詩人:どるとる | [投票][編集] |
青い空を見上げろよ 道に迷ったときには
白い雲に浮かべろよ
とびきり明るいイメージを
何かと忙しい日々を走っているけれど
たまには 休んでよ
サボってもばちなんかあたらないよ
風は流れ窓の向こうへ いつの間にか僕は夢の中 何ひとつ 恐れるものなどない
あの空のように 心は青く染まったままで
浮き雲のように心ごと遠くへ旅に出るよ
約束しよう 明日は今日より笑うのだ
きのう見た夢の続き また今夜も見れるかな
疲れ果てた帰り道
自転車のペダルさえ重たい
物語のページをめくっていくように
時間と追いかけっこ
追いつけ追い越せとばかりに生きてる
夢は終わり目覚めたとき 雨じゃないことを願うけど
君の笑顔が太陽のかわりだぜ
裸足のままあらすじの向こうへ 行こうよ
踏み出したその一歩からすべては始まる
約束したよ 明日は今日よりいい日だよ
サンダル投げて 裏なら 雨
表なら晴れ そんな占い 誰が決めるの
くだらないから 僕は 何も頼りにしないで からだひとつで歩いていくよ
あの空のように 心は青く染まったままで
浮き雲のように心ごと遠くへ旅に出るよ
約束しよう 明日は今日より笑うのだ
約束したよ 明日は今日よりいい日だよ。
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意味もなく窓を開けたり閉めたり そんな事を繰り返しながら
待ちわびた朝の向こうでまたひとつ ページをめくれば
そこから歩き出すストーリー
口笛を吹きながら歩いていく
下手くそな歌声で隙間を埋める
何が咲くのかいつ芽を出すのかそれもわからない 種をまく
そして僕はまた意味もなく 窓を開けたり閉めたりしてる
待ちかねた人たちは ドアの向こうで 足踏みをしながら
今か今かとその時を待ってる
口笛が鳴り止めば 僕は立ち止まり
空を見上げながら涙を流すだろう
名前もない花だ ましてや形もない
花が 静かに 笑ってる
近づく夏の足音 耳をすまして なんとなく すぐそこまで
ドアのそばまで 来てる
口笛を吹きながら歩いていく
下手くそな歌声で隙間を埋める
何が咲くのかいつ芽を出すのかそれもわからない 種をまく
君の未来に。
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あの日に帰りたくて目を閉じて瞼の裏に広がる記憶を
手繰り寄せればほらいつかの笑い声がするようなしないような
いつまでも忘れたくないほどの想い出が僕にもあったんだな
瞳に映してる世界は「未来」と呼ぶには変わり映えもしない
みんな少年だったよ いつの間にか 背も伸びてしまったけど
もうあんなふうに無邪気にはなれないし 素直にもなれないけど
まだ 少しばかり 残ってる 花びら一枚
この胸の片隅 ヒラヒラたゆたっている
いつぞやの雨の日 傘を忘れた人が雨宿りしてたそんな記憶も
いつかはすべて嘘みたいに通り過ぎた出来事になって
ずっと閉じてた目を開いたら いつもよりもあざやかに 突き刺さる光
聞こえてる声や目にしている景色を「未来」と名付ければ
世界は広がってゆく
閉じてた目を開くように夜は明けて
またひとつ新しいページをめくってゆく 踏み出すその一歩で世界の果てに行ける
まだ わずかばかり 残している あどけなさ
時が経っても変わらない君を君は知っている
そしてひとつの始まりが終わって
やがてそこからはじまる続きのストーリー
みんな少年だったよ いつの間にか 背も伸びてしまったけど
もうあんなふうに無邪気にはなれないし 素直にもなれないけど
まだ 少しばかり 残ってる 花びら一枚
この胸の片隅 ヒラヒラたゆたっている
あの日に帰りたくて目を閉じて そして
いつまでも忘れたくない記憶はやがて
忘れたい痛みごと思い出になって。
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言葉に出来ない気持ちになったときは
静かに目を閉じたまま その喜びや悲しみをかみしめよう
ふわっと宙に浮いたような気持ちが
君の行くはるか道の先まで花のようにほころんでる
ああ風に乗って 行こう
あらすじの向こうへ
目の前に広がるこの世界は誰かが
想像した世界でも君は今生きている
そんなたったひとつの確かなでも
不確かな道しるべが明日と今日を
