詩人:どるとる | [投票][編集] |
こんなに小さな からだの中に
大きな思いや誓いを秘めている
そんなあなたを僕は心から尊敬します
迷いながらでも 躓きながらでもいいんだね
生きることは旅のようなものだとあなたはよく言ったよ
あなたの笑顔やあなたの涙に
隠れた普段は見せない横顔に見えた本当のあなた
あなたへ あなたへ 伝えたいことがまだこんなにあったのに
あなたは あなたは
もうここにはいないんです 空の上に旅立ってしまったから
たくさんの感動と
たくさんの優しさをありがとう
ご冥福を祈ります。
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無意識の中にも
見えない花が咲く
僕の感覚に訴える
痛みとか安らぎとか
瞳なんか使わないでも
耳なんか使わないでも
ほらただふれあうだけで伝わるよ
「あなたがいる」ただそれだけで
僕には何よりの安心なんだなあ
だからずっと だからずっとそばにいてね
それが 幸せへの近道
なんて生意気を言ってみる
無感動の向こう側
心だけは偽れない
だからちゃんと涙に濡れる心があるんだ
たとえば機械じゃない
ましてや作り物でもない
血が通い涙も流せる人間なんだよ
「あなたがいる」そんな当たり前を
僕は糧にしていろんな障害を越えてく
それを可能にしてるのはあなたのおかげだと思うからね
精一杯 愛されてよ
あなたの好きなスミレが今朝咲いた
胸の中に 瞳の奥に
けして見えない場所に
愛はある それを誰も知らないだけ
あまりに小さすぎて気づかないだけ
「あなたがいる」ただそれだけで
僕には何よりの安心なんだなあ
だからずっと だからずっとそばにいてね
それが 幸せへの近道
なんて生意気を言ってみる。
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悲しい気持ちは言葉にすれば なんてみっともないのだろうか
しみったれた泣き言が言葉になって
僕をみじめにするだけさ
嬉しい悲鳴は 言葉にすれば なんて自慢げに聞こえるんだろうな
わざわざ 言葉にしなくてもいいのにね 誰かに自慢したくなる
言葉にしていいこととしなくてもいいことの境がわからない
だから心はいつも背中合わせ。
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沈む夕日をひたすら待っている
くだらない会話がいつまでも続く
カントリー映画のワンシーンに
重ねて見てるあの景色
ありきたりな有り様に僕は執心で
どこまでも続いてる麦畑は 今やもう寂しいばかりで
だけどあの人の優しい声は季節を惑わして 僕にいつでも変わらぬ優しさをくれる
熱いくらいのぬくもりがこの手に燃えている
日暮れを待って 僕はひたすら家路を辿る
チャイムもとうに過ぎた頃に帰り着く
幸せのドアが開けば
そこにはいつまでも変わらない笑顔が傷ついた僕を包み込む。
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隠し通せない 涙がはみ出して 夜が窓の隙間から忍び込んで
すこしだけ 痛い でも安らかな
そんな気持ちが僕に教える
あなたが好きだということがどれだけ
うれしいのか 悲しいのか 切ないのか
あなたも僕と同じ気持ちならば 何も心配なんてないのになあ
すれ違うばかりのこの気持ちは 重なり合うこともなく
つかの間の通り雨と 思うだけ
鈍い光で 照らされた夜が 空の星を 誰かに見つけさせれば
見上げた誰かの指先に 星は落ちて すこしの安息を与える
あなたが好きなのは僕じゃないことくらい わかっているんだ 残酷なくらいに
あなたは違う人を見ていて その人も違う人を見てて それでも
かなうこともない 恋でも まっすぐに見つめるあなたは
あまりにきれいで僕もまた恋する人
あなたが好きだということがどれだけ
うれしいのか 悲しいのか 切ないのか
あなたも僕と同じ気持ちならば 何も心配なんてないのになあ
すれ違うばかりのこの気持ちは 重なり合うこともなく
つかの間の通り雨と 思うだけ。
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言葉もなく僕らは
ただ不器用に
すれ違いながら迷いながら歩いてゆく
同じ歩幅じゃ うまく歩けやしないから
