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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[5628] 
詩人:どるとる [投票][編集]


目を閉じたら どんなに大切なものも見えない
耳をふさいだら どんなに きれいな音も聴こえない

でも大切なものはそんな事くらいで
聴こえなくなったり見えなくなったりしないんじゃないかなあ
無音の中にも 暗闇の中にも音はある光はある

言葉じゃない言葉で
声じゃない声で
心に聴かせるように
視覚じゃない視覚で
感覚でも 触感でもなくて うまくいえない愛のかたち つまりは単純なこと
それをいつも遠まわしに言っているだけ
「君が好きだから」

目を閉じても 暗闇の中にも朝は生まれるんだ
耳をふさいでも 世界はたくさんの音にあふれてるよ

いつからか 生まれた気持ちは
どんなに考えを巡らせてみたって
わからない だけどなんとなくうれしい
君のこと思うだけでこんなに幸せだ
それが愛っていうものじゃないかなあ

見えるものより見えないものを
心に映していたい
心を寄り添わせたい
愛なんておこがましい
だから名前は付けない
でもね愛してるって気持ちは本当で
それを伝えようとするたびに
心が萎縮してしまうよ
それも「君が好きだから」

ありがとうなんて柄にもなくて
愛してるなんて もっと似合わなくて
でも君のことを一番だと思う気持ちは
多分愛という体制をとっている
うまいこと言えないけど君のための僕になりたい
僕のための君でいてほしい

2014/08/02 (Sat)

[5629] 僕が僕であるように
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人が生まれるときその命は見えない砂時計を抱えて生まれてくる

その砂時計は砂の代わりに時間のかけらが落ちる

少しずつ 少しずつ僕はこの世界から
遠ざかる 関係性をなくしてゆくように

今、物語のページを大きく風が捲った
僕の心に映るのはきれいなものばかりじゃない

傷ついたままなら傷ついたまま
ひずんだままならひずんだまま
あるがままの姿で醜さも隠さないで
僕が僕で あるように
君は君で あるように
たったひとつの今をそれぞれに生きてる
それなら抱えた傷跡も痛いだけじゃない。

2014/08/02 (Sat)

[5630] 時代遅れの愛の歌
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くずかごの中に捨てられたような
時代の果てに置いてきたような
そんな愛の歌はもうきこえないのかなあ

愛しています 大好きです だから
そばにいたいのです あなたのためなら
どんなことも出来る
そんなわかりやすくて単純な気持ちは
あなたにはありますか

愛してるなんて柄にもなくて似合わなくて でも君に
心の中にある 素直な思いを伝えるには
言葉が思いつかず だからまっすぐありのまま 届けたい 伝えたい

愛してる
愛してる
もうそれだけでいい。

2014/08/02 (Sat)

[5631] 透明
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愛してるなんて柄にもなくて
僕にはあまりに似合わなくて
優しい言葉も言えず黙ったまま
月日を無駄に見送っている
たとえば喧嘩のひとつでも出来たなら
お互いの本音を分かり合えるのに

愛してるという
大好きだという
そんな当たり前さえ
まだ僕らには遠い
手の届かない憧れるだけの理想です

見えないのが愛だけど見えなさすぎると
人は 目をそらすことも出来ないんだよ
だから 目の前にあるものに八つ当たりなんかして 意味もなく泣いたりするんだ
たとえば僕の心が透明のように君の心もまた透明だから

愛というものがわからないまま
とりあえず手をつないでみる
だけどそれ以上何をすれば
いいかわからずまた押し黙る
たとえば本を読むみたいにページを捲るように
事が運べればいいのに

愛することも出来なければ傷つけることも出来ない
僕らはそこから間違ってる
手を伸ばすこともおそれている愛なら
愛など嘘でしかないから
ふれられないわけじゃないんだよ
いつでも息もあたるくらい近くにいる
でも近すぎる
君に伝えたいこと まだまだたくさんある
それさえ嘘なら 僕らの愛はお芝居さ

たとえば僕の心が君の心映す鏡なら 答えはもう見えている

僕が君を好きなように君も僕を好き
それだけで世界は如何様にも輝いてく

見えないのが愛だけど見えなさすぎると
人は 目をそらすことも出来ないんだよ
だから 目の前にあるものに八つ当たりなんかして 意味もなく泣いたりするんだ
たとえば僕の心が透明のように君の心もまた透明だから

汚すことも 傷つけることもまた愛だよ
躓くことも すれ違うこともまた愛だよ
好きな人を絶えず思うってだけで愛だよ。

2014/08/02 (Sat)

