詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕らは誰も
独りぼっちだよ
生まれたときも
死んで逝くときも
希望なんて
きれいごとさ
それ程人は
優しくはなくて
誰かのぬくもりに
縋ろうとすると
肩すかしを食らう
どうして僕は
それでも人を
心底憎めない?
すべての人の無意識に寄り添う夜に
そっと 静かに 独り言のように歌う
口ずさむこのメロディが君の寂しさや
切なさをほんの少しでも癒せたらなあ
消してしまえたらなあ。
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ねえ 自分自身を 信じられなくなったら
あとは誰を何を信じればいいというの
ねえ 諦めた数は知れず その分だけやり切れない何かが胸の中に鉛のように沈む
何もやらなけりゃ
何も生まれやしない
そんな当たり前から
僕は目を反らしてた
「こんなの無理だよ出来っこないさ」
ねえそれって自分にかけなくていいブレーキかけてるよ
本当は出来ることなのに出来ないと決めつけているから何も出来ないように思えるだけだ
千里の道も一歩から
一歩も進まずに
出来ることなどあるものか
ねえ 諦めた自分自身をどっかしらで
容認してないかい?考えてみてごらん
ねえ 歩き疲れた足を休める時間が惜しい
でも走りつづけるにはあまりに長い道のり
誰も助けてくれない
自分がすべて決める
やるもやらないも
逃げるも闘うも
「どうせ自分には才能がない」
それって誰が決めるんだろ?思い込みに惑わされている
本当はなんでもやればそこそこ出来るはずなのに恐れおののく心は
諦めることで失敗した時の挫折を軽減させている
誰も完璧な人はいない
何かを手にしたいならその分だけ努力をしなきゃ
痛い目も見なきゃ
何ひとつつかめない
「こんなの無理だよ出来っこないさ」
ねえそれって自分にかけなくていいブレーキかけてるよ
本当は出来ることなのに出来ないと決めつけているから何も出来ないように思えるだけだ
千里の道も一歩から
一歩も進まずに
出来ることなどあるものか
やらなかった後悔よりやったあとの後悔のほうがいい
たとえ失敗したとしてもその傷あとは誇らしいだろう
光り輝く自信になるだろう。
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曖昧にでもはっきりと心を象る何かを見たよ
僕らは失いながらも尊い何かを手にしていくんだよ
なくしては手に入れて
そんなことを繰り返して
永遠なんかあるわけもないほころんでく世界で
終わらないものを望んでる
行ったり来たりする時間のループで
今日と何ら変わらない顔をした明日が
嘘みたいに青い空を広げてる
目を閉じても 消えない痛みに 訴えるように
痛みに耐えながらも生きる 僕らの暮らしの波
耳をふさいでも 聞こえる誰かのやさしい声が
悲しみに 打ちひしがれている 僕らの傷跡に寄り添ってる
ねえ片時も忘れたことなんて無かったんだ
僕らは 悲しみの中でも笑っていられる強さを持つ
意識を奪われて眠りに落ちて
その間際に見た光を覚えてる
積み重なる記憶の果てに 刻み込まれる思い出を脳裏に焼き付ける
壊れては修復される破壊と再生
昨日の僕と今日の僕と明日の僕は
すべて一本のレールで繋がっている
一秒後の僕が絶え間なく重なり合う
意識のないままで何かを思うように
真っ白なイメージが膨らんでいく
存在するあらゆるすべてのものに
付随する運命を終わりと片付けて
僕たちは幾度もごまかしてきただろう
探し続けている どうして生きているのか
それは壮大な人類の永遠のテーマ
そんな大げさなことじゃない
誰かが戯れに吹く口笛と偉人のたいそうな名言には違いはない
目を閉じても 消えない痛みに 訴えるように
痛みに耐えながらも生きる 僕らの暮らしの波
耳をふさいでも 聞こえる誰かのやさしい声が
悲しみに 打ちひしがれている 僕らの傷跡に寄り添ってる。
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魚だって
海の冷たさに
抱かれている
鳥だって
空の果てしなさに
飛び疲れる
僕らは人でなし
すぐに命を
捨てようとする
例えば、僕らは
単なる偶然の産物で
例えば、僕らは
向き合う二つの掛合で
それでもこの場所で生きたいと歌うのさ
それでもこの場所で誰だって
生きたいと叫ぶのさ
凍えてる それぞれの生きる世界で
誰も皆、完璧にはなれやしない凍える魚
甘く見たら 傷を負う。
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乾いた 何かを
そこそこの大きさの
水を吸うパンのような何かを人は抱いて
途方もない道のりを歩くのだろう
窓の外の憧れと
今は届けられない
別れの言葉と
多少の犠牲と古びた地図を見つめている
緑の中にそっと
見え隠れする
淡い刹那色
僕らは誰もが
ひとりぼっちの
寂しさを知ってる
