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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[6390] ただいま おかえり
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おはようと行ってきますを言うところから1日が始まる
ただいまとおかえりを言い交わすところで1日が終わる
疲れ果てた帰り道の途中で気づいた誰かの優しさ

僕には帰る場所がある
ただそれだけの揺るぎない安心
ただいまと言える人がいる
おかえりと言ってくれる人がいる
ただそれだけの揺るぎない幸せが
明日も僕を 送り出して 迎え入れてくれる

何度でも 何度でも 変わらないその繰り返しの中にいる僕は
何度でも気づくだろう その大切さに
あなたの存在の大きさなんかに
そのたびに涙を流しては ありがとうなんて言うんだろう

僕には帰る場所がある
ただそれだけの揺るぎない安心
ただいまと言える人がいる
おかえりと言ってくれる人がいる
ただそれだけの揺るぎない幸せが
明日も僕を 送り出して 迎え入れてくれる

今日も 君がいる
ただそれだけのことが何よりの幸せ
だから 届けるよ
君の心のポストへ
ただいま そして愛してる。

2015/07/19 (Sun)

[6391] 迷子の光
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隠していた弱さを見透かされ
なすすべもない僕はごまかせず
往生際がわるいからあくびをした
意味もなく 笑ったり
わけもなく 泣きたくなるのは
なぜでしょうか

ただ 何度も行き交う
この思いは 宛もなく
朝を 探している
群からはぐれたように
さまよいながらやがて
群に落ち合う 迷子の光

雨が手のひらをつたい
落ちて こぼれた
誰かのかわりのように
何かのあてつけのように

ただ 何度も行き交う
この思いは 宛もなく
朝を 探している
群からはぐれたように
さまよいながらやがて
群に落ち合う 迷子の光。

2015/07/19 (Sun)

[6392] ともしび
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目を閉じると 瞼の裏に浮かぶ
たくさんの人の営み
その中にあるあなたの見てる景色
笑っているだろうか
泣いているだろうか
優しさに包まれながら
日々思い出を積み重ねているかなあ

あなたの思い出の中に灯る
小さな明かりになりたくて
数あるあなたが持っている
思い出の中にひときわ輝いていたくて
僕は愛の言葉を あなたの胸の中に
消えないように刻み込むように灯すのさ

真っ白な画用紙に描いた
幸せの形は ぶれずに今もありふれたままのイメージ
傷ついてやしないかな
寂しがってはいないかな
心配ばかりしてしまうよ 君のことを思いまた夜を明かす

一人にひとつだけの限られた命
けして長くはない時間の中で
築いていく思い出は灯火のよう
やがて風に消えるように忘れてしまう
それでも 僕らは今日も思い出をつくる
永遠のない世界に灯るほんのひと時の幸せ

繰り返される夜と朝を行き交うような旅
日は暮れて 夜が来て 気づいたことがひとつ
昨日よりも少しだけ僕は君を知っている
そして君は僕を知っている 隠しきれない傷跡の痛みも

あなたの思い出の中に灯る
小さな明かりになりたくて
数あるあなたが持っている
思い出の中にひときわ輝いていたくて
僕は愛の言葉を あなたの胸の中に
消えないように刻み込むように灯すのさ

永遠より かけがえのない 思い出という
ずっと消えない 灯火を 愛という言葉でそっと包んで。

2015/07/20 (Mon)

[6393] 永遠
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あるはずもない永遠を探していた
漂うように さまよいながら
いくらきれいな愛の言葉で
永遠を 誓ってもやがて人は死ぬから
そんな出来もしない約束はしない
それは死ぬまでのわずかな束の間の約束だ

だけど僕は何度でも嘘をつくよ

昨日よりも今日はもっと
今日よりも明日はもっと
君を 愛してる 愛せるはずだ
永遠なんかないことくらいわかっている
だけど強がるように意地を張るように
君の前でだけは 強気でいたいのさ
こんな僕は罪深いだろうか

長い時間をかけてつくった思い出より
ほんの一瞬の心地よさがいい
さんざん傷つけあったよね
それでも飽きたらずまた僕らは愛し合う
そんなどうしようもない二人なんです
それは 死ぬまでずっと多分変わらないから
同じようにあたためてきた思いも変わることはない