つないでゆく いつか見つかるかなあ
世界に太陽を描く言葉 すべての雨上がりに
伸ばしたその手で つかんだものは
いつか宝物って呼べるくらいこの道の先で思い出になる
そばにあるすべてのものや人々の
ぬくもりや優しさ ひとつひとつ 指で数えても足りない
ああ 涙のひと粒は未来のひとかけらさ
僕の世界を構築する ひとつひとつ
それは色彩や旋律かもしれないね
なくしちゃいけないものばかりだなあ
曖昧でも ここにある 気持ちだけは
ずっと愛しいまま 聞こえているよ
世界に太陽を描く言葉 あなたの雨上がりに
ここから見える毎日はささやかなものだけど それは僕にとって いつまでも変わらない幸せだと思うんだよ
それが僕が出した答えなんだ
目の前に広がるこの世界は誰かが
想像した世界でも君は今生きている
そんなたったひとつの確かなでも
不確かな道しるべが明日と今日を
つないでゆく いつか見つかるかなあ
世界に太陽を描く言葉 すべての雨上がりに
夢から目覚めた世界に。
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踏み出したその一歩でせかいは広がる
恒星のように 光を放つスピカ
何でも出来そうな気がするよ
笑ってよもっと 泣いてよもっと
僕のせかいに 君のせかいを近づけて
ひとつに重ねるつもりで
いつか 君のせかいと僕のせかいが
同じせかいだって気づけたらいいな
そこから せかいは広がる
プラネタリウム 宇宙に向ける望遠鏡
すべてを観たくって 覗くレンズ
何にだってなれそうな気がするよ
伝えてよ もっと
教えてよ もっと
君のせかいを僕に見せてください
僕のせかいを君に見せてあげたい
いつか 互いのせかいを愛せたらいいな
そして 同じせかいで続くストーリー
せかいは僕らの手で つくるんだ
ひとつになって
生まれては 消えて
終わっては 始まって
解き放つ光 たどり着く新しいせかい
笑ってよもっと 泣いてよもっと
僕のせかいに 君のせかいを近づけて
ひとつに重ねるつもりで
いつか 君のせかいと僕のせかいが
同じせかいだって気づけたらいいな
そこから せかいは広がる
広がる。
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今日も誰かの 笑い声で始まる
僕と君だけのショーへようこそ
ヘイ幕が開けば いつものように いつもみたいに
誰かが誰かを 指差して笑ってる
なにがそんなにおかしいのか 僕にはいまいちわからない
でも誰かが転ぶのを見ては みんなが一斉に笑うんだよ
ああ僕から言わせりゃ滑稽だね 鏡に映した自分の姿を
笑ってるのに気づかない
どうしようもないねお互い様 この世のすべての悲しみを
笑い飛ばすほどに 君は笑ってる
誰もが 観客です そして誰もが役者です
今日も始まる
愉快!痛快!笑タイム!
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途絶えない車の流れ いつまでも見ていた
なんとなくぼんやりと空っぽの頭で
意識の底に沈んでるたくさんのことは
今はまだ思い出さなくていいことばかり
どこまで行くの?何をしようとしていたのかなあ
それさえなぜだろう
あやふやだ
今日どのくらいの人が生まれていても
どのくらいの人が死んでいても
変わらないよ 明日を生きる僕らには
そんなことは関係ない でもそれは僕も同じだ
みんな いつも今日より明日を見つめて生きている
だから 僕も今日より明日を見つめて生きて行こう
夕暮れの街並み 沈む夕日を見ていた
チャイムが鳴ったらいっそう切なく
闇雲に生きていたよ 何かに必死になって
何をそんなに慌てていたのか
急ぐ理由なんて何もないはずなのになあ
それでもなぜだろう
忙しない
今日この国で何人死んでも 戦死する人の数に比べたら 微々たるもので
生きる辛さとか苦しさとか 抱えながら それでもまだきれいごとが吐ける
だって いつも 「他人」より「自分」を見つめて生きている
だから 僕も 「他人」より「自分」を見つめて生きていこう
生きていけるかなあ
なんとなく 死にたいから
そんな理由にもならない理由で 死ぬなんてむなしいから
生きているだけだよ
それを勘違いしないでね
本当は 生きていたって無駄なことくらいわかっているんだよ
わかってほしいんだよ
今日どのくらいの人が生まれていても
