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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[734] 旅人
詩人:どるとる [投票][編集]


気のすむまで僕を旅させておくれ
僕が夢を持ち帰るまで僕の帰りを待ってておくれ
かならずいつか夢を持ち帰るから
名前のない旅人はそう言って家を出た
本当は苦し紛れの言い訳だったんだ
宛もなくただ同じような日々をさまよう
それだけで過ぎてゆく時間

旅人よ 君がいつか見ていた夢は無残に終わったんだろう
次の夢を探さなくていいのかい? もう僕にはあの夢しかなかったから

旅人はもう帰らない
夢も持ち帰れない
さよなら 見えない雨に濡れながら
僕はまた日々をさまよう 旅人になる

日が暮れても何も変わらないさ
見えてる風景も目をそらしてる現実もすべてありのまま僕をにらみつけてる

目の前の現実と向き合えない旅人は次なる目的地を示す地図を失った。

2009/12/19 (Sat)

[735] 僕は僕に何ができるだろう
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僕をつくり出すのはいつでもこの僕自身
だめにするのも良くするのも全ては僕次第

悲しくても理不尽でもそれが定め

それなら 僕は僕に何ができるだろう
明日から いや今日からでも何ができるだろう?

答はいつでも僕の中に
そして君の答は君の中さ。

2009/12/19 (Sat)

[736] 涙を流しましょう
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消えてゆくあなたに涙を流そう
生まれたあなたにも涙を流そう
同じ涙って名前だけどその色は全然違うさ
悲しみと喜びの涙だからいっしょには流せない

涙を流しましょう
今 誰かのために
たまに自分のため
涙を流しましょう

難しいことやうるさいこと無しにして
ただ今ある思いにまかせて気持ちをそのままに涙を流しましょう

いつでも心に 瞳に
この世界に 僕という人間を 私という人間をとりまく 一番近しき日常に入り込む出来事に涙をこぼせ

涙とはそのためにある
忘れないで
笑顔だけを必要とする者へ

僕はうたうよ。

2009/12/19 (Sat)

[737] 青の世界〜ザ・ブルーワールド
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悲しみというフィルター越しに見た世界はただ青かったよ
青かったんだよ。

2009/12/19 (Sat)

[738] 白さの中にある黒い染み
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世の中に順応できない僕が世の中の規則正しい流れとは真逆の反時計回りで生きてる
全てに順応できない
生まれる前からずっとこの世界を縛っているルールに従えと
生まれたての僕でさえもつまらないルールで縛った
郷に入れば郷に従えとばかりに僕を縛っている 今もなお続くルールに支配された世界

それでも生きるために必要なルールは守っているよ
嫌々ながらもね

吐き出したい言葉はいくつもあれど
吐き出せるのはひとりの時だけ…

孤独な僕がひとりぼっちで空を眺める
さびしくはない
さびしくはないさ

ただ

自分の存在が時々嘘臭く思えて仕方なくなるのだ

自分の存在を証明してくれる人は必要だ
自分だけの声や言葉や思いだけじゃあまりにも存在の確証が少なすぎる

フッと気を抜いたなら消えてしまいそうな気がするから
ねえ 君よ僕の存在を僕といっしょに証明しておくれよ
ただあなたは存在しているって言ってくれるでいいよ ただあなたは存在してると思ってくれてればいい

消しても消してもきりもなく生まれてくる死んでしまいたくなるような淀んだ気持ちを僕を思う君の無償の愛で忘れさせておくれ

白さの中にある黒い染みのような
平和ボケしそうなほどの平凡な幸せの中にもある絶対的な悲しみがきっと君がいてくれることで和らぐと思う

そして君にも同じだけの僕の愛を 僕の愛でもって君の悲しみを癒せたなら。

2009/12/19 (Sat)

[739] 
詩人:どるとる [投票][編集]


ただ僕はこの夜に夜とだけ名づけよう
ほかの題名なんか似合わないさ
夜は夜だから
夜でしかないから

たった一度の切ない夜なんか本当はない
ずっと切ないから
いつでも切ない夜でいつの間にか当たり前になった切ない夜
隠してること
秘めていること
人に話したいけれど話せないこと
いつもいつでも
夜が来れば
同じことばかり
考えてるんだ

