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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[6370] ロンリーウーマン
詩人:どるとる [投票][編集]


朝が来たのに 僕は夜のつもりなんだよ
行き先さえもわからない
片道切符を 握りしめ宛もなくふらふら

知らない 街の知らない駅で
知らない人と 夜を明かし
まだ出会ったことのない優しさや
ぬくもりを知り 愛されながら
傷つけられたりもして 生きてゆく

ロンリーウーマン 君は 少しだけ
どこか雨に似ているんだ
勝手気ままに 僕を悲しみに沈めて
いつの間にか 僕を孤独にさせるから
行かないで 愛がまだ残っている

その時を待ちわびて待ち望んでいた
名前さえわからない
気持ちの中を 行ったり来たり ふらふら

知らない 夢の知らない手触り
知らない人と 甘ったるいキス
もう二度と出会えない痛みや
寂しさを知り だまされながら
それでも信じながら 僕は疑いを知らず

ロンリーウーマン 君は 少しだけ
どこか雨に似ているんだ
勝手気ままに 僕を悲しみに沈めて
いつの間にか 僕を孤独にさせるから
行かないで 愛がまだ残っている

行かないで 僕は君を愛している
どうやら 君を愛してしまっている。

2015/07/11 (Sat)

[6371] 夢の続きを
詩人:どるとる [投票][編集]


変わらない 暮らしの中に雨が降れば
きっと少しは毎日が楽しくもなるのにね
変化を求めるのは大概にしなさい
もうこの辺で きっと潮時だわ
ずっと願ってた あの日から僕らは

もう少し 濃密な生きている証をくださいな
わからない ちっともわからない
血も涙も答えにはならないの
唯一 朧気な あの日見た夢の続きを
求める心だけが 僕を駆り立てるよ 遠い旅へ

悲しみのない国に行きたいけど行き方がわからない
それでも探す幸せの入り口
僕は名ばかりのエンターテナー
踊り出せばそれなりに様にはなるの
口笛ひとつ 吹けりゃあっという間に歌の出来上がり

もう少し 確かな 安心をくださいな
解せない 受け入れがたい
目に映るものさえ信じられない
無意識のうちに 手に入れた夢の続きを
もう一度 見たくって それだけを理由に生きている

アイスクリームのような
甘い 舌触りとはいかなくても
世界を 世界とたらしめる
小さな命の 片鱗を
感じるような 感じさせるような
ときめきをくださいな

もう少し 濃密な生きている証をくださいな
わからない ちっともわからない
血も涙も答えにはならないの
唯一 朧気な あの日見た夢の続きを
求める心だけが 僕を駆り立てるよ 遠い旅へ。

2015/07/11 (Sat)

[6372] 風のゆくえ
詩人:どるとる [投票][編集]


今日と明日を行ったり来たりする
日々に疲れ果ててため息が止まらない
どこまでこの道は続いているのか
とりあえず 歩き出した思いきりだけの旅だ
わけもなく宛もなく雲と肩を並べるように読み進めるストーリー

またひとつ朝が来て そして夜が来る
うとうとと船を漕いでいる
僕の意識が 少しずつ とけていく
乗り過ごすまいと 目を無理やりこじ開けても
いつの間にか夢の中

知らない駅に たどり着いて
目覚めたときには 予想していたより
ずっと つまらない明日だった
片道切符しかない僕は引き返せず
そのまま 前に進むしかなかった

行き先はいつも決まっている
明日は 誰にとっても明日のままだ
案内表示板なんかいらないんだ
とりあえず 笑えればそれだけでもういい日だ
夢もロマンもない
人並みの幸せを手に入れられれば それだけでいいよ今は

またひとつ朝が来て そして夜が来る
うとうとと船を漕いでいる
僕の意識が 少しずつ とけていく
乗り過ごすまいと 目を無理やりこじ開けても
いつの間にか夢の中

知らない駅に たどり着いて
目覚めたときには 予想していたより
ずっと つまらない明日だった
片道切符しかない僕は引き返せず
そのまま 前に進むしかなかった

風のゆくえを 追いかけても途中で見失う
足跡さえ残さないから 追いかけるのは容易じゃない
夢の後先へと消えてく 昨日の記憶は 少しずつ 消えてく

昨日の夢も 忘れてしまって 思い出せないように
ほらもう どこにもない
風はもう明日に 吹いていく。

2015/07/11 (Sat)

