詩人:どるとる | [投票][編集] |
それはまるで飼い慣らした寂しさ
それは まるで呼吸をすることを忘れた
誰かの戯れ言が 今日も空っぽを満たす
ラブとスマイリー 忘れないで
その時の痛みを 或いはかすかな希望を
窓に差し込んだ光を
昨日 今日 明日
繰り返す日々の向こう
誰かの 影が 猿のマネをして
いつかの涙や笑顔を
かたどるように
下手くそなパントマイムでごまかせばいいさ
あとは簡単
仕上げを待って
夜明けの空に 街に
あの 思いの傍らに
世界を 描けば 寂しさなんて ただのモチーフ。
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悲しみなんて もう片付いてしまえばなんてことのない話
忘れたような場所に咲いてる花だよ
風が吹いてもまだ
何も変わらないまま
誰かが 落とした
笑顔が 空に手をのばしてる
いくつもの 声と言葉を 重ね合わせて
描くんだよ 明日の空に 君なりの幸せを
願うことは ただひとつ 君の幸せさ
寂しさなんて まやかしだ あるはずもない嘘っぱち
いたいけな心を踏みつぶすための工作
渦巻く輪廻のトンネル
その向こうの光
誰かが 引いた
たくさんのもしもの答え
不透明な箱から 取り出したくじ
アミダは続く 迷路のような世界で
まだ希望なんてものを信じている
やがて 降り出すであろう雨を待ちわびて
やがて 明けるであろう夜の終わりにそなえて
見上げた夜空に降り注ぐ流れ星のひとつに 手を合わせ願う
「この悲しみにいつか微笑みを」
いくつもの 声と言葉を 重ね合わせて
描くんだよ 明日の空に 君なりの幸せを
願うことは ただひとつ 君の幸せさ
世界中の幸せさ。
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夜が明けて カーテンを開ける
眩しいくらいの光に目をそらす
世界は今日も 変わらずに
退屈な 昨日の続きで また振り出しから
願うことなら たくさんあるのに
叶わなくたって 痛くもなんともないからね
目を つむったまま
見て 見ぬふりで
世界が 通り過ぎてくのを
ただ 眺めているだけで
夜が明けて 日が暮れて
また夜が明けて 何度でも
繰り返される世界で
僕は 何度でも気づく
はみ出せない
案外世界は狭いんだ
つまるところ世界なんて 広くなんてない
僕は 僕から一歩も変われやしない
さなぎのまま 終える命さ。
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映し出された世界の中で
スクリーンの向こうには
昨日と大して変わらぬ世界があって
空は果てまで広がり道は果てまで続く
何をしているのか
笑っているのか
泣いているのか
それさえ曖昧なら
生きる意味など
少しもない
目をつむると 途端に世界は 闇に包まれ
朝なのにまるで夜のような 世界だ
そこに 映した幸せだけは 目を開けても
消えないように
消さないように
人はそれを
思い出と呼んだ。
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昨日の痛みがまだ残っているようで
うまく笑えない 雨降りの午後
夜がすぐに やって来て
街の明かりをひとつずつ消していく
寂しさを言葉に しようとして
声にならない 気持ちだけがあふれて
一歩踏み出す手前 堪えきれず
涙が ほほを伝うんです。
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闇の中に 描く
朝から夜にかけての出来事
のぞき込んだら
今日の涙が見えました
笑顔も 見えました
こんなこともあったんだな
あんなこともあったんだな
僕は 今の気持ちを
言葉にすることができない
生きるって いう当たり前なことに
答えを出せない 僕がいて
意味や理由を 知りたがる程に
遠ざかる 命が ほら今にも
消えそうで 可哀想で
僕は僕が 僕である証さえ解らずに
今日も ただそこにいただけで
何ひとつ、意味なんか無いのに
笑いたくて 泣きたくて
誰かに 愛されたくて
誰かを 愛したくて
たまらない
雨上がりに 咲いた
虹が きれいだと思えるのは
きれいな心を持っているから
真っ白な心は汚れて
いたいけな心は 傷ついて
そんなことではもう喜べない
僕は いのちのある意味さえわからない
生きるって 聞かれても答えられない
どうして だとか なぜだとか
問いかけばかりに 埋もれてしまうよ
花や空は 意味などなくても花や空なのに
僕は 空欄をすぐ埋めたがる
でも埋まらない空欄もある
今日も ただそこにいるだけで
誰かの笑顔になれるのに
誰かの支えになれるのに
空ばかり見上げてる
足元ばかり見下ろしてる
僕は 今の気持ちを
言葉にすることができない
生きるって いう当たり前なことに
答えを出せない 僕がいて
意味や理由を 知りたがる程に
遠ざかる 命が ほら今にも
消えそうで 可哀想で
僕は僕が 僕である証さえ解らずに
今日も ただそこにいただけで
何ひとつ、意味なんか無いのに
笑いたくて 泣きたくて
誰かに 愛されたくて
誰かを 愛したくて
たまらない。
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積み重なっていく
