詩人:どるとる | [投票][編集] |
思い出 それは 引き出しの中に ある
小さなビー玉だったり けん玉だったりするよ
ほんのささやかなことが
あとになって思い出すと
みょうに大事に思えて
たまに 涙になったりする
きみは僕が悲しいとき
自分のことみたいに泣いてた
うれしいときは 本当にうれしそうに笑ってた
たとえば 僕ときみは
時には 磁石のSとN
だけど けんかしたときは
背中合わせです
だけど すべて同じじゃないから
まだ知らないきみを知りたくて
嫌いなきみも 好きになりたくて
きみの名を呼ぶ
思い出 それは 青い空に浮かぶ雲
すぐそこにあるのにけしてふれられない
泣いたこと 笑ったこと ただそれだけだって
何より大切な思い出
いつまでも 色あせない
きみは 僕が持ってないものを持っていて
僕はきみが持ってないものを持っている
だから、お互いにお互いを
尊敬してて 憧れたりもする
似てないからこそおもしろい
けんかするから 張り合いがある
きみが気づかず僕にくれたもの
きみといると だんだん増えていく
それが思い出だ
過ぎ去る時間は待ってはくれないから
涙を残すけど雨上がりには
きれいな虹が架かるように
必ずそこに流したぶんの涙に
代わる 笑顔が咲くんだよ
たとえば 僕ときみは
時には 磁石のSとN
だけど けんかしたときは
背中合わせです
だけど すべて同じじゃないから
まだ知らないきみを知りたくて
嫌いなきみも 好きになりたくて
きみの名を呼ぶ
大好きな
きみの名を呼ぶ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
曖昧なこの世界を
人は それぞれの
勝手な理屈や
尺度で 計ろうとする
答えなんて そもそも
ありはしないのに
手を 伸ばしたって
街ひとつにも及ばない
手にした つまらない
常識で 何を計ろうというの
そこにある世界は
今日も誰かの
頭の上で回っていて
それを誰ひとり
解き明かせない
夜と朝を巡る回転は
僕らの 命さえ
軽々と その手中におさめてしまう
ほら また 世界は振り出しから
ひたすら 割り切れない計算をしてる
あやふやなんだ 何もかもが
影のように 感触さえなく
つかみ所のない ものばかりで
それでも 答えを知りたがる
それが人間だ
机にかじりついて
すべてを解き明かそうとした
手にしたばかりの物騒な
銃で 誰を 傷つけるの
そばにあるありとあらゆるすべての事柄に
いちいち 構ってられもしないから
見て見ないふりがここで役に立つ
世界に跨る木馬の回転は
使い慣れない常識という言葉で
世界をものさしで計るなら
あなたの世界はものさし程度で
計れるくらい ちっぽけなものです
まだ 手にして まもないおもちゃを
赤ん坊が物珍しげに 手で弄くって戯れてるだけ
常識という言葉を
めったやたらに 叫んでいたいだけ
夜と朝を巡る回転は
僕らの 命さえ
軽々と その手中におさめてしまう
ほら また 世界は振り出しから
ひたすら 割り切れない計算をしてる
ひたすら 答えを割り出そうとしてる
この世界には
形や色さえ ないのにね。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
空から 落ちてきた
雨粒が 傘にはじけて
地面に 落ちました
行き交う人の流れを
目で追いかけて
瞳に 人の生き様を
映していた
泣いている人
笑っている人
ほんのささやかな
すれ違いなのに
ねえ どうして
こんなに 僕らの心は
離れ離れなんだろう
ひとりにひとつ
その手に ひとつ
あなたも持っている
強がりでも
意地っ張りでもいい
それが 力になって
君を 悲しみから守る
かばうような仕種で
戒めるような態度で
覆い隠すように
頭の上に 広がる空
見下ろした世界に
咲いた 色とりどりのアンブレラ
その胸に 落ちてくる
思いには 名前なんてない
名もない気持ちです
生まれたばかりの命や
これから
死んでゆく命に
伝えられる言葉はないけど
無視も出来ない
大好きな人
大嫌いな人
違いは あれど どんな人にも同じように
その区別はあって だから誰もわるくない
すべてを好きにはなれない
それだけの 違いだ
ひとりにひとつ
その手に ひとつ
命は 世界にひとつ
けっして同じ命はない
それが揺るぎない証になって
僕や君を存在させてる
覚えていることも
忘れたような ことも
すべての記憶が違えなく思い出なら
ここにある世界は
今日明日と重ねていくことで世界になる
変わらない
色あせない
老いさらばえず
