詩人:どるとる | [投票][編集] |
あなたと歩いた この道には
思い出が いつも 待っているよ
それは景色に 絵を描いたような
消せやしない痛み あの日の涙 そして優しげな横顔
さりげない しぐさに隠した寂しさも つい昨日のことのように真新しいのは
黄色い銀杏の葉っぱが ひらり 僕の肩先をかすめていったよ
それはまるでいつかの愛のように
あなたと歩いた この道には
思い出が いつも 待っているよ
それは景色に 絵を描いたような
消せやしない痛み あの日の涙 そして優しげな横顔
このまま 忘れてしまうにはあまりにも名残惜しいから
押し花のようにして 胸の片隅に そっとしまっておこう。
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蕩けそうな想い あと少しで
空にも届きそうな 期待高まる瞬間を固唾を飲んで待つ
いつか 誰かが書き記した旅のしるべ
足跡みたいに 残されているいのち
それはまるで 甘い 甘い アイスクリームのようさ
跡形もなく 消えていく 色とりどりの命
僕はただ 見届ける 振り返りもせず 飛び立つ羽音
あっという間に空の彼方へ消えた
どっちつかずの心 振り子のように
昨日と今日を行ったり来たりする 行きつ戻りつの旅路
かつて 誰かがそこで生きていた 証のような 思い出が燃えている
それはまるで 食べ頃の熟した絶望のようさ
とらえようもない 未来の影が逃げてく
僕はただ 今だけの幸せに酔いしれて味わい尽くしたら
もう目の前のお皿は空っぽだった
この世を彩るレシピはない
ならば、あり合わせの希望でもないよりはマシさ
さあ、悲しんでる場合じゃないよ
お次は 笑う番さ タイミングを見逃さないでね
それはまるで 甘い 甘い アイスクリームのようさ
跡形もなく 消えていく 色とりどりの命
僕はただ 見届ける 振り返りもせず 飛び立つ羽音
あっという間に空の彼方へ消えた
お口直しをしよう 自愛に満ちた歌で。
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宛もなく 探したよ 肝心なとき 大切なとき
笑える強さが 欲しくて
加減を知らない僕は焼き目を焦がしてばかりいた
積み重なる 過ちをひとつ ふたつ 数えながら
ため息こぼしては涙に濡れた
大袈裟なことは望まない だけど
ほっぺが落ちるような美味しそうな
明日をつくってあげたいんだ僕に
幸せになれるレシピを教えてください神様
生まれる前に交わされた破れない約束はこの世界を 少し斜めに 見つめる 僕にこそふさわしい。
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その時を過ぎても
空は 変わらない速さで流れてゆく
待ち焦がれたあの季節は 色を変えて 目の前に立つ
いくつものさよならと
はじめましてを繰り返した そのあとで
なだらかに 落ちてく自転車の タイヤが
すり減るほどに 加速する その流れに身をまかせて
思い出の景色を眺めながら 長く伸びた坂道を下る。
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数あるときめきに酔いしれたままの
自由すぎる心が見つめた先には
眩しいくらいの未来が揺れている
僕はただ行ったり来たりする 振り子を眺めている
近づく朝の気配 明けていく そのかすかな時間さえ もどかしい
世界がそっと目を開くように
目を覚ました 夜明けの街は
昨日の悲しみを 忘れてはいないけど
新しいページに なったからには
また新しい気持ちで今日を生きようって笑って 歩き出す
この街に生きるたくさんの人たちの
悲しみや喜びや 変わらぬ営みを 抱いて
進むべき場所を 指し示す コンパスが導くのは明日よりその先の未来
物語の最後のページにたどり着くまでに出会うたくさんの上り坂や下り坂
笑った今日も泣いた今日もある
それはまるで遠い昔から約束されたあらすじのよう
自転車のペダルに 一番最初に 踏み出すその瞬間に
すべてのいろいろはとりあえず
それはそれとして 過ぎてくままに
考えすぎて頭抱えるようなら
抱えた荷物をそっとおろして
道に咲く花に目をやるくらいの
