詩人:どるとる | [投票][編集] |
何が僕を動かすのだろう
出来合いの既成概念を崩すために
個性を叫ぶけれどいつも空振りさ
つま先に 花びらひとひら 落ちて
誰かが言うよ 「春だ」って
あなたは 言うのさ
そんなものは
すべて愛に似たまがい物
はじまりのうた 手のひらに乗せて戯れるだけのストーリー
綿毛が 空に舞うのはこの場所に花を咲かせるため
君が 見つけたその場所に もう一度なくした光を 灯すため
春風は君の毛先を撫でて
誰もが春の訪れを喜ぶのに
僕だけはいつも寒さにふるえている
用意された椅子には 名前なんてない
だから、居場所というには大げさだ
それでもいいんだ
嘘でも出まかせでも
傷つくのは僕だけなら
フィルムの中 光と影に隔てられた 別々の世界に生きる二人
どこかしらすれ違いながらどこかしら重なるように
手を振りほどいて 物語は新しいあらすじを刻んでいく
僕の目に映るすべてのものは
きっとどこかしら嘘っぽくて安っぽいいうなればそれは青春が残した余韻
そんなのは愛という名前のまがい物
積み重ねた間違いは巧妙に正しさのふりをする
でもそれは何かが変わる合図だ
はじまりのうた 手のひらに乗せて戯れるだけのストーリー
綿毛が 空に舞うのはこの場所に花を咲かせるため
君が 見つけたその場所に もう一度なくした光を 灯すため
君の心に。
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目を閉じた 暗闇の中に灯る明かりは
いつかの 思い出を閉じ込めた場所
ひとつひとつ手繰り寄せて 思い出す
あなたのあの笑顔や涙のひと粒まで
今日も 帰って来てね
この家まで
笑ったり 泣いたりして
たまには喧嘩もして
当たり前な毎日が続いていく
日が昇りまた日が沈む
雨降りの日も晴れた日も
変わらずあなたを愛してる
それだけは 何が変わってもいつまでも 変わらない
聞こえない音や見えない景色のように
心にだけ刻まれる風景や声があるなら
忘れないように 刻み込んでよ深く深く
深層真理の底まで潜って
それを思い出と名付けて しまえばいい
ただいまって言って
おかえりって声がする
当たり前な毎日がここにある
特別なことがあるわけじゃない
だけど君がいるというだけで
この世界は 明日も輝いて見える
何年 何十年 経っても何歳になっても変わらない
いくつものただいまとおかえりが この世界にはあふれてる
タイミングはいつもすれ違うけれど 生まれる気持ちは 多分同じはずだよ
ただいまって言って
おかえりって声がする
当たり前な毎日がここにある
特別なことがあるわけじゃない
だけど君がいるというだけで
この世界は 明日も輝いて見える
何年 何十年 経っても何歳になっても変わらない
僕は僕のままで
君は君のままで。
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夕暮れの街並みは 誰かの帰りを待ってる
手を振り今日も誰かとさよならした
寂しさも切なさも隠さないでいいから
その気持ちを涙にして流してしまえばいい
今日流した涙も 浮かべた笑顔も
明日には全部 思い出になってしまう
あなたの瞳に 映る今日という日が雨降りでも
せめて明日はいい日になりますように
願いながら 祈りながら 僕は僕の今日を生きる
たくさんの人の今日が人の数だけある
あなたの今日と僕の今日は違うんだ
同じ今日の中にもたくさんの暮らしが
枝分かれするように続いているんだよ
今日笑えなかったら明日は今日のぶんまで
笑えばそれでいい きっと笑えるさ
僕の瞳に映る今日とあなたの瞳に映る今日が
どこかでつながってる そんな気がするのは
違う暮らしをしてても同じ世界で生きてるあかしだ
他人ごとではないんだよ
誰かがそこで泣いていたら
その涙から目をそらすことができないように
僕を労る誰かの優しさに気づいたら
僕も少し 優しくなれそうな そんな気がしたよ
だから賢い頭を持つより心ある人でいたいと思う
あなたの瞳に 映る今日という日が雨降りでも
せめて明日はいい日になりますように
願いながら 祈りながら 僕は僕の今日を生きる
君は君の今日を生きなさい
今日しかできないことをやりなさい
そして明日も確かに生きなさい。
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暗闇に浮かぶスクリーンには
誰かの 人生が 延々と映るのです
喜劇のような悲劇のような
愛憎劇のような
映画を観ているような気分で眺めてる
自分の事さえもまるで他人ごとのように
客観的に見つめれば悲しみも少しは ちっぽけに思えるかな
早送りも巻き戻しも出来ない
フィルムの中で 続いていく
一度きりの 長編映画
たったひとつの世界の中に
人の数だけ無数にあるストーリー
命の生き様を描くシネマ
映写機なんて 都合のいいものはなく
目を閉じても消えない世界が
痛みや 雨の冷たさや
陽射しの暖かさで
生きていることを伝えてる
他人と痛みを共有することはできない
だけどわかったように 他人の気持ちになることは出来る
気に入らなければ席を外すように
その場から立ち去ればいい
でもそれは死を意味するんだ
人の幸せや悲しみを余すことなく映す
フィルムの中で続いていく毎日は
明日から明日へつながってゆく
僕が観ている映画の続きを
いつか誰かも観るのかなあ
そして僕と同じように
笑ったり泣いたりして
いつかエンドロールを 迎えるのかなあ
その時、世界は君の瞳にどんなふうに映るのかなあ
早送りも巻き戻しも出来ない
フィルムの中で 続いていく
一度きりの 長編映画
たったひとつの世界の中に