夜がさわぐなら朝を遠ざけてるこのくだらない不安を消して下さいな
例えばパンを片手に希望って 届かない星を夜明けに期待してるんだ。
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流れる 星に 願いかければ
叶うって言う君の言葉はどんな
言葉より 素敵に僕の鼓膜に落ちる
約束はしないよ つまらないから
約束しなくても会えるのが僕らだろう
なんとなく 会いたくて
なんとなく 笑ったよ
なんとなく 泣きたくなって
うれしさもあふれ出す
それはいつかの奇跡 ちょっとした魔法
優しくされるたびチクリ胸を刺す痛み
尖った恒星の見えないトンガリが
君の前では僕を 少し強がらせる
不似合いな強がりが連れてきたのは
いつぞやの悔し涙と青いハンカチ
回り続ける運命の輪に逆らい続けて
このまま二人は ただまっすぐに終わりに向かう
スピカ。
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夜明けの街 静けさの中に 香り立つ珈琲の匂いと少しの朝もや
悲しみなどは みじんもないけれど
どこか片付かない何かを背負っている
どこまで行こうか もつれた足で
誰を愛せるだろうか 自分さえも
愛せない僕に
瞼を閉じて 見える暗闇に描いた
我が儘なイメージにそっと光を届ける
何でもない朝の片隅に 咲いている朝顔が そっと涙流すように朝露に濡れてる
暮れなずむ街 あっという間に訪れた夕闇
切なさを滲ませてる
惨めなもんだろう 傷つきながらも
必死でその傷跡を隠すみたいに生きてる
どこまで行けるだろうか 独りで
誰が愛してくれるだろうか
憎んでばかりの僕に
目を開いてまた閉じる そんな単純な行為
絶えず繰り返される起床と睡眠
始まるものと終わりゆくもの 呼吸するように 僕の中で 君の中で息づいてる
目を閉じるように
耳を塞ぐように
人知れず 閉じる光
誰も知らない悲しみが
誰も知らない痛みが
今日を包み込んでる。
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蛍火のように小さく輝く光
無機質な空虚を生む誰かの溜息
そっと淡く滲んだような切なさを
思いきり抱きしめて 精一杯強がっている
誰もみんな それぞれの悲しみと向き合い
誰もみんな それぞれに苦しみもがいてる
そんな当たり前をあざ笑うような世界は
どう転んでも好きにはなれそうもない
鉛のように沈む果てしのない怒り
憤りにも似たまだ青い未成熟の感情
目の前の闇に手を伸ばす
恐れながら怯えながら今日を手繰り寄せる
どんなものも跡形なく消えてしまうのさ
そんな定めを笑いながら見つめているよ
なんとなく胸の中で浮かんで消える想像
光と影の隙間を縫うように雑踏に紛れる
不意に 人混みの中
はぐれたように
あるはずもない見失った声を ぬくもりを あの笑顔を
僕は探し続けている
造花のような 作り物めいた物語の片隅で
回る レコード ノイズさえ几帳面に拾う
誰もみんな それぞれの悲しみと向き合い
誰もみんな それぞれに苦しみもがいてる
そんな当たり前をあざ笑うような世界は
どう転んでも好きにはなれそうもない
どんなものも跡形なく消えてしまうのさ
そんな定めを笑いながら見つめているよ
なんとなく胸の中で浮かんで消える想像
光と影の隙間を縫うように雑踏に紛れる
どうしようもなく遠ざかる僕の後ろ姿を見つめている。
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それでいいということは無いけれど
どんなものにも限りはあるんだよ
乾いた笑いが似合うようになったら
そんな自分を右手で殴りなさい
空はなんとなく 暮れゆく頃合いで
誰かの切なさが滲むものだから
そっぽ向いてた僕まで思わず涙に溺れる
けして追い越せない 昨日の影に僕は言葉もなく縋りつく
溢れかえる人混みの中追い越されてばかりいる僕を重ねる
いつの間にかあたりは闇に包まれて
すべての光は朝が来るまで一足先に眠りに着く
ただ悲しいと言い切ってしまえば
それまでの感情なのかもしれないな
独りぼっちを味わい尽くしてしまうと
今さら群れの中には戻れないと気付く
街はなんとなく 他人行儀で冷たい
見て見ぬふりがうまいもんだなあ
気づかれまいとしている お前も同じ
不意を突かれて覆い被さる 孤独の影に行く手を塞がれて
夕闇の中に佇み 生きる意味なんて答えのないものと向き合う
わかるはずも解き明かせるわけもない
すべてのものに隔たりのない愛を注げたなら
喩えるならそれは終わりのない闇
どこまで行こうと意味など無いのさ
ただ、光放つものを内に取り込んでく
けして追い越せない 昨日の影に僕は言葉もなく縋りつく
溢れかえる人混みの中追い越されてばかりいる僕を重ねる
いつの間にかあたりは闇に包まれて
すべての光は朝が来るまで一足先に眠りに着く
何かが始まると何かが終わる
何かが終わると何かが始まる
ただそれだけの繰り返しの中で
その瞬間だけ輝くものを僕らは 愛している。