詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕も少し言い過ぎたかなあ
思えば大人気なかったよ
けんかのあとで いつも気がつくんだよ
見えなかったんだなあ
自分のことばかりで
いつまでも冷めない愛なんてない
人を愛してはじめて知った気がする
それでも
誰かを愛することも知らないで
誰かを愛されることなんて出来ないから
まずはあなたを不器用に愛することで
地道に愛を知っていこう そう思ったんだ
遠まわしに 愛は伝わるかなあ
言葉だけでは疑わしい
けんかのあとで いつも教えられるんだよ
聞く耳を持たなかった
心配する君の声に
いつまでも 揺れない愛なんてない
まっすぐになんて歩けやしないさ 人生は
だから
たったひとりを 愛せもしないで
誰を一体愛せるというんだろう
まずは人を愛する痛みを知ってはじめて
人に愛される喜びを知ろう そう思ったよ
なぜか しんみりする夜
ひとりになって ようやく寂しさに気づいた
どれだけ僕は愛されてたのか
どれだけ君の存在に支えられてたのか
けんかのあとで やっとわかったんだよ
だから僕からまた謝ろう
誰かを愛することも知らないで
誰かを愛されることなんて出来ないから
まずはあなたを素直に愛することで
地道に愛を知っていこう そう思ったんだ。
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心の底から死にたいと思うあなたに
僕はどんな言葉をかければいいかな
心の底から 生きたいと思う僕には
あなたの気持ちがまるでわからないよ
優しい人ばかりならいいけど
世の中は 残酷なまでに
あなたを否定する人もちゃんと用意してて
だから簡単に死にたくなるのもうなずけるよ
僕には あなたの命を 認めてあげることは 出来るけど
あなたのすべてをわかってあげることは多分出来ないよ
だって僕とあなたは違う人間だから
だけど違う人間だからこそ 分かり合えたりもする
離れたり寄り添ったり するけれど
雨降りの世の中で僕はあなたの 雨宿りする為の屋根でいたい
それが僕があなたに出来る たったひとつの事
きれい事 言えば 希望だとかも言える
だけどそんなものすぐに見失うよ
生きたいと思う僕には見えない傷跡が
君をこの世界から 遠ざけている
思いやりって言葉はもう
まるできれい事と見なされて 鼻で笑われたらたまったもんじゃない
生きること 否定されているようで
僕には あなたのちょうどいい 慰め役にはなれそうもないよ
あなたが悲しいときだけに そばにいれる ハンカチにもなれそうもないよ
だって僕はいつもあなたのそばにいたいから
この心は少しわがままで おまけに意地っ張りで
つないだり離したり する手と手を 伝うぬくもりには 揺るぎない愛が ちゃんとあるから
それが 僕と君が いるたったひとつの理由
生きていく それだけに 必死になって
何か大切なこと忘れてませんか?
生きていく醍醐味は 人を愛すること そして人に愛されること
そんな自分を見つけ出すこと
離れたり寄り添ったり するけれど
雨降りの世の中で僕はあなたの 雨宿りする為の屋根でいたい
それが僕があなたに出来る たったひとつの事。
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ねえ僕はまっすぐ歩けていますか?
自分じゃわからないから教えてよ
鏡に映した僕は なんて無様なんだろう
醜い心が はみ出してしまってる
どんなにきれいな 服を着てみても
どんなに笑ってみてもどこか ゆがんで見えるのはなんでかな
当たり前なことが当たり前じゃなくなっていく
この病んだような世界で うまく生きるには
何が求められてるか僕らは知りすぎている
心優しい人よりも 手先の器用さばかり
頭の賢さばかり 望むなんてあまりにむなしくないですか?
ねえ 言われたように歩いていくのは
案外 難しいよ 線からはみ出さないで
口紅をひくように 塗り絵のように
用意された下書きをなぞるだけの
吐き気がするほどのつまらない
生き方をするくらいなら 脱線して 獣道を 歩きたい
正しさなんて 融通が利かない 聞く耳を持たない人の言い訳さ
僕は僕の心に 従って 生きていくことこそが自分だと思うから
後悔したって 選んだ道に悔いはない
心優しい人が 指を差されて笑われる 世界になんか 笑われる筋合いはないのです
時折、歩みを止めて立ち止まる時
僕は 空を見上げて 静かに目を閉じる
風の流れの中で 生きてることをもう一度確かめるように
当たり前なことが当たり前じゃなくなっていく
この病んだような世界で うまく生きるには
何が求められてるか僕らは知りすぎている
心優しい人よりも 手先の器用さばかり
頭の賢さばかり 望むなんてあまりにむなしくないですか?