夜の雰囲気にのみこまれたら
なぜか昼間とは違う独特のさびしさや切なさがため息になって ついには涙になってこぼれる

夜のわずかな隙間に助けを呼ぼうと意味もなく手を伸ばした
やさしく握ってくれるあたたかい手は差し出されなかった
そんな夜がこの先もいくつでもいくつでも繰り返されることがわかってても
なお生きようとするのはなぜなんだろう
わからないけれど
生きていきたい…
死にたくなんてない…

心の中にある安定をとるブランコが小刻みにゆれている

窓をひらいて そこから見える景色に瞳輝かせていた幼き日の僕はもういないけれど
僕はまだこの景色を綺麗と思える心捨てたわけじゃないから

だからこそこの夜を僕は特別な名前をつけずただ夜と呼ぶのさ
どんな夜でも夜は夜だから

そんな夜に僕はひとり悲しさの中でもひとりきりでも闇の中確かに輝く小さな希望の光 見つけた
こんなに暗いのに
見えないはずの光が僕の頭上で


この夜は僕を悲しませるだけにとどまらず憎らしい計らいで喜びまでも用意してた

ただ僕はこの夜に夜とだけ名づけよう
ほかの題名なんか似合わないさ
夜は夜だから
夜でしかないから

夜のわずかな隙間に助けを呼ぼうと意味もなく手を伸ばした
やさしく握ってくれるあたたかい手は差し出されなかった
そんな夜がこの先も…

心の中にある光と影のふたつの人格が僕の運命を取り合う

ただ、そんな夜だから
「夜」としか言いようがないのさ。

2009/12/19 (Sat)

[740] 僕は僕
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僕は僕らしくいつでもいたいから
僕らしくいるためにはどうしたらいいのかな
いつでもふつうにしているだけで僕らしいなら
みんな僕らしいといえるね

誰に笑われても
何を笑われても
僕は僕だ
これが僕だ
そういえる心
養っていきたい

いつでも 涙こぼせばゆるされると思っているわけじゃないんだ

僕の声がやけに胸に響いてしまう そんな時には
もう一度 思い出してみよう 僕が僕らしく生きている今を

気にしてしまったら僕は僕じゃなくなるね
他人とかぶることが嫌で嫌で仕方なくて妙な自分を作り出してもそれは結局自分じゃないから
僕は僕でいよう
何ひとつ もう何も
着飾らず 他人と似通ってても全てが同じ人間ということはないから つまらなくても僕は僕を誇らしく思うべきだろう

思わぬところから正解が出たよ

そうだな ただこうしているのが僕らしいんだ
何も気にせず歩いてゆこう そのうち僕は僕の中で新しく生まれ変われる
またその新しい僕も僕だ
人は いくつもの成長を経て 大きな人間になれる
虫だって最初は小さな芋虫だけれどだんだん時を重ねれば成虫になるのさ
だから僕もいつかは綺麗な蝶にだってなれる
その鮮やかな羽根で好きなところへも飛んでいける

僕は僕のまま
ただの僕のままで
大切な何かは
変わらないまま
死ぬまで
ありのままの僕で

僕は生きてゆく
それが願いで望みで僕の夢で。

2009/12/20 (Sun)

[741] 孤独の空
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瞳を覆うくらいの
鮮やかな色で
彩られた
イメージはやがて
現実を目の当たりにしてしまった途端
その色をなくして
消えたんだ

ねえ 見失った幸せの在処を誰か知りませんか? たずね歩く日々に疲れ果てた僕がつくり出した出来損ないの色彩に染まる未来

ああ今、僕は羽ばたいてゆくよ
モノクロの世界へ
色だなんてなくたっていい
やせ我慢だなんて勝手に思えよ
僕だけの空にも星が消えず光ってるのさ

今の僕が孤独だとしても何も悲しくなんてないさ
人間誰しもが最後はひとりきりで死んでゆくだろう
孤独の空を誰もが最後は見るのさ
この悲しみはただひとりきりってだけの小さな問題

ほら カモメが鳴いている
海が近いな
瞳を覆うくらいの
鮮やかな色じゃなくても
目の前にある幸せだけで幸せだ

強がりじゃない
やせ我慢でもない
ほら 笑えてるさ

空 どこまで続く?
どこまで続くとしても僕には関係ないね

そしてまた僕は新しい旅に出る
どこまで歩いても続くのは孤独の空
ただそれだけでも
幸せだ 僕なら

おかまいなく
ひとりで楽しむよ
ゆかいにただゆかいに。

2009/12/20 (Sun)

