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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[6180] 希望という名の椅子
詩人:どるとる [投票][編集]


「生きていること」
それを確かにするのはなんだろう

ただ呼吸をして 息を吸って吐いてるだけでは
生きてることにはならないんだ

それはただ 体の意思で生きようとしているだけで
君の意思で生きていることじゃない

「死にたい」なんて言う暇があるなら
「生きたい」と思うように 今は見えない太陽に手を翳してみろ

生きたいよ誰でも苦しみさえなければ生きることだけに前向きになれるのに 心が座りたいのは
絶望という名の椅子ではなく
希望という名の椅子だから

「愛するということ」
それがどんなことなのか わからないよ
でも知らず知らずに誰かに愛されてる
僕を見つめる君のまなざしがそう言う

それは きっと たったひとつの答えを持たないものだ
形や色に左右されない ただひとつのものだと思う

「愛されたことがない」なんて言う口をふさげ
愛されたことがないならば 今あなたはここには居ない

笑いたいさ 誰でも泣いてるよりも笑ってたほうが何倍も気持ちいいに決まってる
でも心が 選ぶのは 悲しみのない世界で笑うことより
悲しみのある世界で笑うことだよ

また一人 また一人 時代や時間が 変われば 街の景色や流行りが変わるように

人はまた新しい 場所を求めて 長年座ってた椅子から立ち上がり 遠い旅に出る

新しい自分になる為に もう一度生きる為に

生きたいよ誰でも苦しみさえなければ生きることだけに前向きになれるのに 心が座りたいのは
絶望という名の椅子ではなく
希望という名の椅子だから。

2015/03/22 (Sun)

[6181] 支えをなくして
詩人:どるとる [投票][編集]


花は 咲いてほころんで 空は広がってそして流れて 僕は笑ってたまには泣いて

生きているって 形にしている

一呼吸おいて 君は歩き出すよ

歩き出した ストーリーはそのまま

止まらずに 次のページへ進む

もうひとりで歩けるね
もうひとりで立てるね。

2015/03/22 (Sun)

[6182] ベランダ
詩人:どるとる [投票][編集]


愛する人を傷つけてしまったときや生きることにつまずいたときには
いつもベランダに出るのが僕の癖になってしまった
なんとなく見上げた空はもう日暮れ前
ほら チャイムが鳴って 夕闇迫るよ

日は少し伸びてもまだ 春というには肌寒く
シャツ一枚では少し心もとない
だから 風邪を牽かないようにしなくちゃ

くしゃみひとつした ら
涙が 一気にあふれた
当然それが理由ってわけじゃないけれど
まるで合図のように強いはずの僕をこんなにも弱くする
ほら もうあっという間に夜が あたりを闇で包んで
呆れたような 君をガラス越し 映してた
「もう、ゆるしてあげる」と
君は笑ったんだ

逃げ場所なんてどこにもないと思った
でも居場所ならここにちゃんとあるんだ
待っていてくれる人がいて 心配してくれる人もいる

こんなに呆れたり たまには喧嘩したり
あれやこれやしたり 出来る人がいる
ただそれだけで 本当は 幸せなのに 気づかないってだけで
幸せは 目には映ってても心には映らない

※時々 何もかも わからなくなる時がある
生きることさえむなしくて 立ち止まる時
決まって 僕を励ましてくれるのは大好きな君以外いないよ
うまい言葉はこれといって思いつかないけど
今はとりあえず 愛してる これで勘弁してね
「相変わらず 不器用だね」と
君は また笑った※

多分 そんな ひとつひとつのささやかなこと
ばかばかしくもあってくだらなくもあって
だけどかけがえのない思い出が
明日を 生きる 力になるんだ



その笑顔のために僕は今日も生きている
その笑顔のために僕は明日も生きていく。

2015/03/22 (Sun)

[6183] ライオン
詩人:どるとる [投票][編集]


風の中に立っている
向かい風の中に
追い風は まだ
吹かない
百獣の王様は
誰より きっと
悲しみを知っている
人の痛みを知っている
優しい心は 傷ついたその傷跡があるから

