詩人:どるとる | [投票][編集] |
海より深い悲しみに沈む
その時 僕の中に
生まれる 行き場のない憎しみ
刃のように 尖って
人の幸せを妬む
拒むものを拒み
受け入れるものを
受け入れても
まだ足りぬ
まだ足りぬ
たとえばそれは
五番目の蜃気楼
ひどく大ざっぱなカラクリ仕掛け
たとえばそれは
本当と嘘の境
隙間に光る ちっぽけな苦労話
天馬のように羽ばたいて
空を駆ける妄想
そこにはただひとつの夢もない
だから僕は隠れるつもりで目をつむる。
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小難しい顔をして生きていたってさ
つまらないだろう
息がつまるだろう
なんとなく黄昏て風に吹かれていたら
暮れゆく空の向こう
夕日が今沈んでいく
片付かないことがいろいろあるけれど
ため息ばかりの日々だけれど それでも
僕は生きるよ
終わりの終わりの終わりまで
繰り返される 寄せては返す波のような
時の流れについて行くのも容易じゃないな
針に糸を通すような難解さに辟易する。
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それはどこにもないものだけど
ここにあると思えば無いものもある
見えないものも 聴こえないものも
目を閉じて 耳をすませばほらふれられる
風をつかむように
帆を張る船のように
形のないものに助けられている
見えないものを確かにするのはなんだ
目に見えるものだけがすべてじゃない
耳で聴こえるものだけがすべてじゃない
わかるだろう?
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顔を合わせれば喧嘩ばかりする二人です
でもわがままな二人は離れりゃ寂しくて
素っ気ないふりしてても やっぱり
肝心なときは手をつなぎ 向かい合った頬と頬が赤く染まる染まる染まる
さりげない君の言葉が僕の世界を変える変える変える変えていく
なんでもない君の笑顔が僕の世界を180度 変える変える変えていく
ひとりの寂しさに気づくだけならば
たったひとりでも事足りるだろう
二人だからこそ寂しさはすぐこの胸を
寂しくさせる 何もかも君のせいだ
君を愛したばかりに
君を好きになったばかりに
ありふれた恋の物語が僕の毎日をあざやかに変える変える変えていく
ありきたりな君の魔法の言葉が僕の目を覚ます覚ます覚まさせていく
ゲコゲコ言ってるヒマがあるならば
今すぐに君の胸の中へ飛び込め
蛙飛び込む水の音!
さりげない君の言葉が僕の世界を変える変える変える変えていく
なんでもない君の笑顔が僕の世界を180度 変える変える変えていく
変える変える
カエルの歌!
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寂しさに聞いてごらんよ
まだ笑える余裕があるかどうか
悲しさに聞いてごらんよ
こんな月のきれいな眠れない夜には
まださっきの真っ赤な夕陽が
僕の瞼の裏 焼き付いて離れない
たとえば 口笛吹くようになんでも
簡単にこなせられればラクなのに
どうして 生きるのってこんなに難しいんだ
帰り道がわからない
僕はどこへ行けばいいんだろう
かけがえのない何かをなくした気がする
神様は相変わらず
知らんぷりさ。
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悲しみの雨に濡れている心は
静かに目を閉じて暗闇の中に目を凝らす
耳をすましてみればかすかに聴こえる
大好きなあの人の声が僕を暗闇から救い出してくれる
絶えず繰り返すように
寄せては返す波のように
何処までも続くような果てしない
道を歩いてゆく
涙が出そうなときは我慢しないでさ
自分の心に素直になって泣きなさい
暗い夜が明けるまで
この雨が降り止むまで
そして涙が空っぽになったら
その時こそ笑うんだよ
その時こそ笑うんだよ
何を泣いているんだろう
生きることなんて辛いことばかりだよ
まだ半分も歩いていないっていうのにね
少し冷たい風にさらされただけで
もうすべてが台無しになったように君は言うんだよ
日が昇っては沈むようにね
いいときもあればわるいときもある
そんな簡単で単純なことが時々見えなくなる
誰かの言葉にさえ耳をかせないときは
ただひたすら自分の胸の音や涙が流れる音を聴くんだよ
そして昨日より少しだけ 空が晴れたら
その時こそ 歩き出すんだよ
その時こそ 前を向くんだよ
まるでこの世はメトロノームのよう
雨が降っては晴れての繰り返しだ
そんなものにいちいち目くじらたててなんかいられない
涙が出そうなときは我慢しないでさ
自分の心に素直になって泣きなさい
暗い夜が明けるまで
この雨が降り止むまで
そして涙が空っぽになったら
その時こそ笑うんだよ
その時こそ笑うんだよ
その時こそ 歩き出すんだよ
その時こそ 前を向くんだよ
青い空を見上げてみるんだよ。
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遥か太古の人たちがいつかこの場所で暮らしていたように
嘗ての営みを瞼の奥に 描きながらあなたは
敷き詰められたこの道を 何を理由に汚すのか
昔あなたがくれた言葉は 深い海のように私の心の中にさざ波をひろげた
我らは生きることしか出来ない不器用者だから
せめて誰かの為を思いながら今日という戻らぬ日を生きる
戻らぬ日を生きる。
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僕らは 不器用なクセに好奇心だけはやたら強い
躓くことはめっぽう上手くて
だけど何かを成し遂げるのは苦手だ
最初から 一番を目指すから失敗する
飛ばしすぎた駆けっこのように
ほら失速した時 自分の浅はかさが見える
この未熟者よ 成功を手にしたいなら
失敗することを知りなさい
この未熟者よ 栄冠を勝ち取りたいなら
つまらぬ欲を捨て去りなさい
僕らは 価値あるものを生まれながらにしてたくさん持ってる
それはお金じゃ買えないものです
この未熟者よ 人を笑うということは
自分をあざ笑うことに他ならない
この未熟者よ 成功者は人よりもずっと
傷つき失敗することを知っている
だからお前もまずは未熟者からはじめなさい。
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果てのない闇に浮かぶ星の中に
たくさんの命が息づく星がある
僕らが世界と呼ぶただひとつの惑星
悲しみは 繰り返され
争いはいまだ消えず
恥の上塗りを積み重ねて人は惑う
何を理由に 汚すのか
人は心のあり方を知らない
ただ優しく つつましやかに明日に夢見る少年や少女であればいいのにな
届かないものにばかり手を伸ばそうとする
つかめないものほど奪おうとするのはなんでかなあ
僕はそんな姿を人とは呼びたくないのです。
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林檎みたいに真っ赤な色した空の下で何を君は泣いているの
あの夕陽の赤い色が目に染みたからって君は笑っていました
でも僕だけは知っているんだよ
君が背負ってるたくさんの悲しみに
人は悲しい生き物ですね
どんなに悲しいときも
どんなに辛いときも
心に嘘をつかなきゃならない時があるから
どんなに今日が悲しくてもたとえば雨降りだって笑わなきゃ
いろんなことがあったよ 今日だけでも小説が書けそうなほど
なんとなく町外れの寂れた店先
降りたシャッターをただ見つめていた
人は けなげな生き物ですね
みんな同じ人の中で区別されて
変わらないものの中で変化を求められ
狭い世の中で「個性」を奪われて
僕は自分が何者かもわからず
ただ人だ生き物だと言うだけで
人はそこに必ず他人とは違う
つまらない小さな差を見いだそうとする
人は悲しい生き物ですね
どんなに悲しいときも
どんなに辛いときも
心に嘘をつかなきゃならない時があるから
人は けなげな生き物ですね
みんな同じ人の中で区別されて
変わらないものの中で変化を求められ
狭い世の中で「個性」を奪われて
発言を遮られて。