時間から はみ出した
そんなものはない
そんなものはないさ
だから 今しかない今を生きる
ひとりにひとつ
その手に ひとつ
あなたも持っている
強がりでも
意地っ張りでもいい
それが 力になって
君を 悲しみから守る
かばうような仕種で
戒めるような態度で
覆い隠すように
頭の上に 広がる空
見下ろした世界に
咲いた 色とりどりのアンブレラ
雨の中でも
きれいに咲いてる
誰かの笑顔 それはアンブレラ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
地図なんかない旅だからさ
気ままに 生きていけばいいさ
標識もない 道だからさ
好きなように 生きていけばいいさ
悲しみも 喜びも 数えきれないくらいあって
でも 雨が降ったあとには 必ずお日さまが差し込むから
ほら 履き慣れた靴を履いて
目の前に新しい ドアを開けよう
風をきって 走る
君の その瞳に
見える世界は
果てしなく広がり
君を 包み込むだろう
夜明けに降る
シューティングスター
窓越しに眺めてる
夢から覚めても
終わらない夢
果ての果てまで
世界を 広げてく
憶測が世界の 限界を決めるなら
世界には限りなんかないさ
ルールなんか 蹴飛ばしてしまえ
間違った正しさ振りかざすなら
間違ったことなんて 腐るくらいにあって
だから、僕はいつまでも 変わらない声で歌ってる
ほら 自転車 ひとつ ペダルを漕いで坂を上がって 街を見渡す
ドアの向こうの
その先を見たいんだ
ありふれた筋書きに
付け足そう
つづきの旅
闇を 照らし出す
シューティングスター
願い事はない
もう願い事は
叶ってしまった
未来は踏み出した
その一歩から始まる
決めつけられた世界に
さよならを 告げ
世界は また 新しい一歩を踏み出した
ここからは
誰も知らない
旅の始まりだ
風をきって 走る
君の その瞳に
見える世界は
果てしなく広がり
君を 包み込むだろう
夜明けに降る
シューティングスター
窓越しに眺めてる
夢から覚めても
終わらない夢
果ての果てまで
世界を 広げてく。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ショートフィルムの向こうへ行きたい
水たまりも軽く飛び越えて 行きたい
雨の日も 楽しげに
世界は 笑い
きれいな花が咲いて
悲しいことなんて
珍しいくらいで
夢のつづきで 世界に朝が来て 夜が明けて
痛みさえも スポンジみたいに 柔らかい
はじめようか 愉快な レイトショー午後零時を飛び越えて
誰も彼もがみんな生きてることを
心から 楽しめる
そんな 世界へ今すぐに行きたい
みんな 同じ 格好で笑う 世界なら
つまらないよ 違うから おもしろいんだよ
喧嘩して 食い違うほど
重ならない パズル
言葉では分かり合えない部分を補うのが心なら いいな
誰かが笑えば また誰かが つられて笑う
伝わってゆく 誰かの喜びが 波になって
物語のページはめくられて ショータイムの幕は開けてゆく
雨が降るのは 雨上がりの虹を見るため そう思ったら
さほど恐くはないって わかってからは
夜明けが 待ち遠しく なったり しなかったり
逆さまのリズム
悲しみが喜びで
喜びが悲しみで
天地がひっくり返り
朝と夜が 交われば
夢は 終わり
そこには血なまぐさい
現実が 夢をあざ笑う
それでも僕は夢を見る
夢追い人さ
夢のつづきで 世界に朝が来て 夜が明けて
痛みさえも スポンジみたいに 柔らかい
はじめようか 愉快な レイトショー午後零時を飛び越えて
誰も彼もがみんな生きてることを
心から 楽しめる
そんな 世界へ今すぐに行きたい
はじめよう 夜明けのショータイム
待ちきれないよ
ほかに笑う理由がないなら
生きてることを 言い訳に 笑おう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
狭い世間の隅に
蜘蛛の巣を張って
生きてるんです
弱いくせに
よく吠える
正しさとか
大切にしたいのに
きれいごとと
笑われたら
元も子もない
この街の人波に
流されてゆく
記憶の一番奥の
引き出しにしまわれたままの思い出
忘れたふりをすればするほど
悲しくなって
今日も夕日に染まってく街並みを
遠く眺めながら
悲しみの置き場を
どうしようか
考えているのです。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
月の向こうから
何かが やって来る
それは夜
黒いマント羽ばたかせて