人は誰しもライオン 吠えて存在を提唱する
「認めてくれよ 僕はここにいるよ」
君も たてがみを揺らして 野を走るライオン
「愛しておくれよ 愛をおしえておくれ」

出来損ないでも
愛を知ってれば
優しくなれる
人らしくなれる
誰かの先頭に立って
道しるべになれる

人は誰しもライオン 吠えて存在を提唱する
「認めてくれよ 僕はここにいるよ」
君も たてがみを揺らして 野を走るライオン
「愛しておくれよ 愛をおしえておくれ」

嫌われ者の乱暴者じゃなくて
あたたかい心に 血の通う人になりたい
たとえばライオンのような。

2015/03/25 (Wed)

[6184] 独白
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この夜は 寂しさや切なさを 隠して
はみ出した今日の傷跡さえ 見えない
カーテンをぴしゃりと閉め切ったように
都合の悪い すべてを 視界から消している

雨は ただ地面を削り取り やがて 何もかも なくなって
誰かの胸の片隅に影だけが ぽつり残るだけ

僕は声も出さずに
泣いた 夜が明けるまで
そんな 日もある
この涙は忘れてしまうには
あまりにも 大切な思い出だ
ほら いつの間にか宝物になっている

どれだけの朝を 夜を繰り返せば
まともに笑ったり泣いたり出来ますか
わからないことばかり積み重なって 積み木みたいに 心の中に 答えのない問いかけが

記憶の中を 埋め尽くしてしまっている
いつか 片づくかな
あなたの記憶に 小さな明かりを灯す 忘れないでね

笑うことを 忘れてしまったように
うれしいことがあっても笑えない
雨のように胸に突き刺さる
時の重みが 僕を押しつぶす
ああ独白は暫くつづく

夢から覚めたら ここはどこだろう
どこでもないさ 夜の片隅
ずいぶん遠回りしてきたよ やっと
スタートラインに立てたかなあ

僕は声も出さずに
泣いた 夜が明けるまで
そんな 日もある
この涙は忘れてしまうには
あまりにも 大切な思い出だ
ほら いつの間にか宝物になっている

ゴミ箱に捨てたあの 萎れた花も。

2015/03/26 (Thu)

[6185] 独楽
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あなたが好きなもの
ひとつひとつ数えて
覚えたよ
好きな食べ物や好きな場所 好きな景色
好きな色 好きな映画 好きな洋服
あなたが好きだと僕も好きになるよ
不思議だね つながってるってわかる

くるくると 回る 独楽のよう
世界を見渡しながら いろんなことを知る
好きなもの 嫌いなもの まだ 見たこともないもの
そんないろんなことをあなたと 見たり聞いたり さわったり

雨の日には 心も
ふさぎ込んでしまう
傘もない
お互いの好きなもの すべてを 同じにはできない
だけどすべてが同じじゃないから 面白い
あなたが好きなものを嫌いでも
僕が好きなものをあなたが嫌いでも
それは それで 正しい

くらくらとめまいの中で 見てる 夢
幻かもしれない この世界は 誰かの
見てる 夢かもしれない なにが本当かわからないこの世界
これからも喧嘩もするしささいなことですれ違うだろう

ああ でもそのたびに 今までわからなかったあなたの好き嫌いがわかる
だから 喧嘩することもすれ違うことも それはそれで正しい

くるくると 回る 独楽のよう
世界を見渡しながら いろんなことを知る
好きなもの 嫌いなもの まだ 見たこともないもの
そんないろんなことをあなたと 見たり聞いたり さわったり

愛されたり 愛したり 明日も 明後日も
何年後も 何十年後も ずっと ずっと
僕は僕のまま 君は君のまま 世界は世界のままさ。

2015/03/26 (Thu)

[6186] 
詩人:どるとる [投票][編集]


泥まみれでもいいのよ
笑うのが下手くそでも
傷だらけでもいいのよ
あなたらしくって素敵じゃない

汚いって思うのは汚いっていう人の心が汚れているから
そう見えてしまうだけだ

だから

泥まみれでもいいのよ
たとえあなたを誰かが嫌っても
私だけはそばにいて
誰もつなごうとしないその手をぎゅっと確かに握ってあげるよ

誰にも愛されないあなたを
同じように誰にも愛されない
私があなたを誰より先に愛すから。

2015/03/27 (Fri)

