詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰にも見つからないように寂しさを隠した
下手くそなその場しのぎの嘘で寂しさを隠した
誰にも 見られたくない傷跡は
誰かに 気づいてほしい傷跡だ
歩き疲れてやっとたどり着いた夜
気づいた 僕はまたひとつ大切な何かを
なくして そのかわりに何かを手にする
どこまで歩くのかな
いつまで歩くのかな
涙があふれそうな時は誰かにそばにいてほしい
否定するより先に 認めてくれる
生き方を間違ったっていいんだよって
笑ってくれるような
そんな 誰かに会いたい
歩き疲れてやっとたどり着いた夜
気づいた 僕はまたひとつ大切な何かを
なくして そのかわりに何かを手にする
なくした 何かが
記憶の底で光ってる
それが思い出
風に揺らいで 少しだけ思い出した。
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いつもはまるで 気づかないんだよ
君の優しさや 君の笑顔の 持つ力を
だけど弱ったとき 君の存在が
いつもより ずっとありがたく 思うんだ
君の愛が 手を伝って
届くんだ 心にまで
やれやれだなんてつぶやきながら
呆れながらも結局許してくれる君がいる
僕がどんなに駄目かを知ってるのに
何気ないふりしながらそばで支えてくれる 君がいる
喧嘩したこと 僕はいつまでも覚えてて
だけど君は 昨日の喧嘩もすぐに忘れて
そんなことあったっけ?なんて具合さ
嫌いな所もあるにはあるけど好きな所のほうが多い
見えないものばかりの世界の中で 愛は時々見える
まったくどうしようもない人ねなんて
笑いながら 慰めてくれるのもやっぱり君で
僕がどんなに へましても お互い様でしょって
迷うこともなく愛をくれる 君がいる
この先も何度も 間違えるだろう
そのたびに君を呆れさせてしまうだろう
それでも何度でも望むところって
笑ってくれる 君がいるから 僕がいる
やれやれだなんてつぶやきながら
呆れながらも結局許してくれる君がいる
僕がどんなに駄目かを知ってるのに
何気ないふりしながらそばで支えてくれる 君がいる
この世界で 誰より 一番 僕を知ってて
僕より 僕をわかってくれる 君がいる
そして誰より 一番 君を知ってるふりをしてる
とぼけた僕がいる。
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「虐待」や「育児放棄」
思わず目をそらしたくなるようなこの世界の現状
「いじめ」や「戦争」
今に始まったことじゃないのにわかったようなことを言うよ
大人たちはテレビの中でお涙ちょうだいとばかりに 誰が悪い 何が悪いと まくしたてる
ただ叫ぶだけじゃ何も変わらないのに
きれいごとほざくなら最後まで 汚れずにまっすぐに生きてみろよ
ここに生まれた この奇跡みたいな たったひとつの偶然の時間を 僕は生きている
笑ってばかりもいられないけれど
雨のち晴れでまた晴れたら 誰かのぬくもりに包まれながら 幸せだと泣きたい
なにが正しくてなにが間違いなのか わからない少年はただ目に見えるものや聞こえてくるものを道しるべにして 歩きやすい道を歩いてる
大人たちの言うことは大抵いいかげんだから信じすぎるとあとで裏切られるよ
ただ いいことはいいと言うだけなら誰でもできる
大切なのはどれだけ自分から曲がらずにいれるかだ
生まれてきたことを生まれてきてしまったと嘆くか生まれてこれたと 喜ぶかですべてが変わってく
ほんの数十年の人生の中でたったひとつの愛に出会えたら 愛してくれてありがとうと僕は笑いたい
どうして 愛せないのか 自分のお腹を痛めた我が子を
どうして 傷つけてしまえるのか こんなにも優しく笑って
それでも傷だらけであなたをお母さんと お父さんと呼ぶ我が子を
ここに生まれた この奇跡みたいな たったひとつの偶然の時間を 僕は生きている
笑ってばかりもいられないけれど
雨のち晴れでまた晴れたら 誰かのぬくもりに包まれながら 幸せだと泣きたい。
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君のことならなんだって知りたいけど
君のすべてをわかってやれるわけじゃない
だから時々君の気持ちをわかってやれずけんかしてしまうよ
だけど だけど いつもけんかのあとで
雨が降り止んだあとのような静かな心で
君と仲直りのキスをする
「ごめんなさい」の数だけ
「愛してる」が 言えるように
何度も 何度も けんかしてもまた
笑いあえるように 今日も間違いだらけの僕は少しずつつまずきながらまだ知らない君を知ろうとする
君のことならなんたって知ってるつもりで
何も知らなかったんだ 本当に肝心なことは
人の痛みはわからない その人の身になれても出来るのはせいぜいそこまで
だけど だけど いつもけんかのあとは
けんかする前よりずっと 僕らは僕ららしくなれる
またひとつ 大切なことを知ったよ
「愛してる」が言えたなら
「愛してる」って言うたびに
昨日よりあなたのことを知ってる
今日や明日の僕が昨日はわからなかった君を 認めてあげよう
傷つけてしまうとき
あとで 後悔するのが
一番 辛いのに
また やってしまった
気づいたときには
もう 遅かったよ
だから もう同じ涙は流したくない
もう同じ間違いで君を傷つけたくない
傷つけない
「ごめんなさい」の数だけ
「愛してる」が 言えるように
何度も 何度も けんかしてもまた
笑いあえるように 今日も間違いだらけの僕は少しずつつまずきながらまだ知らない君を知ろうとする。
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流れる人混みの中に ただいつまでも佇んでいた
日が暮れるまで
自分の存在価値だったり 生きる理由なんかを探していた
ただ宛もなく
何処にありますか?
