詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の中には何がある
誰も知らない僕らの正体
他人の君は知ったように僕を分析して容易く否定するよ
たとえばここにたったひとつだけ
箱があったならその中に隠したい
誰かを見下すような下劣な精神を
ああ この世界は
嘘 まやかし 幻
足元にある影は
そこにあるものを
映すけれど
それが直接その存在を確かにはしてくれない
だって僕らの存在はあまりにもおぼろげで曖昧だから。
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風のない日に 僕はただ 風をつくるように 内輪を扇いだ
窓の外では 灼熱の暑さが アスファルトを焼いてる
もうこれ以上 僕から水分を奪わないで
スピーカーから流れた真心ブラザーズ
乾いた心に打ち水をくれる
ラララ どんなに醜い人の心が 誰かを酷く殺めても
ラララ どんなに血が流れようと 冷ややかなほど無関心な世界は
ラララ 明日も変わらずこの街にも朝を届けて
ラララ 何ひとつ
変わらない今日の中で僕は笑うよ
それだけで
なんとなく 幸せ
僕の世界は
いくらでも輝く。
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いつも なんとなく
何かを待っている
いつも なんとなく
誰かを 待っている
日が落ちるその時を
葉っぱが色づくその時を
思いを伝える決心がつくその時を
人は そんなふうにいくつもの
「その時」を積み重ねて生きていくんだね
間違っても 躓いても挑んだ今日があるなら
何も恥ずかしい事なんかないからね
安心して泣くといい
涙が 降るのを 待ちわびながら
月の明かりに 照らされて僕は帰る
寂しさは 言葉を忘れさせたよ
一言もしゃべれない代わりに僕は
手作りのチンケなバラードを弾いてみたんだ
いつも どっかしら
誰かを待たせている
いつも どっかしら
何かを待たせている
凍てついたような誰かのその手を握るその時を
愛してるって言ったきりの半端な恋を
つまりは隠れん坊してる僕の心を
目印もない 道だから たとえば
迷ったとき 寄り添える誰かと
一緒ならば きっと寒い夜もあたたかい
季節はずれの雪が降るのさ
深すぎる傷跡を白く染めるように
記憶の中に埋もれた幾つかの光を
探し出す旅に今から出かけよう 君と
手作りのチンケな地図 幸せと待ち合わせだ
涙が 降るのを 待ちわびながら
月の明かりに 照らされて僕は帰る
寂しさは 言葉を忘れさせたよ
一言もしゃべれない代わりに僕は
手作りのチンケなバラードを弾いてみたんだ
君に遠まわしに好きだって言ってみたんだ。
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あかねに染まっている 街並みは
遠くまでやさしさでいっぱいさ
ほらね 誰かと手をつないだときのような
ぬくもりが この心をしっかりとつかんでる
ただいまって言葉を 落とさぬように
大事に大事に 抱えていこう君の笑顔まで
返事より先にお腹が鳴る 今日の晩ご飯は何かなあ 楽しみだから今日も帰ろう
大切なものは きっと見えるものじゃないことを僕らは知ってる
お金とかなんだとか 幸せの価値を知らない人は 形あるものしか 幸せに思えない
かわいそうだなあ
僕らは 知っている 値段なんてつけられない 本当に価値のあるものを知ってる
家路は 僕の足元に まっすぐ伸びて 帰るべき場所はここだよって しめしてる
だから帰ろう
ただいまって言葉を 落とさぬように
大事に大事に 抱えていこう君の笑顔まで
返事より先にお腹が鳴る 今日の晩ご飯は何かなあ 楽しみだから今日も帰ろう。
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跳ね上がった公園の噴水が
子どもたちの笑い声を包み込んで
降り注ぐ流線型のシャワー
虹も生まれたよ きれいだね
ラララ 暑さも忘れて遊びまわった
幸せのある方へ 僕を導いてくれよ
低気圧に押されながら 気まぐれな雨雲が
天気図いっぱいに広がってる
勢いよく回るぜ風見鶏
僕らの一歩は
何かを変えていく
何かを変えていく。
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もうじき日が落ちるって頃
土手沿いを歩けば
寂しさなんかもひとしお わけもなく泣き出しそうになる
誰かのさよならって声が遠ざかると
あとはただ静かな夜が続くだけ
終わらない闇を果てへも広げるだけ
まだあのオレンジ色が 焼き付いてる
瞼の裏に 刻み込まれた夕暮れよ
剥がれ落ちたような空の暗いこと 暗いこと
何かにおびえてるでも何かを愛してる
そんな今日がここにあるよ
明日もまた
今日と同じように
心だけはきれいなものをきれいだと言えるように。
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うれしさは素直に
このほほを伝うのに
悲しみは頑なに
泣くことを拒むのです
恥ずべきことみたいに思うのは
さよならにさよならできないから
