ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 投稿順表示

どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[5940] 空に聞く
詩人:どるとる [投票][編集]


ねえ 空に聞いてみたの
雲の流れる先とか
これからの世界のこと
目を閉じて 広がる暗闇の中
光もない場所で
ただひとりの人を思う
迷ってばかりさ この心は旅してばかりさ
小さな風にも 揺れて

もう駄目だよって 言いたいけれど
まだ負けないって言いたい自分もいる
どっちつかずの振り子の心
曖昧なままでも やがてたどり着く未来
まだ僕は 何も決めてはいないよ
だから今の僕は何色でもない。

2014/12/06 (Sat)

[5941] 空に続く道
詩人:どるとる [投票][編集]


どこまで 歩いていこうか? このまっすぐに伸びた道を
僕は いつか物語の中から跡形もなく消える
存在に過ぎないから どうかこのまま
おだやかな風のように 時よ流れなさい
どれだけ笑えば どれだけ泣けばいいのか わからない ただ積み重なる思い出が
誰かの瞼の裏に焼き付いている
ひそやかな約束のように雨は降る

繰り返される時の行き帰りの旅が
いつか 定められた終わりを告げるとき
空まで伸びた 道を僕は辿ってゆく
少しずつ この命で賄ってゆく
足跡は 空に 刻まれるから目には見えないだろう

どんなに 息を切らして走っても たどり着けない場所がある
空に続く道 目には見えない道がある
ほらね 長い長い眠りから覚めれば
陽射しが突き刺さる
赤い血が流れる
僕の世界には 僕の歩く道が 僕の愛する人がいる
ただそれだけでいい ただそれだけでいい
説明はいらない 僕は僕だという 証さえあれば

繰り返される時の行き帰りの旅が
いつか 定められた終わりを告げるとき
空まで伸びた 道を僕は辿ってゆく
少しずつ この命で賄ってゆく
足跡は 空に 刻まれるから目には見えないだろう

意味なんてほとんどないだろう だけどあなたが生きた人生は
いつまでも嘘にはならない 忘れられても あなたはここで確かに生きていたよ
あなたはここで笑い泣いていたよ
それが答えなんだ。

2014/12/06 (Sat)

[5942] つつましやかな呼吸
詩人:どるとる [投票][編集]


見てごらん 小さな命が懸命に生きようと呼吸を繰り返してる
吸って吐いて また吸って そんな繰り返しを繰り返すだけで

生きているよ 生きてゆけるよ 人も花もみんな命の重さは同じ
生き方や形が違うだけ どちらが上とか下とかもなく
ただ命のあり方が違うだけ

それはなんてつつましやかな呼吸だろう 聞こえるかい?
君の耳には 花や小さな微生物が生きてるその音 その声が

笑っているよ 泣いているよ 君や僕と 何ら変わらないように
肌の色や言葉が違っても
どちらが 正しいとか間違いとかもなく
生まれた場所や考え方が違うだけ

目を閉じて 歩いてみる
ただ風の音に神経を集めてみる
そして聞こえるもの いろんな音や感覚がこんなにあるんだな 僕の肌や耳や心に たずねてくる 万物の鼓動や息づかい

生きているよ 生きてゆけるよ 人も花もみんな命の重さは同じ
生き方や形が違うだけ どちらが上とか下とかもなく
ただ命のあり方が違うだけ。

2014/12/07 (Sun)

[5943] 
詩人:どるとる [投票][編集]


お母さんの手は 家事をするための手だ
お母さんの手は 子育てをするための手だ
たとえば 洗い物をして 少し荒れた手だ
たとえば 我が子を抱きしめるあたたかい手だ

お父さんの手は 仕事をするための手だ
お父さんの手は 家族を守るための手だ
たとえば 分厚く 頑丈な石のような手だ
たとえば 正しいほうへ導くまっすぐな手だ

いろんな人の手に 僕は支えられながら生きてる
僕ひとりじゃ持て余すことでも誰かの手をかりて
はじめて出来ることがあるよ
だから僕は 手と手をつなぐ

人と手をつなぐのは嫌かい?汚いとでも思っているのかい?
傷だらけでも 泥だらけでも汗塗れでも
それがあなたの手なら なんて素敵だ

いろんな人の手に 僕は支えられながら生きてる
僕ひとりじゃ持て余すことでも誰かの手をかりて
はじめて出来ることがあるよ
だから僕は 手と手とつなぐ。

2014/12/07 (Sun)