だから、僕は 世の中にふさわしい人というよりも何より心優しい人でいたい。
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そして僕は目を閉じて世界を遮る
それで逃げきったつもりだった
だけど僕の閉じた瞼の向こうには
変わらず忙しい世界があるんだろう
知っているよ だからこそわずかでも
世界から距離を置くために
悪あがきのまばたきを繰り返すんだ
暗闇の中に佇んで
見えるはずもない光を探している
重ねていく 時と時
すれ違うような命は死と隣り合わせ
僕はただ、何も知らないふりで 今日を通り過ぎていく
隔てるものなんて本当は何もない
全て僕がつくったイメージだ
見つめる先に 確かにあるものを
それと認識させるものはなんだろう
わからないことがわからないんだ
最初から解けない謎を抱えている
嘘で隠れた世界に もういたくない
夜なんかより 海の底よりずっと暗い
明日を知っている
変わりゆくもの そして変わらないもの
その狭間で呼吸する
僕らには何も知らされていない 無意味の意味があるなら
このまばたきひとつにも意味はあるのだろうか
瞬間、遮られる世界が 次の瞬間にはもう違う世界なら
僕も違う僕だろう
暗闇の中に佇んで
見えるはずもない光を探している
重ねていく 時と時
すれ違うような命は死と隣り合わせ
僕はただ、何も知らないふりで 今日を通り過ぎていく
僕はただ生きる それだけしか出来ない
物語の終わりまで
そして僕はまた何度でも同じ場所に戻る
今日という場所でまた今日を待つのさ。
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何かを忘れてる そんな気がするけれど
何を忘れてるのかそれは わからない
そうだ思い出した 笑うことを忘れてた
生きることを たのしむことを忘れてた
涙があふれて止まらなくなってきたぞ
悲しい うれしい ちょっとくるしい
これが生きてるということなのかな
僕らは生きよう ただ未来にむかって
この足で歩こう 大地を踏みしめて
僕らは生きよう 生きることがしごと
目いっぱい笑おう 目いっぱい泣こう
誰かさんの涙も 世界の平和も
戦争の終わりも 降り続くこの雨も
終わらない夜も 見えない結末も
色あせた夢も 中途半端な今にも
きっと答えが出る
そう遠くない未来で
港を出た舟は 止まらず進むだけ
晴れたと思ったらまた雨が降る
そんなことはしょっちゅうあるんだ
僕らは生きよう ただ未来をめざして
この目で 見届けようこれからの世界を
僕らは生きよう 生きることは希望
涙乾いたら 新しいドアを開けて
誰かさんの涙も 世界の平和も
戦争の終わりも 降り続くこの雨も
終わらない夜も 見えない結末も
色あせた夢も 中途半端な今にも
きっと答えが出る
そう遠くない未来で
薄汚れたシャツも 忘れてる笑顔も
くたびれた靴も いい加減なこの僕にも
きっと未来はあるさ
そうわるくない未来が。
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パパとママがけんかしている
そんなとき一番辛いのは子供だよ
互いの浅ましい姿を見せてる
鏡に映したら思わず目をそらしたくなる
子供はね けんかしている姿なんて見たくない
けんかのあとの 仲直りした姿で ずっといてほしいと思ってる
どんな言い訳でごまかしても けんかなんてするもんじゃないね
子供が見ているよ 「大人の事情に口をはさむな」なんて 子供にはわかるはずもないね
別れるの別れないのなんてさ
聞きたくないよ耳をふさぎたいよ
どっちが引き取るの引き取らないの
そんなことを言うために結婚してるの
子供はね 純粋なまっすぐな瞳で 大人の心を大人よりずっと わかってるから それ以上悲しませないで
けんかするくらいなら 最初から 結婚しなければいいのに
子供は思うだろう でもけんかするくらいじゃなきゃわからないこともあるんだよ
どうしてそんな瞳で 見つめるの?
