詩人:どるとる | [投票][編集] |
何か楽しいこと いつも探しながら
宛もなく ふらふらしています
休む暇もなく 時計は回り続ける
どこへ行こうか どこまで行けるのか
そんなことさえわからないまま
サイコロを転がして
出た目の数だけ進む
そんなつまらない毎日はごめんだね
明るいだけの未来ならば こんなに
僕は今日という日の喜びを知らない
久しぶりの晴れた空に出会ったとき
僕は心から思う 生きていてよかったと。
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歩き続けてる毎日の中で気付くんだよ
生きる重みを背負うことはすなわち
生きる本当の意味に気付くためだ
同じような今日と明日を 行ったり来たりだ
僕を戒める 十字架が
胸の中にあって
それは時に 僕を強くして
時に僕を 弱くする
ああ 手放せない命の重みを感じながら
旅から旅への毎日だ。
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この世界は はるか昔からの遠い約束で
いつか闇に 包まれて長い眠りに着くまで
僕らは夢を見続ける あざやかな幻を
指切りをしよう何度でも口づけを交わそう
終わらない夢の中で楽しい歌を歌おうよ
変わらないものなど何ひとつない
誰もがそう言うけど僕はそうは思わない
この世界に生まれたときから思っていたんだ
僕らは自由な発想で地獄にも楽園を描けると
さよならのタイミングをずらせたら
まだまだ たくさん笑えたのに 泣けたのに
それさえかなわないならせめてこのひとときだけでも
楽しみたいなあ
この世界は はるか昔からの遠い約束で
いつか闇に 包まれて長い眠りに着くまで
僕らは夢を見続ける あざやかな幻を。
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考えることをやめてしまった頭に蛆がわく
さよならのタイミングを見誤った
僕はレールからはみ出して はれてよそ者
汚れちまった魂を涙で溺れさせたい
繰り返す 生き死にのループの真ん中で
無関心な顔をした僕は愛に飢えた獣
愛も叫べないほどにカラカラに渇いてる
思い出を映す映写機は
通り過ぎた日々をいつまでも覚えているのさ
だから痛みはいつまでもあざやかなまま
僕を離してくれやしない
ここにあるのは排気ガスと煙草の吸殻
外れ馬券と飲み干したビールの空き缶
夢など忘れたような顔をした小さな影
ゆらゆらとさまよい漂いどこに行くの
汚れちまった魂を涙で溺れさせたい
繰り返す 生き死にのループの真ん中で
無関心な顔をした僕は愛に飢えた獣
愛も叫べないほどにカラカラに渇いてる
「愛してる」って言えれば 簡単なのに
それが一番 難しいこともわかってる。
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行方知らずの神様は僕の動向を試している
泣いたり 笑ったり それなりに忙しい毎日だ
誰かの噂だったり つまらない陰口が
耳をふさいだって視界にも映る
汚い落書きで埋められた
高架下のアスファルトの壁に書かれた
「愛してくれ」の文字が悲しく見えたのはなぜかな
誰だってそれぞれの悲しみを抱えながら
今日という日をきっと一生懸命に生きていて
誰かを愛したくて誰かに愛されたくて
思い思いに生きているのに なぜだろう
当の僕は どちらも持ってはいない
だから憧れるんだ
独りに慣れたのに気付くと人肌のぬくもりを
欲しがっている自分に気付くととたんに寂しくなる
わずか数ヶ月で別れを告げた恋人に
僕が求めていたのは愛なんかじゃないね
快楽とか ちょっとした暇潰しみたいな気まぐれで
君を見ていた気がするよ だから気持ちよさも嘘だ
誰だって誰かにそばにいてほしいと願う
たとえば薄汚れた愛でも愛には違いなくて
それでもきっと僕は君を愛していて
心の底から君を愛したのに なぜだろう
いつの間にか僕のほうから離れていた
だから君は悪くないんだ
腐るほどあふれた人の中にいると思うことがある
なぜこんなに人がいるのに心が見えないんだろう
みんな心についたてをして隠したがるのはなぜだろう
やましいことがあるのかなあ 僕はふいに寂しくなった
誰かに抱かれていないと生きてる心地が無くなっちゃうんだ
誰だってそれぞれの悲しみを抱えながら
今日という日をきっと一生懸命に生きていて
誰かを愛したくて誰かに愛されたくて
思い思いに生きているのに なぜだろう
当の僕は どちらも持ってはいない
だから憧れるんだ。
