詩人:どるとる | [投票][編集] |
戒めの雨は降る 僕を絶えず叱る
戒めの平手が飛ぶ 僕を絶えず励ます
愛はね何も言葉にしなくても
伝えることが出来るんだよ
ただ傍にいて 寄り添うだけで
なんとなく安心する
そんなとき 何より愛されていることに気づくんだ
いつもは見えない愛が見えるときは
あんがい何てことないふとした瞬間
この胸の中に 花が咲く
あなたが咲かせてくれたんだ
いつか僕という畑に蒔いた
小さな種が咲かせた花だよ
固めた拳は 何を叩く為にあるのか
悪を非難する 拳は不器用に正義を貫く
正しさを語るとき人は畏まって
小さな声で 恥ずかしいと言うけど
多分それは間違いで 正しいことを正しいと言えたとき
あなたは新しい一歩を踏み出す
暗闇の中に 光を見つけたよ
それは闇を照らし出すような光
見えているものだけがすべてだなんて言う世界を僕はけして信じない
僕らはあらゆる見えないものと寄り添って
毎日を生きているから
この胸の中に 花が咲く
あなたが咲かせてくれたんだ
いつか僕という畑に蒔いた
小さな種が咲かせた花だよ
なくしたあとも ずっと消えない
甘い匂いのする花だよ。
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僕は 流れるように
日々を生きている
時の中 一分一秒の隙間に生きている
寄り添うのは玄関の花瓶に生けられた花くらいのもので
傷ついた僕を見て人は冷たくあしらうだけ
人を信じよう 愛そうとすればする程に
人に傷つけられ 人の見たくもない醜さを見せられる
現実にも モザイクをかければなあと思ったとき
僕の中にはげしい悲しみの雨が降りました
見えないのに確かにそこにあるもの
影すらないのに 僕らはそれを信じてる
何故だろう 不思議にも思わない
信じられない見えないものも在るのに
空の青さに この心は 静かに口を閉ざす
あなたの醜さに 触れて僕ははじめて知る
その醜さの中にあるあなたの優しさを
だから僕はあなたが好きだ
モザイクを取り払いその中に隠した 傷跡みたいな 本当は見たくない部分を
僕は容易く悪と呼びたくない
無修正の現実は すべての人の今に隣り合う
目をそらしても耳をふさいでも
両手で覆うその陳腐な壁の向こうに
今日も血まみれの世界が広がっている
人を信じよう 愛そうとすればする程に
人に傷つけられ 人の見たくもない醜さを見せられる
現実にも モザイクをかければなあと思ったとき
僕の中にはげしい悲しみの雨が降りました
あなたの醜さに 触れて僕ははじめて知る
その醜さの中にあるあなたの優しさを
だから僕はあなたが好きだ
モザイクを取り払いその中に隠した 傷跡みたいな 本当は見たくない部分を
僕は容易く悪と呼びたくない
だから僕は あなたのすべてを愛すことで自分の醜さに素手でふれようとしたのかなあ。
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絶えず雨音が鼓膜に突き刺さっていく
だけど、突き刺さった音は見えない
血も流れなければ痛みすらもないけど
きっとその雨に濡れた人の心は冷えたろう
僕はただ窓越し 降り続く雨を見つめて
雨音に耳をかしている
屋根の下にいるのになぜか 僕はべつの雨に濡れてる
すべてを濡らす雨が 本当に濡らすのは
体ではなく アスファルトではなく無防備な心
やわい素肌をつらぬいて 無痛の痛みを 運び届ける 雨はおまえに悲しみというものをおしえている。
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目を閉じてごらん
耳をふさいでごらん
暗闇の中に 或いは無音の中に何がある
光らない光 鳴らない音
喩えばそんなものに僕はいつも
心を寄り添わせていたい
悲しみを悲しみと呼ばず
幸せを幸せと呼ばず
痛みを痛みと呼ばず
命を命と呼ばず
すべてをすべてと決めつけず括らず
僕は見えないものや聴こえないもののために 勝手な名前をつけない
心静かにさせてごらん
自分以外のぬくもりにふれてごらん
ひとりじゃけしてわからないことがわかる
感触のないぬくもり
形だけの愛
喩えばそんなものを愛と呼ぶなら
僕はもう何も信じない
自分を自分と呼ばず
今日を今日と呼ばず
明日を明日と呼ばず
過去も未来も過去と未来とは呼ばない
僕はわからないものはわからないと
よく出来た巧みな嘘に頼らない
今を生きる不器用な人の生き様を笑わない
わかるかなあ わかってもらえるかなあ
名前があると なんでも枠の中にはまる
僕は僕以外の何者でもないなんて
