詩人:どるとる | [投票][編集] |
この夜は どこまでも終わらない物語を
抱いたまま 行き先のない旅をしているその途中
再び夜明けを迎えては見送って
繰り返す 輪廻のように巡り巡る メビウス
何度も何度でもつないだ手を
ほどけぬように 片結び
瞼の裏にも宇宙は広がり 夢の中で
君は 朝を迎えるまで 銀河を走る汽車に乗って
背中合わせの星を結ぶ
窓をノックしている夜風が 手招きしてる
行こう 片道切符握りしめてもう二度と
明けることのない朝を 抜け出して
夜明けへと続く長いトンネルくぐって
星が流れてくのを 窓越しに眺めてる
宮沢賢治になったみたいだ
見えないものを 見る為には 子供の心を忘れないことだ
とどめておくことは出来ない すぐに忘れ去られてく
だから今日と明日は同じようで違う世界
レールのない旅は続く
答えのない自問自答は続く
潜って行こう 深い海の底へ
例えば昔読んだ本の中へ
瞼の裏にも宇宙は広がり 夢の中で
君は 朝を迎えるまで 銀河を走る汽車に乗って
背中合わせの星を結ぶ。
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瞼の裏の暗闇に昨日が映る
いつかの思い出が明かりのように
灯って 点いたり消えたりする
季節が変わっても 思い出は少しも色あせない
変わらないものも 変わりゆくものも
同じようにこの世界に 存在している
それが なんとなくうれしくて 悲しくて言葉にならないんだ
やがて何かが終わってそのかわりに何かが始まる
そして 誰かが生まれてどこかで誰かが死んでいく
そんな行ったり来たりする景色を眺めながら
ただひたすら 世界が終わるのを待つ
映画を観ている人の姿勢で
悲しい場面で泣いて楽しい場面で笑って
同じアングルで世界を見てる
今が明日になっても変わらず明日は今のまま
花は散ってもまた同じ場所に咲く
形は少しずつ違うけどここにある
それは寄せては返す 一度きりの旅
通り過ぎた 道に思い出が落ちてる
やがて 何かに気付いて
そのかわりに何かを忘れていく
雨に降られてる日もあれば 陽射しにめぐまれた日もある
同じ世界でも それぞれに異なる今を生きている
いくつもの人の 人生をその身にはらんでる
それはまるで 走馬灯のよう
在りし日の姿を映し出す
シャボンのように生まれては
消えていく 記憶のダイジェスト
やがて何かが終わってそのかわりに何かが始まる
そして 誰かが生まれてどこかで誰かが死んでいく
そんな行ったり来たりする景色を眺めながら
ただひたすら 世界が終わるのを待つ。
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続きの物語が ページの向こうで
僕らを手招きして 呼んでる
さあ扉を開けたら 色とりどりの世界
勝手に 色づいていくわけじゃないんです
誰かが 笑ったり泣いたりするから
はじめてモノクロの世界が色づいてく
ハルモニア 遠い 遠い誰かの願いが
花咲く季節の真ん中で そっと
日だまりの中に とけている
叶わなくても 空に届かなくても
それは いつしか 蒔いた種が
瞼の裏に花を咲かすような
目には見えない かすかなときめきが
キラキラと 輝きを放ってる
そしてまた続きの物語が
柔らかい春の陽射しの中に
たったひとつの幸せを描くでしょう
忘れたあの痛みさえもなんだか
今では愛おしくて抱きしめたくなる
新しい世界の窓を開け放とう
ハルモニア 花びらの一枚一枚に
映るそれぞれの暮らしの片隅
湯気を立てて 揺れている幸せ
雨降りのあとに架かる虹のかたち
たとえば悲しみが残す影
涙が置いていった晴れ間の兆し
誰かの口笛が風に乗って聞こえる
ああ 笑うことがこんなにも気持ちいい
当たり前なことが当たり前のまま変わらない
ただそれだけで今日はいい日だ 明日もいい日だ
ハルモニア 遠い 遠い誰かの願いが
花咲く季節の真ん中で そっと
日だまりの中に とけている
叶わなくても 空に届かなくても
それは いつしか 蒔いた種が
瞼の裏に花を咲かすような
目には見えない かすかなときめきが
キラキラと 輝きを放ってる。
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君と出会えて良かった
知らない僕に会えたから
君と出会えて良かった
こんな僕でも誰かを愛することが出来るって気づけたから
たくさんのありがとうが まだ渡せてないのに
どうして 君はどこを探しても居ないんだろう
君が残したものをひとつひとつ
思い出すよ 君は人を愛する喜びを
教えてくれたよね
すべてを失ってしまったと思っていた
でもそれは間違いでした 僕は君から
教わった人を愛する気持ち 大切にするよ
だからこの届け先のないありがとうはさよならのかわりさ
時に悲しみを分け合って
時に喜びを分かち合った
そんな日々ももう何年前の出来事だろう
時間は僕を置いて進むのさ
あれから僕の時間は止まったままなのに
何事もなかったみたい季節はまた変わる
君が好きだったものを僕も今から好きになろう
君が好きだった場所
君が好きだった景色
すべてを忘れられる訳じゃないけれど
