詩人:どるとる | [投票][編集] |
どしゃ降りのように
涙が止まらない
そんな夜には ただ黙って泣きなさい
どこにも行き場がない
そんな夜には 寂しさに 寄りかかりなさい
空気椅子の背もたれに 腰掛けて
偽りの光
気泡のように生まれる夜のふしぎ
今日のあなたが 昨日のあなたを
否定してしまえば昨日の僕は 惨めだろう
だからせめて 今日の僕が昨日の僕を 認めてあげよう
あなただけなんだ
あなたの味方になれるのは
あなただけなんだ
あなたの力になれるのは
不器用で愚かで浅はかな昨日のあなたがいるから
今日の僕は ここにいる
ここにいられる。
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いくつかの嘘に いくつかの本音を
紛らせて 忍ばせて
歩き出したらもう止まらない メロディ
奏でよう 心臓の音
重ね合わせて
ただ感情にあわせて上下する高鳴りを
飛び越えて その先の 世界へ
ルキンフォー まっすぐな誰かの歌声が
僕には どこか つまらなくて さあ
だから 汚れた 愛の歌を
あなたに 届けよう
様々なバリエーション
無数のシチュエーション
書いては消して
イメージするんだ 明日の 笑う 自分を
トレモロの 雨 霰
もっと降れ涙
ただ 引かれた線の上をお利口に歩くなら
自分である意味なんかない そうだろう?
ルキンフォー きらめくような嘘を手に
僕は なんにでもなれるさと 高笑い
妥協してしまう日々にさよなら
新しいドアを開けよう
捻れた歌声 その向こうに 秘められた
魅力的な 艶めかしいほどの 光が
僕に手招きする
行こう まだ見たこともない 世界へ
今すぐ
ルキンフォー まっすぐな誰かの歌声が
僕には どこか つまらなくて さあ
だから 汚れた 愛の歌を
あなたに 届けよう
明日の あなたに。
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その目で何を 見つめているの?
その耳で何を 聞いているの?
どんなに目を凝らそうとも耳をすましてみても
本当に大切なものはいつまでも見えず聞こえないまま
闇に目が慣れたら昨日までの世界が
嘘のように 見違えて
そこにある おだやかな景色さえまるで
何物にも代え難いものに変わるかもしれない
だから だから そばにあるすべての当たり前を僕は大切にするよ
この目で 何を見つめればいい?
この耳は何を聞き取るためにあるの?
わからないことが多すぎるよこの世界は
模範解答さえなくて だから容易く道に迷ってしまう
理想ばかり 追いかけているから絶望する
希望なんて あるはずもないものに 期待しすぎたために
裏切られたと 身勝手な憎しみ抱くなら
幸せなんて 見えなくてもいいと思うよ
手の届く場所にある光こそが道しるべ
ああ 何度も夢を見た
子供が戯れに描いた未来の想像図
あまりにきれいすぎて 思い出が涙でにじんでいく
闇に目が慣れたら昨日までの世界が
嘘のように 見違えて
そこにある おだやかな景色さえまるで
何物にも代え難いものに変わるかもしれない
だから だから そばにあるすべての当たり前を僕は大切にするよ
そばにいる 人や そうやって僕を気遣う人のまなざしを 大切にするよ。
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お母さんの手が 我が子を 抱くとき
その手は あたたかく心も包み込んでる
僕には そんなふうに見えるんです
お父さんの手が 拳を 固めるとき
その手にはたくさんの愛が握られてる
僕には そんなふうに見えるんです
何気ない 一瞬や なんでもないような暮らしの一場面に よぎるほんのささやかな大切なはずのひとつひとつ
そんなにも小さな小さな手なのに
こんなにも大きな大きな愛で
僕の涙も笑顔も軽々と包み込んでしまう
あなたの両手はまるで魔法の両手
旦那さんのために朝、お弁当をつくる
奥さんの手は 少し疲れてる
でも どこか 笑ってるように見える
旦那さんが 奥さんの弁当を食べるとき
その手で弁当箱の蓋を開けたとき
旦那さんはご飯と一緒に愛を食べてる
小さく呟くありがとうって声がする
行ってきますとか 行ってらっしゃいとか
普段何気なく交わしてる言葉の 中に灯るあたたかな光
特別なことなんかは出来ないけれど
出来るだけのことはやってあげたいよ
愛は言葉にはしなくてもいいんだ
なんとなく思い合えば伝わってしまうから
あなたは今ごろ何をしているのかな
僕の帰りを そわそわして待ちわびているかな
僕の帰りなんて待たなくても
先に寝れば いいのにね
なんて 言ってもあなたが出迎えてくれるのが何より ひそかな楽しみだってことは内緒だよ
そして、旦那さんの帰りを出迎える奥さんも 同じように楽しみにしてることも内緒だよ
そんなにも小さな小さな手なのに
こんなにも大きな大きな愛で
僕の涙も笑顔も軽々と包み込んでしまう
あなたの両手はまるで魔法の両手
