それは名前のない
気持ちだからね
誰もそれを
呼べやしないのさ

僕は独りきりのまま
夜を見つめたまま
ただのひとつの言葉もなくして時の端っこにたたずむ

死にそうな僕を救ったのは
日夜人々を守る正義のヒーローじゃなくて
不思議の国から来た魔法使いじゃなくて
ごくありふれた君の優しさだったよ

僕の胸に
ぽっかり空いた穴を埋めるのはなんだ
ない頭を使って
考えてみたんだ

それは得体のしれない気持ちなんだよ
みんなはそれを恋と呼んで愛してる

好きって言いたいのに
好きって言えない
そんな複雑な気持ち抱えたまま 君をいつも見ている

僕は君を好きで 君はべつの人を好きで
それでもわかっていても伝えたいのさ
バカみたいだって思うだろう?でもそれが恋っていうものさ

しあわせな恋の終わらせ方探していた
でも気づいたよ 最初から始まってなんかいなかったこと
でも僕は君に伝えるよ
「僕は世界一君が好きだよ」と

死にそうな僕を救ったのは
日夜人々を守る正義のヒーローじゃなくて
不思議の国から来た魔法使いじゃなくて
ごくありふれた君の優しさだったよ。

2014/06/08 (Sun)

[5415] 夜の果て
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夜の果てには何があるか
考えたことはあるかい?

夜の果ては闇の中さ どこまでも行こうが
ただ闇が広がっているだけだ

悲しみさえも この指の隙間をすり抜けてく

夜の果ての果ての果てまで
時間で満たされてるなら 僕らは最初から
なんてつまらない生き物だろう

筋書き通りのドラマ 頭の片隅で始まる終わる物語

足元揺れる影さえ信じられない。

2014/06/10 (Tue)

[5416] ハートフル
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魚は知っているのか
鳥は知っているのか

無知なる脳みそで
考え倦ねた時間よ
世界は ただネジ巻き仕掛けで進むよ

さよならを連れてきた夕暮れが
空を真っ赤に燃やしたら手を振る帰り道

涙が 地面に落ちて
途端に景色がゆがむのはなぜかしら

それは、優しい優しい心だけが答えを知るのです。

2014/06/10 (Tue)

[5417] 空に抱きしめられたら
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僕は悩む 深く悩む
浅はかな脳みそで
いろんな思考を転がしては戯れる
目の前にあるいくつもの邪魔なものを蹴散らしながら

僕は死にたいって心から思う
今日ほど 死にたいって日はないってほど
誰かを憎んだよ
誰かを恨んだよ

少しばかり 隙を持て余したから
とりあえず 深呼吸 息をととのえる

思いあまって 飛び出した世界
軽々 もてあそばれて僕は 大きな大きな青い空に抱きしめられたら

もうそれだけで 十分だから何も言わないで
悲しみに泣かせてね
喜びに泣かせてね。

2014/06/10 (Tue)
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