進むことも戻ることもできない
心は 立ち止まったままだよ
物語は夜のページをめくっている
そして朝のページを遠く待たせてる
ああ 悲しみは 喜びの中
光は影の中 そして夢は目覚めの終わりに
だからさよならにさよならさ
誰かが 歌ってたあの愛のように
愛のように。
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夕暮れが 電車の窓から見える
手を降る誰かの影も見える
僕はこのまま終点に向かってゆく
それは夜の水底に向かってゆくことだ
ほら、だんだん息もしなくなって
夢の中へ 意識は深く沈み込んでゆく
僕はそれを花だと思いました
どこかきれいな花に見えました
数枚に分かれた花びらを染める色は
同じ色に見えてもそれぞれに違う色で
この世界のいたるところで息をしてる
「生きている」それを忠実に守りながら
今日も この街のどこかで咲いているよ
川はただ川のように流れて
当たり前という形をなぞってる
僕は一枚の白い画用紙を無駄にして
次々に破り捨てては駄作だと言う
ああ、何が正しいかすら曖昧なら
この世界にあふれる正しさはとんだ嘘だ
僕は嘘だと知ってて愛している
君の唇が 世界の終わりを告げるまえに
僕は嘘でもいいと笑うからまだこの
物語は終わらない 夜と朝を繰り返してく
物語のページをめくるように日付は
限りなく最果てを目指して過ぎていく
それをただ悲しいと言いたくないだけ
そして 再び 物語は風向きを変えて
回り始める 何ら変わらない景色の中に
今日や明日と名付けても結局は
明日は今日と呼ぶのなら 何も変わらない
今日は今日だ
僕はそれを花だと思いました
どこかきれいな花に見えました
数枚に分かれた花びらを染める色は
同じ色に見えてもそれぞれに違う色で
この世界のいたるところで息をしてる
「生きている」それを忠実に守りながら
今日も この街のどこかで咲いているよ
涙で濡れて光る 花びら 枯れることも
わかっていて まだ咲きたいと願う花。
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人の心が そのまま
世界を映し出してる
鏡の役割を担ってる
人の心がすさめば
世界もすさんで映る
そこにある 小さな
花たちを 踏み潰すような 傷つけるような そんな愛など愛じゃないから
たくさんの人たちが 群れをなす街並みで 僕らは 人という形をしているだろうか
そこにある 誰かの涙の目の前を
素通りできるほど僕の心は冷たくなってしまったよ
汚れきった人たちの中にいるうちに
愛というものの形を忘れてしまったよ
心は行方知れずさ
幸せが咲く場所はどこですか?
戦争やいじめを 他人のことだからと
面白おかしく喋る誰かを見たらその姿はまるで人と呼ぶにはあまりに醜かった
そこにある 小さな
命が奏でる音に耳をかしてごらん それはどんな音色より美しい
人ごみに紛れ込んでみればこんなに人がいるのに 誰ひとり他人に注意を向けない
我先にと 歩いてく競争社会の中には
もはや愛などあるようで無いものなのか
ねえ教えておくれよ
何が正しく何が悪いのか それさえ長いこと考える時間もなかった ただ生きるのに必死で心忘れてた
幸せが咲く場所が無いのです
迷子のように ただ途方に暮れて
立ち止まる 呼べる名前がひとつでもあったかなあ
生きることは我慢すること いつからそんなふうになったかなあ
そこにある 誰かの涙の目の前を
素通りできるほど僕の心は冷たくなってしまったよ
汚れきった人たちの中にいるうちに
愛というものの形を忘れてしまったよ
心は行方知れずさ
幸せが咲く場所はどこですか?
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美しさというものを考えた時に
同時に浮かぶ 醜さがだぶるように
イメージしてる美しさに重なるんだよ
美しいものを美しいと呼べるのは
もっと言えば美しいと思えるのは
その美しいものが美しく見えているから
外面だけの 美しさに騙されてる心じゃ
本当に美しいものなんて見えないだろう
花は美しく 可憐なものだとハナから決めつけてる心は
最初から美しいものとそうでないものの区別をしながら
本当は差別している
顔だけは美しく生まれた人でも
中身まではどうか知らない
そもそも美しさってなんだろう
美しいものを 決めつけるのが心なら
目で見ているものは一体なんだろう
醜いものが醜いように見えたり
美しいものが美しく見えたりするのは
その醜さやその美しさに心が惹かれるから
どんな花にも棘が隠れてるって 最初から知っていたら
傷つくことなんかなく 本当に好きな人を愛すことが出来るのに 僕の心は見た目に左右される
絵に描かれた 美人を美人と誰もが呼ぶのは美人なように描かれているから
でも人は絵じゃない
誰でも醜さを内にも外にも隠し持ってる
花は美しく 可憐なものだとハナから決めつけてる心は
最初から美しいものとそうでないものの区別をしながら
本当は差別している
どんな花にも棘が隠れてるって 最初から知っていたら
傷つくことなんかなく 本当に好きな人を愛すことが出来るのに 僕の心は見た目に左右される。