この空白を埋める為の
都合のいい解釈ではなく
誰もが認めざるを負えないような
そんな完璧な答えは
僕たちは 何かあると必ず それも時代だと 責任の所在を うやむやにするけど
たくさんの人の中で 自分を失いたくなくて
とりあえず 個性を叫んでみるけど
ほかの色に混ざって 僕なんかすぐ 消えちゃって
ほらもうあっという間に透明になった
時代という名の言い訳をせめて
何かに置き換えるなら
運命だったり 宿命だったり
形のないもののせいにしよう
無関心が服を着て歩いてる 誰かがそこで転んでも目もくれやしない
自分の足元しか見えてない人たちの瞳には 他人の傷跡なんて見えやしないんだ
きれいごとですぐ逃げようとするのは
正しくいようとするふりをしているだけだろう
思い込みだって責められるほどあんたの心はきれいなのか?
僕たちは 勝手で自分のことになるとムキになるくせに他人のことには無関心
腐るほどいる人の中で 優しさや愛を求めるのがそもそもの間違いなのだろうか
それでも絶え間なくこの心や体は 人間のきれいな部分にすがろうとしてしまう
いくらでも裏切ればいいさ いくらでもあざ笑えばいいさ
いつか信じ続けていれば 報われる日が来ると信じている
あの頃の 人を疑うことしか知らない自分を
変えてくれた 人を信じる大切さを教えてくれたその気持ちを
たくさんの人の中で 自分を失いたくなくて
とりあえず 個性を叫んでみるけど
ほかの色に混ざって 僕なんかすぐ 消えちゃって
ほらもうあっという間に透明になった
時代という名の言い訳をせめて
何かに置き換えるなら
運命だったり 宿命だったり
形のないもののせいにしよう。
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汚いものは汚いと言える人間になりたい
きれいなものはきれいだと言える人間になりたい
人は人を信じたり疑ったり
忙しい生き物だね 考えるのも嫌になる
心は 優しい 人にすぐ 尻尾を振るから
よく 何が正しいのか 見極められる目を養いなさい
容易く 騙されぬように
この世界では
大概 みんな
愛や平和を
大切にしてるようだけど
案外 鼻で笑われることのほうが多いから
きれいごとを 言うのもいいけど
傷ひとつない真っ白な気持ちではあまりに生きづらい
だから程ほどに 汚れて 生きる。
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終電間際の電車に揺られ
残業終わり すっかり疲れ果てた
僕の体を運んでゆく色あせた電車
乗り過ごさないように
目を 開けていた
気づいたら 降りる駅に着いてた
どんなに頑張っても誰にも ほめてもらえないけど
通り過ぎてく 電車が頑張れって
言ってくれてるような気がして涙がこぼれたんだ
さよなら さよなら 電車 明日も僕を乗せてくれ
大切なひとつひとつの思い出が
窓に映っては瞬く間に過ぎてく
悲しかったこと 嬉しかったこと
今日あったいろんなこと 思い出してた
どんなに頑張っても誰にも ほめてもらえないけど
通り過ぎてく 電車が頑張れって
言ってくれてるような気がして涙がこぼれたんだ
さよなら さよなら 電車 明日も僕を乗せてくれ
こんなに頑張っても誰にも ほめてもらえなくても
ただひとつだけ 自分との約束なんだ
生きることだけは やめないでいようって思うんだよ
そしてまた今日も 終電をつかまえて帰る
よく頑張ったね 誰にも言ってもらえないからせめてせめて
自分だけは 自分の頑張りを認めてあげよう。
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どうせ 誰も僕のことなんて必要としてくれないんだろう
隠してる訳じゃないけど気づかれたら恥ずかしいよ
孤独は 傷跡と同じでさらけ出せない
目を 閉じてしまえばいいのかな
何も見なければ 何も見えないのと同じ
耳を ふさいでしまえばいいのかな
何も聞かなければ何も聞こえないのと同じ
こんなにたくさんの人がいるけど
数が多くても一人一人の心は狭くて
「他人」というだけで距離をとる
そんな人ばかりだよ
だから孤独は いくらでも生まれてしまうんだ
見せたくない傷跡は押し入れにでも隠しておけばいいさ
