詩人:どるとる | [投票][編集] |
何もかも忘れたい
何もかも覚えていたい
矛盾した 気持ちが
僕の中で 空回り
手を伸ばして
そばに引き寄せて
それを 無理やり
愛と呼んだ 昨日
そして日は暮れてあなたの声に抱かれて
こんな小さな世界でもちゃんと愛されてるって気付く
持てるすべての言葉をなくしたとき
残された気持ちが まだ君を 欲しがるなら
それは 紛れなく愛と呼べるだろう
何もかも 要らない
でも出来ればすべて欲しい
何がほんとで何が嘘なのか
僕でさえわからない
正しいように
振る舞っているだけ
時々 それが滑稽で
ばからしくなるのは何故?
たとえば 玉ねぎを切るとき涙が出るような
どうしようもない 悲しみのせいで 生きていることが辛いなら
下手な強がりはやめて弱さを見せてよ
涙を流す素直な君が そこに見えたとき
僕は 抱き寄せてよくやったって言うよ
結果ばかりに 目がいくそれが 世の中だ
でも過程を無視されちゃたまったもんじゃないのです
失敗したって躓いたって精一杯頑張ったのは 本当だから
この涙が知ってる
そして日は暮れてあなたの声に抱かれて
こんな小さな世界でもちゃんと愛されてるって気付く
持てるすべての言葉をなくしたとき
残された気持ちが まだ君を 欲しがるなら
それは 紛れなく愛と呼べるだろう
僕にはやっぱり君が
君にはやっぱり僕が
いなければ いなければ
幸せにはなれないんだろう。
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逆さまになって また振り出しから
流れ落ちるままに 命の旅が始まる
ひとりにひとつ 用意された砂時計
あなたの時間を詳細に刻んでいく
アイラブユー
アイニードユー
どこにあるかもわからない
それが何かもわからない形なき思いを
愛と呼ぶなら それも間違いじゃない
目には見えない かけがえのない一瞬を
何度でも積み重ねた先に 今があるなら意味くらいはあるのだろう
雨に降られたyesterday
まっさらなノートの隅に書いた夢
あやふやなイメージで未来がぼやけてく
ひとりにひとつ 与えられた命が
同じ命を描き出す 真っ白な画用紙に
ハロー グッバイ
サンキュー
たくさんの 気持ちの中に隠してる傷跡を
時々 さらけ出しながら弱さも見せて
ちゃんと生きてるって伝えてよ
耳には けして届かないメッセージ
波にさらわれた愛してるの言葉 明日の空に書き残そう
またもう一度 伝えられるその時まで
やり残した事がある
まだまだしたいことがある
生きてる わけもないけれど
こんなにも 僕にはやれることがある
だから 生きていこうと思った
目には見えない かけがえのない一瞬を
何度でも積み重ねた先に 今があるなら意味くらいはあるのだろう
雨に降られたyesterday。
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こうして目を閉じれば
闇の中にも 朝と変わらないくらいの光が描けるさ
弧を描くように 輪郭をそっと指でなぞる
やわらかくて 優しくて
いつもそばにある 名前のないぬくもり
夜の中には いくつもの寂しさや 悲しみがある
誰かの 涙が 空っぽを満たす
もう恐れるものは何もないや
ページをめくる手が
明日を 引き寄せて 窓を開けば 世界が映る
夢から覚めるように そっと夜が明けてゆく
ありがたくて たまらなくて
いつも 言葉にならない 気持ちになる
夜が朝になり 朝が夜になり 繰り返す波
誰かの 声に 呼ばれたようにたどり着く
夜明けまえの 街
出会うはずもないたったひとつの夜が朝と手をつなぐ
そして生まれる新しい今日がある
夜の中には いくつもの寂しさや 悲しみがある
誰かの 涙が 空っぽを満たす
もう恐れるものは何もないや
このまま 流れにまかせて。
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目に見えるものがこの世界のすべてなら
人の感情や思いなんてものは一体どこにあるんだろうね
都合よくより分けてないものあるものを勝手に決めつけてるだけだ
それは あなたのわがままな 解釈で
ありもしない 物差しで線引きしてるだけ
足元に 引かれた越えてはならない一線を踏み越えた時
信じていた常識はもろくも崩れ去り 出来合いの物差しでは計れない
そこにある すべての規則や ルールを笑い飛ばすような 世界がその先にあるんだ
たとえば ふれられないかふれられるか
その程度で存在の是非を問うならば 愚かしいね
僕らの 持てるすべての知識など ささやかで微々たるもの
大きさもかたちもわからないものを
物差しで計ろうなんて 誰にも出来ない
途方もない 計算の果てに 見出した答えがもしも 1+1=2みたいなものなら
何も見えないのと同じだから 空欄からはみ出した計算出来ない尺度で
レールから外れた 会話をしよう たとえば邪魔くさいボーダーラインを越えて
世界のかたち 或いは 色
決めつければ いくらだって説明できる
でもそれがすべてだろうか
違うよ それは 世界の一端に過ぎない
そんな狭い世界で終わるな
限界なんてない