「好き」は「好き」のままだよ

今から数年後はもっと
数十年後ならもっともっと
君を幸せにできる
しなくちゃ駄目だ
永遠の愛を与えられない代わりに
せめてもの限られた残り少ない僕の時間を
全部 君のために費やしても惜しくはない
永遠はきっと限られた時間の中にこそあるものだと僕らは まだ知らない

積み重ねた 日々の中に
ひとつ またひとつ
増えていく 他愛ない場面
泣いたり笑ったり たまには喧嘩したり
とてもじゃないが
限られた時間を与えられてる自覚もないまま
ただ ふてくされたように 過ぎてく
時間を 野放しにしてる 毎日だけど
それもまたいい

昨日よりも今日はもっと
今日よりも明日はもっと
君を 愛してる 愛せるはずだ
永遠なんかないことくらいわかっている
だけど強がるように意地を張るように
君の前でだけは 強気でいたいのさ
こんな僕は罪深いだろうか

こんな僕でも君を幸せに出来るだろうか
永遠なんて 途方もない時間がなくても。

2015/07/20 (Mon)

[6394] たとえば百まで生きるなら
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僕が歳をとれば
あなたも歳をとる

たとえば百まで
生きるなら
もう少し 笑わなければ
もう少し 泣かなければ
うれしいこと かなしいこと
たくさん 知りたい
よく食べて よく寝て
よく しゃべる

たとえば百まで
生きるなら
もう少し 歩かなければ
もう少し 走らなければ
あわてずに 騒がずに
急ぐこともなく
よく遊び 程よく愛されて 愛して

誰かのお世話になりながら
誰かに 迷惑もかけながら
生きたいと思う
気持ちだけは
けっしてなくさないように
生きたいと思う
道しるべは
あなただと 言えるように

いつの間にか
あなたと肩を並べてる
歳も背丈も
そんな誰かと
いつか 百まで生きよう
いつか 百まで生きよう

そしてある晴れた日
静かに 空に 昇る
静かに 空に 昇る。

2015/07/21 (Tue)

[6395] よる
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気づけば たどり着いていた
こんな夜に
眠れないから 明かしてしまう
寂しさや 切なさなんかには
もう慣れたはずなのに
思い出すたびに雨が降る

泣きたくなる夜がある
笑えない夜がある
八つ当たりする夜がある
片付かない夜がある
眠れない 夜がある
しょうがない夜がある
せめて仕方のない人ねと笑ってよ
生きることが 明日から
少しでも 苦しくないように

気づけば 夜は明けていた
朝のテーブルに
並んだパンとスープ
あくびしながら食べたから
味なんか わからない
かみしめるほどに にじみ出る

蹴躓く夜がある
うまくいかない夜がある
どうしようもなく明ける夜
朝になって カーテン開けて
顔洗って 新聞とって
案外 頑張ってる 日々がある
ほめてくれる人はいないけど
馬鹿にするなら見てないとこで笑ってよ

星を 数える夜がある
数える星もない夜もある
今夜はどんな夜でしょうか
たどり着いたその夜は
涙に 濡れた夜ですか
笑顔にあふれた夜ですか
箱を開けてみなけりゃわかりません
あとは仕上げをごろうじろ

日も暮れて ゆうやみ
夜は 目と鼻の先
咲いてる

泣きたくなる夜がある
笑えない夜がある
八つ当たりする夜がある
片付かない夜がある
眠れない 夜がある
しょうがない夜がある
せめて仕方のない人ねと笑ってよ
生きることが 明日から
少しでも 苦しくないように

馬鹿にするなら
知らん顔して 笑ってよ。

2015/07/21 (Tue)

[6396] 一色
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不意に こぼれる 滴が
「涙」という形なら
僕はもう笑えない
でも安易に泣けもしない
たとえば いろんな
理由や意味を つけて
生きることに 答えを見出すならば
それくらい 無意味な事はないだろう

僕という空欄を埋める
ちょうどいい答えは
ないほうがいい 寧ろなくていい
生まれたときから空っぽで
意味なんか 知らない
理由なんか わからない

だから僕は 僕からはみ出せない
ずっと 僕のまま
この世界の 一端に
たたずむ 多くの色の中のただの一色に過ぎない。

2015/07/21 (Tue)

