詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しみと喜びが入り混じったこの世界で
悲しみと喜びどちらにも笑顔を見せられたらいいのにね
どうしても悲しみには涙ででしか向き合えない
今日も悲しみに涙を流し喜びに笑った
君がもしもどこかで深い深い悲しみに出会ったならうまく笑えるかい
ふっと浮き上がった
幾ばくかの不安
そして切なさ
押し寄せる涙
僕は悲しみの水底へ沈む
この胸には降り止まぬ雨ともどかしい気持ちだけあふれている
言葉も尽きてしまいそうな日曜日
滲むように縦に横に広がる 緋色の慕情
番傘を差したいぜ。
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おもむろにたばこに火をつけて
煙 吐き出す夜の嘆き
今 僕を取り巻くすべて 捨て去りたい
順序も規則もなにもなく僕はただこの夜に身をあずけ
風に吹かれてる
昨日の夜を思い出す朝
消えない記憶
どうでもいいことじゃないけれどどうでもいいことにしたいような悲しい記憶
今日はこんなに晴れやかなのに僕の心はひどい土砂降り
景色にそぐわないね
おもむろにたばこ吸えば
何か紛れるかな
何か救われるかな
なんて思った朝
斜陽がさしこむ部屋
ひとり 座り込み
ノンシュガーのコーヒー 飲んでもないのに胸の中 まるでそんな雰囲気
味でたとえたなら
眠くなってしまうほど変わらない
ため息のリズム
もう何度も僕をうとうとさせる
ノンシュガーのコーヒー 飲んだわけでもないのに 胸の中
苦い気持ちでいっぱいで忘れられない昨日の夜の悲しみ
嘆いてばかり
前へ進めない
少しの優しさもない文句と愚痴にあふれたノンシュガーソング
このままじゃ唄ってしまいそうさ。
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夜空の星を見上げながら思うことは
いつだってたったひとつさ
それは君のことだよ
いつも君のことだよ
大好きな君のことさ
夢に落ちてゆく
その前に
どうか言わさせて
あまい愛の言葉
愛してる…
あの星の数ほど
だなんて言いたいのさ
僕は世界でただひとり君だけを愛してる
夜想曲に優しさと愛をのせて奏でたい
はずむメロディ
今 折り重なる2人の声。
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この世の中は理不尽と不平等の吹き溜まり
ほらまた権力や歳の差を理由に傷つけられ泣いている人の影
権力なんて持ってたって正しく使えなくてはそれはただの独裁者になる
歳の差なんて誰も時を重ねれば歳をとり若い人と比べられる
だから誰もが歳をとるからさそれは別に偉いとか歳をとっていればとっているだけ有利だとかそういうんじゃない
たまに見るんだ
世の中にあふれた
邪悪な闇とその躯
人をまず注意するまえに自分はどうなんだ
よく考えもせずにただ自分ばかりなんでも秀でてなきゃいやなのかい?
たまには自分を引き下げてその頑固さを引っ込めたら
きっといい人間になれるでしょう
嫌いな人
目をあわすのも嫌な人
多すぎるんだ
自分も誰かにはそうなのかな
文句や愚痴や不満ばかりこぼしてしまうよ
俺の話を聞いてくれ
このちっぽけ街にも
声にならない思いがきっとあふれている
世の中よ聞いてくれ
僕はまだ兜を脱いだわけじゃないぜ。
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雲 散り散りに並ぶ空
雲の行方を流れる景色を眺める僕
まるでパラパラ漫画みたいに次々に変わる景色
そんな夕暮れ
自転車で駆け抜ける
心地いい夜風がにわか雨を降らすまで
僕は夕暮れに溶け込みただ走る
今日もただ走る
古びた自転車
今時珍しい
ギアなしの自転車
坂道はちょっときつい
だけれどなぜかとてもあたたかい気持ち
この胸を満たしてく
この心を満たしてく
ああ 満たしてゆくよ
ただそれだけでどうでもよくなる単純なほど僕はバカで
それが幸せな証で。
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僕の目は真実を見極め
僕の耳は嘘を見破り
僕の鼻は違いを嗅ぎ分ける
見たり聞いたりする毎日の中で何が本当か何が嘘かを緻密に割り出せたら
正しい道を歩けるだろう
でも間違えて
転んで
無駄足を踏んでも
それが次に繋がれば
それもまた大切な一歩
日々、一歩ずつ一歩ずつ間違えながらでも転びながらでも
何か大切なことに気づいてゆけるんだ
ほら光り輝いてる
明日が見えたよ
くすんだ目にも鮮やかな太陽
汚れた正義なら
洗い流して
消えない過去を残しても今からでも遅くない
