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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[5588] 透明
詩人:どるとる [投票][編集]


見えるはずもないものを
僕らはいつも目の前にしている

肌にふれたときのぬくもりも
ふれてはじめて感じる感触も
形も色もないのに僕らはそれを
さも見えているかのように話すだろう

透明な でもあざやかな見えない
聴こえないすべてが僕らの暮らしを縁取るみたいに象っている

ほらね 聴こえているもののさらに奥
ほらね 見えてるものの向こう側の世界
本当に見つめるべきはそんなものです。

2014/07/24 (Thu)

[5589] 性と心の距離
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寂しさは闇の中で
影をひそめながら
様子をうかがってる

僕は鏡の中 映る
本当の心を
うまく見つめられずに
醜さを吐き気がするほど嫌ったよ

君を愛しているんだ
本当はめちゃくちゃにしたいんだ
そんな 僕でも君を愛すことは出来るだろうか

ねえ この世界が毛糸みたいにほつれていくのを僕らは
今まで黙って 見送ってきたけど
出来ることはただひとつ

君に永遠に消えない
証を残すことだ

何かいけないことのように想うけど

まだ近づいてもいない。

2014/07/24 (Thu)

[5590] メルヘン
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視界は どしゃ降りのモザイクで埋まった
何もない部屋の隅っこで誰かを恨む
何かに抗うように 明日に背を向けた
全くのリアルじゃ とても悲し過ぎるから
せめてメルヘンチックな夢を見せて

僕はそこで 今までにない笑顔を見せるから
僕はそこで 今までにない感情を手に入れるから

幸福ってやつはどうして曖昧なんだろ
そこにあると思えば駆け寄った瞬間には
もうそこには無い
逃げ足がはやい
昨日の今日で また僕は独りぼっちで
吹きたくもない口笛で本心を隠蔽

僕はいつも 笑顔に涙を隠して生きてる
僕はいつも愛に憎しみを隠して生きてるんだ

帰り道の視界がゆがむような
そんな心持ち 帰れない心は置き去りの儘

全くのリアルじゃ とても悲し過ぎるから
せめてメルヘンチックな夢を見せて
僕はそこで 今までにない笑顔を見せるから
僕はそこで 今までにない感情を手に入れるから

夢の中へ夢の中へ
僕を連れて行って。

2014/07/25 (Fri)

[5591] 
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目の前にあるいくつもの愛を
僕らは見過ごしていないかなあ
音になってやがて届く声も
ふれてはじめて気づくぬくもりも
形がないだけでちゃんとした愛なんです

物語のページをめくるように
日々は流れていくよ 風みたいに
ほらまたページはめくられていく
そして跡形もなくなって
また誰かの元気な笑い声が青空の下 こだまする

人に紛れてしまうとわからない
途端に心がどっかに行ってしまうよ
人を思いやることを知って
同時に人を憎むことも知って
いつの間にか なりたくない大人になる

物語のページをめくる僕の手が
季節の色にあざやかに染まる
ほらまた回り回って元どおり
やがて山の頂きが見えてきて
もうそんな時間かと自分の命を見つめる

空に流れる雲をただじっと
何も考えずに見ていた今日の僕は
多分このままで十分幸せなんだろう
だからちょっとくらい悲しくたって
平気だよ大丈夫 心配しないでね

物語のページをめくるように
日々は流れていくよ 風みたいに
ほらまたページはめくられていく
そして跡形もなくなって
また誰かの元気な笑い声が青空の下 こだまする

子供は遊び野を駆け回り
大人は愛の中に愛を見る。

2014/07/25 (Fri)

[5592] ライトライトライト
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どうして命には終わりがあるのかなあ
遠い昔僕はそれが不思議でした

お父さんは夜空に浮かぶ星をたとえて
僕にその答えを教えてくれました

人は死んだらね
お星さまになって
ずっと輝いていられるんだよ
だからそんなに死ぬことは怖くないんだ

この世界を本当に照らしてるのは
機械仕掛けのライトではなくて
一人一人の優しさや愛だったりするんだよ
覚えていてね大切なことだ
忘れてはいけないことだ

落ち続ける砂時計を見つめたまんま
いつ僕は死ぬのかなんて考えている

僕は生まれてから今日までどれだけ
生きていることを心から喜べたかな

せっかく生まれて
笑い泣くことも出来るのに
途中で命投げ出す人もいる
僕はせめて終わりまで生きようと決めた

この世界を 本当に支えているのは
重力や方程式だとかそんな難しいものじゃなくて
誰もが当たり前に持ってる 人を思うような気持ちだ
光にもなる気持ちだ

流れていく時間を止めて今日をいつまでも手放したくない
それでも、流れていく時間は誰のことも待ってはくれない

この世界を本当に照らしてるのは
機械仕掛けのライトではなくて
一人一人の優しさや愛だったりするんだよ
覚えていてね大切なことだ
忘れてはいけないことだ

この世界を 本当に支えているのは
重力や方程式だとかそんな難しいものじゃなくて
誰もが当たり前に持ってる 人を思うような気持ちだ
光にもなる気持ちだ

名前なんかない
見えない気持ちだ。

2014/07/25 (Fri)

