詩人:どるとる | [投票][編集] |
あかね色の帰り道はいつも なんとなく切なくなるんだ
今日あったことひとつひとつ思い出しながら
泣いたり笑ったりしてると いつの間にかあたりは真っ暗
帰り道の途中で ふと立ち止まり 街灯の明かりに
愚痴を聞いてもらうのが いつもの僕のくせだった
歩道橋から見える 今にも沈みそうな夕日が
まだ頭の中に 目蓋の裏に 焼き付いてる
こぼれそうな涙はポケットに しまって
まっすぐ家に帰ろう この道を辿って
誰かに手を振りさよならする子供の声がする
悲しみも喜びも 日が暮れてしまえば
すべてきれいに片づいて またまっさらな紙のように 僕ら笑ってる
願うことは ただひとつ どんな誰にでも変わらず明日もいい日でありますように。
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星屑のように 光った 僕の瞳の中でキラキラと輝いた
それはこの胸をときめかせる魔法かけてくれる君はまるで流れ星
ありふれた暮らしの中にある いくつもの幸せを見つめながら
それはたったひとつの物語 君の手で描く未来
そっと今手を伸ばせば つかめるんだよきっと
夢だなんて言わないで
信じてみよう ばかみたいなことも 光に変わる
シューティングスター ふらっと 君の瞳の中流れた
嘘じゃない幻じゃない 夜風に乗って君の心へも流れてくほうき星
今、君が手を伸ばせば きっと君の手のひらに落ちる星のかけら
この世界にあふれるいくつもの夢や願い事を
あの流れ星がきっと叶えてくれるから
君もあの流れ星に祈りを捧げてごらん
流れ星が君の願い事を 空に届けてくれる
星屑のように 光った 僕の瞳の中でキラキラと輝いた
それはこの胸をときめかせる魔法かけてくれる君はまるで流れ星
あの日見上げた君の瞳の中広がった
星空はいつの日か宝物になるから
今日も見上げる瞳にほうき星は光ってる
ラララそしてまた誰かの瞳の中流れる 願い事も夢も夢だけでは終わらないって笑ってる。
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空まで続くような坂道を二人でのぼってる
頂上も見えないほどの長い長い坂道を
二人は陽射しの中で歳を重ねて
歩く歩幅は違うけど
笑いながら泣きながら歩いてきた
不器用に僕が笑うとき
無理してるねとすぐに心を読まれてしまう 君は僕より僕の心を知っている
順調でも不調でもない二人のストーリー
ゆっくり のんびりと二人は急がず焦らずに
たった一度の人生を二人三脚で歩いてる
ラララ 今日もあなたのそばで ただこうして寄り添う時間が
何よりだと思えることが とても幸せなんだよ
川沿いを歩いてる 夕日にさよならした
真っ赤に染まった空が燃えている
何でもない出来事のひとつひとつ
この胸に刻み込んで
それを思い出の押し花にしよう
悲しいとあなたは言わないけれど
悲しいときほどあなたは無理して笑ってる
白髪混じりの髪の毛 しわくちゃの両手
てくてくっててくてくって
残り少ない道のりを
互いに支え合いながら二人三脚で歩く
愛し合う人のまえに立ちはだかるラストスパート いつか跡形もなく消えてしまう 小さな灯火揺らしてる
ゆっくり のんびりと二人は急がず焦らずに
たった一度の人生を二人三脚で歩いてる
ラララ 今日もあなたのそばで ただこうして寄り添う時間が
何よりだと思えることが とても幸せなんだよ。
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夕暮れ時 川を見つめていたよ
石を投げたら 数回跳ねてやがて沈んだ
どうにもいかないことをとりあえず
誰かのせいにしたら気が晴れたよ
笑おうか こんな惨めな僕を
でも笑えるわけもなく涙に濡れる
笑えばいいさ こんなだめな僕を
でも優しい君は いつも僕より先に泣く
そしてやがて夜は街に食らいつく
僕の体はいつの間にか夜の腹の中
見上げた空には月が浮かんでた
ごまかして口笛吹いたら星が流れた
優しくするなよ こんな僕なのに
