詩人:どるとる | [投票][編集] |
何もない いつもの朝
やることもないから
ずっと あくびしている
なんとなく 誰かを思ったりもする
心の中に出来た少しの余裕で 油断しては傷ついてる
ここから見える眺めはただ ありきたりで
つまらない だけどいつも僕に変わらぬ安らぎをくれる
ただ 夜が 朝になって
朝が 夜になる その繰り返しの中で
人は いつか 消えていく
それだけのことなのにそれだけのことがこんなにうれしくて
悲しいのはなぜなんだろう
ページを捲るのはいたずらな風の仕業さ
命はただ運命にもてあそばれながら
その哀しみを ごまかすように僕らは
あくびするように 悲しくないふりをする
描いている 画用紙には
色の塗られてない今日が
胸の片隅に 放られてる
なんとなく 昔を振り返ったりして
柄にもなく涙ぐんで 届くはずもない空に手を伸ばした
持っているだけの愛で或いは優しさで
つまらない この世界を君と塗り替えていくくらいは出来そうだ
ただ 今日が明日になって
明日が明後日になるだけ 過去と未来は一本の道でつながってる
昨日が今日になったみたいに
今日がはるかな明日まで続いている
そしてもう引き返せない道を僕らは歩く
ふとわけもなく笑ったりするのは
その場しのぎのごまかしなんかじゃない
君がくれた 愛にこたえているのさ
雨上がり 雲の隙間から差す光
逃さぬように つかまえようその両手で
ページを捲るのはいたずらな風の仕業さ
命はただ運命にもてあそばれながら
その哀しみを ごまかすように僕らは
あくびするように 悲しくないふりをする
上書きするように 涙を笑顔で塗りつぶす。
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光の中に 光を隠すように
影の中に 影を隠すように
孤独の中に 身を置いて
寂しさの中に 寂しさを隠してる
ねえ 生きていくことの喜びを知るには
生きていく苦しみや辛さを知らなければ
見えないままだよ
痛みを堪えて 僕は
いくつもの夜を飛び越えて 必ず朝にたどり着く
それは容易なことじゃない 苦しまずには生きられない だからせめて
悲しみしかないと
希望の見えない僕に明日をください。
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跡形もなく 消える命に意味なんかいりません
どうせいつかは 何もかも影さえ残さず消えるなら
どうせどうせと繰り返す僕らはいつもあきらめた顔で
生きているという現実からも背中向けて逃げてる
名前なんかいるのかなあ
ただの悲しみや喜びや愛に
そもそもこのわからない世界に
ほつれていく ほどけていく
ほころんでいく物語の途中に生まれた
名もない命の生き様に 興味など無い
毛糸玉のよう 限りある猶予の中で生かされて
ここにある命さえも影を見なければ 信じることさえ危うい
どうせどうせと繰り返す僕らはいつも投げやりで
自分の命にさえも向き合えず己の存在を 宙に浮かせている
変わらないこと 変わってゆくこと
ただの ひとつの存在にも付加価値がある
薄らいでいく色あせていく
忘れられていく記憶の中わずかに灯る思い出
肌身はなさず抱きしめる
見えないままの明日
見上げた空は悩みを深めていく
途方もない 旅路の果てに たとえば続きがあるのなら
終わりも 悲しいだけでは無いはずだ
名前なんかいるのかなあ
ただの悲しみや喜びや愛に
そもそもこのわからない世界に
ほつれていく ほどけていく
ほころんでいく物語の途中に生まれた
名もない命の生き様に 興味など無い。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ひとりでまともにこの世界を歩くことも出来ない僕には
自分のことや誰かのことを愛すことの出来ない僕には
まだいろんなことが未熟だから
どれから手をつけていいのかわからない
なんとなく 立ち尽くした夜の中
手探りしてる 昨日の自分の抜け殻抱えたまま
ひと皮剥けずに まだ青くさい逸物を
引きずったまま 心も体も大人になれない
童貞なんです
何が正しくて何が悪いかより それを選べる人とか
誰かのこと 傷つけてもあとになって後悔出来る人や
こんなんじゃ駄目だって思ったり
自分を 叩ける 人になりたいと思う
さり気なく 入り浸る優しさの中
手を伸ばせば いつでも僕を心配する人がいてくれる
自分という殻を破れ
大人になるってことは前に進むことだ
一歩ずつでいい 諦めることを諦めよう
ひと皮剥けずに まだ青くさい逸物を
引きずったまま 心も体も大人になれない
童貞なんです
ひと皮もふた皮も 剥けばいいじゃないか
中途半端な 大人なんて大人とは呼べない
だから僕は童貞はやめた 童貞はやめた。
