詩人:どるとる | [投票][編集] |
あなたの見つめる
夜に潜む悲しみに
そっと 歌います
あなたの聴いてる
悲しい音は
心音と重なって
きれいな音に変わる
泣き出してしまう程にきれいな音だ
僕は世界からだんだん 遠ざかる 遠ざかる
さよならを連れて歩く このままどこまでも
終わりを連れ添って 時の合間を駆け抜ける
何者かの大きな掌の上 今日も捲られるページ
ほら風にさらわれていく僕らの足取り
行き先はいつだって風の気分次第さ
そしてこぼれるのさ
涙はまっすぐ頬伝い
痛みを伝えるように
喜びを手渡す
ほら容易には 旅立てない
この世界はあまりに素晴らしい
この世界はあまりに素晴らしい。
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深くえぐられるように傷ついた心を抱え
誰もが 同じような今を生きているんだね
でもね 全く同じじゃないから
重ならない 重なれない 部分がある
目の前で無邪気に笑う小さな花にそっと
手を伸ばして 僕はただ抱き寄せた
そんなに小さな体でもそんなに小さな瞳でもひとりでちゃんと歩ける
僕の仏頂面を ほころばせる 君のその笑顔がにくいね
僕の掌と君の掌を重ね合わせて
その時生まれるかすかなぬくもりに
僕はどんな 答えでも得られない
確かな何かを 感じ取った気がするから
見え透いた言葉などいらない
ただ、君の笑顔がすべての答えさ。
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自分の血を分けた子供に 拳を向けられない親がいる
悪いことを教えないから何が悪いかわからない
良いことと悪いことの違いがわからない親もいる
たとえば簡単な話
たとえば単純な話
命は大切で だから大切にしなければいけない
そんな言葉はもはや死語でしょうか
たとえば親が子に向ける拳があるなら
それは暴力でなく優しい拳であるように
力じゃなく心を込めて叩くんだよ
子をわけもなく痛めつけるんじゃなく
悪いことをしたその悪意に向ける拳だ
その拳の痛みこそが人の痛みだと教えなさい
自分で生んだ子供を育てられない それなのに親と呼べるかい
命を育てるということを軽々しく考えてる親がいる
傷つけたくないから 僕は子供を欲しがらない
たとえば当たり前な話
たとえばくだらない話
僕には子供を育てられなくて 欲しいとも思わない
だから 子を持つことは多分ない
たとえば、子を持たない僕にはわからない
いろんな苦労があるなら 僕にはわからないから 知りたいとも思わないよ
もしも何かの間違いで生まれてしまった命なら 最初から僕は親なんかにはなれない
愛のない家庭の中に冷めたご飯が並ぶ
そんな未来に幸せはない
たとえば親が子に向ける拳があるなら
それは暴力でなく優しい拳であるように
力じゃなく心を込めて叩くんだよ
子をわけもなく痛めつけるんじゃなく
悪いことをしたその悪意に向ける拳だ
その拳の痛みこそが人の痛みだと教えなさい
愛すんだと誓った以上 最後まで愛し抜きなさい
それが親だと知りなさい。
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傘を忘れた 間抜けな僕をあざ笑うように
強さを増して 降り出す雨の意地悪
屋根を叩く 雨粒のリズム
いつの間にか ビートを刻む僕の右足
楽しげなステップ
誰もが 雨の日は どこか浮かない顔
どうせなら 濡れてしまえ 心まで
雨が止むのを待たないで 飛び出した雨の中
七色傘の中を くぐり抜けて
踊るのさ ときめきのリズム
ふらふらなダンスで 街を縦横無尽
もう 止まれない 不思議なキモチ
僕はまるでムービースター
まとわりつく雨粒はじいて
悲しみにさえも微笑んでみせる
雨のち晴れで 繰り返されるセンセーション
笑顔忘れた 君の顔に魔法かけてあげよう
なんとなく 雨の日は引きこもりがちさ
表通り 咲き乱れる傘の花
カタツムリだって雨宿り 濡れるのは誰だってイヤさ
誰もが誰かを待っているんだよ
たとえば太陽みたいに笑う君を
傘なんか放り出して 心だけは裸のままで行こう
水たまり 飛び越えて パステルカラーの彼方へ 逃避行さ
気ままな 感じで 好き勝手に踊るのさ
自由自在 ルールなんて無用
誰も彼もみんなスーパースター
雨もしたたる なんたら
涙にさえも 喜んで濡れてやるさ
雨のち晴れで 繰り返されるローテーション
ひとり雨の中 立ち尽くす君に
差し出すのは傘じゃなく とびきりの笑顔さ
七色傘の中を くぐり抜けて
踊るのさ ときめきのリズム
ふらふらなダンスで 街を縦横無尽
もう 止まれない 不思議なキモチ
僕はまるでムービースター
まとわりつく雨粒はじいて
悲しみにさえも微笑んでみせる
雨のち晴れで 繰り返されるセンセーション。
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幸せはどこにあるんだろう
部屋中家中 探しても見つからない
引き出しの中 タンスの奥
辞書を引いても いまいちわからない
答えのないものだと人は諦めたような
顔を浮かべて もう無理だと匙を投げる
街にあふれている
たくさんのメロディ
目や耳じゃとても
見つけられない
隠されたメロディ
それは 君の今まで見ていた世界を塗り替える
あざやかな 幸せというメロディ
悲しみはどこからやってくるのか
空を見上げても地面を見てもわからない
答えのないものに答えを出すのには
きっと心だけが紐解くことが出来る
腐るほどあふれる人の中 たくさんの声と足音の中に答えはあるだろうか
世界を 埋め尽くす
たくさんの命
それぞれが物語を
持っている
たったひとつのメロディ