どのくらいの人が死んでいても
変わらないよ 明日を生きる僕らには
そんなことは関係ない でもそれは僕も同じだ
みんな いつも今日より明日を見つめて生きている
だから 僕も今日より明日を見つめて生きて行こう
悲しみに溺れないように。
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笑わないでね 傷ついたってへこたれたって
雨にうたれたきのうの自分を
長い目で 見てね
言い訳ばかりのこんな僕でも
たまには泣きたくなることもあるさ
ただ 今だけは目を閉じたまま
夜の中に そっと 深く沈み込んだまま
夢に夢を重ねて ひたすら朝を待とうか
遠くの街の涙を 思いながら 忘れながら
今日は通り過ぎてく
見損なわないでね
間違ったって
下手くそだって
明日には今日の分まで笑えるから
見過ごしてね
あまってる優しさを ください
風が吹いただけだって笑ってね
ただ そこにある すべての形あるものへ
注がれていく 形のない心が 少しずつ
形をなしていくよ 今日も回る地球の片隅で
何気なく 繰り返される生と死
僕も 早く忘れなくちゃ
ゆらゆら 街明かり
夕暮れを待っていた
誰かの影 ひとつ
やがて 消えてく
あとにはただ思い出だけが 残って
ただ 今だけは目を閉じたまま
夜の中に そっと 深く沈み込んだまま
夢に夢を重ねて ひたすら朝を待とうか
遠くの街の涙を 思いながら 忘れながら
今日は通り過ぎてく。
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僕らは笑いながら 歩いて行く
いつもの通学路を歩いてくみたいに
だんだん大人になっていく為の道を
一歩一歩と踏みしめて噛みしめて
味わい深い季節は 通り過ぎても
まだ僕の中に 枯れ葉一枚 残っている
たゆたうように ただようように
君は そこで何を見てるの?何を聞いているの?
こっそり内緒話でもするように
僕だけに教えてよ 長い長い道草の途中で
この頼りない一歩が ちゃんと明日に つながってゆくように
僕らは 泣きながら なくしものを探した
見つからなくて 途方に暮れたよ
自分で隠した宝物のありか
いつの間にか隠した場所を忘れてしまって
名残惜しいすべてを 憶えていたいのに
ひとつひとつ 消えてく それは車窓からの眺め
歌うように 叫ぶように
生きていくその先に何があるのか 何もないのか
耳に 口を近づけて 愛してるよとつぶやいて終わらせてよこの身に迫る寂しさを
このちっぽけな 覚悟が ちゃんと 明日にたどり着くように
続くように
たゆたうように ただようように
君は そこで何を見てるの?何を聞いているの?
こっそり内緒話でもするように
僕だけに教えてよ 長い長い道草の途中で
この頼りない一歩が ちゃんと明日に つながってゆくように。
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道草が過ぎたな いつもの帰り道で
少しだけ 何かが起こりそうな気がしてたのに
積み木でも 積み上げるように
それは壮大な でも それでいてひどく単純な連鎖
いつかみんなでつくった秘密基地は
もう影も形もないけど それでもまだ
残された世界に 風の余韻だけで回るジャングルジムと
砂場に 転がる小さなバケツとスコップ
誰かがつくった くずれた砂山
僕らはそんな思い出を忘れるために 今日を生きてる
それだけは間違いないんだ
拾った猫は 高架下にダンボールで
寝床をつくったけどすぐに 死んでしまった
お墓をつくった子供の一人が言った
「こんなことになるなら知らんぷりすれば良かった」
その一言は僕の心にずしりとのしかかって
命の重さをはじめて感じた
ほころんでく世界で 残された人たちだけで 成り立ってる
ちっぽけな輪で囲むように知らんぷりしてる 僕らは隠れん坊の途中さ
少しもあの頃と変わってないよ 忘れるためだけに生きてる
あの痛みも夢だったってことにした
今ではもう 得難いものばかりだ
失って 失って それでも残ったものが僕のすべてになる
この世界のすべてになる
残された世界に 風の余韻だけで回るジャングルジムと
砂場に 転がる小さなバケツとスコップ
誰かがつくった くずれた砂山
僕らはそんな思い出を忘れるために 今日を生きてる
それだけは間違いないんだ。