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あなたには 見えるだろうか
人が抱える傷跡が
目に見える傷跡ならばまだ浅いほうだよ
あなたには 聴こえるだろうか
声にならない助けてが
よく周りに注意しないとわからないままだよ
流れる人波の中 平気で困ってる人のそばを素通りしてる僕らは本当に心ある人か
本当に本当の 悲しみは目には見えない
だからだから そばにいる誰かが
目を凝らして 見つけるんだよ
その人の 抱えている深い深い傷跡を
そして、できる限りのことを 気休めでもいいからするんだ
あなたには 出来ることがある
何も出来ないんじゃなくて本当は何もしないだけだ
あなたと僕を比べてみても
違う人だからそりゃ分かり合えない だけど必ず役目がある
降り続く雨の中 傘も差せずに まともに悲しみを浴びてるような僕らなら人の痛みに気づけるさ
本当に本当の幸せは目には見えない位
ちっぽけなことだったりするだろう
それと同じように悲しみっていうのも
とても小さくて気づけないものだから
時折見過ごしてしまうよ だから誰かの涙のそばにそっと寄り添って 生きなさい
自分だって誰かの助けを知らないうちに借りているんだ
だから全然知らない他人だって 困ってる人がいたなら力になって
ありがとうのひとつももらえずとも見返り気にせずただ心の動くままに人と向き合えたら
きっとあなたの心はまた一歩また一歩と大きくりっぱに育つだろう
だから今日も誰かの涙のそばに。
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覚えているかな 君が生まれたときのこと
あの日、君をはじめて抱いた日のこと
あどけない笑顔で僕の指をつかんでいた
小さな君の手が 僕の心までもつかんだんだ
特別なことは何も起こらないけれど
ただどこまでもまっすぐでなだらかな道を歩く 僕らがいるだけ
君が笑ってたら 僕だって笑いたくて
君が泣いてたら 僕も悲しくなって
心と心が繋がってるって 君が教えてくれるんだ
穏やかな春の陽射しのような あたたかい気持ちで やさしいうた 歌うように
僕は君に今日も笑いかけるよ
増えていく君とのたくさんの思い出
日々、いろんなことがあるもんだね
季節の中をゆっくり歩いているつもりでも
いつの間にか時間は君を大人にするだろう
どれだけの時間とどれだけの季節が巡っても 変わらないよ
僕が君に抱く思いはずっと変わらない
君が愛する誰かを見つけたなら
僕も君と同じようにその人を好きになろう
さよならの時はそう遅くはない いつまでも一緒にはいられない
ウェディングドレスを着た君が 早く見てみたい 悲しい気持ちとうれしい気持ちが僕を包み込んでく
それでも僕は君に幸せになってほしい
あの日 君と二人で肩車して 歩いた桜並木 まだ、君は小さくて 悪戯なその背中を叱ったりもしたけど
今はもう こんなに大きな背中になったね
君が笑ってたら 僕だって笑いたくて
君が泣いてたら 僕も悲しくなって
心と心が繋がってるって 君が教えてくれるんだ
穏やかな春の陽射しのような あたたかい気持ちで やさしいうた 歌うように
君は僕に愛の歌を歌っている
やさしいうたを歌っている。
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こんなにもぶきっちょで
数えれば 数えきれないほど欠点ばかりだ
こんなにも 駄目な僕を
ほかの人と隔たりもなく愛してくれる
僕は君を愛せるかな
積み重ねてく 意味も確かなわけも知らずに
移ろいながら暮らしてく日々のどこかで
生きることの意味に出会えるなら
どんなに苦しくても辛くても耐えていける
君がいる ただそれだけの事が なぜこんなにもうれしいんだろう
君が笑うと どうしてなんだろう僕も笑う
君が泣けば 僕にまでその悲しみが伝わる
離れられない だって心は隙間もないほど
重なり合ってひとつになっているから
こんなにも難しいとはね
人を愛するってこと 人生の全てをかけて
僕の思う愛は いつもきれいすぎて
少し醜い心がはみ出すと目をそらしてる
そんなの愛じゃないね
積み重なる 時間の中に絶え間なく 刻まれていく
思い出という名前の大切な目には見えない宝物
いつまでも 忘れないようにと抱きしめて
悲しいときや辛いときには何よりの力になる
君がいて 僕がいて はじめて生まれる気持ち どちらか一人欠けても
生まれない気持ち 当たり前の中にだけある光
まばゆいくらいに 僕らの毎日を照らしてる
疑いようない愛がほらいつもここにある
そして僕はその愛に恥じないよう生きる
愛には正解だとか 無いけれど
多分一番大切な人を悲しませるような
傷つけるような 愛など愛じゃないとわかるから
またひとつ 汚れた自分自身を思い直して何が愛なのかもう一度考えてみる
君の優しいあの笑顔を思い出してみる