[742] 詩人
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嫌われても
貶されても
笑われても
蹴飛ばされても
唾を吐きかけられても

これが僕の詩だから
これが僕の精一杯だから
何を言われても 変えようがない

さあ 読みたいやつだけ読めばいいんだぜ

嫌われても
貶されても
笑われても
蹴飛ばされても
唾を吐きかけられても

僕は書くことだけはやめない それだけはやめないぜ
何を言われても なにされても 書き続ける
僕の生きた証に

ああ 読みたいやつにだけ訴えるぞ
詩とはそういうもんだ
感じるやつには感じるし感じないやつにはなんのことやらで感じないのさ

僕の詩はけっして下手ではないはず
感じてくれる誰かにはきっと届いてるのだろう?

さあ うたおう 僕の詩を
うたをうたうように 束になって 輪になって
感じるままに 思うままにうたうことが愛
届かなくても伝わらなくてもうたうことが 僕には大切だ

生きている証も
生きていた証も
残してくれる
確かにしてくれる
僕の詩は

だから書くのさ
そんな気持ちで救われる誰かがひとりでもいるならその誰かのためでもいい
君だけの詩を書け

僕は書く
詩人としてではなく
ひとりのただの人間として
詩を書く人はみな詩人だというならば
その中のひとりとして
間違ってても愚かでも何言われても自由な言葉で僕は描くよ

聞き分けなんかその世界には少しもないぜ

それがきっと僕の詩の弱点だと知ってても
自由すぎる詩を書きたい
そう思う僕だ

アイディアと詩人が向き合った時
はじめてそこに光が生まれる
運命の出会いさ

僕はただの詩人
それでもまたとない詩人
さあ 描くぜ
日々を 嘘偽りなく

それを嘘だと思うなら疑ってくれ
僕の瞳には真実にしかいつまでも見えないから

詩人は今日も書く
血の通った詩を
生き生きとした詩を
書いているつもりさ。

2009/12/20 (Sun)

[743] 僕のコンパス
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限られた時間の中で限られた範囲内で
限られた事をする

地球は今日もなにがあっても同じ速さでまわり
どんな悲しいことがどこかであってもまるでおかまいなしとばかりにいつもの速さで微動だにせずまわるのです
まるでコンパスで同じ円を描くように日々

みんなとは何周も遅れてそれでもゴールを目指してる
あの太陽のほうへ行けばたどり着けるのかな
いつかは
僕もコンパスで夢を描けるかな

使い続けてだんだん削るうちにすり減った鉛筆のように
心も小さくなって
気持ちも弱気になって
それでも明日を目指すけなげさを認めてほしいよ
当たり前だと見過ごさずに

生きることが誰しもに与えられた義務ならば僕はその義務から逃げ出すようにとっくの昔に死んで
この世には居ないだろう

生きることは生きたいと願う人のためだけにある選択肢で
どこまでも続く道は無惨にもたまに人を途中でどこかに連れ去るけれど
生きたいと願い走りつづけることは大事なんだろう
たとえ同じような日々をコンパスで描く円のように過ごしてくとしても
地球が同じ速さで
まわるように
僕らも 心をたまにふるわすだけで
変わらない夢に向かって 日々、夢を描くんだ
いつか 描いた
下書きの夢の円と描いた夢が重なるように

ただ今は 無駄にも思える時間やいくつも積み重ねては積み上げてはたまに崩れ落ちる そんな日常を繰り返す日々に身をあずけていよう
いつか 僕を乗せた
この船は僕が選んだ未来へ連れて行く
やがて来る未来に夢を待たせてあるんだ
だから途中ではあきらめられない

さあ だから
進もう
いつか頼りのコンパスさえぐるぐる回って役に立たなくなったときが本当の僕の旅の始まりだ

慌てず 急がず
君のペースで船を焦げ
物語は常に新しい世界に生まれ変わる
昨日の世界から抜け出してさあ 行こう
未来へ コンパスはもう必要ない。

2009/12/20 (Sun)
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