気づかれたくない こんなにも本当はひとりが寂しいこと
心を 閉ざしてしまえばいいのかな
誰にも会わず 誰とも話さずにいれば
寂しいことなんて 気づかれないから
それでも誰かの優しさにふれたら
本当に本当の愛なんてささやかなもの
痛いくらいに僕らは知っているからね
だから他人に優しさを無理に求めないよ
距離をとって 付き合って
ある瞬間たまに何かのきっかけで 分かり合えたりすればいい
すべてを分かりあえなくても
すべてを分かりあえないからこそ
どうして分からないのかを考える
その気持ちの中に愛はある
こんなにたくさんの人がいるけど
数が多くても一人一人の心は狭くて
「他人」というだけで距離をとる
そんな人ばかりだよ
だから孤独は いくらでも生まれてしまうんだ。
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通り過ぎてく 今日の終わりに
僕はなんとなく一人 考えていたんだ
悲しいことも 思い出と呼べたなら
何ひとついらない思い出はないって
暮れゆく 街並みをオレンジ色の空が
抱きしめてるように僕には見える
そうやっていつの間にかひとつひとつ
増えていく思い出を指折り数えて
人は思い出と呼ぶ
思い出を手のひらに映して
あの日、泣いたこと 笑ったことを思い出す
こうして目を閉じれば 忘れていることも昨日のことみたいに
ほら あざやかによみがえるよ それが思い出と呼べるもの
忘れ去られた 場所に咲いている
花のように かすかな輪郭をかたどって
なんとなく 胸の中にしまわれている
忘れたつもりの涙さえ輝いて
これからの日々を歩いてく道になるよ
ほら その涙が生きる強さをくれた
悲しいことだけを覚えてる 思い出ならいらない
流した涙も あますことなく思い出だと呼べたならいいな
思い出を手のひらに刻んで
ふと 人生に行き詰まるとき あなたは思い出すだろう
何ひとつ 忘れてしまえばいいことなどないから
今日流した涙も浮かべた笑顔も全部思い出と呼ぶよ
僕が 歩んできた 道の上に
刻まれた 足跡が 見える
いろんな 思いや 感情が こみ上げる
それは形のない 宝物 かけがえのない僕らの財産
そうやっていつの間にかひとつひとつ
増えていく思い出を指折り数えて
人は思い出と呼ぶ
思い出を手のひらに映して
あの日、泣いたこと 笑ったことを思い出す
こうして目を閉じれば 忘れていることも昨日のことみたいに
ほら あざやかによみがえるよ それが思い出と呼べるもの。
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薄暗闇の中に目をこらせばそこに咲いた名前のない花
日がちょうど陰る頃
君はどこにいるのだろう
宛もなく 探したよ
あるはずもない君の影を
少しだけ 強がって
できるだけ
寂しさに堪えた
でも もう涙が 落ちそうだ
また明日ねって言ってごらん
さよならが 言えないのなら
今日が 終わってゆく
あとにも先にもたった一度きりの
あなただけの今日が終わってゆく
悲しかったかい?嬉しかったかい?
それだけでもいい
聞かせておくれ
いつもの君がくれるただいまを 待っている
瞼の裏に広がる目を閉じたときの闇よりも暗い夜
笑うのをやめたら
涙になってしまうよ
意地っ張りのままで
下手くそな嘘をついて
悪者になろうか
遠い夜明けを
ひたすら追いかけて
いつかの誰かの笑顔を思い出す
それはもう出会えない出会い
別れる為に用意された時間
ほらもう跡形もない
昨日降った雨も嘘のようさ
だけど 雨が残した足跡は
まだ 少し 残っている
悲しいだけ ではない毎日だから
ほんの小さな 幸せを見つけたとき 僕らは大げさに笑うんだ
この世界に生きるたくさんの人の営み
それぞれの窓に灯る明かりの向こう
幸せは確かにあるのです
ならば簡単 その幸せを枯らさぬように
育てるのさ 世界の終わりまで
また明日ねって言ってごらん
さよならが 言えないのなら
今日が 終わってゆく
あとにも先にもたった一度きりの
あなただけの今日が終わってゆく
悲しかったかい?嬉しかったかい?
それだけでもいい
聞かせておくれ
いつもの君がくれるただいまを 待っている
さっきまで泣いてたことなんて忘れさせてしまう
やさしい君の愛の言葉を待っている。