そんなものはもう多分きれいごとのまやかしで
悲しみを悲しみと呼ばず
幸せを幸せと呼ばず
痛みを痛みと呼ばず
命を命と呼ばず
すべてをすべてと決めつけず括らず
僕は見えないものや聴こえないもののために 勝手な名前をつけない
名前に名前をつけない。
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悲しいときは悲しいかお
うれしいときはうれしいかお
ごくあたりまえなことだけど
いざやろうとするとなかなかできない
あたりまえなことさえ制限される世界だから。
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花や草木も
まっすぐじゃない
見ればぐにゃぐにゃ曲がってる
人間だってまっすぐになんかなれない
背筋を伸ばしたところでまっすぐにはなれない
だから斜めに生きたっていいんだよ
だから斜めに生きたっていいんだよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
どんなふうにこの思いを伝えればいいのかなあ
君を心から愛しているってことを
君のことが誰より大好きだってことを
見えない愛というものを目の前にしたら
人は途端に言葉が見つからなくなるね
それは愛がどれだけ僕らにとって大切かを物語っている
誰かにこの思いを
伝えるには 多分言葉じゃ事足りない
だから肌にふれて 感じるままに愛と向き合う
涙に暮れたあの夜をふいに思い出してしまうのは
悩み迷った日々の中に
君への確かな愛があったからでしょうか
傷つけあったこともあったけれど
けっきょく僕が帰るところは
はじめて 心から好きになれた
世界でいちばん愛してる君のあの笑顔
時々は人間だから間違えることだってあるよ
どれだけ愛していてもそのぶんだけ
憎しみなんていやな感情も生まれる
すべてを好きになるなんて無理だから
お互い理解しあうには譲りあうことさ
正解のないものに向き合うと人はこうまで何も出来ない
それでも手探りで人は人と愛し合う
愛し合うことがどんなにすばらしいのかを知っているから
悲しいときは悲しいよって
素直に泣いてみせてよ
そんなときこそ僕の出番だよ
魔法なんて便利なものはないけれど
その代わり人は見えない気持ちを
言葉を使わずに伝えることが出来る
愛に正体があるならきっとそんな
目には見えないひとつひとつの努力
涙に暮れたあの夜をふいに思い出してしまうのは
悩み迷った日々の中に
君への確かな愛があったからでしょうか
傷つけあったこともあったけれど
けっきょく僕が帰るところは
はじめて 心から好きになれた
世界でいちばん愛してる君の胸の中。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
どうしてだろう
君のことがこんなに好きなのに
君のことを傷つけてしまう日もあるよ
すれ違ったままの心が涙に濡れている
言い過ぎたかなあ
情けないなあ
どうして君の気持ちをわかってあげられなかったんだろう
腫れ物にさわるみたいに 恐る恐る愛していた
そんな僕の気持ちが君に伝わってしまったのかな
だとしたら、今の僕にはなにができるだろう
見つからない答えをいつも抱きしめたままそれもまた愛なんて言い訳する僕がいる
どうしてだろう
うまくやろうとするとうまくいかないや
不器用でもいいとどこか手を抜いてた
はみ出したままの弱ささらけ出したまま
恥ずかしいなあ
ほんと情けないよなあ
それでもそんな自分を叱ることが出来なかった
愛は壊れ物だから すぐにひびが入る程脆い
だけれどだからといって離れてたって仕方ない
傷つけることを覚悟をしてたまには
喧嘩することだって必要なんだね
伝えたい思いを伝えるためなら
すれ違うことも愛なんだと知ったよ
嘘みたいに明日になれば全部無かったことになって
そんなふうに考えてた でもそんなことあるわけないから
僕から謝るよ 僕は愛を見くびってた
やっぱり君がいないとさまにならない
腫れ物にさわるみたいに 恐る恐る愛していた
そんな僕の気持ちが君に伝わってしまったのかな
だとしたら、今の僕にはなにができるだろう
見つからない答えをいつも抱きしめたままそれもまた愛なんて言い訳する僕がいる
愛は壊れ物だから すぐにひびが入る程脆い
だけれどだからといって離れてたって仕方ない
傷つけることを覚悟をしてたまには
喧嘩することだって必要なんだね
伝えたい思いを伝えるためなら
すれ違うことも愛なんだと知ったよ
だから不器用さ 隠さずに 情けない僕でも君を愛せるってとこ見せたいんだ。