でもそれは 間違いでした すべてを忘れる必要はないんだ
だって君はいつまでも僕の好きな君だから
だから 君は今も僕の中で 思い出のひとつになっているんだよ
目を閉じて 浮かんだあの場面 あの言葉の意味
たまに喧嘩して背中合わせが 寂しくなってすぐに 謝ったのは僕のほうだったね
意地悪く 怒ったふりをして僕が しょんぼりすると笑いながら許してくれたあの時の君をまだ覚えてる
まだいろんな君が僕の中にあふれてる
君が残したものをひとつひとつ
思い出すよ 君は人を愛する喜びを
教えてくれたよね
すべてを失ってしまったと思っていた
でもそれは間違いでした 僕は君から
教わった人を愛する気持ち 大切にするよ
だからこの届け先のないありがとうはさよならのかわりさ
君のいない明日を生きる僕の決意のかわりさ。
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アカシアの花が風に揺れる
なんとなく僕は ぎこちなく
笑ってみせたけど 笑えてなかったね
手探りしても見つからない
愛なんていらないって言ったけど
そんな見え透いた嘘はもうつけない
喧嘩したあの日の夜から すれ違う背中合わせの日々が続いてて
なんでもっと素直になれないんだ 僕は自分が嫌いになる
僕は僕が愛せる僕になることより君が好きになってくれる僕になりたい
知らない駅で降りたときの気持ちに
よく似た寂しさを 覚えたよ
いつもの街が いつもとは違うようだ
君がいたから 平気だったことも
君がいなけりゃ 出来ないよ
ジャガイモの剥き方もわからない
ごめんね その一言がどうして言えないんだろう
意地を張ってる場合じゃないのに 早く謝ってしまわなければ
僕はすべての人に嫌われても君一人にだけ愛されていれば幸せなのに
君がいなくなって はじめて気づいたいろんなこと
くだらなくてばからしくてでも大切なこと
引き出しをいくら探しても 探し物が出てこない
「ねえ」って声をかけるけどすぐに思い出す
ああ君はもういないこと
その時たまらなく悲しくなる
喧嘩したあの日の夜から すれ違う背中合わせの日々が続いてて
なんでもっと素直になれないんだ 僕は自分が嫌いになる
僕は僕が愛せる僕になることより君が好きになってくれる僕になりたい
なりたいのにもうなれないんだね。
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涙を流している君を見ていたらなんだか悲しくなって
僕も泣いてしまってこっちが逆に励まされてしまう
人はとてもとても強いように見えて本当は弱い生き物だから
時には辛くて苦しくてたまらない気持ちになるんだ
どうすればいいのかなあ 生きていくことが嫌になったら
誰に聞いても誰も答えを教えてくれないよ
だから迷いもするし悩んだりもする
だけどそれが生きていることだと
明日も笑って 生きていけたらいいな
昨日の涙を 忘れるくらい笑えたらいいな
涙を流してる人を指差して弱いやつだと笑うやつは
自分が泣いてる時に指を差されたら怒るくせに
弱さなんて誰の中にもあるものだから誰も人の弱さを
笑うことなんて出来やしない 人は自分の心を映す鏡
夕暮れ時いつもの帰り道 ふと立ち止まる
いつでもそばにいてくれるのは 僕の影だけ
正しい人でいようとするけど胸を張って歩ける程 きれいな心を持ってはいない
それでも明日は晴れるはずと雨に打たれ
言い聞かせてる
今日の涙は明日の笑顔
たくさんの人が通り過ぎてく
知らない顔や見知った顔
誰も 我先にと 急ぐあまり
他人の涙に気づかない
他人の痛みに気づかない
だから、孤独は否応なく生まれる
死んでしまえば楽なのかなあ だけどそれじゃ負けだよね
だから生きていくんだよ 明日また笑うために
生きているということを心から喜ぶその日のために
僕を愛してくれるすべての人にありがとうと言える日のために
明日という日のために。
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喧嘩したあとでいつも思うんだよ
少し言い過ぎたかなあとか
今頃泣いてないかなあとか
自分で傷つけたくせにさ
おかしいだろう?
結局君のこと嫌いにはなれないんだ
喧嘩する前より喧嘩したあとのほうが仲良くなってる
免疫みたいにさ 僕の中に抗体が出来ているのかな
もう傷つけないようにと僕の中の何かが
僕に言っているんだよ
愛なんて たいそうなもんじゃない
ただ君を思うだけ それだけで
いつもいつでもうれしくて
たまにすごく苦しくなるんだ
それが 多分 僕にとっての君への愛だろう
素直になれないのは今に始まったことじゃないから
口が悪いのも 寝相が悪いのも
君がよく知ってる僕の欠点だよ
でも君はそれでも僕のそばにいてくれる
喧嘩するときいつも悪いのは僕で
先に謝るのもいつも僕だね
さんざん言い訳したけど あとで後悔することを知っているのに
どうして僕は君の気持ちをわかってやれないんだろう
離れたら離れたぶん寂しくなって
離れたその距離を一生懸命
埋めようとしては空回りする
そんな僕でも笑って 許す君に敬服
遠回りだけど 愛はちゃんと伝わってるかい?