愛する人がいるこのめぐまれた世界で
君がいる ただそれだけの事が なぜこんなにもうれしいんだろう
君が笑うと どうしてなんだろう僕も笑う
君が泣けば 僕にまでその悲しみが伝わる
離れられない だって心は隙間もないほど
重なり合ってひとつになっているから。
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大切なものくらい
肌身離さず
持っていろよ
目には見えないものでも
移ろうようにたゆたうように
季節の中を ただよう舟は
川の流れに沿いながら先を急ぐ
君は この世界に咲いている花のひとつ
それを忘れないで 君はこの世界にたったひとりの存在なんだ
自分の存在を疑ってしまう君に言うよ
自分の存在を自分で否定してしまったら
誰が自分の存在を認めてくれるというんだ
風が吹けば跡形もなく消えてしまうような命だ
いつ何時 なくすかもわからない脆い命だ
だからこぼさぬように大切に守ってて
自分にとって 自分にとって 一番大切なはずの宝物を
開けた窓から見える景色は
変わり映えもなくただそこにある
拒むかのように ためらうように
時間を旅する 人は命を見つめて
「不可解」と首を傾げる
君はこの世界に必要か それとも不必要か
それを考えたら 多分きりがないだろう
だから時にいい加減に生きてみる
命を自分で投げ出そうとする君に言うよ
本当にそれでいいの?まだ思案が足りないな 生きてたって偉くもないけど
死んでしまったら そこで全て終わりだよ
「してはいけない間違い」だって気づくのが先さ 命はそれ程軽くはない
誰にとっても 変わらず 一番大切な宝物だ
自分というものに生まれたときから
自分は自分なんじゃないよ
自分というものに気づいたときに
自分ははじめて自分になる
そこには 一切の既成概念は無く
ただ少しばかりの気づきがあるだけだ
風が吹けば跡形もなく消えてしまうような命だ
いつ何時 なくすかもわからない脆い命だ
だからこぼさぬように大切に守ってて
自分にとって 自分にとって 一番大切なはずの宝物を。
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晴れた日には洗濯物を干そう
雨の日には 部屋でトランプでもしよう
喧嘩をしたらなるべくすぐに
仲直り出来るように僕から謝るよ
白いシャツが 風に揺れて
庭ではためいてる
時々 台所で夕飯の準備してる君を気にしてる
多分 愛なんて大げさに言っているけど
そんなたいそうなものじゃなくて
ただ お互いを思いやる そんな当たり前なことを
それらしく 言っているだけ
欲しいものはたくさんあるけど
君に比べたら そんなものは全て
色あせてしまう 君がいればそれでいい
最近僕はそう思い始めているんだよ
昨日見た夢の続きを話そう
たとえば君のために煙草をやめよう
愛してたって不思議なもんで
すれ違ったり ひどい言葉で傷つけたりする
誰かが 飛ばしたシャボン玉が
ぷかぷか浮かんでる
どっかの猫が迷い込んできて 縁側でひなたぼっこ
確かなものなんて僕にはわからないけれど
ただひとりの誰かのことを愛する
嘘や言い訳で つくられたような世界の中で
それだけは確かだと言える
オレンジみたいな 夕日がひとつ
ゆっくり沈んでいくのを見てる
切なくなる ちょうど夕飯ができる
幸せが咲く場所を僕は知っている
当たり前なこと 笑っちゃうような
くだらないことの全て その一つ一つに
灯ってる あたたかな明かり 僕はこれからもその中で 笑ってたい
多分 愛なんて大げさに言っているけど
そんなたいそうなものじゃなくて
ただ お互いを思いやる そんな当たり前なことを
それらしく 言っているだけ
欲しいものはたくさんあるけど
君に比べたら そんなものは全て
色あせてしまう 君がいればそれでいい
最近僕はそう思い始めているんだよ。
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たとえば光 たとえば星の形 雲の流れ
かすかな木々の揺れる音
見逃してる 聞き逃してる 大切な言葉やくみ取るべき思い
気づけるかな 気づけるかな
この世界は この世界は たとえ話で始まる世界
向き合って はじめて見えるものもあるよ
わかることがあるよ
たとえば夜 たとえば朝の食卓に並んだ笑顔
些細な誰かの気遣い
忘れてる 目をそらしてる 大切なことは目の前にあるのに
見つけられるかな 見つかるかな
この世界が この世界が終わるその時までに
傷ついて知る痛みがあるのならば
傷つけて知る痛みもあるんだよ
その胸が痛むとき あなたはいちばん あなたらしくなる
気づけるかな 気づけるかな
この世界は この世界は たとえ話で始まる世界
向き合って はじめて見えるものもあるよ
わかることがあるよ
だからたとえ話から始めよう たとえば ラララ。