言葉じゃない何かであなたに伝えてる大切なコト
どんな言い訳でごまかしても けんかなんてするもんじゃないね
子供が見ているよ 「大人の事情に口をはさむな」なんて 子供にはわかるはずもないね
だから 大人はまだ何もわからない子供の前で けんかなんかするもんじゃないね
自分たちの愚かしさを子供のせいなんかにするもんじゃないね。
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歳を重ねても ずっと一緒に手をつないで歩きたい
愛してるなんて 恥ずかしげもなくつぶやいたりしたい
愛は 不思議なものさ 見えないのに いつもここにある
愛は 思うに物とか人とかじゃなく気持ちの中にあるもの
いつまでも僕は このままじゃないよ
だんだん 歳をとって 物覚えも悪くなる
でも君のことだけは頑張って 忘れないから
いつまでも いつまでもそばにいて 支えてくれないか
一人じゃ上手く歩けないこんな僕のそばに
ラララ 声を合わせて 百年先まで この気持ちをつないでいこう
百年先もまた同じ気持ちで歌えるように
百年先も今と何も変わらずに残るように
言葉だけなら嘘もつけるよ 愛する人にも
だけど なぜだろうこの気持ちに嘘はつけないよ
愛は ねじ曲げられない いくら喧嘩しても変わらない
愛が 胸の中に消えない明かりを灯しているから
いつもいつでも 僕は素直というわけにはいかないよ
時には君を裏切るだろう 傷つけてしまうだろう
だけど あとになって気づくのさ
どうして僕は君にあんなこと言っちゃったんだろう
そんな気持ちがあればまた仲直りできる
ラララ 心重ね合わせて 遥かな未来へつないでいこう
百年先の今日もまた変わらず笑えるように
百年先の今日も今日と同じ気持ちで
大げさなことは何もなくてただ愛してる
気持ちだけが 君を思う気持ちだけが あるだけだ
それだけで今日という日は百年後には
思い出という宝物になる
いつまでも僕は このままじゃないよ
だんだん 歳をとって 物覚えも悪くなる
でも君のことだけは頑張って 忘れないから
いつまでも いつまでもそばにいて 支えてくれないか
一人じゃ上手く歩けないこんな僕のそばに
ラララ 声を合わせて 百年先まで この気持ちをつないでいこう
百年先もまた同じ気持ちで歌えるように
百年先も今と何も変わらずに残るように。
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旅に出るには理由なんかいらない
足が前へ前へと 何かに導かれていく
踏み出したその一歩から
世界は広がってゆく
流れ行く 風に聞いてみても 何もわからないよ
だから僕は地図も持たずに 旅に出る
今日も青い空を 気持ちよさそうに泳ぐような
白い雲のように心は 行き先を選ばず
思ったまま 気の向くほうへ 歩いて行く
笑ったり泣くことに説明なんていらない
ただ嬉しかったり悲しかったりするから
サイコロ振って出た目の数だけ
そんな旅面白くない
雨に降られるのもまた旅の 面白いところだ
だから傘なんて差さない 濡れてやるさ
突き抜けるような 青い空をただどこまでも
心に履かせたスニーカーで 目的もなく
その日暮らしも大いに結構 のらりくらり
口笛ひとつ 吹いて
風の呼ぶ声がしたら
また新しい明日へ
旅立つ 僕らは
夜を飛び越えて朝に出会う
今日も青い空を 気持ちよさそうに泳ぐような
白い雲のように心は 行き先を選ばず
思ったまま 気の向くほうへ 歩いて行く。
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悲しみはね寂しくて切なくて
言葉にしたら 思わず涙が出てくるよ
傷跡の理由(わけ)は聞かないでね
知らないふりをしてくれればいいから
悲しいなんて 思いたくないのは
強がっていたいからだよ
ちっとも強くなんかないのに
誰かに 弱さを見せるのが 嫌で必死になって
強いふりしてるだけだとわかってね
ああ 何か余計なことを言いそうな
この口に 指をあてて 悲しいときはそっと 誰にも言わずに
目を閉じたまま 泣こう
悲しみはただ雨のようにほほを伝い
あっという間に ほほから離れていく
涙が降り止んでもまだ胸の中には
しとしとと雨が降っている
人一倍 寂しがり屋なくせして
強がってしまうのは
寂しがり屋だからだよ
素直になるのは案外恥ずかしいんだ
だから 容易には心開けない
ああ この悲しみを誰かのせいにするなら
一人きりで ふさぎ込んだほうがいい
自分の悲しみは自分にしかわからない
涙の理由は 誰にも教えない
ふと立ち止まる夜の中 朝の中
気づけば 泣き疲れた僕よりも そばで慰める君のほうが 疲れて眠ってる
お疲れさま これじゃ僕のほうが君を 慰めているみたいだなあ
ああ 何か余計なことを言いそうな
この口に 指をあてて 悲しいときはそっと 誰にも言わずに
目を閉じたまま 泣こう
悲しみはね無理に言葉にはしなくてもいいんだよ。
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それはまるで思い出の中に 咲いた花
それはまるで瞼の裏に広がる小宇宙
読みかけのままで放り投げた本の続き
その向こうにあったはずの知らない世界
光と戯れながら 影はゆらゆら揺れて
きのうまでの悲しみをそっと指でなぞる
忘れられた いくつかの記憶とその片隅に
ひそやかに たたずむうすぼんやりとした
真っ白な画用紙の隅っこでのたうち回る死にぞこないの夢
すべてのはじまりからすべてのさよならまで
味わって 飲み干して 余韻まで たのしんだら
あとはただ 骨になって 灰になって
跡形もなくなって
僕の世界はもう
僕のものじゃない
君の世界は もう
君のものじゃない
そして 誰のものでもなくなった世界は
いつまでもただそこにあるだけ。