それは 君が今まで見たことのない 新しい夜明け
きらめくような 幸せというメロディ
街にあふれている
たくさんのメロディ
目や耳じゃとても
見つけられない
隠されたメロディ
それは 君の今まで見ていた世界を塗り替える
あざやかな 幸せというメロディ。
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目で見えるものなどたかが知れている
耳で聴こえるものなどたかが知れている
おまえの心が なんとなく感じたものが
暗闇に光を描く その助けになる
たとえば 子供の瞳の中にたぎるものさ
どこまでもただまっすぐで純粋無垢な
偽りのない 真っ白な 思い
感情という名の つかみどころのないものに
訴えかけている 僕らの声がつかんだもの
その感触が確かに 魂を揺さぶったら
ほら、目の前にある愛を 強く抱きしめるんだよ
おまえは 僕の大切なんだと 叫ぶのさ
暗がりにおそれて 目を閉じたらもう
見えるものも聴こえるものも限られてしまう
わからないすべてを紐解こうと思ったら
形のないものにさえ触れた気になる
たとえば 誰かが握ってくれる手さ
真に価値のあるものはきっと 人が生まれながらに手にしてる
感情と感情を重ね合わせても生まれるものは
ありきたりで でもどこか輝いている
あなたが僕を強く抱きしめるたびに
生きてるって 愛されてるって気づく
僕らは そんな何気ない支えを糧に
絶え間なく 続く日々を生きてるんだ
視界を遮る闇に 目を凝らせば
だんだん見えてくる
嘘をつくことに慣れていた
そんな自分を責めることが出来ない
弱い自分に 向ける拳を今 握りしめて
黄昏るばかりの自分に振り下ろそう
感情という名の つかみどころのないものに
訴えかけている 僕らの声がつかんだもの
その感触が確かに 魂を揺さぶったら
ほら、目の前にある愛を 強く抱きしめるんだよ
おまえは 僕の大切なんだと 叫ぶのさ
感情と感情を重ね合わせても生まれるものは
ありきたりで でもどこか輝いている
あなたが僕を強く抱きしめるたびに
生きてるって 愛されてるって気づく
僕らは そんな何気ない支えを糧に
絶え間なく 続く日々を生きてるんだ。
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どこにもないけどここにあるもの
不確かなようで確かなもの
人はいくつも持っているじゃないか
その命ひとつにしたって そうだよ
脈打つ心臓のリズムで命は運ばれていく
風の向こう側へ ほら案外気楽なもんだろ
目を閉じたときの 暗闇の中に描く
光に代わる何か 君がくれた道しるべ
今迷うばかりの僕を照らしている。
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何気ない 景色の中にそっと紛れ込んでる
小さな幸せの種を 僕らは見つけられるかな
人のことを好きになればなるほどに
人を嫌いになってしまうのはどうして
言葉の向こう側 そっと意識をあずければ
人の汚ささえもあざやかに見えてくる
うだるような夏の空
そっと したたる汗
長い坂道を二人でのぼっていくように
ほら君のそばで 幸せが音を立てている
なんとなく 眠りに落ちた夕暮れ 縁側
目覚めればほら 君の笑顔が僕を覗き込み
夕飯だよと 優しく可愛く言うから
僕はそっと立ち上がりうなずくのさ
意味や理由もなく愛され 愛しながら
空っぽの 真っ白な地図を思い出が埋める
目を閉じていたらわからない夏の宝物
ほら滴が落ちるようにつかの間の出来事
ああ君の心をざわめかせるささやかな魔法
うだるような夏の空
そっと したたる汗
長い坂道を二人でのぼっていくように
ほら君のそばで 幸せが音を立てている。
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ごらん夕日が 窓の外で 沈んでくのがわかるだろう
痛みも悲しみも 今日が終わってしまえば
ほら嘘のように無くなってしまうよ
魔法もない世界で 奇跡を望むならば
歩かなくちゃ 傷つかなくちゃ 愛しなくちゃ
何も言えない 僕の言葉は全部 言い訳さ
ほんとの嘘のほんとで それはまた嘘になる
くだらない繰り返しさ ああ馬鹿らしい。
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花びら舞い散る季節の中で僕は君に恋をした
「好き」という言葉がなかなか言えなかった
頬を赤らめて 君に会うときはいつも
普段の自分を出せなくて 素直になれなかったよ
でも、この気持ちはきっと嘘じゃない
叶わなくてもいいから君に届けたい
いい恋だったって思えるような恋なら
きっと 君を好きになったこの気持ちも
けして無駄じゃないからね
心のドアを開け放って 君に好きだと言おう
ガラス細工のような心を抱えて 一人黄昏て
風に吹かれて 夕暮れの空の下 君をひそやかに想った
握りしめたラブレター 君に渡そうとするけれど 今日も持ち帰って来たよ
恋なんかするするんじゃなかったって
思うような恋なんてしたくはないから
誰かを好きになるってとても
素敵なことじゃないか 誰にも恥じることなんてないよ
たとえ僕の気持ちが行き場をなくしても
君に届けられたなら 多分それでいいと思うから
僕は初恋に ありがとうって言えるよ
だから、いつまでも君のことを一途に好きなままでもいいかい?
そう言ったら君は優しく笑ってうなずいた
その時僕はわかったんだ どうして君のことを好きになったのか
いい恋だったって思えるような恋なら
きっと 君を好きになったこの気持ちも
けして無駄じゃないからね
心のドアを開け放って 君に好きだと言おう
「好きになれて良かった」って笑おう。