[6373] ともしび
詩人:どるとる [投票][編集]


ほらもう夜が あたりを包み込んで
東の空 薄紫色の夕闇が 近づいてる

心にもない言葉で傷つけあって
寂しさが また 背中合わせの二人を
素直にさせると 当たり前のように
僕らは寄り添い
疲れ果てて 眠ってる

何度も 何度も 喧嘩しては 仲直りする
きっと これからも同じことの繰り返しだ
そして少しずつ二人はお互いを 知ってく
知らないほうがいいはずのダメなところさえ
知りたいと思うとき
心の中に ずっと消えない 火が灯る

いつも同じ 時間に目が覚める
君が目覚めるのと同時に僕は起きる

間違いだらけの僕と君は似ている
多少のことならば 笑って許せるよ
一人では 出来ないことばかりだ
どんなに強がっても
意地を張ってもわかってる

一人になると寂しいくせに一緒にいると
うっとうしくなる その落差が 心地いい
そして少しずつ二人は 包み隠さず裸になって
本音で語り合いまたひとつ いいところを見つける
愛してるだなんて言葉にしなくてもなんとなく わかってね

愛はわざわざ 言葉にしないでいいよ
そのほうが 肝心なときの何気ない優しさが涙が出るほどうれしい

何度も 何度も 喧嘩しては 仲直りする
きっと これからも同じことの繰り返しだ
そして少しずつ二人はお互いを 知ってく
知らないほうがいいはずのダメなところさえ
知りたいと思うとき
心の中に ずっと消えない 火が灯る。

2015/07/11 (Sat)

[6374] 
詩人:どるとる [投票][編集]


嘘ばかり吐いてたら
本当のことが言えなくなった
誰のせいだろうか
誰のせいにも出来ない
僕はちょっとだけ
嘘を吐きすぎた

正しさを装った間違いを叫ぶなら
間違ったことを間違いと叫びたい

吐いた嘘の数だけ
ずる賢くなって
吐かれた嘘の数だけ
疑い深くなって
いつの間にか
誰のことも信じられなくなって
疑うことしか 知らなくなっていた
嘘を吐くことでしか強がれなくなっていた

自分を守っていたつもりで
誰かのことを傷つけていた
何がいけなかったのかな
少しばかり道を外れた
僕はちょっとだけ
生き方を間違えた

絵に描いたようなきれいごとを叫ぶなら
本音をぶちまけて殺意を露わにしたい

嘘を吐くくらいなら
殺意や憎悪をむき出しにして
嘘で隠さずごまかさずに
ありのままでいたい
それなのに どうしても
嘘がないと 何かと不便な世界で
嘘を吐いてないとすぐに不安になる
嘘を吐くことで 見せたくない弱さを隠している

無意識でも意図的でも嘘は繰り返され
嘘がない世界では 多分生きられない
そんな弱い 生き物にいつからかなっていた
誰もみんな 同じ 嘘の影で 生きている

吐いた嘘の数だけ
ずる賢くなって
吐かれた嘘の数だけ
疑い深くなって
いつの間にか
誰のことも信じられなくなって
疑うことしか 知らなくなっていた
嘘を吐くことでしか強がれなくなっていた

笑えなくなっていたよ。

2015/07/11 (Sat)

[6375] 冥王星
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悲しみの 一番 奥で
叫んだ声は やがて風に消えて
待ちわびたあの夜が
誰かの涙を さらっていく
今僕に見える光があるなら
それは きっと
目には見えないくらいかすかな幸せだ

多くを望まない生き方で
たとえば いつか
なくしてしまう それまでの命でも
与えられた時間の中で
泣いて 笑って
限られた 今を 生きよう

群から外れた 冥王星
寂しそうに 闇の中でたたずむ
涙さえ流さないのは
強がりではなく 勇気ですか
今僕にもし出来ることがあるなら
それは きっと
ほんのささやかな悪あがきだ