君の優しさが僕の傷にしみる
やさしい人よ 優しさは薬にはならないよ
でも優しい君の手はあたたかい
君を好きな僕と 僕を好きな君が
ほら ただ いるだけでそれだけで
なんだって出来るようなそんな気がするから今日は君と一緒に泣こうか それとも
笑おうか こんな惨めな僕を
でも笑えるわけもなく涙に濡れる
笑えばいいさ こんなだめな僕を
でも優しい君は いつも僕より先に泣く
僕より僕を知ってる
君は いつも僕の前を歩く。
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言葉少なに 僕は語る
この世界のあらましを
正しいことなんか 何ひとつないのに
誰もが出来合いのルールを崇めてる
神様のアングルで見渡した世界は
嘸やきれいなんだろう
わがままな誰かの突っぱねと
置き去りのままの思い出は
このまま 手つかずで
世界の終わりを ひたすら待ちわびて
暇つぶしがてら 誰かの得意げな自慢話に
つきあうのも悪くはない
パブロフの犬のような 条件反射のように
君が笑えば僕も 笑ってしまうのは
君の気持ちが僕の心揺らすから
えらそうに腕を組み支配者面した
王様は裸の王様
計算は得意でもその目は節穴です
誰かの予定調和を裏切って
あらすじからそれていくストーリー
自己の破滅をひたすら望んで
傷ついたのもつかの間笑うもんだから
僕はすっかり 調子が狂うよ
たとえば これがありふれたラブストーリーなら
結末は ハッピーエンドなんだろう
だけど血も 生々しいこの世には
ハッピーエンドなんて老衰くらいに めずらしいことだよ
わがままな誰かの突っぱねと
置き去りのままの思い出は
このまま 手つかずで
世界の終わりを ひたすら待ちわびて
暇つぶしがてら 誰かの得意げな自慢話に
つきあうのも悪くはない
生きていくのも悪くないさ。
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愛しい 人の為に言葉を 選ぶなら
愛してるじゃ 多分 何もわからない
だから僕は ただ生まれ死んでくはずの
時間の中で ゆっくりと
思い出を あなたの心に刻みつける
間違えるのは それ程 悪いことではない
僕には 見えない 僕自身の足りないところを
君の涙が 教えてくれるから
君を傷つけたとき君は僕の しでかした間違いを 映す鏡になる
数えきれないくらい重ねた嘘も
喧嘩してはそのたびに仲直りしたことも
あの日流した 涙も思い出ならば
きっといつか 振り返ったとき
僕らが 歩んできた 道に
足跡みたいに 刻まれているだろう
だから 後悔なんて しないよ
心の中に記された今が 僕らの 軌跡になるなら。
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はじまる朝のどこかで
逆さまの世界は 時計さえ狂わせて
長い夜が 誰かの窓辺に月明かりを降らす
雨も嘘のようだ 天気予報は すべてを見通せない
ああ 時計じかけの夢の中で 不思議な国に迷い込んだアリスの心で
世界を回す歯車のひとつになって
その一瞬を駆け抜ける風になって
すべてはこの時の為に そんな今に出会うのだ。
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誰かを 愛したり 誰かに愛されたり
互いに 媚びを 売り合ったり
時には 汚れて 時には姿勢を正して
嘘もつくし ずる賢くて 狡猾で
残酷なまでに 誰かを非難して
そんな日々が ただ
悪戯に 通り過ぎてく
百点満点の 解答があるとしたら
生きているという
問題の答えはなんだろう
世界には神様もいないというのに
誰がそれを決めるんだろう
すっかり
道に 迷った 僕らは
手当たり次第に生きてみる
そして 間違えただけ
だから 生き直そうと
その曇りのない瞳が問いかけている
「生きるってなんですか?」
何だって 出来るし何にも出来ないよ
やりたいことはあるけど
今は何もやりたくない
時には 誰かの力になって 時には誰かに力をかして