[5944] 言葉にならない光
詩人:どるとる [投票][編集]


何を見つめているのか
一人一人の僕らの瞳は
何を聞いているのか
都合のいいことしか聞けないこの耳で
目を閉じても 耳をふさいでも 無駄なのさ
世界はいつでもそこにあって 君が笑ったり泣いたりするのを待ちわびている

答えのない日々だ 視界の果てまでいっぱいに広がる青空は
何も教えてはくれないけど いつの間にかこの心を埋め尽くす
言葉にならない光
それだけは けっして嘘じゃないから

何にふれているのか
決まった形を持たない心は
どこまで行けばいいのか
地図さえもない 入り組んだ世界で
迷ったり 悩んだりするのは誰だって
同じだって誰もが優しく言うだろう だけどそんな言葉は聞き飽きたのさ

影を追う日々だ 夢や理想の後ろ姿を すんでのところで見失う
ひどく透明な未来ってやつが いつでも僕を急かしてる
言葉にならない光
それだけは どんな闇の中にも生まれる

そして訪れる朝や夜が 君の瞳や耳に見えたり聞こえたりする
目を閉じたままでも 耳をふさいだままでも 世界が世界のあるべき姿を映すから

答えのない日々だ 視界の果てまでいっぱいに広がる青空は
何も教えてはくれないけど いつの間にかこの心を埋め尽くす
言葉にならない光
それだけは けっして嘘じゃないから。

2014/12/07 (Sun)

[5945] 言の葉
詩人:どるとる [投票][編集]


僕の言葉はひどく中途半端で拙くて下手くそで
一番伝えたいことがうまく伝えられない
言葉のはずなのに言葉が言葉にならない

言葉を 心の水面に 浮かべて 沈まないように
ちゃんと君の声と思いで支えていて
あなたに好きだと 伝わるまで

僕の言葉があなたの心の支えになればいいな
少しくらい不格好でも許してくれる
そのほうが人間らしくっていいって笑う

言葉を心の空に 浮かべて 声を雲にのせる
はこんでおくれ 明日の君の心まで
ほんの少しでもいい 伝わるまで

本当に大事なことだけ伝わるなら
それだけでいい 言葉にできないこともある そんな気持ちは 同じ時間を過ごしていればいつの間にか伝わるよ お互いの心に

言葉を 心の水面に 浮かべて 沈まないように
ちゃんと君の声と思いで支えていて
あなたに好きだと 伝わるまで。

2014/12/07 (Sun)

[5946] 優しさが花を咲かせる場所
詩人:どるとる [投票][編集]


目の前で泣いている人や
傷ついた人のそばを素通り出来る人になるな
誰かが落としたハンカチを見向きもせずにいるような
そんな人にだけはなってくれるな

どこまでもどこまでも人間らしくいたいから
きれいごともたくさん言えるくらい
素直な心が涙を抱きしめたとき
そこが優しさが花を咲かせる場所になる

人の笑顔を願える優しい人は傷跡を放ってはおけない
お節介かもしれない だけど人間なんてそのくらいがいいんじゃないかなあ

いつまでもいつまでもただの人間でいたい
君が涙に濡れる日は僕も同じ気持ちだ
君が笑顔を浮かべる日はとても晴れやか
心と心が重なるとき
そこが 優しさが花を咲かせる場所になる

単純なことなんだ難しいことなんか何ひとつないよ
ただ少しだけ心が揺れ動くものに真摯になってみる
それだけでいい

どこまでもどこまでも人間らしくいたいから
きれいごともたくさん言えるくらい
素直な心が涙を抱きしめたとき
そこが優しさが花を咲かせる場所になる

そこに愛は生まれる。

2014/12/07 (Sun)