涙が目指すのは
雲より 高くて誰もまだ見たことのない場所
手を伸ばして
その 先にあるものを
引き寄せて 抱き寄せる
愛は 手のひらに 伝わって
ぬくもりが 花を咲かせるように
僕の手に 君の手が重なって
ここから 積み重ねていく思い出
それはまるでタワー
目を 閉じたままで
耳を ふさいだままで
世界を見れば 世界を聞けば たどり着けるかな
種を 蒔いたのさ
何が咲くかはわからない
でも昨日より 少し空に近づいた
まなざしの中に 灯る心
優しさが 道になって
橋になって 君を連れて行く
絵を描いてくようなものだよ
まだ未完成の自分
消しては 描いて描いては 消して
納得できなけりゃまた何度でも振り出しから
朝が 傾いて夜が 広がって
やがて 誰かの涙が 遠くの海に流れて 運ばれて
今日が明日につながってゆく
レールみたいに
愛は 手のひらに 伝わって
ぬくもりが 花を咲かせるように
僕の手に 君の手が重なって
ここから 積み重ねていく思い出
それはまるでタワー。
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遠い道のりを 歩いてきました
振り返れば 果てしない道が果てしなく
どこまでも 続いている
思い出というものがいくつか僕にもあります
ありがたいことに その思い出の中には
愛する人もいて かけがえのない時間が
数えきれないほど刻まれているのです
笑っていたこと 泣いていたこと
ただそれだけだって大切な思い出
過ぎ去った昨日 これから向かう明日
旅は続くよ そしてまたひとつ 今日は過ぎてく
あなたの思い出の中に しまわれるように
どこからが始まりだったのでしょうか
どこまで歩けば終わりは見えるんだろう
まだまだ 道は続く
涙も たくさん流したし 笑顔も浮かべたよ
言い訳は もう 飽きるくらい言ったし
さんざん逃げ隠れもした 弱音も吐いた
人も 憎んだし 人に憎まれたこともある
好きな人や嫌いな人 出会いのすべてが
けっして良かったと思う出会いじゃない
だけど別れる時にはどんな出会いでも
いつの間にか 僕の心に同じ気持ちが 生まれているよ
それは寂しさという素直な気持ち
夜の街が まるで海のように
暗い闇の中に 浮かんでる
あの明かりのひとつひとつが
人の営みなんだね
なんとなく 聞こえる筈もない
声に 耳をすましてしまう
なんとなく 見える筈もない
景色を 思い浮かべてる
笑っていたこと 泣いていたこと
ただそれだけだって大切な思い出
過ぎ去った昨日 これから向かう明日
旅は続くよ そしてまたひとつ 今日は過ぎてく
あなたの思い出の中に しまわれるように。
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言葉だけなら いくらでも 傷つけられる
だけど 僕にはあなたの体を傷つけられるだけの勇気もない
だから いつも覚悟もないままに
言葉だけで 強がるだけで
無益な 争いは 静かに収束を迎えるの
この胸の中に 咲いた名前もない波打つ感情
それはまるで 今にも降り出しそうな雨を予感させるような
恐いくらいに静かな音のない 世界に 広がる不安
たとえば 何かをまかり間違って
それをフラワーと ぼやかせば
世界は 途端に 嘘に染まって
何もかもが仮初めの美を装うだろう
だから僕は少しも
正しくなんてないし
誰も間違ってなんかいない
ただ 僕と君には隙間があって
向かい合えばたちまち気まずくなって嘘に頼るだけだ。
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空に手が届くくらい
積み重ねた日々
膨大な時間
笑ったことや 泣いたことまで
すべて思い出と呼べるのなら
笑ったことや 楽しかったことだけを
思い出と呼んでいつまでも覚えていたい
時には 生きることに投げやりになって
命なんか 要らなくなることもあるだろう
それでも 都合よく笑えた日には
命あることを心から喜び
生きてて良かったと 胸を撫で下ろす自分がいる
愛は 物静かに 世界を見渡して言葉もなく僕を抱きしめる
迷うこともなく ただあなただけを見つめて「愛してる」とささやけば
僕は それだけで幸せになれる
雲をつかめるくらいに
積み上げた 昨日今日明日
行ったり来たりの毎日
愛されたことや愛したことのすべてが
僕の 歩いてきた足跡になるなら
雨に降られたように流した涙も
思い出と呼んで差し支えないだろう
時には 耐えきれなくなってしまうだろう
途方もない 悲しみや寂しさに震えるとき
きまって誰かの存在が君を支えてくれる
自分一人だけじゃ とても生きていくには
険しい道のりだから
誰かと助け合い 生きてく
愛は そんなにたいそうなものじゃない
気づく前からそこに当たり前のようにあって
僕のために泣いたり笑ったりしている
ほんのささやかな
一瞬一瞬を 刻み込んで
消えないように 一歩一歩をかみしめて
生きていく その為の一歩を今 踏み出す
生きている証しとなるであろう今を打ち立てる
愛は 物静かに 世界を見渡して言葉もなく僕を抱きしめる
迷うこともなく ただあなただけを見つめて「愛してる」とささやけば
僕は それだけで幸せになれる。