[5632] 傷とブルース
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内出血みたいに 見えない傷跡が開く
言葉に詰まるといつも意味なく
ため息ばかりつく癖は未だ直らず

心は置き去りのまま
体だけでは帰れない
君を傷つけたまま

ナイフみたいに鋭く尖った言葉を
散々 振り回して 気づけば
一番傷ついてほしくない人を 傷つけてた

誰より愛しているんだ 大切にしたいんだ
そんな気持ちが強いほど すれ違った時の反動は大きい

愛してるはずの人を あろうことか憎しみの目で見てしまう

ブルースみたいに 口笛で吹く愛なら
ただ嘘をついて 愛したふりをすればいい
でも心が それでは駄目だと言うのです

心と体はばらばら
ひとつにならない
見えてる世界は嘘だ

嘘で包み隠した愛は愛とは呼ばない
下手くそでもいい 手を伸ばすんだ
そして一番大切な人を愛せればそれでいい

世界で一番大切だ
宝物と呼んでもいい

だけど裏を返せばなんて醜い顔をしてるんだ

ひっくり返しに着てる服みたいに 脆い縫い目が丸出しさ

弱さも脆さも 情けなさも全部
隠さないで 見せてよ
僕のも見せるから
お互いに 僕らは似たもの同士だって笑いあいましょう

ナイフみたいに鋭く尖った言葉を
散々 振り回して 気づけば
一番傷ついてほしくない人を 傷つけてた

誰より愛しているんだ 大切にしたいんだ
そんな気持ちが強いほど すれ違った時の反動は大きい

愛してるはずの人を あろうことか憎しみの目で見てしまう

愛している人を愛することが出来る
それは思うより難しい。

2014/08/02 (Sat)

[5633] せつなさに
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むりに笑ったら
涙より悲しい
笑顔が鏡に映った
ベランダの花に
水をやっただけで
紛れる寂しさなら
大したことはない
だけど時々そんなんじゃ拭えない寂しさがある
人は誰も独り
今日も迷いの中
生き方を探してる
あるはずもないけど

せつなさに 聞いてみるんだ
ねえ神様がいつか僕に植えた種は
いつか腐ってしまうから
せつなさに 打ちひしがれてみるんだ
ねえこれが生きてる痛みなんだって
気づいたら少し前向きになれるから

ふいに雨の中
花びらを濡らす
雨粒が窓をたたく
出す宛もない
書きかけの手紙
テーブルの上に
並んでいる
この言葉は意味を成さずに僕を責める
君もきっと独り
強がってみせるけど
雨にうたれてる
見えない雨に

せつなさは 消えることはない
ああ神様がいつか僕に課した
生きる喜び生きる悲しみ
せつなさは 絶えることなく
この僕を苦しめるだろう それでも
生きていく人だけに見える明日の空

せつなさに 聞いてみるんだ
ねえ神様がいつか僕に植えた種は
いつか腐ってしまうから
せつなさに 打ちひしがれてみるんだ
ねえこれが生きてる痛みなんだって
気づいたら少し前向きになれるから

悲しみの中でも強かに笑ってみるよ
生きる痛みを全身にうけて
生きることのできる幸せをかみしめて
せつなさに ありがとうと言ってみる。

2014/08/03 (Sun)

[5634] だんだん
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色褪せてゆく空の色
今日もまた
誰かの帰り道を照らす赤い夕日 その足元に影を伸ばして
悲しかっただろうか
うれしかっただろうか
あなたの1日は
どんな1日だったんだろうな
どんな誰にも同じように1日の終わりが来て
どんな誰も同じようにさよならと手を振るだろう

失ってしまうもの
引き換えに手に入れたもの
見えない傷を負うようなものさ
またひとつ 僕は何か大切なものを知る
だんだんわかる
だんだん気づく
だんだん見えるんだ

目の前を覆っていた霧が晴れるように
少し歩いて立ち止まる
あなたはまた
今日という1日を追い越して 明日を目指すだろう
笑えるといいな
楽しいといいなあ
やがて訪れる
明日が晴れでも雨でもね
どんなに悲しくたって涙拭わなくちゃ進めない
いつまでも立ち止まっていたって何も変わらない

失ってしまうもの
引き換えに手に入れたもの
見えない傷を負うようなものさ
またひとつ 僕は何か大切なものを知る
だんだんわかる
だんだん気づく
だんだん見えるんだ
目の前を覆っていた霧が晴れるように

耳をふさいでいたよ
目をそらしていたよ
今、ふさいでいた耳を自由にして
閉じていた目を開くよ
そして見えるもの
聞こえるもの
それが全てだろう
それが答えだろう
だんだん出来るさ。