時々は 追い越したり 追い抜かれたりしよう
下手な嘘は この頬に雨を降らす
愛されたいなら 適度ないい加減さを 持つことだ
日が暮れてゆくのを ただ 見ているだけでいいからね
そんなふうに 同じ窓辺で 同じ景色の中に 寄り添っていれば
やがて愛なんて いつの間にか この空っぽの胸の中を満たす
遠慮知らずの人は
不躾な人で
側にいてと言いながら一人が好き
最初から 違う人なんだから重なれない
それを知ってて 愛し合う人の摩訶不思議
傷跡に やさしい言葉がしみていく
「おはよう」や「おやすみ」がいかにありがたいかわかる
老いぼれていくのは 一人じゃないから みんな一緒だ
こんなふうに 誰かと同じ悲しみや喜びを味わえる幸せ
Stand by Me Stand by Me ごまかしながらも愛を伝えてる
今日もまた ささいなことで傷つけあった
今日もまた 素直になれずに意地を張った
それでもそのくらいが いいと思うのは
雨上がりの虹を 見たことがあるからで
日が暮れてゆくのを ただ 見ているだけでいいからね
そんなふうに 同じ窓辺で 同じ景色の中に 寄り添っていれば
やがて愛なんて いつの間にか この空っぽの胸の中を満たす
Stand by Me Stand by Me ごまかしながらも愛を伝えてる。
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どこへ行こうか このまま風のようになって
どこまで行こうか 一人 浮き雲のふりをして
旅は続くよ 果てまでも 足跡が地図を埋めていく
命をかけて時間をかけた
日々のゆくえは。
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いくらどんな本を読んでも
いくらどんな場所に行こうとも
わからないものがある世界
どこまでも 尽きない欲望が僕を動かす
いつまでも 終わらない欲望がネジを回す
そこにある 世界が
幾重にも今日と明日 そして昨日をつなげていって また同じ今日にたどり着く
生きたい それさえ欲望だ
ならば求めることはけして
悪じゃない。
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繰り返される暮らしの中
誰かが僕を決めつける
形のないものに無理やり形を与えるな
ライフイズ その先に答えはなくて
ただ、どう生きるか決めるのは
そこに生きる自分だけが知るべきこと
だから、孤独な旅の結末はわからないまま
いつまでも 空白のページを残している
行き交う 今日と明日を
どこに行くにも どこを目指すにも
目的がなけりゃ 光など見える筈もない
ライフイズ その先の僕を僕が越えてく
そしてひとつずつ確かに 消えてゆく
僕の影に 僕の影が覆い被さって
そこに生まれる 新しい今日の僕が僕になる
そんな所だろう
ライフイズ その先に答えはなくて
ただ、どう生きるか決めるのは
そこに生きる自分だけが知るべきこと
だから、孤独な旅の結末はわからないまま。
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夕暮れが 僕の住む街の空をきれいな色に染めている
散歩の途中で 少し立ち止まった僕は 今にも沈みそうな夕日を見ていた
どうにもならないことがある それだけでこの世界は厳かにひとつの見えない壁で隔てられてる
さよならが こんなに悲しかったことがあっただろうか
また明日ねが こんなに 待ち遠しかったことがあっただろうか
今、日が沈む
終電を逃した人は とぼとぼと その疲れた足で 家をひたすら目指して歩く
ゆうやけこやけでまた明日なんて いつの間にか 忘れてる思い出がよぎる
通り過ぎた雨は もう誰も濡らさないと思ったのに まだいつかの雨の余韻がこの胸を濡らす
世界が こんなに 輝いて見えたことがあっただろうか
おかえりが こんなにも 美しく聞こえたことがあっただろうか
今すぐ帰るよ
目をつむった時に 広がる暗闇より
多少はマシでも 寂しいのはちっとも
変わらない 夜が涙を優しく 受け止める
さよならが こんなに悲しかったことがあっただろうか
また明日ねが こんなに 待ち遠しかったことがあっただろうか
今、日が沈む
世界が こんなに 輝いて見えたことがあっただろうか
おかえりが こんなにも 美しく聞こえたことがあっただろうか
今すぐ帰るよ。