詩人:どるとる | [投票][編集] |
カッコいいセリフで登場 ヒーロー
マスクに隠した悲しみを見せないヒーロー
テレビの向こう 食い入るように
観ていた あなたに憧れていた
僕も君のように カッコいいヒーローになりたい
悪の軍団も 世界制服を企む秘密結社も
いない世界でも 君を守りたい
君のプライベートなプライバシーを
大切な時間を 影ながら見守るヒーロー
君だけのヒーロー。
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大人になれない僕たちは
大人を信じず背中向けた
汚い嘘にまみれ ずる賢くもなり
沢山の人たちを傷つけました
どんなに背伸びしてみても
心はいつも身よりも寸足らず
強がりばかり 意地ばかり
言い訳ばかりを繰り返した
大人になんかなりたくない
なりたくなんかなかったのに
いつの間にか僕も大人です
あの頃さんざん嫌ってた
大人の姿を僕もしていた
鏡に映った愛想笑いが
情けなくてたまらない
おべんちゃらを売り歩いては
ゴマをするのに忙しい
そんな大人になんかなりたくなかった。
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さよならが 風を染めている
通りすぎた思い出はまるでにわか雨
つかの間に枝先からこぼれ落ちる花びら
今誰かに別れを告げて 手を振るのなら
もう二度と出会えない 悲しみを言葉にするよ
泡になった 日々が
瞼の裏にぼおっと灯ったなら
さよならの日に間に合うように
せき止めていた涙を今静かに流そうよ
かけがえのない 尊ばしい日々を
忘れないように閉じ込めたなら行こう
扉を開けて新しい季節の風に吹かれて
ちっぽけな足音で心は目を覚まして
夜明けの街に 少しずつ朝が広がってゆく
ページをめくろう もう雨は止んだ。
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ささやき声が 聞こえているよ
愛してる 大好きだ そんな言葉が
多分今必要で 飢えているんだ 愛に
誰かの寂しさが はみ出しているみたい
涙をぬぐうことも まして目をそらすこともかなわないなら
君と同じ雨に僕も濡れてみよう
悲しみに暮れる君の瞳に映る
雨を受け流す傘になりたい
ぼろぼろで穴だらけの傘かもしれない
それでも君を命をかけて守るから
悲しみが降りやまない世界で君のために 差し出す傘になって。
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ぬくもりひとつ手のひらにのせて
やさしさひとつ描いたら明日が見える
こんなに広い世界で誰も愛せないなんて
誰にも愛されないなんて 悲しいだろう
人のやさしさを知って
はじめて人にもやさしくできる
愛を知らないままじゃ
どうしたらいいかわからないよ
だから愛を知らないすべての人に愛をください
悪いことをしたときには叱って
いいことをしたときには誉める
そんな当たりまえでありふれた愛でいいから。
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例えば僕が椅子の脚なら
君は椅子のどこだろう
座る部分かな それとも背もたれかな
愛されたり 愛したり繰り返してるけれど
振り子みたいな毎日の中で気づくんだよ
身をあずけたり支えてもらったりしながら
僕も君を支えたりしたいんだってこと
きりもなく繰り返した強がりは空回りして
結局いつも肝心なところでつまずいてしまう
助けてもらってはじめて自分のいたらなさを知るよ
ありがとうもごめんねも 聞きあきたかな
でも、飽きても飽きても聞いてよ
「僕は君を愛してるってこと」を多分君に気づいてほしいんだと思う
だからこのまま 君が安心して 座れる椅子になりたい
どんなときでもためらわずに身をあずけられる居場所になりたい
例えば椅子から立ち上がるときは
人生の終わりを迎えるときなら
椅子に座ったときから人生は始まる
悲しいことも少なくはないけれど
昨日の雨が嘘のように晴れたらうれしい
笑うために生きてる
百年ほどの長距離の旅 競う理由もないから ゆっくりマイペース
どこにゆくんだろう 宛もない旅の行方は
風さえ知らない 気まぐれなルート
用意ドンの合図もなく 走り出した旅の行く先は雲の中
ありがとうもごめんねも 聞きあきたかな
でも、飽きても飽きても聞いてよ
「僕は君を愛してるってこと」を多分君に気づいてほしいんだと思う
だからこのまま 君が安心して 座れる椅子になりたい
どんなときでもためらわずに身をあずけられる居場所になりたい。
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もう逃げられないのだ何処にも
暴かれた嘘が あとから明るみになる
照らされた世界にはまやかしなど
無いことを知っているか?
僕はすべてを統べる神様になって
自分を解き明かしたいと思考する
独裁者の眼差しで世界を見渡せば
阻むものなど何もないことを知る
気づいたときから長い夜は明ける。
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迷いの森から 抜け出したターザン
色とりどりの世界が見えるはずだよ
わからないことがまだまだ目白押し
埋まらない隙間を残したままの日々
ひびきあう 声と言葉が 重なって
ひとつになるとき 僕はあざやかに変わる
スパイみたいに 調査を怠らないでね
ポパイみたいに すぐに駆けつけてね
力瘤ひとつ 難なく世界を救ってね
こんなの容易いことさって笑うベイビー
ポップコーン片手に週末ロードショー
地図には載ってない奇跡の場所
いくつの扉を開けても見つからない
ささやくように 呟くように まるで魔法のように ぱっぱっと片付けてね涙を
スパイだよ心だけは ヒーロー気取り
自分さえ救えないなら正義は死んだ
泣き止んだそばからとたんに雨は降る
スパイみたいに 調査を怠らないでね
ポパイみたいに すぐに駆けつけてね
力瘤ひとつ 難なく世界を救ってね
彼女にとっての ただ一人のヒーローは
君だけさ 情けないとこまで愛してね。
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悲しみの雨の中
心は映すだろう あの日の涙を
数秒ごとに刻んでゆく 微細な記憶を
短編シネマのようなかすかな余韻を残して
心はまだ青く 熟さぬ 酸っぱい果実
悲しみも喜びもまだ味わってるさなか
まだ知らないことがある
まだ出会ってない人がいる
遠くで君を 待たせてる。
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夢から覚めたら 君の笑顔を見つけた
どんな夢を見ていたか 忘れてしまった
楽しい夢だったのか 悲しい夢だったのか
覚えてはいないのに君の笑顔見つけたから
そんなことはもうどうでもよくなったよ
夢から覚めたら 世界は幸せで満ちていた
だって 目覚めて一番最初に 君の笑顔を見れたから。