2014/08/03 (Sun)

[5635] うまれてはじめて
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はじめて君を 見たときに僕はなんとなくわかったよ
これが幸せっていうんだと 伸ばした僕の手をつかむ君の小さなその手が僕の心を包み込んだから
言葉にしなければ
わからないような愛ならば
きっとそれはそれまでの愛なんだと思うんだ
何かわからないものを指して 愛と呼ぶとき
名前はなくても触れるぬくもり その優しさに僕らは気づく

誰かに愛されて 誰かを愛して
うまれてはじめてのことが増えてゆく
数えても数えても数え切れないよ
君のその笑顔 僕には太陽に見えたから
見えない 瞼の裏や胸の奥 いつもあたためてる 思いがここにある
それが愛だよ

何かが不安で仕方ない 不安の中にあるものと
向き合って見えるもの その向こうにあるものを 君は知っているのかな 試すような瞳に嘘は暴かれてく
僕がついた嘘は
きっと僕をだめにする
立ち止まる ああ立ち止まる 風の中
揺れる時の観覧車 命を運ぶ
僕らもいつかは離れ離れ だからこそ一度きりのこの時間を生きる

誰かを思って 誰かに思われて
その度うまれてはじめてのことを知る
本当に大切なことはなんだろう
答えのない日々の中 舟はただ進む
あなたに出会えたこの奇跡に そっと頬寄せ 愛しいと心から思えたら
その時はじめて僕は君の 君は僕の愛になる

愛になる。

2014/08/03 (Sun)

[5636] 空とにらめっこ
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何もないさ どんなに走っても 1秒さえ戻らない
何もないよ どこを探してみても 僕からはみ出せないよ
1日が 夕暮れに 追いついて もうすぐ夜がこの街並みを染めるとき 気づくんだ
いろんなものを今日だけでも もう僕は失って 何かを手にしていただろう

通り過ぎていく 車の列を 横目に僕は 空とにらめっこしていた
変わらないもの 変わってゆく何か
思って 浮かんでは 消える そんな記憶をとぎれぬように繋ぐ
僕の存在は 透明だから すぐに汚れるし
すぐに見失われる
それでも、消えない何かを僕ら秘めている

だから闇の中でも 星は光り 僕は朝と道連れにはされないでここにいる
僕も君も 夜の闇にのみこまれて 避けられずに知らない間に明日に運ばれていく
いろんなものを今日だけでも もう僕は失って 何かを手にしていただろう

通り過ぎていく 車の列を 横目に僕は 空とにらめっこしていた
変わらないもの 変わってゆく何か
思って 浮かんでは 消える そんな記憶をとぎれぬように繋ぐ
僕の存在は 透明だから すぐに汚れるし
すぐに見失われる
それでも、消えない何かを僕ら秘めている

それでも、色あせない何かに僕ら守られてる
何かに僕ら抱きしめられている。

2014/08/03 (Sun)

[5637] 自画像
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不思議だな 心が悲しいと 僕の顔も泣き顔になる
不思議だな 心がうれしいと 僕の顔は笑い顔になる
だけど時に人は心にまで嘘をつくのか
顔だけじゃわからない
少しずつ嘘がうまくなって いつか心は汚れきって誰かを傷つけてしまうかな

僕の心が 嘘をつくなら
嘘つきの僕を 絵に描いてみよう
きっと 悪い顔をしてるだろう
きっとそんな顔を見たら
思い直すだろう こんなんじゃだめだって
描いたように 生きてるままに自画像は僕の心を書き写す
ほらね 嘘をついても君は君を偽れない

不思議だな 誰かを憎むと 僕の顔は嶮しくなる
不思議だな 誰かを思いやると 僕の顔は優しくなる
人を憎むより人を思いやるほうがいいのに
どうしてそれだけじゃ生きれない
何度も何度でも 考えても 気づけば誰かを憎んでる
気づけば誰かを傷つけてる

誰かの心が 見えなくなったときは
見えなくなったその痛みを
自分の痛みと同じように考えてごらん
きっとそうすりゃ見えないものも
すぐに見えてくるだろう
人の痛みを知るのには計算なんかいらない
心をつかって誰かのことを強く思うだけでいい
心で描いた自画像は本当の君を描いてる

僕の心が 嘘をつくなら
嘘つきの僕を 絵に描いてみよう
きっと 悪い顔をしてるだろう
きっとそんな顔を見たら
思い直すだろう こんなんじゃだめだって
描いたように 生きてるままに自画像は僕の心を書き写す
ほらね 嘘をついても君は君を偽れない。

2014/08/03 (Sun)
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