詩人:どるとる | [投票][編集] |
止まっていた景色が動き出すような
或いは命の供給が流れ出すような
そんなからくりで
物語には始まりと終わりが付き物だと
勝手に思いこんでて
見えてきた現実に
少しめまいを覚えました
止まっていた時間が進み出すような
或いは久々の暑さに汗が流れ出すような
そんな仕上がりで
飛ぶ鳥を見てなぜ飛ぶんだと言うような
意味の意味を問い質すような無意味さに
かるい怖気を感じました
まるでそれが当たり前みたいに
人が蝉の抜け殻みたいに屍をさらす
そんな混沌とした世の中でも救いはある
聖書の中に 人混みの渋滞の中に
ベストセラーの小説の前書きに
消えていく本当の声
或いは願い僕はちら見することも出来ない
止まっていた景色が動き出すような
或いは命の供給が流れ出すような
そんなからくりで
物語には始まりと終わりが付き物だと
勝手に思いこんでて
見えてきた現実に
少しめまいを覚えました
子供返りしたこの世の中に
浅い絶望をかいま見ました。
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誰も誰かの代わりにはなれない
誰も誰かの代わりにはなれない
誰も誰かの代わりにはなれない
誰も誰かの代わりにはなれない
誰も誰かの代わりにはなれない
僕は僕にしかなれず
君は君にしかなれず
あとがない先がない
ただ自分に閉じこめられる
出口などはじめから無い。
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多分誰も知ることはない思いだ
線香花火のように闇に消えてゆく
青空の隙間から聞こえる子供たちの笑い声
日に焼けたような思い出が街を包んだ
半袖シャツ濡らして誰もが今だけを見つめていただろう
見てごらん星座がこんなにも
きれいに見えるのはなんでだろう
誰もが同じ台詞を何度も繰り返すよ
「暑いね」って君が言うから
僕も「暑いね」って言ったよ
それはまるで 夏を呼ぶ蝉の声
緑の中を走る風は水面を乱して
僕は相変わらず体たらくなままで
なんとなく風鈴を吊してみた東の窓に
たまに吹く風に揺れて音をたてている
いつの間にか僕は夢の中で気づけば
日は暮れて五時のチャイムが鳴る
目を閉じたような 闇の中に咲いた花
いくつも夜空に咲いては散っていく
恋の終わりは梅雨の終わり
やがてこの雨も降り止むだろう
それはまるで 夏を越せない蝉の涙
手を伸ばしてもけしてつかめないもの
それは胸の中だけに刻まれる景色
「暑いね」って君が言うから
僕も「暑いね」って言ったよ
それはまるで 夏を呼ぶ蝉の声。
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どこまでも広がる
闇の中にそっと
生きている小さな光
見えているものじゃなくて
聴こえているものじゃなくて
目を閉じて耳をふさいでも消えないもの
たとえば誰もそれがどこにあるか知らないのに
確かにここにあるってわかるようなものさ
僕の瞳の中君の瞼の裏
想像の水面に浮かぶ命の蛍よ
行かないで 消えないで
いつまでも僕の心に寄り添っていて
どんな歌をつくろう
誰に歌おうかな
いつか宝物になる歌
ふれられるものじゃないよ
つかめやしないものだけど
心の扉開いてはじめて見えてくるもの
何も見えない夜の中に隠してる
声にならない寂しさや切なさに
ほんの少しの油断でこの命も跡形もない
僕の手のひらに走る無数の線
点と点をつなぐように引かれてる
愛してる 愛されてる
誰だってこの世界の中の「大切」だ
いつかどんなにきれいなものも
澱んだような汚いものも
どんなものも命あるものはすべて
同じ場所に消えていくよ だから
僕の瞳の中君の瞼の裏
想像の水面に浮かぶ命の蛍よ
行かないで 消えないで
いつまでも僕の心に寄り添っていて
僕の手のひらに走る無数の線
点と点をつなぐように引かれてる
愛してる 愛されてる
誰だってこの世界の中の「大切」だ
君という人は僕の中の「大切」だ
君は僕の光 そして僕は君の光。
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傷つけたら 痛いんです
傷つけても 傷つくんです
自分だからいいって誰が決めたことなのか
悲しければ ちゃんと涙だって流れるよ
うれしければ ほらね笑顔がはちきれるよ
何も大したことはない
ただ僕は僕の中の「自分」と向かい合って
日々を生きてる
自分の中には いろんな自分がいて
その自分の中にもまた自分がいる
合わせ鏡のように 自分が自分の中に
折り重なるように積み重なってる
憎しみからは幸せは生まれない
でも幸せからは憎しみは生まれる
どんな幸せの中にも容易く憎しみは土足で踏み荒らす
笑った顔が あまりに愛しくて抱きしめた
そのぬくもりだけで僕は走りきれるよ
喜びの数は数えないのに
悲しみの数を数えてしまうのは
なんでだろう 夜明け前が一番暗いことと関係あるかなあ