不器用な僕らは互いに支え合うことで
足りない部分を補いながら生きてる
孤独にならないことが何より大事だ
百点満点の解答なんて どこにもないよ
白紙のままの解答用紙
涙でぐちゃぐちゃの心の中を
整理したら 埋もれていた微かな希望
打ちひしがれていた僕を 優しく照らした
そして 僕は 生きたいと
心から願うことが出来た
絶望を知ったことで希望を知ったよ
「生きるとは多分こういうことだ」
悲しみを知って
喜びを 知って
その存在を知って
何が悲しみで
何が喜びなのか
判断し選ぶことを
学ぶことが
大切だって
痛みが 伝えてる
だから 悲しみも
まんざら 邪魔にはならない
百点満点の 解答があるとしたら
生きているという
問題の答えはなんだろう
世界には神様もいないというのに
誰がそれを決めるんだろう
すっかり
道に 迷った 僕らは
手当たり次第に生きてみる
そして 間違えただけ
だから 生き直そうと
その曇りのない瞳が問いかけている
「生きるってなんですか?」
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まだ何か大切なことを伝えそびれている
積み重ねた言葉は間に合わせの言葉だ
目を閉じた暗闇の中に光を描いて
あるはずもない希望をでっち上げたよ
それが今の僕の出来る精一杯と知った
ああ 途端に崩れ落ちる膝
もう 一歩も歩けやしない だけどまだ
道は果てしなく続いてる
時が僕を急かす
そして 夜が明けて 朝になって
日が暮れて 夜になって もう
何も 見えなくなって
迷いながらたどり着いた 明日
雨が降って やがて陽射しが差し込んで
繰り返される毎日が ここにある
幸せなんて 呼んでしまうのはたやすい
でもあまりに安易だから黙っているよ
耳をふさいだ 無音の中にも 音は咲いて
僕の寂しさを 紛らわせるように 鳴いた
避けようとしても必ずそこに灯る誰かの温もり
ああ 行き場をすっかりなくしてしまうよ
正しさとは何だろう
間違えてることはなんだろう それは多分どこにもないよ
自分で選んだ答えが正しさだ
そして 笑ったそばから また泣いてる
悲しいような 嬉しいような
どっちつかずの表情で
世界を 見渡して
たどり着いた 明日
生きる痛みが 教えてくれるのは
生きてることの喜びだけではないから
どんなときも安心は出来ない
急ぎ足の時計が
朝を連れてくる
死を願ったはずの昨日の僕
そして
そんなことさえ忘れて
笑ってる 今日の僕
ほんの少しの ズレなんだ
今日と明日の違いなんだ
だから
容易くは くたばらない
そして 夜が明けて 朝になって
日が暮れて 夜になって もう
何も 見えなくなって
迷いながらたどり着いた 明日
雨が降って やがて陽射しが差し込んで
繰り返される毎日が ここにある。
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つまずきながら 転びながら歩いてきました
時にはうまくいかないことを誰かのせいにした
ああ 僕はどうして
こんなにだめなんだろう
気づいたら また 誰かのせいにしている
人より 苦労しても
人より 傷ついても
そんなものは何の自慢にもならない
だけど 唯一 その苦労や傷ついたことに
名前を付けるなら誇りとでも呼ぶがいい
のたうち回り 這いずり回り しぶとく生きてきた
他人のせいにするなら自分のせいにするよ
ああ そのほうがいくらか
楽になれる 気がするから
気づいたら 道の隅っこを 独り歩いてる
人より 秀でても
人より 優ってても
そんなものは 大したことじゃないんです
だから 本当に傷つき苦労したと思うのなら
何も言わず黙って岩のように生きなさい
本当に苦労を知ってる人は
言葉になんか出さないことを僕は知ってる
苦労は言葉にするものじゃない
苦労はただ自分を形作る上での骨のひとつでしかない
人より 苦労しても
人より 傷ついても
そんなものは何の自慢にもならない
だけど 唯一 その苦労や傷ついたことに
名前を付けるなら誇りとでも呼ぶがいい
勇気とでも ほざくがいい。