欲望は 静かに 声をひそめて
残り少ない命を
見つめながら 僕の冷えた手をとり
愛することを教えてくれる
愛されることも
だから大丈夫
このまま行ける

まっすぐに 伸びた道
誰もが歩く道
僕は ゆっくりと
思い出を 重ねながら
下手くそでも 最後まで
生きようと 心に決めた
だから 悲しいことなど何ひとつない
星を探して 夜をただよう私の心

多くを望まない生き方で
たとえば いつか
なくしてしまう それまでの命でも
与えられた時間の中で
泣いて 笑って
限られた 今を 生きよう。

2015/07/12 (Sun)

[6376] 1+1
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時には 人のことを嫌いになる
人の嫌な顔が 見えてしまうから
時には 人のことを好きになる
見返りなど求めないあなたの優しさに
助けられたとき僕は涙が出るほどうれしかったよ
ありがとう

微力な 力を 重ね合わせれば
重たい荷物も 軽々持ち上げられるんだ
そんなふうに 人は一人一人の力は弱くても

1+1が 2になるように 倍の力で 出来ないことも出来る
ほらね 僕をいつでもあたたかく見守ってくれる
誰かの声がする 誰かの眼差しがある

人のいい面だけを見ていたいよ
人の醜い面なんて見たくないよ
だけど人を知れば知るほどに
人の良さの影に隠れた悪意に
嫌でも気付いてしまう勘のいい僕が居る
それでも

何度も人を嫌いになっては人を好きになる
その繰り返しの中で僕らは生きてるんだ
その連鎖の輪の中からは誰も 抜け出せない

1+1でも足りないのなら さらに誰かの力をかりればいい
たくさんの人が 集まればそれだけ出来ることは増える
明日につながる 橋の柱になる

今日も 人を愛したよ
そして人を 憎んだよ
でも僕は人が好きだ
人の優しさを知っているから
人のぬくもりを知っているから
僕は人を嫌いになれない
どれだけ 冷たい風にさらされても

微力な 力を 重ね合わせれば
重たい荷物も 軽々持ち上げられるんだ
そんなふうに 人は一人一人の力は弱くても

1+1が 2になるように 倍の力で 出来ないことも出来る
ほらね 僕をいつでもあたたかく見守ってくれる
誰かの声がする 誰かの眼差しがある。

2015/07/12 (Sun)

[6377] 
詩人:どるとる [投票][編集]


明け方の街並みには

頑なな誰かの思いを

そっと ほどくように

弱い雨が 降った

あなたは 笑ってた

やさしい 笑顔で

真っ白な ノートには

僕の ちっぽけな意思が見え隠れ

まっさらな 青空に

描いた 白い雲

まるであなたのようで

ほんの少しだけ

明日が 見えた。

2015/07/12 (Sun)

[6378] キズモノ
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昨日降った雨のせいで
なんとなく 落ち込んで
薄曇りの 空を見上げてた
誰かが 死んだって
気づかないまま
笑ってる 人たちを責める道理はない

知りすぎた 悲しみを
知らない 幸せに
僕は どうにか
雨に濡れずにいられる
それが幸せなのかは
わからないけれど
とりあえず今は
なんとなく今は
目の前の 幸せに笑う

今日が明日になっただけで
昨日の傷は今日の傷
少しも癒されやしない
誰かの 悲しみより
誰かの 苦しみより
自分のことが可哀想で周りが見えない

抱えすぎた 優しさを
捨てきれない醜さ
誰かのために 涙を流してる
持ち前の 優しさは
隠しても隠せない
とりあえず今は
なんとなく今は
自画自賛してみよう

自分の中に 流れる
あったかい血潮が
時々 憎くて でも
同じぶんだけ愛しくて
生きてる ただそれだけのことが
たまらなく うれしくて悲しくて
言葉にならない
だから このまま
すべての終わりを目指して 行く

知りすぎた 悲しみを
知らない 幸せに
僕は どうにか
雨に濡れずにいられる
それが幸せなのかは
わからないけれど
とりあえず今は
なんとなく今は
目の前の 幸せに笑う。

2015/07/14 (Tue)

[6379] 
詩人:どるとる [投票][編集]


雨が 降った

涙を流す 恥ずかしさを隠すように

幕を降ろすような雨が降った。

2015/07/14 (Tue)
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