自分の中の自分はどれも違う自分で
明るい自分もいれば暗い自分もいる
重なり合うことはないよ だけど
いつでも上手く寄り添いあっている
自分って何か わからなくなったなら
まずは自分に聞いてごらん 答えはいつも自分の中にある
自分の中には いろんな自分がいて
その自分の中にもまた自分がいる
合わせ鏡のように 自分が自分の中に
折り重なるように積み重なってる。
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愛している そばにあるありとあらゆるものを
愛されている 傍らに寄り添うような
優しい声の持ち主を
雨降る街並みを ただ窓越しに見ていた
なんとなく口づけを交わしたらあとは
二人の世界さ
手と手を重ねて
唇と唇で語らって
大切なことは
ぬくもりを感じれば
すべて伝わるよ
すべて届くよ
いつでも ありふれたラブストーリーを観ている途中さ
抱きしめられてる
くだらない ありきたりなものに
抱きしめている 君と積み重ねた 思い出の数々
このまままっすぐ道なりに行けば
僕は必ず死んでしまう でもそんな悲しみさえ 今は見えない
目と目で会話して
言葉使わず分かり合う
肝心なことは
きっと寄り添う それだけでわかるよ
言いたいこと
してほしいこと
ずっとありきたりなラブストーリーの主人公とヒロインさ
映画の最後に 流れるエンドロールのよう
高く積まれた時間の中に名を連ねる命
それでも僕はただ精一杯君を愛するよ
手と手を重ねて
唇と唇で語らって
大切なことは
ぬくもりを感じれば
すべて伝わるよ
すべて届くよ
いつでも ありふれたラブストーリーを観ている途中さ
ずっと ありふれたラブストーリーの主人公とヒロインさ。
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この世界を縛る掟
まるで鎖のように
そこに生きる
人も巻き込んでいく
変わらぬ営みの中何かをなくしてはまた手に入れる
そんなことの繰り返しでこのままどこまで僕らは行くんだろう
痛みはまっすぐ
この身を引き裂いて
つかの間の安息を
僕らに与える
嘘偽りなく 伝わる
痛みの向こうに見える光
それはすべての答えのように
自由を奪う枷をそっと静かに外したよ
かみ合わない歯車
会話は続かないなあ
手のひらの上
バウンドする日付
声をつないでひとつひとつの言葉を積み重ね歌にしてゆく
そんなことを繰り返していつしか僕らは何かを見つけたよ
生きる喜びは
陽射しのように
僕を包み込んで
死を遠ざける
降り注ぐ雨は 影さえも濡らして じんわり冷やしていく
それはある種の救いのように
常識という概念で縛られた世界から
僕を解き放った
嘘偽りなく 伝わる
痛みの向こうに見える光
それはすべての答えのように
自由を奪う枷をそっと静かに外したよ。
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愛の新しい形
痛みも舌なめずりしていただきます
ゆがんだ円を象る
私のか細い指先
指し示した明日には
希望なんて見えない
愛を飲み干して
白く染まって
私はあなたの中で
美しく果てるのよ
地球の回る速さにあわせて
ゆっくり一定のリズムで
私は私の知らない
私に生まれ変わる
歯形を残して
愛されてるって伝えたいな
型にはまらない
自由なステップで
足をはこんでゆく
二人のダンス
吐息さえ交わらせ
呼吸さえ交わらせ
あなたは私の中で
素敵な夢を見るのよ
ほら少しずつ熱くなって
もっともっと愛は燃え上がって
私が私を好きになれる私になっていくのよ
見た目とは裏腹にとても大胆な君は
僕を獣みたいな目で睨むんだ
でもそんな君も僕は限りなく愛してる
愛のこれからの形
愛を飲み干して
白く染まって
私はあなたの中で
美しく果てるのよ
地球の回る速さにあわせて
ゆっくり一定のリズムで
私は私の知らない
私に生まれ変わる
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たくさんの音の中に立っているけれど
本当に大切な音だけが聞こえればそれでいい
たくさんの色の中に混ざっているけれど 本当に美しい色だけが見えればそれでいい
目障りなものや耳障りなものから
どこまでも逃げてしまえたらいいのに
蝉しぐれの雨の中
僕はただのひとつの音も聞き取れない
ただ単純な光だけが
やたらまぶしくって
平行線みたいな世界の中で またひとつ
今日が死んでいく
空蝉を残して
今日が逃げ去ってく。
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すべての人の瞳の中
空を染める海を染める青に何を重ねて
君は見ているの
痛みの向こうの甘い快楽に
早くたどり着きたい
楽園は 胸の中
大人になるには
傷を重ねなきゃ
青く 青く ただ
どこまでも
浅はかな
淡く 淡く ただ
どこまでも
朧気で
それでいい
今しか
染まれない色だ。