愛なんて言えるのかはわからない
君に思われてる それだけでその日は
朝から晩まで 笑顔でいれるから
小さな幸せにもありがとうと言えるよ
それがもしも愛なのだとしたらいいなって思うこの頃。
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まっすぐになれない
素直になれてしまえない
どこかでまたすれ違う
同じようで形の異なる二人の気持ち
重なってるつもりで
分かり合えてるつもりで
少し意見が合わないだけで
簡単に絡まりほつれる絵に描いた愛
けんかのあとでいつも 気付かされる
寂しさも 切なさも 君を傷つけた僕とその向こうに見える自分の過ち
言葉が見つからない こんな寂しい夜はない
迷いなんて捨てて素直になれたなら
どんなにいいだろう
でもね どこかでゆずれない気持ちを
捨てられずに 今も抱きしめてる
悪者にもなれずに
ヒーローにもなれない
正しさも愛しきれず
間違いも憎みきれず
半端なままの気持ち
なんでも知ってるつもりで
肝心なことは何も知らずに
口だけの愛はすぐにこわれて手抜きが あとから見つかる
けんかのあとはいつも
背中合わせの日々が
長く続いて 口も利かないね
愛する人がいるのに一人よりも寂しい気持ちになる
謝りたい でも 謝れない
行ったり来たりする気持ちのはざまで揺れてる
結局 泣くことしかできない僕を見かけた君が「もう許してあげる」って言うよ
何度でもこの寂しさは 僕をひとりぼっちにする
本当は君のほうが辛いことも わかっているのに
言葉が見つからない こんな寂しい夜はない
迷いなんて捨てて素直になれたなら
どんなにいいだろう
でもね どこかでゆずれない気持ちを
捨てられずに 今も抱きしめてる
でも そんな気持ちがあるからこそ 愛は 簡単には折れずに
僕らをこの場所に立たせている。
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スライドショーみたいに
いちいち 今日と明日が入れ替わる
そして昨日の今日は明日になって 今日の今日は昨日になる
数えきれない程のまばたき
瞬間だけわずかに遮られる
視界の中で見えた君の涙
目をそらすその先でも
君は消えなくて いつだって
僕がいくら目を伏せてても
君は僕をまっすぐ見つめてる
そのまなざしが あまりにも
きれいすぎて 僕は君と目を合わせられない
スライドショーみたいに
まばたきするたびに世界が変わるなら
1秒前の世界と1秒後の世界とでは なにが違うだろう
僕が見てる世界と君が見てる世界は
限りなく同じ筈なのに
何かがやっぱり違うから
目をつむっても耳をふさいでも
君は君のままで 僕の中で
確かな輪郭で 存在している
そのまなざしは 僕を疑う目ではなく
僕をどこまでも信じる目だ
何度でも まばたきは繰り返され
そのたびにリセットが出来るなら
もう一度 つまずいたところから
歩き出していこう
振り出しからのスタートだ
目をそらすその先でも
君は消えなくて いつだって
僕がいくら目を伏せてても
君は僕をまっすぐ見つめてる
そのまなざしが あまりにも
きれいすぎて 僕は君と目を合わせられない。
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君がいなくなった部屋はこんなにも広く 見えるんだね
君のあの涙のわけ 思い出すと なんとなく胸の奥が熱くなる
一人では料理さえうまく出来ない
ジャガイモもうまく剥けないし
軽量カップのある場所もわからない
君と喧嘩してからどれくらい経つだろう
すぐに謝ってしまえる程素直な気持ちがあったなら苦労しないのに
こんなに 君を愛しているのに
愛しているはずの君を 傷つけてしまうのは
やっぱり僕と君は違う人どうしだから
いやな気持ちだけ残したまま
仲直り出来ないまま
いくつもの日々が過ぎてゆく
君がいなくなってからはじめて知ったことがあるんだ
こんなに君が大変なことを笑って 毎日していたこと
洗濯物もうまくたためやしないし
洗い物もめんどくさくて
部屋の掃除も行き届かない
君がいたことがどれだけ僕にとって
大切なことだったのかわかった
雨が降ってた空もすっかり晴れて
洗濯物もよく渇きそうな日曜日
やっぱり謝ろう 素直になって 謝ろう
君のいない日がこんなに寂しいなんて
気づかなかったよ 君と喧嘩しなけりゃ
だからたまにはこうして自分を戒めて
自分が犯した過ちを反省する時間も必要
だけどまっぴらごめんさ
こんな気持ちになるのは
だから君には もう僕のそばから離れないで欲しい
素直になったら こんなに気持ちいいんだね
やっぱりどんなに意地張っても 君を好きな気持ちは
変わらず ずっと好きなまま
明日も 明後日も 何十年後も 変わらない
どれだけ歳をとってもボケても変わらない
それが愛だ。