ひとりにひとつだけの僕や私の 魔法の両手。
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日が落ちた狭い路地にも
幸せは あるのなら見せておくれよ
猫が低い声で鳴く そんななんでもない
景色を ただ 眺めているだけ
開けたドアを閉めるような 同じ動作を繰り返して
やがて くたばるのを待つ 僕は孤独なはぐれ者
生きることが正しいとされてる世界であろうことか僕は今すぐ得られる手近な死を望んだ
答えはいつも ぬるま湯のような 幸せに浸かってるうちに なんとなく曖昧になって ぼやけて消えた
夢から覚めた僕は ぼんやりと部屋を見渡していたよ
他愛ないことで苛立つのは時間の無駄だから お止めなさい
本音を隠した言葉で 互いの腹を探る会話
早く終われと わざとたまに 間をあける
正しさなどは あやふやな 形も色もないものなのに 型にはまった生き方を 押し付ける世の中
僕は背中を向けて ルールに縛られた世の中を嫌い 自由を求めて生え揃わない羽根で巣立った一羽の鳥
ああ また 誰かが悲しみに頬を濡らしてる
変わり映えのない日々に「特別」を求めるあまり
退屈な毎日がたまらなく 苦に思える
生きることが正しいとされてる世界であろうことか僕は今すぐ得られる手近な死を望んだ
答えはいつも ぬるま湯のような 幸せに浸かってるうちに なんとなく曖昧になって ぼやけて消えた。
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布団に 横になりながら 想い出していた
あなたのあの笑顔 今も少しも色褪せない
自分でも 驚いてしまうくらいなんだ
もう 会えやしないのに また会えるような気がしてる
君と喧嘩別れてしてから
僕は笑い方をすっかり 忘れてしまったようだ
君は まるで 絵に描いたような 女の子だった
わがままだけど かわいくて 時に甘えることも知ってて
だけどそのくせ 強がりで 時に 意地を張ったこともあるね
だけど 僕は 知ってるよ 君の気づいてないことも
ああ君の口癖は悲しいときほど なんでもないだった
気づけば 日が暮れて 窓からのぞくあかね色の空
「肝心なことはすぐに忘れるくせにどうだっていいことは
覚えているんだから」 よく君に叱られた
そんな ひとつひとつの些細なこと まだ昨日のように
君と 撮した 写真の中に 思い出はあるけれど
形に残る思い出はなぜかむなしい
君は 多分 今まで 僕が 出会ったどんな人よりも
泣き虫で 意地悪な 人だけど それは僕も同じだから おあいこだね
要領が悪いのも 手先が不器用なのも
飽きっぽい性格も 重ねたように同じだ
君は 知っていたんだろうか 僕のこんな壊滅的なだめさを
ああ 気づけば僕の口癖もいつの間にか君と同じになっていた
僕と君は似てるから手懐け方はわかりやすかったよ
だけど いつの間にか
それをいいことに僕は 高飛車な 態度で君を 傷つけてしまった
今なら いくらでも反省できるのに
この「ごめんね」はもう君には届かない
「愛してる」も
君をなくして僕はやっと気づいた
こんなに 君を愛していたことを
そして
どんなに 君に愛されていたかを。
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さよならは どこか
痛みを 残したまま
誰かの 笑い顔と
涙を 抱きしめてる
降り出したばかりの小雨のような
やわい ぬくもりが
まだ 僕の中に
君の中に 残ったまま
カステラの 粗目のよう
確かな 歯ごたえ
いくつかの 罪と罰を
抱えた 今日よ
まだ眠らない街
開く 傷跡 流れ出したのは 昨日の涙
さよならは どこか
痛みを 残したまま
誰かの 笑い顔と
涙を 抱きしめてる
忘れられない思い出を 抱きしめてる。
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集まって 束になって
きれいな輪をつくる
ラララって 歌えば
いつでも 笑えるさ
広い 宇宙の片隅に 生まれた 小さな命が
いつか 言葉を覚えて 歩き出した 自分の足で
そんなささやかなことが いつでも
大切でありますように 願うから
明日も どうか 朝を
頬を伝う悲しみが
やがて 川になって
海になってしまう
そのまえに
私とあなた 誰かと誰か 手をつなぐことで
そこから やっと歩き出す世界
集まって 束になって
みんなで輪を囲めば
笑うことなんて簡単
ひとり残らず 笑えるさ
だから、輪の中に
おいで。
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あなたがくれた ぬくもりが まだこの右手に残っている
あなたがくれた あの笑顔が思い出の中に残っている
どれだけの時間が流れていっても
いつまでも変わらないものは あるさ
僕は君を愛していた
君も僕を愛していた
でも何かを間違えた
何を 間違えたんだろう?