人の数だけ無数にあるストーリー
命の生き様を描くシネマ
また誰かの物語がスクリーンに映る
タイトルなんてないけど
そこに映る物語は
きっと 命懸けのあなただけのシネマ。
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流されていく 絶え間ない時の流れに
乗り込んだこの電車の中から
眺める景色は 昨日も今日も変わらない
知らないままの誰かの涙や笑顔も
風の音に たやすくかき消され
目を閉じたまま いくつかのイメージを
暗闇の中に描いて その輪郭をなぞる
降るように時は 僕のからだをすり抜けて
やがて 僕は空っぽになる
がらんどうを埋めるのは七色の思い出
いつか たどり着くべき場所
風に乗って 何処へ行くのかあの綿毛
旅をするのなら 悲しみも連れて
花の種と 刹那の 夢を道連れにして
ストロボを焚いて その一瞬を切り取れ
夢の尻尾を もう二度と離すな
さよならの声が 行く手を遮るなら
道を外れて 地図にない道をたどる
忘れていくのさ 笑ったことも泣いたことも
本当に大切な記憶だけがあればいい
いつか終わる 物語を抱いて
あらすじを 追う 僕の足取り
通り過ぎる 風や
いつか 見た景色
いつか 聞いた声
そのすべて残らず僕のかけら
余すことなくあつめて ひとつに重ねたら
何が見えるかなあ
降るように時は 僕のからだをすり抜けて
やがて 僕は空っぽになる
がらんどうを埋めるのは七色の思い出
いつか たどり着くべき場所
迷いなく咲くべき場所。
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夜明けまではまだ遠い 夜と朝の真ん中で
立ち止まり 何に耳をすまし 何に目をこらしている?
Brand New Day
心の準備はいいかい?
望むなら この世界を全部 我が手に
愛の種を 蒔いて 虹の花を咲かそう
いつかの雨上がりに
走り抜ける為の余力を残したままで
明日のその先を見つめる瞳には 確かな未来が揺れる
Hello everyday
ようこそ 悲しみの国へ
おとぎ話の中にも 血の雨は降り
戦争は きれいな大地を焼き尽くし
花を 踏みつけるのだ
ああ 時計じかけの世界には
きっと時を刻む為の針なんかないんだ
だってこの世界には 命なんて あるようでないんだから
ゆっくり 世界は 終わりに向かい歩いていく
望むなら この世界を全部 我が手に
愛の種を 蒔いて 虹の花を咲かそう
いつかの雨上がりに
世界の 雨上がりに。
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言葉に出来ない思いがここにある
言葉に出来ない思いがこの胸にある
それはとてもありがとうの一言じゃ言いきれない
君からもらった感謝の気持ち
すべて全部伝えたいけど言葉にしようとすればするほど素直になれずに
汚い言葉で君を傷つけてしまうんだ
それでも 優しい君は なんでもないみたいにいつも 優しく笑ってくれる
一番大事なはずの人を誰より一番に傷つけていた
返す言葉もない それでも伝えたいんだ
こぼれ落ちる涙のわけは聞かないよ
君はそうつぶやいて
あたたかな微笑みでそっと僕を抱き寄せた
言葉にしていいことと
言葉にしなくてもいいことの
違いがいまいちわからない とりあえず思ったことを言葉にしている
だけど時々君の 心を深く傷つけてしまう言葉を 口にしてる
愛なんて口では言っても嘘だってついて
もうわからなくなって逃げ出そうとするんだけど 帰る場所はひとつしかない
ごめんねって言ったら もう許してるよって君が笑うから
返す言葉もない 涙で目の前がうまく見えない
不器用なのはお互い様でしょって君が言う
その時 僕は 君を愛せる喜びに これ以上ない幸せを感じるんだ
何度も 何度も 喧嘩したり すれ違っては
多分ね 少しずつ そうやって 間違いながら つまずきながら
お互いを 知ろうとしながら 同時に自分ってものを 知っていくんだろう
返す言葉もない 涙で目の前がうまく見えない
不器用なのはお互い様でしょって君が言う
その時 僕は 君を愛せる喜びに これ以上ない幸せを感じるんだ
だから 返す言葉なんかいらない
黙ったままでも伝わる痛みやぬくもり
その中に 灯る 確かな愛に 少しでも心が見えたなら
それがただひとつの二人が二人である証
今日も繰り返す他愛ない言葉返し
明日も僕は君の知ってる僕で
君は僕の知ってる君で
そして二人は二人のままで。
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誰かを好きになることよりも
自分を好きになることのほうが
何倍も何十倍も難しいって思うのは
僕が僕をまだ好きになれないから
自分の好きなところは見つからないのに
自分の嫌いなところはすぐに見つかるよ
自分の嫌いなところ 数えてみたらたくさんあったよ
好きなところなんてひとつもなかった
でも君はこんな僕の 好きなところをたくさん見つけてくれる
君が好きな僕が好きなんじゃなくて
君を好きになれる僕を好きになりたい
そんなふうに言ったら きっと君なら
自分のことを好きになれる
そんなあなたでいてね
そう言うに違いないから 僕は決めたよ
僕が好きになれる僕になって 君が好きになってくれる僕にもなること
誰かを愛することなんて
自分を愛することに比べたら
とても簡単なことだと思うのは
他人には嘘がつけるからかもしれない
自分のことになると嘘をつけないから
嫌いなものは嫌いなまま好きになれない
笑うのも下手くそだし 男なのに泣き虫で
かっこいいところなんて あるはずもないけど
どうして君は僕の嫌うところが好きなの?