足元に 引かれた越えてはならない一線を踏み越えた時
信じていた常識はもろくも崩れ去り 出来合いの物差しでは計れない
そこにある すべての規則や ルールを笑い飛ばすような 世界がその先にあるんだ。
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言葉に出来ない思いがここにある
言葉に出来ない思いがこの胸にある
それはとてもありがとうの一言じゃ言いきれない
君からもらった感謝の気持ち
すべて全部伝えたいけど言葉にしようとすればするほど素直になれずに
汚い言葉で君を傷つけてしまうんだ
それでも 優しい君は なんでもないみたいにいつも 優しく笑ってくれる
一番大事なはずの人を誰より一番に傷つけていた
返す言葉もない それでも伝えたいんだ
こぼれ落ちる涙のわけは聞かないよ
君はそうつぶやいて
あたたかな微笑みでそっと僕を抱き寄せた
言葉にしていいことと
言葉にしなくてもいいことの
違いがいまいちわからない とりあえず思ったことを言葉にしている
だけど時々君の 心を深く傷つけてしまう言葉を 口にしてる
愛なんて口では言っても嘘だってついて
もうわからなくなって逃げ出そうとするんだけど 帰る場所はひとつしかない
ごめんねって言ったら もう許してるよって君が笑うから
返す言葉もない 涙で目の前がうまく見えない
不器用なのはお互い様でしょって君が言う
その時 僕は 君を愛せる喜びに これ以上ない幸せを感じるんだ
何度も 何度も 喧嘩したり すれ違っては
多分ね 少しずつ そうやって 間違いながら つまずきながら
お互いを 知ろうとしながら 同時に自分ってものを 知っていくんだろう
返す言葉もない 涙で目の前がうまく見えない
不器用なのはお互い様でしょって君が言う
その時 僕は 君を愛せる喜びに これ以上ない幸せを感じるんだ
だから 返す言葉なんかいらない
黙ったままでも伝わる痛みやぬくもり
その中に 灯る 確かな愛に 少しでも心が見えたなら
それがただひとつの二人が二人である証
今日も繰り返す他愛ない言葉返し
明日も僕は君の知ってる僕で
君は僕の知ってる君で
そして二人は二人のままで。
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やさしい人がいる
あたたかい人がいる
人を気遣い敬う人がいる
その隅っこでそんな人たちを羨む人がいる
人のそばには必ず
思いがあって
思いのそばには必ず
人がいる
だからいつでも一人じゃない
人と思いの交わる場所で
いつでも 泣いて 笑って
懸命に生きている
人がいる
愛している人がいて
愛してくれる人がいる
中にはあなたを嫌う人も いる
それでもすべての人と仲良くしようだなんて考えてる
人を憎むくらいなら
人を好きになりたい
人を嫌うよりもずっと
人を愛したい
嫌われようとも 変わらない気持ちで
人と思いの交わるところに
心をただ 静かに 座らせて
その人のいいところに
目を向けていたい
人の嫌なところばかりに
目がいくのはなぜかなあ
自分だって わるいとこはあって
それを認めようともしないくせに
誰かの わるいとこをどうして責められるかな
人と人は まるで
互いに 離れてても
肝心な部分では
ひとつにつながってるコンパスのよう
同じ円を 描くためには誰かの助けなしでは 果たせない
人と思いの交わる場所で
いつでも 泣いて 笑って
懸命に生きている
人がいる
今日も 額に汗し頑張る
あなたがいる。
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どこまでも 途絶えないループの輪を
くぐって くぐって その向こうへ
いつまでも 終われない物語のあらすじを
追いかけて 追いかけて ページを捲る
つかの間の幸福に酔いしれたあと
すぐに夜が来て 何もかも のみこまれてしまう
泣いていた 笑っていた思い出の中で
あなたは 愛されてた
ちゃんと愛されてた
そんな ありふれた時間を思い出と呼ぶのなら
たとえいつか 跡形もなく 消えてしまうとしても
ひとつまたひとつ積み重ねよう
いつからか 忘れてしまった 宝物の在処
さがして さがして ドアを開けて
いつまでも 見つからないなくした何か
名前も色も形も知らない 思い出のカケラ
長い夢から覚めて気づく
また振り出しから
生まれては消えていくシャボンの記憶
ここにいるよ ここにいるよ 思い出の中に
大切なものは しまわれているだけなのさ
凡そ百年余りの時間の中で出来ることなど
限られてて 出来ないことのほうが多いくらいで
それでも ひたすら 明日また明日と繰り返す
目を閉じて 暗闇に描くいつか
見た景色 それは今も忘れられない
あざやかな場面です
思い出はいつも どうして綺麗なんだろう
泣いていた 笑っていた思い出の中で
あなたは 愛されてた
ちゃんと愛されてた
そんな ありふれた時間を思い出と呼ぶのなら
たとえいつか 跡形もなく 消えてしまうとしても
ひとつまたひとつ積み重ねよう。
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なんでもないような一日がまた通り過ぎてく