[5593] ララバイ
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祈る言葉もない薄汚れた心で
生きていました
笑ってました
泣いてました

願っていたこと
打ち明けてしまうには
まだ勇気が足りなくてまた弱虫になった

繰り返される日々の中で積み重ねてく
時間はただ僕の中で無いものと同じように消えていく
胸の中に鉛が沈んでゆく

ララバイ いつか
長い旅を終えて
そっと今を振り返るとき僕は君を愛せるかなあ
遠い明日の話さ

忘れることも容易には出来ない
歩き疲れた夕暮れはなんとなく涙もろくなる

何ひとつ出来ないままの僕には
ただ君を愛することだけが自信で勇気で

はるかはるか季節の果てに待っている
光の中へ僕は今向かってゆく裸足の心で

ララバイ いつか
陽射しが差し込んで
すべての意味が解き明かされるとき僕は君に言えるかなあ
やっぱり君が好きと

ララバイ いつか
長い旅を終えて
そっと今を振り返るとき僕は君を愛せるかなあ
遠い明日の話さ。

2014/07/25 (Fri)

[5594] 心に傘を
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君の心に 降る悲しみの雨を見たよ
どうして僕は生きているんだと言う
君は死にたいと言う
そんな君に僕は何が出来るだろう

不器用でも君のこと大切にしてみせるから
ずっとそばで君のこと愛し続けてもいいですか

何も出来ないかもしれないけどこの世界で
誰より君を好きだから心に傘を持って行くよ

君の笑顔を 一番最初に僕が見たいから
君の笑顔を 一番最初に抱きしめたいから。

2014/07/26 (Sat)

[5595] 白昼夢
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無意識の中
いろんな夢を見る

瞼の裏に浮かぶ白い雲
青い空を気持ちよさそうに泳いでる

僕はずっと目を覚まさないまま
寝たふりで 誰かの声を無視してる

窓の外は灼熱の世界
意識もとろけて
昨日の夕飯も
うまく思い出せない

このまま僕は
不器用なままで
夢を見てるように
浮かれたように

記憶の水面に
想像を浮かべて
七色の夢を見る
汗に映る思い出

朝顔が花を咲かせば
夢日記も埋まる。

2014/07/26 (Sat)

[5596] パントマイム
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見えないよ 何も見えないよ
本当に大切なことは目を凝らしても
見えないよ 何も見えないよ

聴こえないよ 何も聴こえないよ
どんなに素敵なメロディを聴いても
聴こえない 何も聴こえないよ

だから見えている景色や聴こえている音の向こう側にあるものと丹念に向き合うんだ

手と手重ね合わせて
はじまるコミュニケーション
人真似小猿の下手くそなパントマイム

終わらない物語 ふいに吹いた風にページがめくられていく
今日というページを埋めるのはほかの誰でもない君だよ

昨日の僕の真似事で ほらねまた今日の僕が同じように
泣いている笑っているたまに怒る

今日の僕から明日の僕へ
つなげていこうよ命を
同じでいいんだ
変わらないでいい

ありきたりの物語 真っ白なページを染めるのは君という色
今日という日を良くするのも悪くするのも君次第なんだよ

手と手重ね合わせて
はじまるコミュニケーション
人真似小猿の下手くそなパントマイム

終わらない物語 ふいに吹いた風にページがめくられていく
今日というページを埋めるのはほかの誰でもない君だよ

君にしか出来ないことがある。

2014/07/26 (Sat)

[5597] アイノカタチ
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僕は正義の味方じゃないから
悪いこともするよ
誰かを傷つけたりもするよ

嘘もつくし イヤなことから逃げたりもするよ
心ゆがめたまま
少しずつ中身から汚れていく

鏡に映した悪意を
僕は「正しさ」とは
呼ばない だけど
それを責めることもしない なぜなら
その悪意は誰にでも等しいものだから

決まった形のない
愛のようにいつでも
心に頼って奈落の一歩手前でしがみついてる

僕は 言葉の使い方をよく知らない
歌ってるけど正しいかわからない
でも声にしてみる

時折生きていることが嫌で嫌で
しかたなくなるときが僕にもある
そんなときには
大好きな君の名を呼んでみるんだ

醜さとは人の心の弱さを映し出したもの
ならば強がってるだけの僕は醜いね
愛の形はまっすぐにはなれないんだよ
愛はとてもあまのじゃくだから

さしのべられた
その手をつかんだ僕の手が握った
君の手は燃えるように熱かったよ

それがぬくもりってやつなんだね

鏡に映した悪意を
僕は「正しさ」とは
呼ばない だけど
それを責めることもしない なぜなら
その悪意は誰にでも等しいものだから

決まった形のない
愛のようにいつでも
心に頼って奈落の一歩手前でしがみついてる

悪に走る一歩手前で立ち止まってる。

2014/07/26 (Sat)
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