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くるくると回ってく観覧車に乗って
そのゆったりとした時間の中にいて
地上に着くまでの間が人生だとして
僕らはその中でいくつものドラマに出会う
悲しいこと 嬉しいこと 忘れてしまいたいこと
あるいはいつまでも覚えていたいこと
それらすべての思い出をまぶたの奥に焼き付けて
ここにあるすべての涙や笑顔を思い出と呼ぶなら
忘れてもいいことなんかなに一つない
あなたがいて僕がいて そしてそこに愛が生まれて
気が遠くなるほど長い時間をかけてきっと育んでくもの
そんな濃密な蜂蜜みたいな時間に僕は どっぷり浸かっていたい
甘さの中にも ちゃんとほろ苦さがあるよ
それが生きてることを教えているんだね。
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たとえば今日明日で終わるような
はかない命でもそれを知らなければ
今日を笑って生きていける のんきなもんだねって
誰かが僕を笑ってもそんなのは無視だ
意味もなく 道に立って 行き交う人の数を数えてる
大半はみんな明日を生きられる人なのに
どうしても 明日を生きられない人もいる
そんなことを考えていた。
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何気ないくらいに毎日どこかで誰かが
死んでいることに気づいてしまったんだ
幸いなことに恵まれている僕たちは
好きな物を食べ きれいな服を身にまとい
何不自由ない生活をしている
それでも不満を言うのはただのわがままと気づきもせずに
無い物ねだりでそれ以上何を欲しがるの
誰かが羨ましがるような暮らしを手に入れててもなお
君は贅沢に多くを求めてしまう
肥え太った人たちは働くことを知らない
誰かが汗を流してることをあざ笑ってる
何もやらなくてもそれなりに生きられる
そんな便利な時代に生まれた不幸を嘆く
人たちが果たしてどれだけいるかなあ
人の欲望は果てしなく 何処までも底知れない
きっと求めているのはそれほど欲しい物でもない
ただいつでも埋まらない隙間を何かで塞ぎたいだけ
余白みたいな空欄を隠したいだけ
欲張ったぶんだけ腹が減る
捨てたのはきっと僕にとって 本当に大切だったもの
無い物ねだりでそれ以上何を欲しがるの
誰かが羨ましがるような暮らしを手に入れててもなお
君は贅沢に多くを求めてしまう
ほら、欲しい物を手に入れてもなぜか
満たされないのは本当に欲しい物を手放したから。
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振り返ってみてもそこには何もない
風が通り抜けていくだけです
歩き続けてどれだけ経っただろう
どれだけの季節が流れただろう
教えてよ 生きる意味を 旅行くそのわけを
名前もないこの物語にタイトルをください
あらすじさえないこの物語は
あなたのその手で きれいに色づけるんだよ
笑ったり 泣いたりして たくさんの思い出が
胸の中にある アルバムにおさめられていく
瞬間を切り取るように どんなささやかな場面も見逃さずに記憶に焼き付けて
モノクロの世界をカラフルに染めてしまおう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
あとひとつ届かない手でも伸ばしてごらん
目の前の明日くらいは誰にでもつかめるから
魔法もないこの世界じゃ頼りになるのは
ややこしい計算と機械仕掛けの思考回路
広がったその世界を僕は変えたい
目も眩むほどあざやかな色で
誰もが旅に出るたくさんの綿毛
まだ何も知らない頃から心に結わえ付けてる
大切な気持ちだけ 落とさぬように
前を向いて立ち止まらずに生きる
だから困ったときこそ前ならえ
何かがおかしい世の中を非難すれば
たちまち僕は悪者に成り下がってしまう
本当のことは誰も言わないし言えない
隠したがりな訳じゃないのに手で口をふさぐ
洗い立てのシャツみたいな真っ白な歌を
次の世代の子供たちに残して去りたい
正しいことをしたい気持ちを差し置いて
僕の中のずるさが線をはみ出すときにはどうすればいい
考えたところで答えは出ないや
とりあえず今はレールの上を歩いて
行く先が決まったなら車線変更だ
飛んだり 跳ねたり
忙しい毎日だ
泣いたそばから笑ってまた泣いてる
広がったその世界を僕は変えたい
目も眩むほどあざやかな色で
誰もが旅に出るたくさんの綿毛
まだ何も知らない頃から心に結わえ付けてる
大切な気持ちだけ 落とさぬように
前を向いて立ち止まらずに生きる
だから困ったときこそ前ならえ。