ページをひとつ めくる
暮れゆく空の にじんだオレンジ色が
やけに 胸の傷跡にしみて しみてゆく
笑って 泣いて
ただそれだけで
日は暮れて
やがて 大切なことに気づいて
忘れていることを思い出して
言いそびれていたありがとうや
ごめんねを 君に伝えたくて
手を伸ばす 君の笑顔が 僕のすべてを包むんだ
微睡みの中 やがて来る夜を待ちわびて
空を 見上げてる
疲れ果てた 帰り道
溜め息が
ゆらゆら 揺れて 早く早くと急かしてる
愛したり愛されたり
それなりに忙しい
毎日を送り
たまに誰かの思いがけない優しさや
思いやりに 涙が出るくらいに救われて
伝えなければならないありがとうや
届けたい 愛してるが増えていく
歩いてばかりの僕を待っていてくれる君がそこにいる
下手くそで
不器用な僕なのに
そんなのお互い様
大したことじゃない
そう言ってくれる
君に 今日も感謝の気持ちでいっぱいさ
さあ 美味しそうな夕飯を食べよう
いただきますを 言ったそのあと
笑って 泣いて
ただそれだけで
日は暮れて
やがて 大切なことに気づいて
忘れていることを思い出して
言いそびれていたありがとうや
ごめんねを 君に伝えたくて
手を伸ばす 君の笑顔が 僕のすべてを包むんだ
夜遅くに帰宅した僕を寝ずに待っていてくれる
君が おかえりと 笑うその顔が好きなんだ。
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「ありがとうや ごめんなさい」
ありふれた言葉の隅っこで
うずくまる 伝えそびれた思い
なにが正しくて なにが間違ってるか
そんな事 誰にもはっきり言えないけど
きっと 誰にでも 伝えたい思いがある
近頃じゃ 挨拶さえまともにしないような
そんな 悲しい現状があるらしい
たたかれて 育った僕らにはわからない
今の子供たちはある意味 かわいそうだね
「たたかれない」から人の痛みがわからない
たとえば悪いことをしたその間違いを正さないままじゃ
なにが間違いなのかもわからないだろう
だから そんな時代だからこそ 握り拳をかためて
愛をかたどるように殴るくらいの気持ちで
子供と向き合うべきだと思う
そのための 握り拳なら少しも 痛くない
悪いことをしたから
助けてもらったから
生まれる言葉のはずなのに
それさえまともに出来ない
助けられたなら助けられたまま
悪いことをしても謝らないまま
そんな事 誰かがおかしいと言えなきゃ
誰も正しさや間違いを教えてくれない
うざったいの一言で親の言葉に耳をふさぎ
こぼしまくった言い訳の後始末もせずに
たたかれないのをいいことに
ドアを閉めてそこから出ようともしない
たたかれるってことは愛されているからだ
それなのに暴力ととられちゃ 心外だ
たたかない大人が増えていったら 傷ひとつない子供が
やがて大人になって 痛みを知らない大人になって
誰かを 平気で傷つける だって痛みを知らないから
人を傷つけることが如何に愚かなことか知らないんだろう
当たり前な話しさ
正しさや間違いを教えるのはいつも
大人の役目だ だからそのために拳がある
歯を食いしばれ
たたかれたその痛みがやがて
君に教えてくれる
その時の痛みが
自分の痛みと他人の痛みは少しも変わらないこと
あまんじてうけなさい 愛という握り拳を。
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移り変わる 季節の中
変わらないものなどあるのでしょうか
流れてゆく 時間に逆らうように
色あせないものなどあるのでしょうか
瞼の裏に 刻まれた
思い出を いつまでも忘れたくない
ありふれた気持ちのそばで
ただ同じ たったひとつの明日を見つめて
君が見ている景色と僕が見ている景色が
重なり合ってそれが未来になる
僕らは 気づくだろう
同じ空を見上げていたこと
僕らは 気づくだろう
いつの間にか 手を繋いでいたこと
それを 知らず知らずのうちに「愛」と呼んでいたこと
流行り廃りもめまぐるしい
新しいものは すぐに変わってゆく
洋服のトレンドも 音楽も
時代に合わせて服を着替える
何もかも同じには出来ない
僕らも変わって行かなくちゃ
それでも変わらない気持ちがあるなら
それこそが「愛」と知るがいい
支え合い 庇い合い 譲り合い いつの間にかそれが 当たり前になる
僕らは 気づくだろう
二人三脚をしていることに
僕らは 気づくだろう
息を合わせていること
それが知らず知らず「思い出」になっていることに
もつれた足 絡み合って
何度でも きりもなく転ぶよ
喧嘩もするし 言い合うし
譲れないとこもあるけど
必ずどっちかが引いて
「ごめんね」って笑いあえば
ほらね すぐに仲直り
嘘みたいに 仲直り
ありふれた気持ちのそばで
ただ同じ たったひとつの明日を見つめて
君が見ている景色と僕が見ている景色が
重なり合ってそれが未来になる
僕らは 気づくだろう
同じ空を見上げていたこと
僕らは 気づくだろう
いつの間にか 手を繋いでいたこと
それを 知らず知らずのうちに「愛」と呼んでいたこと
そんな生き方以外は
考えられないこと
そしてあなたのいない毎日など 考えられないこと。