詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日も笑ったし たくさん泣いたりした
疲れ果てた僕は 帰り道を急いだ
公園の前一人佇んで
風に揺れるブランコ見つめてる
どんなに今日が悲しくたってさ
今日もいい日だったねって
最後くらいは笑って言いたいから
また今日も嘘をついたよ 悲しかったくせに
生きていることが時々嫌でたまらない
本音を言えば きれいごとなんて言えない
空を見上げて ため息ついている なぜこんなに寂しいんだ
あかね色に染まる空を 穴があくほど見つめても
何もわからない 生きる意味はなんだろう
また今日も 間違い探しに明け暮れてたよ
お月さまのお出ましだ
夜が過ぎてく 朝が近づいてる
当たり前が時々 悲しくて うれしくてたまらない
もう何度も繰り返してるのに 何度でも
僕は「その時」をかみしめる
どんなに今日が悲しくたってさ
「今日もいい日だったね」って
最後くらいは笑って言いたいから
また今日も嘘をついたよ 悲しかったくせに
傷跡を隠すように
愛想笑いで ごまかした僕がついた嘘は
明日もまた本当にはならない だからこの笑顔は嘘っぱちだ。
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ひとつずつ 積み上げてく 積み重ねてく
今日という 小さな積み木を 空に届くくらい 高く高く
散らかした部屋の中
見渡せば ほらね
片付かない現実が
部屋の隅で僕を笑ってる
人いきれする 街は今日も泣こうが喚こうが 慰めの言葉ひとつくれないまま
明日もまた笑えるように 今日も嘘でも
楽しかったと 涙を見ないふりをするよ
それが唯一 今日の僕が明日の僕に出来ることだ
一歩ずつ 踏み越えてく 駆け上ってゆく
時間という 階段を 時に急いだり 慌てたりしながら
もういいやとあきらめた 昔のことを思い出して
少し惨めな気持ちになった
人を 信じられなくする 街は今日も ただそこにあるだけで 心なんかない
明日もまた 嘘をついて 涙をごまかすのか
何のために生きてるのか わからないよ
それでも 明日の僕が今日の僕に生きろと言うんです
日暮れの道 口笛吹くように 何かをごまかした 自分が情けなくて恥ずかしくて
とっさに目を閉じた
耳をふさいだ どこまでも逃げた
明日もまた笑えるように 今日も嘘でも
楽しかったと 涙を見ないふりをするよ
それが唯一 今日の僕が明日の僕に出来ることだ。
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ねえ 見てごらん
名前も知らない花が
風に揺れてる
その姿は笑ってるようだろう
ねえ 見てごらん
雨が降る日には花が雨に濡れてる
その姿は どこか泣いているようだ
心を映したように 寂しげな街並みで
僕は何を探しているんだろう
見つかるわけもない絵に描いたような幸せを探している
花は何も言わず静かに咲いているのに
人間だけが 「生きていること」を
悲しいとかうれしいとか思いながら生きる
感情や心がそうさせる
だから素晴らしい
だから素晴らしい
ねえ 聞いてごらん
世界にある音たちが
いろんな色で
この世界を鮮やかに染めている
ねえ 聞いてごらん
ただの音と侮って 心に埃かぶせれば
聞こえるはずの音も聞こえない
心をなくしたような 空っぽな世界には
何ひとつ美しいものはない
探し出すんだ なくした光を いつか捨てた思い出を
花は 枯れるときも静かに散っていくのに
人間だけが 「死んでいくこと」を
まるですべての終わりのように思うんだろう
わかっていたことのはずなのに
なぜかたまらない
なぜかたまらない
私は私に言うんです
おまえはなんのために 生きているのかと
こんなに小さな花に教えられるなんて
僕はなんて ちっぽけなんだ
何か大事なものを見失ってしまった
花は何も言わず静かに咲いているのに
人間だけが 「生きていること」を
悲しいとかうれしいとか思いながら生きる
感情や心がそうさせる
だから素晴らしい
だから素晴らしい
花は 枯れるときも静かに散っていくのに
人間だけが 「死んでいくこと」を
まるですべての終わりのように思うんだろう
わかっていたことのはずなのに
なぜかたまらない
なぜかたまらない。
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糸を紡ぐように
何かを丹念に
形にしてゆくんだ
そのための時間だろう
ふいに産まれた
僕らの存在は
空気と同じで とても曖昧で朧気なんだ
なんとなく 見上げた
空に飛行機が 残した 雲が 見えたんだよ
光は 午後の陽気の中跳ね回る
僕らは幻と戯れながら 雲をつかむ話をする
それは壮大な物語 大げさな無駄話
だけどいつか 君の中で宝物みたいに 輝くだろう
アルタイルは見つめてる
遠く離れた あの人を思いながら
時間の中に閉じこめられて
何かを隠し通すには
都合がいい夜だ
誰かの下手くそな歌声が 夜を揺らした
なんとなく 笑った
君のそんなしぐさに
僕もなんとなく 笑ったんだよ
夢を見ているような夢に魅せられてるような 浮ついた時間はこのまま平行線をたどる