この夜を ジャックして
僕だけのものにして
世界は 僕の手のひらの上
見えない 幻と
手を 取り合って
ダンスを 踊れば
ステップ 刻めば
すぐに 朝は来る
海の向こうから
足音もなく やって来る
それは朝
光の 弓矢を 放って
闇を切り裂く
この朝を 抱きしめて
あわよくば 恋人になって
夜と朝が口づけ交わせば
夢から覚めても
終わらない夢が
昨日のあの景色が
静かな まどろみが
次のシーンを刻む
フィルム 回せ
その時を逃すな
光と影が
抱き合い そこに
生まれる 世界を
世界と呼ぶなら
続きからまたはじめよう
邪魔な 幕は退けろ
その先の有り様を知りたい
この夜を ジャックして
僕だけのものにして
世界は 僕の手のひらの上
見えない 幻と
手を 取り合って
ダンスを 踊れば
ステップ 刻めば
すぐに 朝は来る
世界が見てる夢を見る。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕らには 帰る場所があるけれど
涙には 帰る場所はあるのかな
なんてことを 考えてはまた涙が頬を伝う
悲しいことがあったんだ
嬉しいこともあったんだ
誰かにこの気持ちを話したいよ
打ち明けてしまいたいよ
さよならが言えないならせめて
また明日会えるように約束を交わして
それぞれの家に帰ろう
いろんな思いが まだくすぶったまま
今日もまた ただいまって 大きな声で
大好きなあなたに言うよ
ふと思うことはくだらないことばかりだ
小手先だけで生きてきた気がするよ
大人になったって変わらない僕がいる
大人も泣いたりするよ
子供みたいに泣きたいときもあるよ
だって大人は 子供が 大きくなっただけなんだからね
いつか誰かが 心の中に描いてた未来は
いつの間にか 時に流され忘れてしまった
それでもまだかすかに灯る明かり
時折、わけもなく涙が出るよ
僕には待ってくれる人がいるんだ
幸せなら多すぎるくらいにここにある
なんとなく 立ち止まる 帰り路の途中
家が遠く 遠く 見えるのは 帰りたくないからじゃない
心が 今よりも思い出に 帰りたがるから
もう 出会えない
あの頃に 会いたくなるから
さよならが言えないならせめて
また明日会えるように約束を交わして
それぞれの家に帰ろう
いろんな思いが まだくすぶったまま
今日もまた ただいまって 大きな声で
大好きなあなたに言うよ
せめて 思い出より
大切な 今を生きるよ
だから今日も あなたの愛をください。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
孤独の中に雨が降る
時計が回れば
また朝が来る
そしてやがて夜が来る
変わらない毎日
風に吹かれて あてどもない旅は続く
笑って 泣いてただそれだけで
日は暮れていつの間にか夜の中
時計じかけのストーリー
ページをめくればまた振り出しから
山の頂はまだ遠い。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
人の優しさを 知ったとき
人が好きになる
人の厳しさを 知ったとき
人が嫌いになる
僕らは 勝手で
わがままな生き物だから
少し優しくされれば調子よく
その人を好きになるけど
少し厳しいくされりゃ途端にその人を嫌いにもなれる
人は 誰も みんな同じさ
大して変わらない
顔の形も 背丈だってみんなそれぞれ違うけど
心と体を持った
みんな人なんだよ
だから分かり合えない筈はない
だから支え合えない筈はない
人を 愛することを知れば
同時に愛されることも知る
人を愛すれば愛するほどに
同時に憎しみも 知ってしまう
僕らは 不便で
愚かな生き物だから
簡単には人を愛せないし
簡単には人を憎めない
だけど 一度愛せばどこまでも
だから一度憎めばどこまでも
人は誰も 同じように強くてでも弱くて
間違ってて 正しくて
誰が一番なんてことはなくて
どんな人も 同列
レースじゃないから
競わず マイペース
だから 人と比べる必要はない
だから 人と争う必要もない
あなたの 気持ち
ありのままの思い
今 何がしたくて
今 どうしたくて
生きているのか
見えない 心の中
まさぐるのは止めて
ちゃんと 聞こえる
声と言葉で
あなたを 知りたい
あなたも人 僕も人
同じ人同士
偽ることもなく
人として ここに立とう
人は 誰も みんな同じさ
大して変わらない
顔の形も 背丈だってみんなそれぞれ違うけど
心と体を持った
みんな人なんだよ
だから分かり合えない筈はない
だから支え合えない筈はない。