余裕を見せてよ アングルを変えれば
たちまち見える世界が見違えるから
歩きっぱなしじゃ疲れるよ だから
たまには心穏やかに生きてみる 僕が見てるのは今日よりその先の未来
ふいにこぼれ落ちる花に重ねている
傷つけて 挙げ句手放した ぬくもりをくれる人の面影を
僕は なんだか 悲しくて 涙を流してしまう
気づいた僕は仕方ないくらい一人きりだった
世界がそっと目を開くように
目を覚ました 夜明けの街は
昨日の悲しみを 忘れてはいないけど
新しいページに なったからには
また新しい気持ちで今日を生きようって笑って 歩き出す
この街に生きるたくさんの人たちの
悲しみや喜びや 変わらぬ営みを 抱いて
進むべき場所を 指し示す コンパスが導くのは明日よりその先の未来。
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途方もない時間の顛末を その形や色を
他人みたいに見つめている
お皿は空さ 最初から 何の味気もないのさ
込み上げては過ぎてく思い出を ただ
僕は 眺めていました
見るも 美味なる ご馳走なのに
用意された 料理に手をつけるでもなく
僕らは それをまるでありがた迷惑みたいに思う
願ってもいない 命を与えられて 不満そうに嘆き悲しむ
人たちは 皿の端に踞るパセリを
箸で もてあそんでいるだけだ
用意された レシピには 延々と この世界の楽しみ方が書かれているのに
どんな料理にも 僕の心は動かなかった
だから皿はいつまでも空さ
せいぜい食べ残した 料理が下げられるのを
ひたすら 待つだけだ。
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弾け出した 気持ちだけが枠線から
はみ出して 一人旅をしている
夜明けの街並みはキラキラと輝いて
海の向こうからやって来る太陽を今か今かと待ち焦がれている
見違えるようにあざやかに
生まれ変わっていくよ心は
あがいただけもがいただけで
自分をまたひとつ乗り越えてく
なんとなくでもいいんだ
それなりに様になってれば
明日があるだけ マシかなって笑ったら
また 夢の中で朝を待つんだ
色褪せたそばから色づいていく気持ち
老いることを知らない心
笑ったそばから泣き出しそうな空も
生まれ変わっていくよ
誰かがひたすら待ち望んだような世界までもうすぐ
だから 生まれ変わっていこう たった今から。
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なだらかに落ちていく雨粒を
ただ見つめていたら通りすぎたはずの
悲しみが今さら 僕を濡らす
さっきまでの街並みが死んだように静かだ
誰かと誰かの思いが繋がって
またひとつになる
待ちくたびれたように夕暮れを待ってる
僕がしてきたすべてはを何ひとつ 間違いじゃないと思いたい
ただそれだけで気持ちひとつぶん 心のお腹が空いたような
僕の前を歩いていたはずの夕暮れは いつの間にか僕のはるかずっと後ろを歩いてる。
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想像をはるかにしのぐような
にぎやかな季節がやって来る
あの空の向こうからやって来るのは
あたたかな風に連れられた太陽
夜明けの海を味方につけて君は今
何度だって生まれ変わっていくよ
枠からはみ出して一人旅に出る
まばたきだけで世界が変わるよ
さっきまでの世界とは何かが違う
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色鮮やかなときめきが この世界を染めて
希望へのステップ 爪先からのスタート
足踏みも軽やかに 宛もなく ふらふら
自由だけが約束された場所で歌おう
うまい具合に風に声を乗せて
どんなふうにも生まれ変わるよ
カメレオンみたいに景色に染まって
世界が笑うなら僕もまた笑顔になる
世界が泣くなら僕は涙に濡れる
明日の行方は何処だ
ほんのかすかな瞬間で さっきまでの世界は見違えるように変わる 変わるさ
どんなふうにも生まれ変わるよ
カメレオンみたいに景色に染まって
世界が笑うなら僕もまた笑顔になる
世界が泣くなら僕は涙に濡れる
明日の行方は何処だ
世界の行方は如何に。