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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[5458] 
詩人:どるとる [投票][編集]


子供と親がつなぐ手にはいつまでも
変わらない愛が握られているのかな

虐待や悲惨な事件なんて無い世界に
行こうとしても行けないから
僕らはささやかでも誰かを思い
誰かを愛し 誰かを支えるんだ

道端に吐き捨てられた吸い殻のように
誰もが鼻で笑うような当たり前を
僕らはその背に携えて行こう

掌にはいつまでも冷めることのない
熱いくらいの愛を握りしめたまま

恋人が恋人とつなぐ手にはいつまでも
色あせない思いが握られているのかな

戦争やつまらないいじめのない社会に
しようとしてもそれを邪魔する人がいる
自分がされて嫌なことはするなかれ
そんな事が出来なくてどうするの

まだあどけなさ残る少年や少女の
手首に走る生々しい傷跡には
どれだけのドラマがあるんだろう

涙ながらに助けてとつぶやくあなたの明日が晴れ渡るように僕は願うよ

ふいに吹いた夕まぐれの風に
弱い心くすぐられ
僕は途端に自分が恥ずかしくなる
口笛吹いてる暇があるなら 傷つきながらでも雨に降られよう

道端に吐き捨てられた吸い殻のように
誰もが鼻で笑うような当たり前を
僕らはその背に携えて行こう

掌にはいつまでも冷めることのない
熱いくらいの愛を握りしめたまま

まだあどけなさ残る少年や少女の
手首に走る生々しい傷跡には
どれだけのドラマがあるんだろう

涙ながらに助けてとつぶやくあなたの明日が晴れ渡るように僕は願うよ。

2014/06/28 (Sat)

[5459] 後ろ向きの唄
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いつの頃からか考えていました
生きることって一体なんだろう
わからない わからないから
とりあえず出来ることをするよ

間違い探しをしてばっかさ
死んじゃいたいと思ってるけど
痛みに耐えて生きたいと思った

後ろ向きでもいいんだよ
前向きじゃなくてもいいんだよ
死にたいって思ってもいいんだよ
でも約束してね それでも生きたいと思う
自分を捨てないで。

2014/06/29 (Sun)

[5460] お前の足裏
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空き缶転がって
蹴飛ばす誰かがいる
拾う人はいるかい?
救いはあるかい?

路上に佇むシンガーは歌うのさ
愛と平和の歌を
声をからして

熱いアスファルトに
今日も突っ伏している
空を見上げて何か思う

いいさ 笑われたって
いいさ ばかばかしくたって
世界はまるごと嘘だ
世界はまるごとまやかしだ

いいさ 呆れられたって
いいさ 下らなさすぎたって
常識などは蚊帳の外さ
常識などは 道端にポイさ

お前の足裏にじんわりと伝わる
東京の冷たさを ただ憎むなら
それは寂しいな

だからせめて 誰かの肩越しにともる わずかなぬくもりに希望をあずけてる。

2014/06/30 (Mon)

[5461] どうしようもない悲しみに
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予報にない雨が降ってきた
せめて悪ふざけの延長で笑いたい

表通りはもう 雨に沈む
だだっ広い海の中
泳ぐ魚は車のよう

どうしようもない悲しみに してやられたら
余計な言葉はしまって ただ涙に溺れよう

かつてお前は歌った
「やるかやらないかはお前次第だ」と

だけどお前も
いつか何かを諦めて口笛のような歌を歌ってる

どうしようもない悲しみに
どうしようもない憎しみに
どうしようもない寂しさに
どうしようもない侘びしさに

同じ夜明けが 同じ朝焼けが。

2014/06/30 (Mon)

[5462] 見えない聴こえない
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見えないものがある
どんなに目を凝らしても
聴こえないものがある
どんなに耳をすましてみても
わからないものをわかろうとするのが
解き明かせないものを解き明かそうとするのが人なら

本当に見つめなければならない景色や表情がある
本当に受け取らなければならない声や音があるんじゃないか
一度、目を閉じたまま何かを見つめようとしてごらん
暗闇の向こうにイメージという光が差し込んだらそれが答え
一度、耳をふさいでごらん かすかに聴こえる音以外は遮断された世界で
大切だと思う音だけが心に響くから。

2014/06/30 (Mon)

[5463] 夢のような
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魔法なんてものはないこの世界の中で
僕らはちゃんと遠くにあるものを
背伸びして つかもうと努力している
ささやかなものに 囲まれながら
いつもいつでも何かに一生懸命で
必死になってる そんな僕を見せたくて
魔法なんて使えなくてもね僕らは夢のようなたくさんの不思議な力を持ってる
ほら すっかり 謎は解けたよ
ほら あっさり 夜は明けたよ