[5947] 夕暮れ色の置き手紙
詩人:どるとる [投票][編集]


赤く燃える夕日が沈む頃 君は帰り道を歩いていますか
わけもなく切なくなったり寂しくなるのは
気のせいじゃないです
誰かの手が 僕の手を優しく握ってくれる
この手に伝わるぬくもりが 心まで届いたら

幸せだって 言葉にしたいよ そう思うんだ
わかってても 当たり前なことでも
ちゃんとあなたに伝えたいから

夕日が沈んでもまだ瞼の裏や胸の隅にさっき見た
夕日の赤い色や寂しさや切なさが燃えているのは
それはきっと夕暮れ色の置き手紙だ
封を切って開けばまた何度も日は昇る

幸せだって 気づく前から 幸せだったよ
何気なく繰り返す毎日が すべての答え
あなたにだけはわかっていてほしい

ぽつんとたたずむ 長い影が揺れて
物憂げに 見上げた空に 星が流れてく
このぶんじゃ明日は 晴れだね

幸せだって 言葉にしたいよ そう思うんだ
わかってても 当たり前なことでも
ちゃんとあなたに伝えたいから

僕はあなたが好きだということを
いつでもあなたにわかっていてほしいから

精一杯手を伸ばす
その先にある愛を抱きしめる。

2014/12/07 (Sun)

[5948] 綿毛の旅の記憶
詩人:どるとる [投票][編集]


ねえあなたには 好きな人はいますか?
その人はどんな人ですか?
心優しくて きっとあたたかな笑顔を浮かべる そんな人なんだろう

本当に好きな人に出会ったとき
人はその気持ちを うまく言葉にできない
だって 好きな気持ちが言葉なんかじゃ
とてもとても足りないから

僕はあなたのそばに 花を咲かせたい

ねえ どんなに届かない空に手を伸ばしても
だけどこんなに近くにいる人にさえ
届かない思いがあることが不思議でならないのはなぜかな
泣いたり笑ったりするのもひとりじゃ
つまらなくなったのはあなたと出会ったから

言葉にすれば単純なのに 言おうとすると天と地ほどの距離
恋とはなんて 複雑なものなのか 踏み出せない一歩がある
風に吹かれて 種を飛ばす 風にのった綿毛が 旅に出る

僕はどこに行こう?
あなたのそばに行こう

純粋で無垢な思いが 種を落とす場所を探して 旅をしている
恋とは そんなものです たとえるならば綿毛の旅の記憶
僕という小さな小さな 綿毛があなたという大きな 大きな大地に恋をしたお話。

2014/12/07 (Sun)

[5949] 喜怒哀楽
詩人:どるとる [投票][編集]


生きていることが時々 寂しかったり悲しかったりするのは生きているからだ
そんな当たり前なこと 今までどうして気づかなかったんだろうなあ

目を閉じたままでもいいから
耳をふさいだままでもいいから

もう一度だけ 喜びに笑ってみないか?
もう一度だけ 悲しみに泣いてみないか?
もう一度だけ 怒りに我を忘れてみないか?
もう一度だけ 思い出し笑いしてみないか?

きっと生きていることを今までよりずっと 強く思い出せる

死ぬこともまたひとつの道だというあなたはなぜかまだ生きている
容易には捨てられない
命だから重荷に思ってもしかたないよな
少しくらい優しくなくたってかまわない
少しくらいぶきっちょだっていいから

もう一度だけ 喜びに笑ってみないか?
もう一度だけ 悲しみに泣いてみないか?
もう一度だけ 怒りに我を忘れてみないか?
もう一度だけ 思い出し笑いしてみないか?
きっと生きていることを今までよりずっと 強く思い出せる

生きているという当たり前なことが生きていられる喜びだと気づくだろう。

2014/12/08 (Mon)
8416件中 (5821-5830) [ << 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 >> ... 842
- 詩人の部屋 -