それは 原始の賜物 琥珀のような記憶
遠い昔に誰かが培った 得難い眺め
光は 午後の陽気の中跳ね回る
僕らは幻と戯れながら 雲をつかむ話をする
それは壮大な物語 大げさな無駄話
だけどいつか 君の中で宝物みたいに 輝くだろう。
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たとえば 遠い昔に
帰ることが出来るなら
僕は歴史に足跡を残すだろう
原始人たちが 作り上げた 小さな幸せ
現代にはもう 跡形もない暮らし
そんな小さな幸せを僕も築けるかなあ
たとえば地球が 青いと わかった為に
僕らは きっと すべてのことに
答えを出さなきゃ いけないと思い込んだ
歴史に埋もれてく
僕の生き様は
なんと哀れなんだろう
でも僕にはただ
受け止めることしかできない。
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たったひとつの時の中に
いくつもの命が灯りみたいにともってる
たったひとつのその命は
一度なくしたら もう取り返せないのです
だから なるべく傷つかないように
お互いに優しさを持ち寄る今日この頃
ただいま おかえり 交わすのはいつものなんでもない言葉
まるで合い言葉
おはようから おやすみまでが 1日だから
ちゃんと僕にその元気な姿 見せて
お願いさ。
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泣いても 泣いても
涙が止まらない
そんなときもある
君は 笑った
生きていくことは
思うより辛くて
時に大事なはずの
命さえ重たいよ
雨に濡れた今日がある
陽に焼かれた今日がある
嘘をついて 誰かを傷つけた今日もある
僕らは何度も何度も間違えては やり直す
それを笑うというなら僕はもう何も信じられなくなるよ
だから、ひとりにさせないで ひとりと思わせないで。
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あなたのことが好きなんだ
どんな何を犠牲にしてもいいくらいに
人を愛するとき人はどこを見てるのかなあ
愛に答えなんかないけど 多分 心のない愛は愛とは呼ばないんだ
遠い未来でもしも誰かを愛すなら
たったひとりの人だけに捧げるだろう
この世界でただひとつの愛だから
この人を最後まで愛すと誓った日から
変わらない思いはどこまでも 続く
この果てしない青空のように素直に広がっている
僕は優しさを蓄える
いつか抱く愛のために。
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暗闇の中に 目を凝らしてみる
たとえば僕は 夜空の中に輝く 星のひとつ
君には見えるだろうか
無音の中に たたずんでみる
たとえば僕は この街のいたるところに隠れてる
誰かを思う優しい声
紛れ込むのさ たくさんの人の中に心のより所を探して
気づけばほら知らないあいだに夜が過ぎてく
目をつむっても 耳をふさいでしまっても
見えるもの 聞こえてくるもの 何があるだろう 教えて
この世界に 散りばめられている 物語
それが悲劇でも喜劇でも 紛れなくそれは僕の物語
天からのささやかな贈り物 くらしのささやき
どこにもないのにここにあるもの
それは 多分誰もが生まれながらに持っているもの
いつか君にも見えるだろうか
ふれられもしなければ匂いもない
だけどそれはあると思えばある
ないと思えばなくなってしまう
とてもいい加減なもの
歩み寄るのさ 朝のそばまで カーテンを開くのは 君の役目だ
気づけばほら知らないあいだに 花が咲いたよ
笑っているようで 泣いているようにも見える どっちつかずの表情 読み取れないから教えて
始まりと終わりが交互におとずれる 物語
それが悲しくてもうれしくても 僕は僕の今をただ見つめるよ
「そこにある」ただそれだけの存在でいい
それがくらしのささやき
目をつむっても 耳をふさいでしまっても
見えるもの 聞こえてくるもの 何があるだろう 教えて
この世界に 散りばめられている 物語
それが悲劇でも喜劇でも 紛れなくそれは僕の物語
天からのささやかな贈り物 くらしのささやき
命が懸命に刻んでいる歌声 くらしのささやき。
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強いられている訳じゃない
生きなきゃいけないわけもない
ただ、与えられた時間を生きている
生きることを強要するのは
誰にも出来ないしする必要もない
生きることが正しくて
死ぬことが間違いだと胸を張って僕も言えない
こんなにも生きたいのに 時々たまらなく死にたくなるのは
生きているからだと言う 人がいるよ
僕は生きたいのかなあ
それとも死にたいのかなあ
わからないから 生きているのかなあ
いのちは 生まれる前からずっと
いのちだったはずなのに
いのちだってだけでまるで 腫れ物にさわるようで滑稽だ
いのちだから大切なんじゃない
いのちがいのちであることが大切なんだ
それをわからないうちはまだまだ空っぽだ。