[6397] 瞳を閉じて
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僕の胸の中には
たくさんの思い出が
シャボン玉のように
あふれているんだよ
ひとつまたひとつ
増えては 消えてく
悲しいような嬉しいような
どっちつかずの出会いと別れの中で
何度でも 訪れるその時

目を閉じたまま 君を見つめるように
大切なものを 見失ったときには
心の目で 君を 見つめるんだよ
そこにいたんだね 僕の大切な人は
ずっと雨の中にさらしていたんだ
もう嫌がっても離さないよ
君のそのぬくもりがこの手を離れるまで
不器用な僕は 君にこの愛を 捧げよう

夕陽が沈んだそのあと
君は 夜が来るのを
ひどく 嫌がっていた
どうして?って聞くと
泣いてしまうからと
すぐに 黙ってしまう
短いような 長いような
果てしないようであっという間の人生
せめて悔いのないように生きよう

余計なものが邪魔をして君が見えない
贅沢な心が出しゃばりそうなときは
そっと瞳を閉じて雨音に耳をすます
そしたらその雨音は君の涙だと気付く
見えないならば感じればいい
形でも色でもなく かすかな輪郭で
僕の心に届く 聴こえない君の声がする

心濡らす雨は節穴の僕の目を 試している
僕があきらめてしまったら 君はもう愛を 信じれない
「誰かがそばにいてほしい。でも誰でもいいわけじゃない」
そんなとき君には僕が
僕には君が必要なんだろう

目を閉じたまま 君を見つめるように
大切なものを 見失ったときには
心の目で 君を 見つめるんだよ
そこにいたんだね 僕の大切な人は
ずっと雨の中にさらしていたんだ
もう嫌がっても離さないよ
君のそのぬくもりがこの手を離れるまで
不器用な僕は 君にこの愛を 捧げよう。

2015/07/26 (Sun)

[6398] あざやかな場面
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目を閉じれば いくつもの思い出が
瞼の裏や 胸の中を行ったり来たりする
笑ったこと 泣いたこと 喧嘩したこと
たくさんの色々が 僕の思い出を染めてる

通り過ぎてく雨のように 涙乾いても
心に足跡を残していく

それはそれは あざやかな場面だった
たとえるならば 朝焼けのような
寒い日の夜に入る お風呂のような
安心が 僕を幸せから離さないんだ

傘は必要ないなあ 雨にも濡れたい気分
悲しみじゃなく喜びがくれるやわらかい雨
昨日までとそしてこれから 続いてく日々
輪廻の果てに めぐり会う いつか見た笑顔

恥ずかしがり屋の陽射しのように 笑うことがなんだか 照れくさくていけないなあ

見る間に 変わる めくられるページ
景色の中を 走る風のストーリー
この手をつなぐぬくもりを連れて
ときめきの余韻が ずっと消えない

ここにある全てとここにあった全てはひとつに重なって
あらゆる全てを思い出と呼んだとき
なかったことにした
昨日は よみがえって
思い出のひとつになる
抱きしめてあげるよ
雨に濡れていた君を
迎えに行くように

それはそれは あざやかな場面だった
たとえるならば 朝焼けのような
寒い日の夜に入る お風呂のような
安心が 僕を幸せから離さないんだ。

2015/07/26 (Sun)

[6399] 青春
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僕らの7日間戦争を読んで 憧れたすべては幻になって
やがて夏の終わり頃に僕は 街をあとにした
小さな頃の記憶はかすかな シャボンの形
秘密基地は 今 どこにあるんだろう

きっと僕の心の中に秘密基地はあるよ
思い出を しまっておくための場所だ

あの頃の 僕らは 日が暮れても
かまわず 走って あてどもなく探した
青春の恥ずかしいシミのように
僕の心の一番 奥でひときわ光ってる

帰りたくて 帰れなくて
僕は迷子のように なった
黄昏 駅前 大通り
沈む夕日は 駅舎を照らしていた
ああ 長い1日が終わる

あの頃の 僕らは 日が暮れても
かまわず 走って あてどもなく探した
青春の恥ずかしいシミのように
僕の心の一番 奥でひときわ光ってる

何でもない人生の唯一の誇りは
膝小僧に つくった傷跡かもしれない
思い出にまで届くほどの深くて
かけがえのない傷跡かもしれない。

2015/07/27 (Mon)
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