さあ一歩ずつ変わってゆければいい
なにかを許していくことで何かがきっと変わる
信じてる
信じてる
それだけは
僕は生まれ変われるんだ ここから。
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踏み出したその一歩で変わる明日があるなら
積み重ね繰り返す一歩がいつか夢見ている未来へも連れて行くさ
踏み出したその一歩が自分を変える
だから 今 踏み出そう
鮮やかに色めく未来へ
踏み出すその一歩が明日を変える
未来も変える
自分を変える
すべてを変える
願わくばそうであってほしいよね。
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最果てへと流れてゆく時間は
その途中で僕や君をはじく
まるでおはじきみたいにね
限りある時間の中
限りある命ふるえ
鼓動が止まるまで
血潮 流れ めぐる
最果てへと消えていく時間
砂時計が落ちきるまでのわずか数十年の中で僕ら何ができるかな
いつでも大切なことは
忘れてないつもりだ
それでも大切なことは
忘れやすいのだろう
最果てへと流れてゆく僕らは
流れる時間とともにその寿命を削りだんだん消えかかる
廃墟みたいな殺風景な雰囲気の部屋
外はザーザー降りの雨
すべての音を遮るようにはげしくアスファルトをたたく
僕はただ雨音を聴いているのさ
そしてただ叙情感にひたっているんだ
肩まで孤独につかりたい
そんな気分だから
1人になりたいよ
最果てへ逃げて
最果てへ逃げて
たどり着くのはいつも
思いつくのはいつも
この部屋だけなんだ
不思議なほどに
この部屋だけなんだ。
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今、君はいかがお過ごしでしょうか?
私事ですが気になる
何をしてるんだろうとか風邪牽いてないかなとかいろいろ思う
今 どこかで涙を流し現実に押しつぶされている人もいれば
今日が来たこと喜ぶ人もいる
この街にあふれているいろんな思いや気持ち星のように流れては光る涙を点々と残す
同時刻の外側で僕がばかみたいに笑ってても君は泣いているかもしれないんだ
そんなこと考えたらいてもたってもいられなくなってしまう
クリスマスの予定も組めてないのにね
僕の頭はそればかり
ねえ 今、君はいかがお過ごしでしょうか?
寒いですからお体にお気をつけてください
ねえ 同時刻の外側で今 君が泣いているかもしれないよ 誰かがそばにいてくれたらさびしさも半減する
だけれど僕も君もひとりぼっち
僕しかいないのかな
君には
そして僕には
君しかいないのだろう
見えない壁をぶち壊して道を開いたら
さあ 行こう 君のいる場所へ
ただいまの時刻正午
もう 限界だよ
僕は
君はどうなのかな
見えない同時刻の外側をのぞき込もうとするかのように身を乗り出して電話をするよ
声が聞きたいのさ
世界で今 一番君の声が
ひとり宇宙にいるようなさびしさをうめられるのは君だけだと思うから
同時刻の外側で僕がばかみたいに笑ってても君は泣いているかもしれないんだ
そんなこと考えたらいてもたってもいられなくなってしまう
ねえ 同時刻の外側で今 君が泣いているかもしれないよ 誰かがそばにいてくれたらさびしさも半減する
だけれど僕も君もひとりぼっち
僕しかいないのかな
君には
そして僕には
君しかいないのだろう
だからこそ僕は君のそばにいなくちゃそれだけで罪になるのさ
今 君に会いに行くよ
ふるえる手でつかんだ受話器を置いて
コートを着て
靴を履いて
ドアを開けて
自転車にまたがって
同時刻の内側へ。
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今日も聞こえたよ
君の声
世界でいちばん
大好きな人の声
嫌なやつらの声に混じり
君の声をそのなかで探す僕なのさ
君の声はやつらの声とは違って透き通ってるからすぐ判る
君の声が今 響く 僕の心の中
今日を生きて抱えたぶんの悲しみや切なさそっと消してくれる声が今
僕を包んでゆく
夜の闇の中で
星のようにね光る
確かな道しるべ
なぜにまばゆいのかな
君がただ笑う
それだけでおびただしい傷跡も古傷もすべて癒えたような気持ちになるよ
ありがとう
声と声が重なり合って
生まれるハーモニー
今日も聞こえたよ
君の声
君には聞こえてるかな
僕の声
届いてるかな
癒せてるかな
気になるね
世界でいちばん大好きな人が僕には君だけみたいにさ
君も同じ気持ちならいいな
ふとそう思う夜
もうじき明けてく
白々と夜が
ああ 明けてくよ
今日も君に会えるかな
今日はじめての悲しみに出会ってしまうまえに
今日はじめての君に会えるといいなあ
なんて笑う夜。