悲しみも喜びも 問題なく分かち合えていたのに
肝心なものが見えてなかったんだね
だから、この手を君は離したんだろう
だから、君は目をそらしたんだろう
君の必死の優しい叱咤を 笑った 僕を 君は許さなかったんだろう
僕が与えた ものは数えるほどで たいしたものはない
気づけばもらってばかりいたよ 優しさもぬくもりも
僕の駄目さを 笑ってくれていたのは
あなたが僕にまだ 信頼を置いていたから
僕は 君にとってどんな存在でも
いつだって君に恥じない生き方をしなくちゃいけなかった筈なのに
僕が思うよりずっと君は 僕を思っていて
だけどそんなことさえ僕は 気づかなかったんだね
だから、君は最後のチャンスをくれたんだろう
僕は自らそのチャンスを逃したんだろう
君がくれたたくさんの愛を 蔑ろにした 僕を 君は 許せなかったんだろう
ああ 君が好きだったいくつもの場所 いくつもの景色
ひとつひとつ 思い出していたら
今さら涙が 頬をこぼれ落ちた
もう一度 やり直せるなら 僕はいくらでも変われるのに
悲しみも喜びも 問題なく分かち合えていたのに
肝心なものが見えてなかったんだね
だから、この手を君は離したんだろう
だから、君は目をそらしたんだろう
君の必死の優しい叱咤を 笑った 僕を 君は許さなかったんだろう
それでも 愛し続けてくれた 君に 贈ろう
宛先のないラブレター
僕は やっぱり
まだ君を 愛しているみたいだ。
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ありふれた日々がこの先も多分続いていく
あなたがいれば何があったって大丈夫ヘーキだよ
雨のち晴れでまた雨が降る
そんな毎日の中で 泣いたり笑ったり
明日も 変わらず
お元気で
飛んだり 跳ねたり
助走つけて 高い
壁を 飛び越えて
その先の ステージへ
何度 挫けても
何度 転んでも
かまわない かまわない
ぺちゃんこになって
また 立ち上がって
夜明けを めざして
君は 歩いてく
他愛ない会話の延長でまた その話ですか
忘れた頃に 何度でも 語り出す むかしの栄光
強い風に あおられて 飛ばされそうになる
でも 踏ん張って 歯を食いしばって
ひとつのところに
踏みとどまってる
勝ったり 負けたり
引き分けたり する
当たって砕けろ
あらすじを 追いかけて
失敗の数だけなら 誰にも負けないぞ
笑いたきゃ 笑えばいいさ
落ちるとこに落ちて
なるように なって
いつか たどり着く
その場所が未来
いつか 観た
テレビの向こうの世界で
粘土の キャラクターが
つぶれても また 何度でも よみがえってつぎのシーンではもう歩いてる
その姿は なんだかかっこよかった
飛んだり 跳ねたり
助走つけて 高い
壁を 飛び越えて
その先の ステージへ
何度 挫けても
何度 転んでも
かまわない かまわない
ぺちゃんこになって
また 立ち上がって
夜明けを めざして
君は 歩いてく。