そう聞くと君はきまってあなたのすべてが好きだからって言う
愛されるために そればかり考えていた
だけどそれは僕がなりたい僕じゃない
君が見つけてくれた たくさんの僕の知らない僕がいる そして君が好きになってくれた 僕がいる
どんな僕でも 約束するよ 僕が嫌いな僕にはならない
僕が好きになれる僕で 君を 好きになって 見せるからね
少しずつ そうやって 僕の知らない僕を 知って
また僕は僕のことを好きになってく
君のことも もっともっと まだまだ知りたい。
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愛なんて口にすればたちまち
厳かで 尊いもののように聞こえる
だけど結局は ただ好きだの嫌いだの
それだけの違いしかないだろう
道ゆく人は 愛をただ 流行りの服のように
とっかえひっかえしては また着替えるように
気分次第で 捨ててしまうんだろう
僕に似合う服なんかあるのだろうか
ずっと 色あせないようなそんな都合のいい服なんかない
だから 愛なんだ
僕をうまれてはじめて愛してくれたのはあなたでした
そしてうまれてはじめて愛したのもあなたでした
たくさんの人がいる中で 僕を嫌う人もいて 好きになってくれた人もいました
だけどその中でもひときわ 大げさな気持ちでもって
僕を愛してくれた君だから 僕は 君を愛してるんだ
本物や偽物 見分けがつけばいいね
せめて形や色があればいいのに
だけど愛は目にすら映らないんだ
ただ何かをかえしてイメージするだけ
快楽の為に 愛はただ あるんじゃないよ
満たされない思いのはけ口でもなくて
大げさに言えば 長い人生を共に歩くパートナー
傷つけずに やり過ごせる愛なんかない
傷つけてあってやっと過ちに気づく
それが 愛なんだ
僕をうまれてはじめて 否定してくれたのはあなたでした
そして思えば認めてくれたのもやっぱりあなたでした
たくさんの人との出会い そして別れの中で
いろんな人を愛したり いろんな人に愛されたりしたけど
いつまでも 僕に飽きずについてきてくれたのは あなたくらいなものでした
知らず知らずのうちに積み重ねていく
日々の中で 手にしたり 手放したりするものは数えきれない
だけどいつまでも君だけは変わらず
僕のそばで 変わらない笑顔を浮かべてる
それがなんだか 嬉しかったりするよ
恥ずかしかったりするよ。
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流れる人波に とりあえず乗って
どこにゆくんだろう ただ 眺めてる
僕の意思とは 関係なく 流行りは変わり
時代も 何もかもが ページを捲るように先を急ぐ
何かを 変えなければ
変わらなければ
そんな強迫観念みたいな 焦燥感でいっぱいさ
愛されたいのに 愛してなんかほしくない
気持ちと心が 見事に背中合わせさ
それは掛け違ったボタンのように
いつまでも素直になれない僕はあまのじゃく
この流れは 流れるプールのようだ
流れに逆らえば たちまち 向かい風が吹く
何かに抗おうと試みようと してみても
わざと斜めに歩くと歩きづらいことに気づく
何かを成し遂げなきゃ
結果を残さなくちゃ
タイムリミットなんてまだ先なのにのっけから飛ばし気味さ
一人になれば寂しいと泣く癖にさ
誰かと一緒だと一人になりたいと文句を言う
それはどちらも紛うことのない 本心で
いわば正しい矛盾なのさ 不器用なだけだ
いざ愛する人を目の前にすると
何も言えなくなるんだ
あまりに 自分がちっぽけで
あなたが鏡のように 僕の浅ましさや愚かしさを 映すようで
うまく向き合えない
愛されたいのに 愛してなんかほしくない
気持ちと心が 見事に背中合わせさ
それは掛け違ったボタンのように
いつまでも素直になれない僕はあまのじゃく。