機械ばかりの 冷たいアスファルトの世界
僕らは何を目指しているんだろう
とりあえず他の国に負けぬように
無駄な対抗意識を燃やしてる
変わらないもの変わってゆくもの
たくさんのいろいろが ひしめき合ってる
どんなに時代が進んだってわからないものはわからないままずっと変わらない
ほら すっかり 見違えたよ
ほら あっさり 夢は覚めたよ

いちばん上を目指すなら
いちばん下から這い上がらなくちゃ
誰かの痛みをわかるには
自分の痛みに気づかなきゃ
わからないさ
魔法なんて使えなくてもね僕らは夢のようなたくさんの不思議な力を持ってる
ほら すっかり 謎は解けたよ
ほら あっさり 夜は明けたよ
少しだけ 山の頂(いただき)が見えたよ。

2014/06/30 (Mon)

[5464] 虚像
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憂さ晴らしのように
ホームに投げ捨てた
吸い殻が闇に消えた

終電はがらがら 貸切のように不気味なくらいの静けさがある

声にならず 言葉に消化されずに
積もっていくばかりの無駄な時間

我が儘に作り出した昨日の虚像
カゲロウのように揺れている

悲しいときは 悲しいって泣き叫びたい
うれしいときは うれしいって笑いたいな

怒り狂っても 優しさを忘れていない
見失った自分自身を僕は見捨てやしない

ほら またひとつ間違った駄目な自分を
殴る見えない拳が自分を戒めてく

意識の外れで朝が 夜を 追い越してった

取り留めのない会話は続く たぶん世界の終わりまで

見境なく 傷つけあう互いの浅ましさに
僕らは己を恥じて 少し素直になる

馬鹿らしい馴れ合いは手と手を伝い
ごくシンプルなぬくもりを届けるさ

お利口な愛をうまく理解できない
僕らには言葉なんていらなかった

ほらまた 忸怩った自分を笑ってたのは
僕自身だと気づいた 僕は目を覚ます

あらゆる 誤解はいとも容易く解けてく

悲しいときは 悲しいって泣き叫びたい
うれしいときは うれしいって笑いたいな

怒り狂っても 優しさを忘れていない
見失った自分自身を僕は見捨てやしない

ほら またひとつ間違った駄目な自分を
殴る見えない拳が自分を戒めてく

意識の外れで朝が 夜を 追い越してった

いつもの要領で僕の惨敗で日にちは変わる。

2014/07/01 (Tue)

[5465] 夢のかけら
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暗がりの中に
手を伸ばせばほら
夏の風がやさしく舞うでしょう

胸の隙間を埋める
足りない部分は
積み重ねた思い出で
補えばいいさ

不意の寂しさに
忘れたはずの痛みに
もう一度向き合ってみる

ばらばらに砕け散った夢のかけらを
ひとつずつ集めて未来を形にしてゆく

果てしないでもそう遠くない光
いつか君の見つめる世界を照らす。

2014/07/02 (Wed)

[5466] きれいな嘘
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どんな言葉なら 笑ってくれるだろうか
どんな嘘ならごまかせるだろうか

言葉は嘘をつくことが出来る
巧みに拐かす 己も他人もその範疇

優しさだけでは得られぬ幸せがある
求めては拒んでる 何がしかの希望

痛みを 分かち合うことは安らぎを
分け合うことよりも容易いはずなのに

僕らは嘘をただ悪としか見れないために
本音ばかりの会話の中で互いを疑った

嘘をつくのが ためらわれるならば
愛という見え透いた言い訳で繕った
きれいな嘘をつけばいい

どんな言葉でも 隠せない心がある
邪魔をするのは剥き出しの感情

たとえば優しさという都合のいい概念で
必死に隠してる自分の浅ましき欲望

窓に映る 表情に正しいことは何もなく
ただ無意識に何かをいつもごまかしてる

嘘をつくのが ためらわれるならば
愛という見え透いた言い訳で繕った
きれいな嘘をつけばいい

嘘をつくことに 慣れたと思ってもね
ほらまだ悪者になりきれてない心が
出来損ないの 嘘をつかせる

たぶんそんなためらいが 優しさというんだろう
今はそれを捨てないように

傷つけてあっても
どこかでそんな自分を恥じる心を忘れぬように愛しあう。

2014/07/02 (Wed)

[5467] なんとなく今日で世界は終わり
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空は燃え尽きて
黒くなって
太陽も無くなって
月も息絶えて
人類は死に絶えて
酸素は薄くなって
冷たい地平に風が吹く

誰もいない 何の音もないいつか誰かが予言した
ハルマゲドンの最果てでノストラダムスはあの世でほくそ笑む

なんとなく今日で世界は終わり
誰の思惑だろう
一番得をするのは誰だ

僕には墓もない 僕には葬式もない
僕には夢もない 僕には愛もない。

2014/07/02 (Wed)
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