[6187] 心に傘を
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今日はあいにくの雨で 朝から憂うつになるよ
どうして 悲しみは雨みたいに まるで過ぎ去ってしまえば
痛みさえも なくなって 影だけを残したまま消えていくのか

せめて 悲しい人生に傘がひとつあればいいね
見えない傘を 君の心に そっと差し出してあげるよ
お日さまが君の 空を照らすまで

目を閉じてしまうと
何も見えない暗闇が
世界を包み込んで 悲しみはそんなふうに何も見えなくさせる
そして今日も日は暮れて帰り道を歩く君
もうじき夕日が沈む

せめて 今日は笑えなくても明日は笑えるといいね
涙で ずぶ濡れの君の心に 僕の傘を差してあげるよ
いつもみたいに君が笑ってくれるまで

泣いてもいいんだよ
生きるということは時に苦しくて辛くて
だからその痛みを
人は涙で流してごまかすんだ
そしてまた笑えるようにしてるんだ

せめて 悲しい人生に傘がひとつあればいいね
見えない傘を 君の心に そっと差し出してあげるよ
お日さまが君の 空を照らすまで。

2015/03/28 (Sat)

[6188] 夏に会いたい
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夏を抱いた空に 白い雲は 宛もなく流れる
あの青空に とけてしまえたなら

心の帆を立てて 青い空の海を
大波小波かき分けて行こう
珊瑚礁の間を抜けて 魚の群れを横目に
机の引き出しの奥にしまったはずの絵日記に
描かれたあの夏にもう一度会いたい

風はどこに向かって行くのか 旅人気取りで
手紙も残さないまま いつの間にか

心に 翼が生えて 空想の中を旅する
自由はそこにあるものと知れ
鉄屑の街には 用はない 見えない扉を開けて
その向こうへ 逃げ水が手招きする
蝉しぐれの雨の真っ只中へ
いつか忘れたふりのあの頃の僕に会いたい

麦わら帽子は 風にさらわれて
どこかに消えた
追いかけてみよう
足取りは まだ消えてないよ
まだわずかに足跡が思い出の向こうまで続いてる
さあ 行こう船出のように

心の帆を立てて 青い空の海を
大波小波かき分けて行こう
珊瑚礁の間を抜けて 魚の群れを横目に
机の引き出しの奥にしまったはずの絵日記に
描かれたあの夏にもう一度会いたい

そしたらなんて言おうかなあ。

2015/03/28 (Sat)

[6189] 波乗り
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昨日の痛みが よみがえってくるよ ほら
思い出とは少し違うかもしれない
だけど あの涙が 今日の日の笑顔を
咲かせたのも本当のことだから

夕暮れの街並みは いくつもの人の 重いため息を 背負ってる

流れる人波に僕はうまく乗れずに 置いていかれてしまう
笑った顔が あまりに悲しそうに見えた
だから思わず 抱きしめてしまった
うれしかったのは 握った手を握り返してくれたこと

言葉は いつも あと少し足りないんだよ
どうしてっていうほど 遠回りしている
だけど 君のその優しさでちょうどいい具合にほだされたら
そんなことどうだっていい

君にだけは置いていかれないように
君の手をぎゅっと握りしめた

みんな我先にと 急ぐばかりで他人になんか目もくれやしない
気を抜くと僕も そんな奴らと同じになってしまいそうになる
しっかりしなけりゃ
夢うつつの中で 見た君の笑顔が夢でないことを願うよ

そうやってなんとなく続いていくたくさんの僕と君の物語
背負ったり背負われたりしながら
かわりばんこに きっと今日もこの街のどこかで愛は順調に育っているんだろう

流れる人波に僕はうまく乗れずに 置いていかれてしまう でもいいんだ
僕が願うのは君の隣で この先もずっと
こんなふうに 笑ったり泣いたりすること
それさえ変わらなければ 誰に嫌われても君に愛されていれば
明日は 晴れる。

2015/03/28 (Sat)
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